ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
ポップにルーラでロモスまで送ってもらえる事になったオレとマァムはポップのルーラでロモスの魔の森にやってきた。どうやら目標地点から若干ずれたところにたどり着いてしまったらしい。
「へへ、悪いな、覚えたてのルーラでちょいとずれちまった。」
「うぅん、ありがとう。ポップ」
「ありがとな、ポップ」
オレとマァムは送ってくれたポップにお礼を言った。
「あとそれからリョーマ、ちょっとこっち来い。」
オレはポップにマァムから離れたところに呼び出された。
「リョーマ、オレ達のいないところでマァムにちょっかいかけたら承知しねぇからな!」
(やはりポップはマァムの事が好きなのか・・・。そう言われてみればオレはマァムの事どう思ってるんだろう?この世界に来て一番最初に出会った人間だけに特別な思いがあるのは確かだが・・・。)
「さあ、どうしよっかな?」
オレはちょっとしたいたずら心からこんな事を言ってみた。
「てめぇ!まさかマァムの事!」
「冗談だよポップ。オレは未完成の術を完成させるために来たんだ。それが終わったらすぐポップ達のところへ戻るよ。」
「絶対だぞ!」
「おぉ、男と男の約束だ!」
そういうとポップはルーラでダイ達のところへ帰っていった。
オレもマァムのところへ戻って行った。
「ねぇ、何だったの?」
「べ、別に何もなかったよよ。」
「ふ~ん、怪しい・・・」
話題になってた当人にいきなりこの話を振られるとつい意識してしまう・・・。
(いかんいかん、オレが意識してどうする。ポップに言われるまで何も意識してなかっただろ。しっかりしろオレ!)
「ところでマァム、バルジ塔ではありがとう・・・。マァムのおかげで今回の修行の決心がついたよ。マァムに言われてからオレずっと考えてた。オレ達が勝つために自分になにができるかって。ミストバーン達に勝つためには今よりさらに上の次元の力がいる・・・。そのために今オレにできることはオレの未完成の術を完成させる事だって。」
「それは私もよ。あなたがバルジ塔で弱ってるのを見て私は今まであなたやダイに頼り過ぎてたんだって気付いたの。それで私も私にしかできない私にできることをしようって。私ももっとバーンを倒せる力になろうって」
「なぁ、マァム、オレ・・・す・・・スゴイ修行して必ず術を完成させてみせるよ。」
「私もよ。」
オレ達は途中で別れそれぞれの目的地に向かった。
(あぶない、あぶない、思わず雰囲気に流されて告白するところだった・・・。オレはマァムの事が好きなのか・・・?いやいや、マァムがこの世界に来て一番最初に出会った人間だから特別な思い入れがあるだけでそれは違う可能性もある。卵からかえった雛が一番最初に見たものを親だと思うみたいな・・・)
(いやいや、今は修行修行!なんとしても実戦で使えるようにならねば、仙人モードを!)
オレは転生したときに自分の希望した術を使えるようにしてもらったはずだが、実際には最初から全部の術が使えたわけではなかった。正確には術をどうすれば使えるかを知っていたのだが、知識をそのまま実行できるかというとそういう訳ではなく、それ相応の練習が必要だった。
仙人モードについてもどうすればいいのかは分かっていた。しかし実際には仙人モードを発動するまでの時間が30分もかかってしまう上、発動しても発動時間が5分しかなかった。とてもじゃないが実戦では使えない。
それを解消するためには仙術チャクラを素早く大量に練れるようになることが必須だ。オレはそのためにみんなと離れてその修行をすることにした。
(仙人モードが実戦で使えるようになればオレの術の威力が段違いに上がる上、身体能力も上がり、使える術も増える。この修行を完成させれば今後の闘いの大きな力になる。)
オレは来る日も来る日も影分身をして仙術チャクラを練る修行をした。影分身をしながら修行すれば経験値が本体に還元するため何倍にもなるからだ。
ダイ達と別れて3週間たつ頃には仙人モードの発動までの時間が3分まで短縮し、発動時間も10分に伸びていた。
そんなある日、オレはダイ達に渡していた口寄せの巻物で口寄せされた。口寄せされた場所はどこかのお城だろうか?オレの前には深刻な顔をしたレオナ、ポップ、クロコダインがいた。
「リョーマ、大変よ!ダイ君が、ダイ君が!」
「一体何があった?」
レオナに状況を説明してもらった。何が起こったかをまとめるとこんな感じだ。
・今いる場所はテラン王国の城であること
・ダイ達が装備を揃えにベンガーナに買い物に行くと超竜軍団が襲ってきて超竜軍団のモンスターを撃退したあとその縁で知り合った占い師にダイの正体が竜の騎士である事を教えてもらったこと
・ダイ達はダイが何者かを知るためにベンガーナの近くにある遺跡に行ったところ超竜軍団の軍団長である竜騎将バランと遭遇したこと
・バランも竜の騎士でダイの実の父親だったこと
・バランと一戦交えたこと
・バランの強さは圧倒的であること
・人間に味方するダイに激怒し、紋章の力でダイの記憶を消してしまったこと
・記憶を消した後記憶を消すのに力を使ったバランは一度撤退したこと
・ダイは記憶をなくしているため闘えず、安全な場所という事でテラン城の牢屋に匿われていること
オレはレオナの説明を聞いて絶句した。