ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレ達は魔王軍を退け、レオナ姫を助け出し、パプニカを取り戻すことに成功した。どうやらダイ達の方も相当厳しかったらしい。ダイ達の話によるとこんな感じだ。
・氷魔塔にはハドラーとザボエラが待ち構えており、かなり厳しい闘いであったこと
・ハドラーは倒したがザボエラは逃げてしまったこと
・ヒュンケルとの闘いでオレ達を助けてくれたクロコダインが生きていて今回もオレ達を助けてくれたこと
・クロコダインはヒュンケルとの闘いで生死不明のダメージを受けたが、ヒュンケルによって治療されていたこと
「そっちはどうだったの?」
ダイが尋ねてきた。
「こっちもフレイザードとミストバーンが襲ってきたわ。特にミストバーンの強さは底知れない・・・。」
「あぁ・・、ミストバーンにはどんな攻撃もまるで効いてなかった。しかもミストバーンはさらに奥の手を隠してる感じだった・・・」
(やはり今後の事を考えるとやはりどうしてもあれを実戦で使えるようになっておく必要があるな・・・。)
今夜はパプニカ城跡でパプニカ解放のパーティが開かれるらしい。ちょうどレオナ姫の誕生日も近いのでそれを兼ねるようだ。オレもかねてからのレオナ姫との約束通りオレが料理することになった。
(久々の料理だ。腕がなるぜ。)
「レオナ姫、今日は約束通りオレが腕をふるわせていただきます。」
「ありがとう。でもね、そのレオナ姫っていうのと敬語はなし、これからはレオナって呼んでよね。」
「分かりまし・・・、いや、分かったよ、レオナ。」
オレは街で食材を調達し、無事だった城の厨房に入った。今回はロモス王にもらってから着る機会のなかった調理着と包丁を持って腕をふるうことにした。
「影分身の術!」
今回はパーティーの参加者全員分の料理を作らないといけない。オレは影分身で20人に分身し、料理をどんどん仕上げていった。もう忍術を人前で隠すとかそういうのはなしだ。
「おいしー」
「こんな料理見た事ないぞ」
外から声が聞こえてくる。まさに料理人冥利に尽きるって感じだ。料理を全て出し終えてしばらくするとオレはレオナに呼ばれた。どうやらみんなの前で挨拶するらしい。
「彼が今日の料理を作ったロモス王国の忍飯店のコック、リョーマです。」
「おぉ~、今度ロモス王国にいってみるか。」
等と聞こえてくる。
「そしてパプニカ王国を救ってくれた勇者でもあります。彼は勇者ダイとともに世界を救うための旅をしています。なので残念ながら忍飯店は今休業中です。世界が平和になりましたらまた再開するようなのでぜひごひいきにしてあげてください。」
「おぉ~、こんな料理が作れて勇者の仲間だって?オレ平和になったら絶対行くよ。」
等と兵士達が話しているのが聞こえてくる。そこまで褒められると照れくさくて仕方なかったが悪い気はしなかった。
オレは裏に行くとパプニカの兵士たちと飲んで盛り上がっているクロコダインを見つけた。
「クロコダイン、久しぶりだな、オレとはロモス王国以来か?」
「おぉ、リョーマか、久しぶりだな。」
「パプニカではオレ達を助けてくれたんだってな。ありがとう。」
「気にするな、オレはオレを倒した奴等が他の奴に倒されるのがガマンならなかったのでな。それにお前らと闘ってオレは人間の素晴らしさに気付いた。だからオレはお前らに味方することにした。お前たちが良ければな。」
「とんでもない。大歓迎さ。これからよろしくな。クロコダイン」
「おう!」
数日後。
傷の癒えたオレ達はパプニカ城跡のある一室で今後の事について話をしていた。
「みんな、オレは一旦みんなから離れて修行しようと思う。」
オレはこの数日間の決心をみんなに伝えた。
「え~、どうして?」
みんなは驚いて一斉に声をあげた。
「この前の闘いでオレの攻撃はミストバーンに一切通用しなかった・・・。そしてまだ大魔王バーン、キルバーンもいる。他にもどんな強者がひかえているのかも分からない・・・。さらなる強さがいる。だからオレは未完成の術を完成させるためにレストラン時代に修行してたロモスの山で修行しようと思ってる。」
「確かにな・・・。この前の闘いでは超竜軍団も参加していなかったようだしな。戦力の増強は図れるときに図っておいた方がいいだろう。分かった。しばらくの間、お前の代わりにオレがダイのパーティーに加わろう。それでいいか?」
クロコダインはどうやらオレの考えに賛成なようだ。
「頼んだぞ、クロコダイン」
「おう、任せておけ!」
その後マァムが驚きの発言をした。
「ねぇ、みんな。私ずいぶん考えたんだけど・・・私もしばらくみんなとお別れしようと思うの・・・」
みんなも驚いていたが、オレも驚いた。
「私思ったわ。このままじゃ絶対みんなの足手まといになっちゃうって・・・魔弾銃が壊れた今攻撃呪文は使えないし・・・回復呪文だってレオナの方がずっと上手いし・・・」
「足手まといだなんて・・・そんなことないよ!」
ダイがすかさず否定した。
「いえ、分からないわ。たしかにこれからはより強力な相手が次々と現れるはずだしね。もっと強い攻撃能力がないと本当に足手まといになりかねないわよ」
レオナがマァムの発言を受けて言った。
「ハッキリ言うのね。あなたのそういうところすごく好きよ、レオナ。だから、だからね!故郷のロモスに帰って修行して武闘家になろうと思うんだ。」
「武闘家!?」
みんな口を揃えて驚いた。
「あたし聞いたことがある。確かロモスの山奥には武術の神様みたいな人がいるって」
どうやらレオナも知っている有名な武闘家に弟子入りするようだ。
「そういう事ならオレがリョーマとマァムをロモスまでルーラで送ってやるよ。リョーマの飛雷針の術だとリョーマしか行けないんだろ?」
どうやらポップが送ってくれるらしい。
「ありがとう。助かるわ」
「ありがとう。それからダイ達に渡しておきたいものがある。」
そう言ってオレはダイ達に巻物と小瓶を渡した。
「もし何かあったらその巻物を広げて巻物に書いてある術式の上ににその小瓶の中に入ってるオレの血を掛けてくれ、小瓶の中の血にはオレのチャクラが練りこんであって、チャクラが使えなくてもオレを口寄せできる。」
「分かった。でもなるべく使わないようにするよ。修行の邪魔しちゃ悪いからね。修行頑張ってね」
ダイはオレ達にエールを送ってくれた。
オレ達は準備をするとポップのルーラでロモスへ飛んだ。
「ルーラ!」