ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレはダイを気絶させ、みんなの避難をマァムに任せてみんなが逃げる間、フレイザード相手に時間稼ぎをする事にした。
(写輪眼が発動し続けているという事は体内で発動する八門遁甲の陣なら使えるはず!)
「いくぞ!八門遁甲の陣、傷門 開!」
オレは八門遁甲の陣で引き上げた身体能力でフレイザードにクナイで斬りかかる。フレイザードは左腕で受けたが受けきれず、オレの攻撃で左腕を切り落とされていた。。
(よし!思った通りだ!やはり体内で発動する八門遁甲の陣は発動している。元々チャクラで体内のリミッターを外すだけの術だ!写輪眼が発動していてできない道理はない!)
「貴様!なぜこの結界でそこまで動ける?」
「フレイザード、お前の結界にも穴があったって事だ。」
(この禁呪法を作ったやつも忍術相手に試したことはないだろうからな、当然そこに穴がある可能性は高い。でも傷門を開いてもいつもくらいか・・・。ここは・・・)
「杜門 開!」
オレはさらに八門を開き、フレイザードに斬りかかる。フレイザードはさらに力が強くなったオレに完全に動揺していた。
「くそっ、どうなってやがる!」
(よし、いまだ!)
オレは目でマァムに合図を送った。
「みんな、リョーマが闘っている間に脱出よ!」
マァムはみんなを連れて気球に乗り込み始めた。少しすると、マァム達の乗った気球が出発したのが見えた。
(よし、うまく脱出したな。あとは・・・)
オレはポシェットに入っている光玉を取り出し、地面に投げつけた。光玉から強い閃光があたりを包む。
「ぐぉぉ!」
閃光にフレイザードの視界が奪われているうちにオレはバジルの塔から脱出した。バジルの塔から出たあたりで八門遁甲の陣の効力が切れた。
(あと少し遅かったら危なかったな・・・あとは結界の外に出て・・・)
オレは八門遁甲の後遺症が出ている体を押して何とか結界の外に出て飛雷針の術を使った。
飛雷針の術を使うとオレは薄暗い洞窟の中に出た。
「ここは・・・・部屋?」
「リョーマ!無事だったのね。」
「リョーマ、ゴメン・・・オレついカッとなっちゃって・・・」
どうやらみんなも無事に脱出できたようだ。ダイ、マァム、ポップ、三賢者にバダックさん。そしてパプニカの兵士の皆さんもいた。みんなはオレを見て安堵の表情を浮かべた。ダイだけは自身が取った行動に対して申し訳なさそうだったが・・・。
「いやいや、あそこで怒ることができてこその勇者さ、それにあの場合誰かが足止めしないと逃げきれなかったろうし。ところでここは?」
「バルジ島の対岸にある洞窟よ。父の仲間だったマトリフさんが住んでるの。」
オレの疑問に対し、マァムが答えた。
「あなたがマトリフさん?はじめましてオレ、リョーマっていいます。」
オレは初めて会う魔王使いのローブらしきものを着た老人に挨拶した。
「おう、お前もアバンのやつの弟子か?」
「いや、オレは違いますけど・・・」
「でも、リョーマはスゴイ強いんですよ。スピードもあるし、忍術っていう不思議な魔法を使うんですよ。」
ダイが何だかよく分からないフォローを入れてくれた。なんかここではアバンの弟子以外は人に非ず的な空気でもあるんだろうか?
「ほ~、そいつは興味深いな。今度見せてくれや。」
「は、はぁ」
(だから、魔法じゃないって言ってるんだけどな・・・)
どうやら話を聞く限りマトリフさんはダイ達の先生のアバンや自分の仲間以外の人があまり好きじゃないらしい。昔勇者アバンの仲間としてハドラーを倒したらしいが、その後王宮に仕えた際に、勇者の仲間だったという事で周りからねたまれて散々な目にあったということだ。だから普段は他人に力を貸すことなどまずないらしい。でも今回はオレ達に力を貸してくれるようだ。おそらくはダイの事を気に入ったのかアバンの弟子であるダイ達の力になりたいのかだろう。
オレ達はマトリフさんに事情を話した。
「・・・ふむ、伝説の禁呪法だなそりゃ・・・禁呪法ってのはあまりに汚ねえ手段なんで使用を禁じられている呪文なんだ。使うと魔法使いの間じゃ外法として仲間外れにされちまうのさ。」
マトリフさんはフレイザードの結界について説明してくれた。
「どうすればよいのですか?」
「結界の外から回っていってこの2本の塔を破壊するしかないな。そのためには爆弾が必要だ。」
「そういう事ならワシにまかせてくだされ!」
爆弾づくりにバダックさんが名乗り出た。
「そんな爆弾なんかなくても平気だよ!オレの呪文でポーンとふっ飛ばしてやるからさ」
ポップがうそぶくと、マトリフさんはポップの方を見た。
「なんだありゃあれもアバンの弟子か?」
マトリフさんはマァムに訊ねた。
「ええ、まあ・・・」
「・・・あいつオレにあずけんか?」
「素質ありそう?」
「いんや逆だ。あんな弱そうな魔法使いはじめて見るぜ。オレがなんとかしてやらんとあいつ死ぬぞ。まあまかせてみな、一日ひとつのペースで呪文を覚えさせてやるぜ ケケケ」
どうやらポップは少しの間マトリフさんが指導してくれるようだ。ポップはポテンシャルは高いと思うんだが、精神的にもろいところがあるからな。マトリフさんのような方に見てもらうのも一手だろう。
ダイとマァムは魔法剣の特訓をするらしい。八門遁甲の陣を使ったオレとケガをした三賢者の二人はエイミさんの回復魔法でお休み中だ。
オレ達がそうやって過ごしていると洞窟の外から大声が聞こえてきた。
「アバンの使徒のガキども―!」
フレイザードの声だ。
「いつまでコソコソ逃げ回ってやがんだよぉ、えぇ!てめえらまさかお姫様が凍らされたままいつまでも無事だと思ってんじゃねぇだろうな?残念だがあの氷の中で姫様の生命力はどんどん失われてんだぜ!もって明日の日没までだ!早く来いよ、早くなぁ!ウヒャヒャ」
オレ達はフレイザードの声を聞いて、今晩バジル塔に攻撃を仕掛ける事にした。まず二手に別れて結界を形成している二つの塔を破壊し、フレイザードを倒し、バジル塔に凍らされているレオナ姫を助ける。これがオレ達の作戦だ。
バジル塔には周辺に大きな渦があり、舟ではいけないため、マトリフさんのボートを借りて、マトリフさんが魔法力でバジル塔まで飛ばしてくれる事になった。
「オレのボートには詰め込んでも4人しか乗れんが誰が行く?」
ケガ中の三賢者も含めて誰が行くか揉めたが、最終的にダイ、ポップ、マァムそして爆弾を作ったバダックさんがマトリフさんのボートで行くことになった。オレはダイ達に飛雷針の術のマーキングの入ったクナイを持って行ってもらい、ダイ達が着いた後、飛雷針の術でバジル塔へ飛ぶことになった。
「師匠、世話になったな。また修行付けてくれよ。」
「へっ、生きて帰ってこれたらな」
ポップは短い間、マトリフさんに大分いい鍛えられ方をしたのかマトリフさんの事を師匠と呼んでいた。
「よしっ、行くぞ!ぬううううっ!」
マトリフさんが魔法力でボートを浮かしていくとボートがバジル塔めがけて凄いスピードで飛び始めた。
(よし、着いたかな?)
オレはボートが着いた頃合いを見計らって飛雷針の術でダイ達のもとへ飛んだ。
2019/10/26
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。