ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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第015話 ミストバーンの恐怖

バジル塔についたオレ達は二手に別れることになった。

オレとマァムは炎の塔、ダイとポップとバダックさんは氷の塔をそれぞれ攻めることになった。呪文・忍術での攻撃のできるオレとポップが別チームになり、戦力的な均衡をとるためオレとダイが別チームになった。オレは念のためダイにも飛雷針の術のマーキングが入ったクナイを渡した。いざとなればオレはそれで行き来できる算段だ。

 

ダイ達と別れるとオレとマァムは敵に会うことなく、炎の塔に着いた。オレ達は塔を爆破するため爆弾の準備に入った。

 

(おかしい・・・、これだけバレバレの奇襲なはずなのに待ち伏せが一切ない・・・一応調べるか・・・)

 

「結界・天蓋法陣!」

 

(!これは・・・!)

 

「マァム!伏せろ!」

 

「えっ、どういう事?」

 

塔の影からツララが飛んできた、フレイザードだ。オレはマァムを伏せさせ、辛うじてフレイザードのツララをかわした。

 

「へへへ、ようやく来たな。待ちくたびれたぜ!予想通り2手に別れて出てきたな!てめえらを結界内で始末するのには失敗したが、これで結界を張った甲斐があったというもんよ!」

 

「フレイザード!この前の闘いでお前の力は見切った。悪いが結界なしではお前に勝ち目はない。」

 

「ウヒャヒャ!言ってくれるじゃねぇか。だがな、あれがオレの全力な訳がないだろう!オレの前に再び現れた事を後悔するがいい。」

 

「強がりを!」

 

「強がりかどうかはこれから判断するんだな。」

 

「くらえっ、弾岩爆火散!」

 

フレイザードの体を構成している岩石がバラバラになり、オレ達に襲い掛かる。

かわすスペースのない広範囲攻撃だ。オレ達はフレイザードの攻撃をかわすことはできず、そのまま受けてしまった。

 

「くっ」

 

(言うだけあって大した威力だ・・・。これは何発もくらっていられない・・・。マトリフさんから聞いた話だとどこかにコアとなる部分があるはずだ・・・、それを探すしかない!)

 

「写輪眼!」

 

オレは写輪眼で飛んでくるフレイザードの岩石を見た。岩石の中にチャクラの強い岩石がある。

 

「そこだ!」

 

オレはチャクラの反応の強い岩石に向かって雷遁で覆ったクナイを投げた。クナイを受けた岩石が真っ二つに割れる。フレイザードは弾岩爆火散での攻撃を終えると再び岩石で体を構成していった。構成し終わると奴は体の違和感に気付いたようだ。

 

「ウギャァァァ~!やべえ、左右の体が維持できねえ!」

 

奴の体が氷と炎の境である真ん中で真っ二つに割れていく。オレはそれを見て胸から巻物を取り出し目の前に広げた。

 

「いまだ!封印術・封火法印!」

 

フレイザードの半分の炎が巻物の中に吸い込まれていく。どうやら炎の岩石のコアも巻物に封印できたようだ。オレは前回奴と闘った後再戦に備えて、封火法印の術式の入った巻物を用意していた。

 

(よし!うまくいった。)

 

「マァム、いまだ!」

 

「任せて!」

 

マァムは魔弾銃を構えメラゾーマの詰まった弾を残ったフレイザードの氷の半身めがけて撃った。

 

「ま、待て!グァァァァ!」

 

メラゾーマを受けた氷の半身は一瞬で蒸発した。フレイザードの最後だ。

 

「フレイザード、お前はヒュンケルやクロコダインの足元にも及ばない・・・。そしてお前はオレの最も嫌いなタイプの奴だったよ・・・。」

 

「マァム!炎の塔を爆弾で爆破するぞ!」

 

オレ達が爆弾を用意しようとすると、空から白いフードを被った魔物と共に鎧騎士や大量に表れた。

 

「フレイザードめ・・・・功を焦って自滅したか・・・」

 

白いフードを被った魔物がぼやいた。

 

「誰だ、お前は!」

 

「我が名はミストバーン・・・魔影軍団の軍団長・・・」

 

「リョーマ!鎧騎士は私に任せて・・・、あなたはミストバーンを!」

 

「分かった!」

 

オレはミストバーンと対峙し、写輪眼でやつを見た。

 

(何だこのチャクラは・・・体にチャクラの流れが見えない・・・傀儡か?・・・)

 

オレは手裏剣で攻撃し、ミストバーンの反応を見る事にした。

 

「手裏剣影分身の術!」

 

投げた手裏剣が分身氏、無数の手裏剣がミストバーンを襲う。ミストバーンは手をソード状にして手裏剣を捌いていくが、何発かはミストバーンにヒットしていた。

 

(どうやら、接近戦はヒュンケルほどじゃないな・・・なら接近戦だ!)

 

オレはクナイを持ってミストバーンに接近戦を挑んだ。オレのクナイとミストバーンのソード状の手が切り結ぶ。オレはミストバーンのスキを見つけ、螺旋丸での攻撃を試みた。

 

「螺旋丸!」

 

オレの手のひらに螺旋丸が形成され、ミストバーンに襲い掛かった。螺旋丸はミストバーンにヒットした。

 

(よし!)

 

しかし、ミストバーンにダメージがないのか何事もなかったようにオレに攻撃を続けた。

 

(螺旋丸が効いてない?確かに手応えはあったはず・・・)

 

ならこれはどうだ!

 

「火遁・豪龍火の術!」

 

宙に浮いているミストバーンに向かって龍の形を模した炎が連続でミストバーンに襲い掛かった。ミストバーンはその炎を交わしていく。オレはあえてかわせる速度で術を撃っていた。

 

(よし!準備は整った。今度は行ける!)

 

豪龍火の術で空気が急激に暖まった事で空には積乱雲が発生している。

 

「(いまだ!)雷遁・麒麟!」

 

巨大な雷がミストバーンを襲う。ヒュンケル戦のときに麒麟が発動しなかったのは積乱雲がポップの魔法によって作られたため、雲にチャクラが通っていなかったからだ。今回は豪龍火の術で雲を発生させており、オレのチャクラが通っている。

 

(仮に奴が傀儡だったとしてもこれなら関係ない!)

 

しかし雷の落ちた跡から衣だけが焦げたミストバーンが現れた。

 

(ありえない!麒麟を食らって何のダメージもないだと!?)

 

オレは今自分にできる最大の威力を持つ術が全く通じなかったことに驚愕した。

 

「・・・どうやらお前の本体を叩かなければ勝てないらしいな・・・」

 

オレがそう言った瞬間ミストバーンの様子が変わった。

 

「き、貴様どうしてそれを・・・どうやら貴様をここで始末せなばならぬようだ・・・闇の衣を脱ぎはらいお前たちを消す!」

 

そう言ってミストバーンは闇の衣と呼ぶ自分のローブを脱ぎ始めた。

 

(な、何だこの威圧感は?)

 

異様な雰囲気があたりを包んでいく。その時、突然大鎌をもったピエロの使い魔を肩に乗せ、仮面をかぶった男が現れて大鎌をミストバーンの首にかけた。

 

「はい、スト~ップ!そこまでにしておきたまえ、ミスト・・・」

 

「キ・・キル・・・」

 

「い~けないんだいけないんだ♪バーン様に怒られる♪」

 

「そうだともキミの本当の姿はいついかなる場合においてもバーン様のお許しがなくては見せちゃいけないんじゃなかったっけ?それを破ったらいくら親友の君でもただじゃすませられない・・・」

 

「そ・・・そうであった・・・」

 

「おっと君達とは初対面だったね、はじめまして僕はキルバーン。また君達と会う事になると思うけど今日のところは失礼させてもらうよ。」

 

仮面の男がそう言うとミストバーンと仮面の男は忽然とその場から消え去った。

 

(た、助かった・・・あのまま続けていたらやられていたのはこっちだった・・・)

 

「大丈夫?リョーマ。顔が真っ青よ・・・」

 

「あぁ、うん、大丈夫・・・」

 

(あのキルバーンとかいう男も体にチャクラの流れを感じなかった・・・それに頭部のありえない熱量は何だ・・・オレ達はコイツら相手にどう闘っていけばいいんだ?)

 

オレはこれから闘うであろう敵の強大さに恐怖していた。

 

 




今回の話には原作ネタも含めて色々と伏線が入っています。全部分かったらスゴイです(笑)
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