ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
バランの姿がドラゴンを模した魔獣のような姿に変わっていく。
「おおあう・・・!」
「まさか!?これが竜の騎士の真の姿なのか?」
ポップとクロコダインがバランの変わった姿を見て驚愕した。オレも同じ思いだ。
「そうだ。竜と魔人と人の力を合わせ持った竜の騎士の最強戦闘形態・・・それがこの姿・・・竜魔人と呼ばれる姿だ!」
(まずい・・・まだ奥の手を持っていたのか。それになんだあの強大なチャクラは?仙人モードはもうあと5分くらいしか維持できない・・・)
オレの写輪眼にもやつの強大な力が見て取れた。
「悪いが竜魔人となった私はただ目の前の敵を全滅させるだけの魔獣に等しい存在だ。あまりに強大な力ゆえ自らの意志でセーブができん。だが誇るがいい、貴様の強さが私のこの姿を引き出したのだからな。」
そう言うと竜魔人となったバランはオレに斬りかかった。先ほどとは比べものにならないスピードだ。オレは写輪眼で先読みし、辛うじてバランの攻撃を雷遁を纏ったクナイでうける。パワーも先ほどとレベルが違う。
「ほう・・・この姿のパワーにも耐えられるのか・・・だがどこまでそれが続くかな?」
オレとバランはクナイと刀で斬りあった。ややバランが押している。
(く、・・・このままだとこの仙人モードでも押し切れない・・・)
オレは距離を取り、火遁の印を組んだ。
「火遁・豪火滅失!」
再び巨大な炎がバランを襲う!
「竜闘気!」
バランは自らを覆う竜闘気を大きくし、豪火滅失を防いだ。
「これならどうだ!仙法・超大玉螺旋丸!」
オレは仙術チャクラで自分の体よりもはるかに大きな螺旋丸を作り、バランに襲い掛かった。バランは再び竜闘気を全開にし、超大玉螺旋丸を防御した。これは流石に受けきれなかったと見えてバランはそれなりにダメージを受け後ろに大きく吹っ飛んだ。だがこれも致命傷には至らなかったようだ。
(くそ、これでもだめか!)
「まさか・・・この形態でこんなにダメージを受けるとはな・・・・この姿にダメージを与えたものは魔界を入れても数えるほどしかいない・・・それを誇りにあの世へ行くがいい!この形態でしか使えぬ竜の騎士の秘呪文・・・ドルオーラでな!」
バランは背中の翼を広げ、空へ高く飛んび、手を前で竜の形に組み、オレ達の方へ向けた。
(あのチャクラの流れ・・・大砲の様なものを発射するのか?マズイ・・・)
オレは飛雷針の術のマーキングの入ったクナイを地面に刺し、軽重岩の術で空に飛んだ。
「ほう・・・感のいいやつだ。味方を巻き込まないように飛んだか・・・だが順番が少し遅くなるだけ・・・貴様のあとすぐに仲間ともどもあの世に送ってやるわ!」
オレは飛雷針の術のマーキングの入ったクナイを取り出し奴に向けて構えた。飛雷針の術で奴の攻撃をそのまま奴に飛ばすつもりだ。
「勝負だ、バラン!」
バランは構えをオレの方へ向けドルオーラを放った。
「ドルオーラ!」
(いまだ!)
「飛雷針・導雷!」
オレはバランのドルオーラをクナイで受け時空間忍術で先ほど地面に刺したクナイに飛ばした。バランの真下にさした飛雷針の術のマーキングの入ったクナイからバランの放ったドルオーラがバランに襲い掛かる。
「うぉぉぉぉ!」
(これだけの呪文だ、いくらバランもまともに食らえばただではすまない!)
ドルオーラが終わると目の前にバランはいなかった。
(よし!バランは消し飛んだか?)
「ギガデイン!」
上空から急に稲妻がオレを襲った。
「ぐあぁぁぁ!」
オレは稲妻をまともに受けそのまま地面に墜落した。
(何が起こった?)
前を見るとそこにはドルオーラを受けたと思われるバランがいた。
「まさか、あんな手でドルオーラをしのぐとはな・・・・私もダメージを負わされたぞ・・・だが直撃の瞬間、私はルーラを使いドルオーラの全ては食らわなかったのだ・・・」
(くそ、なんてやつだ。)
そしてその時オレの目の周りにできていた隈取りが消えた。仙人モードの持続時間が終わったのだ。
「どうやら貴様のその力には制限時間があったようだな。今度こそ終わりだ!」
バランは再び上空に舞い上がりドルオーラの構えを取った。
(ダメだ!やられる!)
だが、バランは途中でドルオーラの構えを止めた。周りを見ると記憶を無くしたダイがいた。
(ダイは牢屋に閉じ込められていたはず・・・どうして?)
バランは地上に降りてきてダイの前に立った。
「お、おい!ダイ!逃げろ!城の中へ逃げるんだ!」
ポップはダイに必死に呼びかける!だがダイにその声は届いていないようだった。
「おじさんなの?僕を呼んだのは・・・。」
記憶をなくしたダイはバランに訊ねた。
「そうだ」
「おじさんは誰?」
「私はお前の父親だ!」
「でも・・・おじさんは僕と違う姿をしているよ。まるで怪物みたいだ・・・」
その時バランの額の紋章が輝きだし、それに呼応してダイの紋章も輝き始めた。
「わ、分かるよ!おじさんはウソをついていない!」
(マズイ・・・このままだとダイはバランのもとに行ってしまう・・・この状況で何ができる?仙人モードに入る時間もない・・・奴に対抗できる術は・・・、あった!)
オレはギガデインのダメ―ジを受けた体を引きずってダイの前に立った。
「やめて!リョーマ!」
レオナがオレを止めた。
「なんの真似だ。先ほどの力のない貴様では私の相手にならんぞ。ディーノと出会い、人間の心が強く表面に出ている今が最後のチャンスだ。大人しくディーノを渡せ!」
「お前にダイは渡さない!ここでダイを渡せばオレはその事を死ぬまで後悔することになる。オレはそんな事絶対耐えられない!そんな事をするくらいなら死んだ方がましだ!」
「なら死ね!」
オレはポップ達の方を見た。
「みんな、オレは今から奴を倒す。でもみんなとはここでお別れだ。マァムによろしく。」
「待って、リョーマ!一体何をする気?」
そしてオレはダイに向かって話しかけた。
「ダイ、覚えてないかもしれないが、お前はオレの大切な仲間で友達だ。オレはお前からその大切な記憶を奪った奴を許せない。お前はみんなにとっての希望なんだ・・・。オレはここでお前とお別れだ・・・。オレは奴をここで必ず倒す。その後、お前は自分が何者か絶対思い出すんだぞ!いいな!絶対だぞ!」
ダイに話し終えるとオレは再びバランに対峙した。
「いくぞ!バラン!八門遁甲の陣、死門 開!」