ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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第001話 ダイの大冒険の世界

「んん・・・、ここは?」

 

どうやら森の様だ。しかも相当大きい森のようだ。

自分の格好を見ると木ノ葉隠れの忍の格好をしている。しかも額当てに木ノ葉のマークが入っていた。

 

「転生したんだよな?ドラゴンクエストの世界だったよな?ダメだ肝心のところがぼんやりしてる。」

 

どうやらダイの大冒険の世界に関する知識はごっそり削られているようだ。まあ、変に知っててもやりずらいだけだ。とりあえず、現状を確認するためにあたりを調査する事にした。転生後の能力も気になるけどまずはライフラインを確保するのが最優先だ。金は1文もないようだし・・・。

 

(軽重岩の術で空を飛んで調べてみたいが、変に目立つのも避けたいな・・・。取りあえず歩いて調べるか。)

 

3時間後・・・

 

「どこまで行っても森だな・・・。仕方ない、軽重岩の術で空から探ってみるか。」

 

とその時向こうから人が歩いてきた。桃色の髪をした15歳くらいの少女だ。

 

「人?珍しいわね、こんなところに人が来るなんて。」

 

正直に自分の身元をいう訳にもいかない。言ったら頭がおかしいと思われるだけだ。

 

「仕事を探しに街へ行こうとしてたんだけど道に迷っちゃって。」

 

「ここから北の方にロモス城の城下町があるわ。」

 

と指をさして教えてくれた。

 

「ありがとう!」

 

「あなたこの辺の人じゃないわね?」

 

「うん、ずっと向こうのの方にある村から来たんだけど、森に入ったら迷っちゃって。ありがとう!助かったよ!」

 

「待って、あなた仕事を探してるのよね?力に自信はある?」

 

「そこそこある方だと思うけど?」

 

「実はこの前の雨で村の近くの川が溢れそうで今村の人達が土手を作っているんだけどあなたも手伝ってくれない?報酬はいいと思うわよ」

 

土遁を使える俺にとってはそんなの朝飯前。

 

「やるやる!やりたい!」

 

一文無しのオレは天から降ってきたような突然の提案にオレは思わず興奮気味に答えてしまった。

 

「え、えぇ・・・そう。じゃあ、村に案内するわ・・・(変な奴誘っちゃったかなぁ・・・)」

 

「私マァム、この森の東にあるネイル村の者よ。あなたは?」

 

「オレ?オレは・・・・」

 

前の世界の名前だと違和感バリバリだ。ここは・・・

 

「リョーマ」

 

NARUTOの誰かの名前にしようかとも思ったが、自分とのイメージがあまりにも違い過ぎて違和感バリバリだ。忍者という事でドラクエの世界でも違和感のない和風の名前にした。

 

「ふーん。」

 

(やべ、間があったからな。怪しまれたかな?服装も木ノ葉隠れの忍の格好だし・・・)

 

若干後悔しているマァムをよそにオレは当面の不安が解消されることに興奮していた!

村に着くと村長から説明を受け、川に案内された。

オレを不審に思っているマァムも心配になってついてきた。

 

川を見てオレはありったけのチャクラを練り土遁の印を結んだ。

 

「土遁・土流城壁!」

 

広範囲に渡って土手が出来ていく。

作業をしていた村人達から驚きの声が上がった。

 

「スゲー!あんた魔法使いだったのか?一体何の魔法だ?」

 

「いや、これは魔法じゃなくて・・・」

 

マァムが出てきて

 

「スゴイ!あなた魔法使いだったのね!ありがとう!助かったわ!」

 

「いや、だからこれは魔法じゃなくて・・・」

 

誰もオレの話は聞いていなかった。

 

(この世界で忍術は目立ちすぎるな。剣と魔法の世界だもんな。今回は喜んでくれたからいいが、これからは人前で忍術を使うのは止めよう。)

 

村へ戻ると村長が当初の予定を遥かに上回る報酬をくれた。

 

(これがどれくらいの価値なのか分からないが、村長たちの反応を見るに当面困らなそうだな。)

 

「ありがとう、マァム。マァムのおかげで助かったよ。」

 

「こちらこそ助かったわ。みんなあなたに感謝してるわ。また村に遊びに来てね。」

 

「うん、また来るよ。じゃあ」

 

(マァムか、感じのいい子だったな・・・)

 

オレはネイル村を後にし、マァムに教えてもらった通りにロモス城へ向かった。

道中、急に立ちくらみがオレを襲った。

 

(どうも今のオレのチャクラ量だと大きな術はあまり使えそうにないな・・・。せっかく持ってる術が宝の持ち腐れだ。修行してチャクラ量を増やしといた方がいいな。)

 

城下町についたオレはもらったお金を使って早速宿に泊まった。

 

「さてと。まずは情報だな。ドラゴンクエストの世界のはずなのにモンスターが一匹もいないし、人々の様子も平和そのものだ。これは勇者が魔王を倒した後か、それとも魔王が現れる前か・・・、いや倒した後でも復活ってパターンもあり得る。」

 

次の日から変化の術でこの世界の旅人に変化して、外国人のふりをして色々な情報を集めた。

得た情報等をざっとまとめるとこんな感じだ。

 

・ハドラーという魔王がいたが勇者が倒したという事。

・ロモス城の城下町はどちらかというと田舎であるという事。軍隊もそんなに強くはない。

・陸続きでない国へ行くためには通常船で行く必要がある事。

・仕事はギルドという場所に様々な依頼が集まり、その依頼をこなすと報酬をもらえる事。

・正直食事に関しては決してまずくはないが、人々の関心が高くないのか前世の世界なら決して評判にはならないレベル

・魔法が発達しているせいか、医療技術が原始的。

 

「とりあえずネイル村でもらった報酬が尽きる前に安定した収入を確保しないと・・・。世の中が平和だと前世の世界とやることが変わらないなぁ・・・。」

 

「医療技術が原始的なら、医療忍術を生かして医者はどうだろうか?いやいや、この世界には回復魔法があるし、今のチャクラ量でそんな大量の患者をさばけるかどうかも不透明だ・・・」

 

「食事に関しては高校1、2年の時、そこそこ有名な中華のレストランでバイトしていた事もあって、少なくともこの国のレストランより遥かにうまい飯を作る事ができる。レストランでも開くか?でも元手が・・・」

 

「ギルドの仕事は忍術を使えば簡単にできそうだけど、人前で忍術を使って目立つのは避けたい・・・」

 

と色々考えた結果、収入面についてはギルドで人前で忍術を使わなくても済みそうな仕事を選んでお金を稼ぎ、元手を稼いだらレストランを開く事で生計を立てることにした。

 

 




この世界での方針の決まった主人公。次回は2年後のお話です。

2019/10/19
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。
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