ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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マァムをヒロインにという声を複数いただきまして・・・。だからという訳ではないですが、今回はちょっとそれっぽいお話です。


第016話 救出!レオナ姫

フレイザードとミストバーンを退けたオレ達は炎魔塔をバダックさんの作った爆弾で爆破した。同じころダイ達も氷魔塔の爆破に成功した様だった。

 

オレ達はレオナ姫の凍らされているバルジ塔へ向かった。向かっている最中オレはミストバーンとキルバーンの事について考えていた。

 

「・・・なぁ、マァム・・・、オレ達はあのミストバーンとキルバーンに勝てると思うか?」

 

「どうしたのよ急に?」

 

「さっき闘ったミストバーンにはオレの術の中で最大の威力を持つ麒麟が全く通用しなかった・・・奴はまだ奥の手を持っていたのにだ・・・。オレ達はこのまま闘っててバーンを倒せるのかなって・・・」

 

「あなた一人じゃなくても、みんなで力を合わせればいいじゃない。」

 

「攻撃の効かない相手にみんなで力を合わせても何か変わるとは思えない・・・オレ達このまま勝ち目のない闘いを続けて意味があるのかなって・・・マァムもそう思ったんじゃないの?」

 

オレはミストバーンと闘って感じた恐怖をそのままマァムにぶつけてしまった。

 

「何よ!あなたらしくない!私たちが勝てなきゃ地上は大魔王バーンに支配されちゃうのよ?あなたそれでもいいの?敵が強いのは最初から分かってたでしょ?」

 

「分かってた・・・いや・・・分かってたつもりだった・・・。手も足も出ない相手に闘うって事がどういう事か分かってなかったんだ・・・」

 

マァムは立ち止まってオレの頬をはたいた。

 

「しっかりしなさいよ!あなた私たちの仲間になるときに言ってたわよね。『自分の大切なものを守るために自分にできる事をしたい』って。あれは嘘だったの?私は最後まで闘うわ。先生の仇も討ててないし、このまま大魔王に支配されるなんてまっぴらよ!」

 

マァムは目に涙を浮かべながらオレに言った。オレはハッとなった。

 

(そうだ・・・そうだった。オレは自分の大切なものを守るために自分にできる事をしたい・・・そう思って旅に出たんだった・・・)

 

「ゴメン、マァム。オレ最初に思った一番大切な事を忘れてたよ。例え敵がどんなに強くても自分の大切なものを守るために自分にできる事をしたいと思って旅に出たんだった・・・」

 

「ったく、そうよ・・・しっかりしてよね。あなたとダイが私たちの中心なんだから・・・でも少し安心したわ。」

 

「どうして?」

 

「あなたっていつも冷静沈着でどこか遠くから私たちを見ているような気がして・・・ちょっと身近じゃないようなところがあったのよね・・・でもあなたも私たちと同じように不安を感じたり、悩んだりしてるっていうのが分かったわ。」

 

(オレってそんな風に思われてたのか・・・まぁ転生した人間だからな・・・どこか遠くで見るようなところもあったかも・・・でも何だろうみんなと旅を始めてから自分の感覚が段々こっちの世界の人間になってきている気がする。同じことに対して怒って、同じことに対して笑って・・・。)

 

「ゴメン!恰好悪いところ見せちゃった。みんなには内緒にしといて。」

 

「さ~、それはどうかしらねぇ~。これからのあなたの心がけ次第ね。ふふ」

 

マァムはオレのお願いに対して意地悪く笑った。こうは言ってもマァムはこの事をダイ達にいう事はないだろう。

 

(もっと強くならないとな・・・あれを完成させるか・・・)

 

バジル塔に着くと氷漬けになったレオナ姫の前にダイ達がいた。フレイザードを倒して氷が解け始めているが日没までもう時間がない。ポップはメラゾーマで必死に氷を溶かしている。ポップのメラゾーマでも少しずつ溶けないところをみるとフレイザードを倒してもただの氷ではないようだ。

 

「だめだ~。クソ―!溶けねぇ!」

 

「頼むよポップ!」

 

「頑張れ!姫様の命がかかっとるんじゃ!」

 

ポップの呪文がついに止まってしまった。魔法力が切れたのだ。

ダイとバダックさんがポップに檄を飛ばすが、ポップは見るからに限界だ。

 

(無理もない、ポップ達の方も激戦だったに違いない・・・。)

 

オレは火遁の印を組んだ。

 

「次はオレがやる!火遁・豪火球の術!」

 

オレの口から大きな火の玉が発生し、氷を溶かしにかかる。が、それでも中々溶けない。

 

(豪火球の術でも溶けない・・・こうなったら残りのチャクラで・・・)

 

「みんな、ちょっと危ないからどいててくれ。火遁・豪火滅失!」

 

オレの口からオレのバジルの塔からはみ出るような巨大な炎が発生し、氷をみるみる溶かしていく。

 

(よし、これなら!)

 

「よぉし!ええぞ!そのまま溶かすんじゃ!」

 

豪火滅失で氷を溶かしていると突然術の発動が止まった。

 

(あと少し!あれ?)

 

チャクラが切れたのだ。オレはチャクラが切れてその場に倒れこんだ。

 

「クソ!あと少しのところで!」

 

「マァム、魔弾銃は?」

 

「ダメ!メラ系、ギラ系は使っちゃった。それに普通の魔法じゃ溶けない・・・。そうだわ、魔弾銃の弾の中にメラ系、ギラ系を数発分入れれば普通の魔法以上の効果が得られるかも」

 

「よせよマァム!そんな事をしたら魔弾銃が壊れちまうかもしれねぇぞ!」

 

ポップはマァムの提案に意義を唱えた。

 

「なにを言っとるんじゃ、姫の命がかかっとるんじゃ」

 

「魔弾銃はなぁ、先生の形見なんだぞ!」

 

「う・・・」

 

「やってみましょう!先生は言ったわ・・・これは人を救うための武器だって・・・きっと先生はこういう時のためにこれを作ったんだわ!」

 

「よし、分かった。貸しな・・・」

 

と魔法を魔弾銃の弾に詰めようとしたポップはそのまま倒れこんでしまった。

 

(無理もない・・・もう魔法力も空だろうに・・・)

 

その時、ダイの額に再び竜の形をした紋章が浮かぶ。

そしてマァムの魔弾銃の弾を握ると呪文を唱えた。

 

「ベギラマ!ベギラマ!」

 

ダイは魔弾銃の弾にベギラマを2発分詰める。マァムがそれを受け取るとすかさず氷漬けのレオナ姫に向かって発射した。氷は魔弾銃の2発分のベギラマの威力で蒸発し、レオナ姫は氷から解放された。

だが、その瞬間魔弾銃は音を立てて壊れてしまった・・・。

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