ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
この世界に転生してから2年の月日が経った。
ギルドでそこそこお金を稼いだオレはレストランを開業していた。
レストランの名前は忍飯店だ。一人で回せるレベルの小さなレストランだ。
ジャンルはもちろん中華。
ファミレスのような形態も考えたが、中華以外は素人に毛の生えた程度。
味で勝負する事にし、中華一本で勝負する事にした。
ラーメン、肉まん、ちまき、回鍋肉、麻婆豆腐、餃子・・・
この世界にないメニューの数々。最初こそ奇異の目で見られていたが、口コミで評判が広まり、城下町中で評判になった。
お世話になったネイル村の人達も遠いところよく食べに来てくれる。
マァムもお母さんと一緒に食べに来てくれた。
「へー、あなた魔法だけじゃなくて料理もできるんだ。」
「まあね、こう見えて料理には結構自信があるんだ。」
「初めてうちの村に来た時に作ってもらえば良かったかしら?」
「ありがと、また来てよ。サービスするよ。」
とこんな感じだ。
評判になってくると流石に一人では店が回らず、ウェイトレスのバイトを2人雇い、オレは調理に専念した。時々2号店の出店の話ももらうのだが、コックを養成するのは流石に時間と手間がかかりすぎるため断念した。
レストランの運営だけじゃなくて忍術等の修行にも力を入れたかったからだ。ここがドラゴンクエストの世界である以上このままレストランだけをやっていられる訳がない。だからレストランの営業が終わった後や休業日は修行にあてている。今では写輪眼の状態で雷切を四発撃つことができる。まあ、それをやるとへとへとになって動けなくなるのだが・・・。
そんなある日、ロモス城の王様ロモス王はオレのレストランの評判を聞きつけ、パプニカ王国の来賓への接待をするため、コース料理を作ってほしいという依頼をオレにしてきた。オレはパプニカの姫様はかわいいという噂を聞きオレは二つ返事でOKした。後でこの決断を後悔することになるのだが、それは少し後のお話。
会食の当日。
大人数のコース料理を一人で作らなければならない。しかし、そんな事は物理的に不可能だ。そこでオレは企業秘密と称して調理場を立ち入り禁止にしてもらい、影分身の術で8人がかりでコース料理を仕上げていった。今のオレのチャクラ量で調理時間中影分身を維持するのはかなりきつかったが、兵糧丸も使用し、何とかコース料理を仕上げた。
デザートを給仕した後、ロモス王達の前で挨拶をし、お褒めの言葉をもらった。パプニカ王も満足されたようだ。料理人冥利に尽きるとは正にこの事だ。ただ、その場にパプニカの姫様が座っていなかったのが少し残念だった。
調理場に戻ると後ろから女の子に声を掛けられた。
「あなたずいぶん変わった魔法を使うのね。」
「えっ、何のことかな?」
(ヤバい、見られた!)
「とぼけないでよ、あなたが8人になって料理してるところ見ちゃったんだから」
「いゃあ、なんかの見間違いじゃないかな?」
「ふうん、とぼけるんだ。じゃあ、みんなに言っちゃおうかなぁ♪」
あまり忍術で目立って面倒に巻き込まれたくないオレは焦った。
(よりにもよって王宮関係者に見られるなんて。影分身を長時間維持しててていっぱいいっぱいだから全然気づかなかった。)
「待って、お願い!誰にも言わないで!何でもするから!」
「じゃあ、今度私の誕生日の時にパプニカに来てあなたの料理作ってよ。私はパプニカの姫レオナ。」
「あ、あなたがあの・・・」
今回の依頼引受の決め手になったレオナ姫だ。確かにかわいい。
「わ、分かりました!レオナ姫の誕生日の際には必ず腕を振るわせていただきます!」
「ありがと。よろしくね♪ところで、あなたのその何人にもなる魔法ってなんなの?」
「あれは魔法ではなくてですね、忍術というものでチャクラという体内で精神エネルギーと身体エネルギーを練ったものを先ほどのように術として発現させるものなんです。これはあまり人には言わないでください。あまり騒がれると色々と面倒なことになりかねないので・・・」
「分かったわ、これは2人だけの秘密よ♪」
というとレオナ姫は会食の会場に戻って行った。
「オレも修行が足りないなぁ・・・」
会食が終わりオレのレストランも通常営業に戻った。再びレストラン営業と修行の日々だ。
そして会食から3ヶ月が経ったある日、空気が急に嫌な空気に変わり、外からドーンという音が聞こえた。
マァムとレオナ以外のキャラは魔王復活前に絡ませるのは条件的、キャラ的に難しいなぁと感じます。次回から魔王軍が登場します。
2019/10/19
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。