ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレは写輪眼でハドラーを見たとき、キルバーンの頭部に見たものと同じ熱量をハドラーの心臓に見てしまった。
(何なのかは分からないがとりあえず火遁は止めた方がいいな・・・何とかハドラーの動きを止めてあれを封印する!)
「いくぞ!影分身の術!」
オレはザボエラをけん制しておくためオレは2体に影分身し、本体でハドラーに攻撃を仕掛けた。ハドラーは拳から爪のようなものを出して応戦するが、仙人モードの力には遠く及ばない。オレはハドラーに強烈なボディーブローを食らわせ、蹴りで遠くへふっ飛ばした。森の木がふっ飛ばされたハドラーによって何本も折れていく。ハドラーはオレとの力量差に驚愕しているようだ。
「き、貴様!情報では貴様にそこまでの力はなかったはず!」
「襲ってきたタイミングが悪かったなハドラー。オレはバラン戦でパワーアップしたばかりなんだよ」
(よし、今だ!動きを止める!)
「土遁・山土の術!」
ハドラーの両側の地面がせり上がりハドラーを挟み込む。ハドラーは挟み込もうとする地面を両腕で支えた。
「ぐぉぉぉぉ!」
仙人モードで強化された山土の術はハドラーでも支えきれないようだ。
(今だ!)
オレはクナイでハドラーの胸に切れ込みを入れ、胸ポケットから封火法印の術式の入った巻物を取り出した。前回キルバーンを写輪眼で見たときにキルバーンの頭部に危険な熱量が見えたので、念のため何本か用意しておいたのだ。オレは巻物を地面に開き術を発動させた。
「封印術・封火法印!」
ハドラーの心臓あたりからどす黒い熱量のエネルギーが巻物に吸い込まれていく。吸い込み終わるとオレは巻物を胸にしまった。
「な、なんだこれは?貴様一体何をした?」
(ん?自分で何か分かっていないのか?それに封印しても奴のチャクラに変化がない・・・一体なんだったんだ・・・?まあいい、とどめを刺させてもらう!)
その時、ダイ達が休んでいる小屋で何かの破壊音がした。どうやら伏兵を仕込んでいたらしい。自分達が不利になったらこっちの注意をそっちに引くつもりだったのだろう。
「くははは、残念だったな・・・、今オレの相手をしている暇はあるまい!」
「ちっ!」
オレはハドラーへのとどめを諦め、飛雷針の術で小屋へ戻った。するとアークデーモンが小屋を襲っていた。オレは螺旋丸でアークデーモンを倒し、再びハドラーのいたところに戻ったが、ザボエラ共々ルーラで逃げだしたようだった。
(何だったんだ?ハドラーのあの胸の熱量は?今度マトリフさんに聞いてみるか・・・)
小屋に戻るとみんな起きていた。どうやら先ほどのアークデーモンの攻撃でみんな起きたようだった。
「一体何だったの?」
レオナが尋ねてきた。
「ハドラーとザボエラが襲ってきてた。まあ、逃げられちゃったけど・・・」
「ってお前ひとりで撃退したのか?」
ポップが驚いてオレに尋ねた。
「うん、バラン戦の後パワーアップしたみたいで一瞬で仙人モードに入れるようになった。クロコダインの話によるとバランの血を飲んで復活したのが原因らしい。」
「すっげぇな!じゃあオレの血を飲んだらみんな強くなるのかな?」
ダイがオレ達の話を聞いて自分の血をみんなに飲ませる事を思いついたようだ。
「ハハハ、お前は人間の血の方が濃いとバランは言っていたよ。」
クロコダインはダイの思いつきに対して答えた。
しばらくするとマトリフさんが尋ねてきた。
「よお、生きてるかお前ら」
「師匠!どうしたんだよ、急に。」
「お前からダイの話を聞いたとき、ひょっとしたらダイは竜の騎士かもって思ってな。もしそうならダイとお前たちが精神的に傷つくことが予想できた。そんな時にゃオレは何もしてやれん!救ってやれるのは・・・あいつしかないと思ってな、これを探し出してきたんだ・・・」
マトリフさんはオレ達に一冊の本を差し出した。
「なんだい?この汚い本は?こっ、このマークは!」
ポップはマトリフさんの差し出した本を手に取って、本のマークを見て驚いた!
「そう、これが有名なアバンの書だ。世界を救った勇者アバンがその武芸、呪文、精神の全てを構成のためにしるしたこの世に一冊しかない手書きの本さ・・・」
その本には正にバランの事や竜の騎士の事で精神的に傷ついたオレ達を奮い立たせる事が書かれていた。
(勇者アバンか・・・生きているときに会ってみたかったな・・・)
「ところでマトリフさん、ハドラーを写輪眼で見たとき、心臓付近に円形の凄い熱量を感じた。以前キルバーンとかいう仮面の男の頭部にも同じものを感じた。何か心当たりはないか?」
「もうちょっと具体的な話がないと分かんねぇな・・・。せめて具体的な形とか色とか分かればいいんだが・・・」
「キルバーンはどうか知らないが、ハドラーのはオレが切り開いたときに見えたのは黒い円形のものだった。」
「確かか・・・?」
マトリフさんの顔色が変わった。
「そりゃ、もしかしたら黒の核晶かもしんねぇぞ・・・!」
「黒の核晶ってなんだい?師匠」
ポップが聞きなれない言葉を聞いて尋ねた。
「言ってみれば爆弾さ、ただし大陸が消滅するレベルのな・・・。」
「なんでそんなものが魔王軍の幹部とも言えるハドラーとキルバーンに埋まっているの?」
レオナがマトリフさんに尋ねた。
「分からん、裏切った時のためか、もしくはお前達を道ずれに葬り去るために埋め込んどいたのかもな・・・」
(バーンめ、ひどいことしやがる・・・いずれにせよハドラーのはオレが封火法印で封印した。また埋め込まれない限りは・・・。あとはキルバーンの方か・・・)
オレ達はパプニカに戻ることになった。アバンの書にある言葉を見てレオナは何かを思い立ったようだ。特に次のあてがあるわけではなかったオレ達はレオナに付いて行くことにした。