ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
レオナ達に口寄せされたオレは今の状況を聞いて絶句した。ダイ、ポップ、クロコダイン、レオナが束になっても敵わなかった相手がいつオレ達に再び襲い掛かってくるか分からず、今度はダイ抜きでそれらを相手にしなけらばならないというのだ。
(くそ、せめて修行が完成していたら。まだ仙人モードはあてにはできない・・・。このままバランを迎え撃つしかないのか?)
オレ達は作戦会議を開いていた。作戦会議は長々と続いたが妙案は出てこなかった。
「じゃあ、リョーマとクロコダインで接近戦を仕掛け、ポップくんが呪文で援護、私は回復役に徹するわ」
オレ達は不安を抱えつつも今できる最善の布陣を敷いた。
その時、城の外からただならぬ空気を感じた。恐らくバランだ。
オレ達は城の外に出た。そこには白い腰までのマントに刀を背負った男がいた。
「ディーノを渡してもらおうか・・・」
察するにディーノとはダイの事だ。
「いやよ!」
「この前から一人増えたくらいで私をはばめると思っているとしたらこの間の闘いがまるで教訓になっとらんということか・・・それとも何か策でもできたか?」
「そんなものはない、勝負だ!バラン!」
クロコダインがバランに襲い掛かった。オレも続いて写輪眼を発動し、クナイで襲い掛かる。バランは背中の刀を抜いて応戦した。クロコダインの一撃は重いが、スピードもなく、スキも大きい。一方オレの方はスピードはあるが、パワーはクロコダインに及ばない。今のところオレ達の攻撃にバランは防戦一方だ。しかしバランの表情には余裕がうかがえる。
「調子に乗るなぁー!」
バランの体からエネルギーのようなものが発せられ、オレ達はふっ飛ばされた。そしてバランはオレに斬りかかった。オレはクナイで防ごうとしたが、バランはオレのクナイでバランの刀を防ごうとしたが受けきれず、クナイが折れてオレはクナイごと斬られてしまった。
クロコダインはその状況を見て、力ずくでバランをふっ飛ばした。ポップもその瞬間バランに向かってメラゾーマを唱えた。
「竜闘気!」
バランは先ほどのと同様のエネルギーを発し、ポップの呪文は阻まれてしまった。
(これが話に聞いていた竜闘気か・・・)
「姫、リョーマの回復を」
クロコダインはレオナにオレの回復を促す。
「分かったわ、ベホマ!」
レオナはオレに駆け寄り回復呪文を唱える。
(あの刀、普通の刀じゃないな。普通のクナイの強度じゃ受けきれない。これからは雷遁で覆ってから受けないと・・・)
レオナに回復呪文を受けたオレはクナイに雷遁を覆わせ再びクロコダインと共に攻撃を仕掛ける。雷遁で覆われたクナイはバランの刀をうけることを可能にはしたが、戦況は変わらない・・・。ポップも呪文での援護の機会をうかがっているが竜闘気に阻まれては打つ手なしだ。
「そろそろ片を付けてくれるわ!ギガデイン!」
バランが呪文を唱えると雷がバランの刀に落ち、バランの刀は雷を纏っていた。
「くらえ、わが秘剣ギガブレイク!」
バランはオレに襲い掛かった。
(マズイ・・・かわし切れない!)
体勢を崩していたオレがギガブレイクを食らいそうになるとクロコダインがバランとオレの間に入りオレの盾になった。
「ぐぁぁぁ!」
「クロコダイン!どうして?」
「オレの方が防御力が高いからな。」
「レオナ、クロコダインの回復を!」
「分かったわ」
オレはクロコダインの回復時間を稼ぐため足止めのため土遁・山土の術を使った。
「土遁・山土の術!」
バランの両脇の地面がせり上がりバランを挟もうとする。しかしバランから出る竜闘気がバランを挟ませなかった。
(くそ、こうなったら・・・)
「影分身の術!」
オレは4体に影分身し、それぞれ雷遁を纏ったクナイで襲い掛かる。流石に手数が多い分こちらが押していく。いけると思った瞬間バランの額の紋章が光りオレの影分身2体を貫いた。貫かれた影分身はそのまま消えてしまった。その攻撃のスキを狙ってオレは本体と残った影分身で螺旋丸を仕掛けた。
「螺旋丸!(竜闘気が強力でもこの術は防げないはず!)」
螺旋丸がヒットすると思われた瞬間バランは呪文を唱えた。
「バギクロス!」
「ぐあ!」
オレの本体と影分身はその呪文にふっ飛ばされ、残った影分身は消えてしまった。
オレがバランと闘っている間にレオナはクロコダインにベホマを掛け終わったようだ。
(もう未完成とか言ってられない。仙人モードしかない!)
「クロコダイン、ポップ、3分稼げるか?オレはこれから仙人モードに入る!」
「修行してたやつか、心得た。」
「へっ、任せとけ!」
オレは仙人モードに入るため動きを止めた。その間クロコダインが必死でバランに攻撃を仕掛け、ポップは効かないと分かっている呪文を唱え続けた。
3分が経った。
クロコダインとポップは傷つき、立っているのがやっとといった感じだ。
オレの目の周りに隈取が出来ていく。仙人モードに入る事に成功したのだ。
「よし!仙人モードに入った!」
「ほう、では先ほどと何が違うのか見せてもらおうか。」
バランはオレに斬りかかってきた。オレは雷遁で覆ったクナイで受け止め、空いている手で大きな螺旋丸を作った。
「くらえバラン!仙法・大玉螺旋丸!」
オレは螺旋丸でバランに攻撃した。バランは先ほどと同様バギクロスを唱えたがオレはその場にとどまることができた。仙人モードになると耐久力・身体能力が大幅に上昇する。オレはそのまま大玉螺旋丸をバランにヒットさせた。
「うぉぉぉぉ!」
バランは大玉螺旋丸で大きく後ろに吹っ飛ぶ。この闘いでバランに初めてダメージらしいダメージを与えることができた。オレはふっとんだバランに対してさらに火遁で追い打ちをかけた。
「火遁・豪火滅失の術!」
オレの口から大きな炎が発生し、バランに襲い掛かる。バランは竜闘気を展開するが防御しきれずまともにダメージを受けた。バランは体中から血を流し、火傷を負った。
「・・・まさか人間如きがここまでやるとは思わなかったぞ・・・認めてやる・・・。貴様はオレが闘った人間の中で最強だ・・・。だが、所詮人間では竜の騎士に勝つことはできん!見せてやろう、竜の騎士の真の力を!」
バランは左目に着けているアクセサリーのようなものを手にとり握りしめた。するとそこからバランの血が出血し、その血の色が赤から青に変わっていく。
「グゥオオオオ!」
バランが叫んで左目に着けてたアクセサリーを空に掲げた。すると空からバランに落雷し、バランがドラゴンを模した魔獣のような姿に変わっていった。
お気づきの方も多いと思いますが、この話では竜騎衆は出てきません。小説で出すとどうしても話が冗長になってしまい、話が中々進まなくなると思ったからです。話のテンポを大事にしようと思います。