ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレ達はレオナに付き添ってパプニカに戻ってきた。レオナはパプニカに戻るや大忙しだ。三賢者もレオナの指示を受けて忙しそうだ。レオナは何をやっているかはある程度形になるまで秘密だそうだ。
オレはパプニカ付近で修行をしていた。
(正直バラン戦では仙人モードでもバランの竜魔人に押され気味だったからな・・・。これから竜魔人と同等かそれ以上の相手をしなければならない事を考えるともっと強くならないといけない・・・。)
修行の目的は新術の開発だ。バラン戦では超大玉螺旋丸でも竜闘気の上からでは大きなダメージを与えることはできなかった。もっと強力な術、仙人モードをもっと使いこなす事が必要だ。
新術のアイデアはこうだ。螺旋丸にチャクラの性質変化を加えることだ。発想は風遁・螺旋丸手裏剣と同じだ。だが、転生時に風遁を入れる事はできなかったため、同等の術を自力で開発する必要がある。
(一番得意な雷遁を螺旋丸に組み合わせてみるか・・・)
オレは螺旋丸に雷遁の性質変化を加えてみた。すると螺旋丸が雷状に霧散した。
(ダメだ・・・失敗だ・・・雷の性質変化を加えるとチャクラの形態維持の難易度が格段に上がる・・・)
(よし!今度は!)
「影分身の術!」
オレは次に影分身を使い、分身と本体で形態維持と性質変化を役割分担して試みた。先ほどよりはできそうな気配があったもののやはり先ほど同様に螺旋丸が霧散した。
(失敗か・・・でもさっきよりは・・・。こうなったら練習あるのみ!)
オレは30体に分身し、15組に分かれ練習を続けた・・・。
朝から修行を始めると昼休みを挟んで夜にはチャクラが切れて動けなくなっていた。
3週間程してもわずかに性質変化を加えれるようになっただけで実戦投入には程遠く、修行が行き詰っていた。
(くそ!どうやっても雷遁のチャクラを練りこむと形態維持が途端に難しくなる・・・)
そんなある日、修行しているオレのもとにダイとポップが尋ねてきた。
ダイは右拳に紋章を発現させ、竜闘気全開で闘ったときに使える武器が無い事に悩んでいた。普通の武器では竜闘気に耐えられないのだ。バラン戦ではバランがオレと闘った時に既にかなりのダメージを負っていたので素手でも何とかなったが、次はそうはいかないだろうということらしい。
(八門遁甲の死門を開いた状態のオレと闘った後、何事もなくダイと闘われたら流石にオレがたまらないけどな・・・)
それでオレがバランと闘う時にクナイに雷遁を纏わせてクナイを強化して闘っていたのを見てコツを聞きたいらしい。
「ねぇ、リョーマはクナイに雷遁を纏わせる時どうやってるの?」
「クナイを体の一部だと思ってクナイに雷遁を纏わせてる。そもそも雷遁と竜闘気じゃ性質が違い過ぎてあんまり参考にならないかもしれないけど・・・」
「う~ん、やっぱりだめか・・・。やっぱ真魔剛竜剣みたいな剣が必要だよね・・・」
その時、バダックさんが急いで走ってきた。
「大変じゃ~、お前らの探している剣が見つかったかもしれん!今度ロモスで開かれる武術大会の優勝賞品がなんと覇者の剣らしいぞ!」
「えぇ~!」
ダイとポップが声を揃えて驚いた。
「じいさん、それ本物なのかよ!」
「本物に決まっておろう!ロモス王主催なのじゃぞ!」
王様が主催するなら本物の可能性が高い。
「よし!ダイ参加するぞ!」
「おぉ!」
(実戦の中で何かヒントが得られるかもな・・・よし!)
「待ってくれ!ダイ!ポップ!オレも行く!」
ダイとポップが行こうとしているところを呼び止めてオレも参加の意思表明をした。
「リョーマも?」
「ちょっと修行に行き詰ってて、実際に闘ったり、他の人の闘いを見れば参考になるかなって」
「えっ、でも普通の人じゃリョーマの相手にならないよ?」
ダイの反応も最もだ。でもオレの相手はただ一人。
「相手になる奴ならここにいるだろ」
そう言ってオレはダイを指さした。
「え~、オレと?」
「そう、勝負だダイ!」
オレ達はお互い竜の紋章と仙人モードを封印して参加する事にした。
(まあ、竜の紋章と仙人モードありにしたら殺しあう事になりかねないからな・・・。)
ポップのルーラでロモスに行き、ダイとオレは受付を済ませた。
午後から予選のようだ。大会の仕組みは予選は何人かに分かれてバトルロイヤルで各ブロックで勝ち残ったものが決勝トーナメントに進出し、最後に勝ち残ったものが優勝となるようだ。オレとダイは問題なく各ブロックを勝ち上がった。
「ダイ、問題なく勝ち上がったな。」
「そっちこそ」
オレ達がそんな話をしていると別の会場が盛り上がっていた。
(一体なんだ?凄い奴でもいるのか?)
近くまで来ると噂話が聞こえてくる。
「なんか、すげー可愛い子が大男相手に圧倒しているらしいぜ!」
「ちょっと見てみようぜ!」
この噂に反応したポップがオレ達に呼びかけた。オレも興味がないと言えばウソになる。オレ達はそのリングへむかった。オレ達がリングの近くに見に来ると大男が下から女の子に拳一つで持ち上げられているのが見えた。
「な、なぁこんなんでかわいいわけねぇよ!きっとゴリラみたいな女に決まってらぁ」
「た、たしかにな!」
オレとポップがそんな会話をしていると大男がオレ達の方へ飛んできた。
「聞こえたわよぉ~、リョーマ、ポップ」
「マァム!」
オレ達は口を揃えて驚いた。