ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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第012話 リョーマの過去?

オレ達はヒュンケルの墓を作った後、レオナ姫の無事を報告しにバダックさんのところへ向かった。もちろんヒュンケルの墓はオレの土遁だ。

 

「おぉ!姫は無事じゃったか。」

 

バダックさんにヒュンケルから聞いた話を話すと安堵の表情を浮かべた。やはりいくら三賢者が付いてると言っても心配だったようだ。

 

「何か、レオナと連絡する手段はないんですか?」

 

ダイはバダックさんに尋ねた。

 

「ふーん、そうじゃなぁ・・・・、そうじゃ確か城の地下に連絡用の信号弾があったはず。それを使えば・・・」

 

オレ達はパプニカ城跡へ向かった。パプニカ城跡の地面はガレキで覆われていて、ガレキの中から地下への入り口を探すのは至難の業だ。

 

「たしかこの辺だったと思うのじゃが・・・」

 

「よし、オレに任せてくれ!土遁・軽重岩の術!」

 

オレは軽重岩の術でがれきを軽くし、バダックさんの指示通りどかしていく。

 

「リョーマ、スゲー!」

 

「ホント、忍術って何でもありだよなぁ」

 

どうやらダイ達は忍術が万能だと思っているらしい。

 

「いやいや、一長一短だよ。例えば呪文のルーラだったらパーティー全員で移動できるけど、オレの飛雷針の術だったらオレ一人にしか使えないし。熟練してもあと1人か2人飛ばすのが限界だと思う。医療忍術だってホイミ系に比べたら回復に時間もかかるし・・・。」

 

「リョーマって忍術をどこで覚えたの?」

 

(きた・・・一番聞かれたくない質問だ。)

 

「子供の時に両親が死んで、家を整理したら忍術の書物が出てきてね。どうも両親は忍術を研究してたみたいで、それを両親の形見だと思って忍術の修行をしてたんだ。忍術を駆使して人の為に影で活躍する人の事を忍者っていうんだって。だからオレは忍者っていうことになるのかな?」

 

オレはあらかじめ用意していた答えを言った。

 

「へー、そうだったのね。最初会ったときなんかすごいお金に困ってそうだったから何かと思ったわ。」

 

マァムがオレと最初に会った頃の事を思い出して言った。

 

「そういや、そんな事もあったね。あれは忍術の修行にばっかりしてたら、両親が遺したお金も尽きちゃって・・・村で仕事を探そうとしたけど、村も廃村が決まってて、それで仕事を探しにボートで街に行こうとてたんだ。そしたら遭難して・・・たどり着いたところでさまよっていたらマァムに会ったんだ。」

 

「そうだったのね・・・、あなたの村は何て村だったの?あなたみたいに忍術を使える人がいっぱいいるの?」

 

「木ノ葉隠れの里っていう村で、昔は忍術を使えた人がたくさんいたみたいなんだけど今は多分オレだけじゃないかな?」

 

ツッコミどころいっぱいの説明にみんなとりあえず納得してくれたようだ。

もちろん完全な嘘だ。転生したなど言えるはずがない。

 

(ちょっと心が痛むけど、みんなごめん!)

 

「ねぇ、忍術の修行ってどんな事するの?」

 

「色々あるけど、手を使わずに木登りしたり、水の上を歩いたりとかしてたなぁ・・・」

 

「水の上を歩けるの?今度見せてよ!」

 

ダイは好奇心いっぱいにオレに言った。

 

「いいよ、今度ね。」

 

「忍術の修行って厳しそうだよなぁ。」

 

(あぁ・・・、厳しかったよ。転生したときに修行の知識があったから、こっちに来てから2年くらい修行してたけど、転生前に死ぬまで勉強したっていう実績がなかったらまず無理だっただろうな。高1の時に転生してたら絶対無理だった。)

 

軽重岩の術でガレキをどかしながらみんなでオレの話をしているとバダックさんが地下への入り口を見つけたようだ。

 

「おぉ、あったぞここじゃここじゃ。」

 

バダックさんは地下から信号弾を取り出してきて信号弾を打ち上げた。

 

しばらくするとパプニカ王家の家紋が入った気球がオレ達のところへやってきた。

 

「バダックさん、あなただったのね。」

 

気球から若い美しい女の賢者らしき人がおりてきた。

 

「エイミどのではないか!」

 

「なんだい、知り合いかよ!なぁ・・・じいさん紹介しろよ、なっ、なっ。」

 

ポップが女賢者に鼻の下を伸ばしてバダックさんにせがんだ。

 

「バカモン!おそれ多いぞ!この方こそパプニカの三賢者の一人エイミ殿じゃ!」

 

「えぇ、こ・・・こんな若い娘が・・・」

 

ポップは驚愕していた。それはオレも同じ思いだ。もっと年配の賢者だと思ってた。オレ達がそんなやりとりをしているとスゴイ剣幕でダイがやってきてエイミさんにレオナ姫の安否について訊ねた。

 

「レオナ!レオナはどこにいるんですか?」

 

「あなたは?」

 

「おれダイっていいます。レオナとは友達なんです!」

 

「ダイ!あなたが?」

 

「そうじゃ、この子が姫様がいつも話とった勇者の少年なのじゃ!すでにこの大陸を襲っとった不死騎団はこの子と仲間たちによって滅ぼされとる!みんな、もう安心なんじゃよ!」

 

「本当にあなたが・・・勇者ダイなの?」

 

エイミさんは確認するように聞いた。

ダイは腰の後ろから変わった形のナイフを取り出した。

 

「これ、レオナからもらったんです!」

 

「これは!まぎれもなくパプニカ王家の武具!」

 

エイミさんはダイがレオナ姫の話していた勇者ダイ本人だという事を確信したようだ。

 

「わかったわ、行きましょう!姫の待つバルジ島へ!」

 

「バルジ島?なんであんなところに!」

 

バダックさんが驚いていた。どうやらよほど辺鄙な場所らしい。

 

みんなでエイミさんの乗ってきた気球に乗りレオナ姫のいるバルジ島へと向かった。

 

「いや~しかし驚いちゃいましたよ、エイミさんが気球で空から降りてきた時には。ボクァまたあなたがお姫様なんじゃないかと」

 

ポップが鼻の下をのばしながらエイミさんに話しかけた。

 

「まあいやだ、姫様はわたしなんか比べ物にならないくらいお美しい方よ」

 

「そりゃ早くお会いしたいですねぇ・・・でへへ」

 

「やーね鼻の下のばして・・・・」

 

ポップのあまりに情けない態度にマァムがツッコんだ。

 

「うるせぇないいだろ!相手はお姫様なんだぞ!憧れてトーゼンじゃねーか!きっとだれかさんと違っておしとやかでカワイイんだろ~な~。」

 

とポップが妄想全開モードで語っているとマァムはムスッとした。

 

「レオナはかわいいけどおしとやかって感じじゃないぞ。言いたいことはなんでもズケズケ言うし・・・マァムより性格キツイんじゃないかなぁ・・・」

 

ポップの妄想に対して、ダイは自分の持っていたレオナのイメージとの違いについてツッコんだ。

 

「え?そーなの、それ・・・本当に女なのか・・・?」

 

妄想を崩されたポップは残念そうにマァムを見ながら言った。

 

「どーゆー意味よ!」

 

(まったくこの二人はあきないなぁ・・・)

 

しばらくするとバルジ島が見えてきた。バルジ島から煙が上がっているのが見える。

 

「見ろ!何か様子が変じゃぞ!」

 

「急いで早くあそこへ!」

 

ダイは大声でエイミさんに催促した。

 




2019/10/25
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。

2019/10/26
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。
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