ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレ達はレオナに集められ、サミットの成果およびその後の動きを聞くことになった。まとめるとこんな感じだ。
・世界連合軍を結成し、各国の強者が前線基地に集められていること
・滅亡したカール王国跡に前線基地を設立したこと
・前線基地の設立中にカール王国の女王フローラが生きていることが判明し、合流したこと
・前線基地の指揮をフローラ女王が執る事になったこと
・オレが提供した情報を基に作戦が立てられていること
「それでね、フローラ様が作戦を進めるにあたって直接私たちに作戦を説明したいんだって。みんな一度私と一緒に全然基地に行ってもらえるかしら」
「うん、分かったよ。先生の故郷か・・・」
ダイ達はカールの跡地と聞いてどこか思うところがあるようだ。
(まぁ、アバンの使徒だからな。こういうときオレはちょっと疎外感を感じるな・・・。)
ポップはルーラとトベルーラで前線基地に行き、オレ達をルーラでパプニカから前線基地へ送り届けてくれた。
「ありがとうポップ、助かったよ」
「へへ、いいってことよ」
前線基地に着くと前から30くらいのきれいな女性が近づいてきた。
「フローラ様!ご無沙汰してます。」
レオナがあいさつした。
「久しぶりね、レオナ。でも悠長に挨拶している時間はないわ。早速本題に入らせて」
フローラ王女はオレ達に今後の作戦の説明をしてくれた。
・オレの情報から察するにバーンの本拠地は死の大地の地下にあり、結界が張られていること
・オレ達は死の大地へ乗り込み、アバンの使徒5人で破邪呪文ミナカトールを使い、バーンの結界の効果をおさえること
・バーンの結界の効果を抑えた後、地下へ侵入し、バーンを倒すこと
・そのためにレオナが破邪の洞窟へ潜り、ミナカトールを習得すること
・レオナがアバンの使徒となること(フローラ女王によるとレオナはアバンの指導を受けていないが、レオナにはその資質があるらしい)
「でもよ、アバンのしるしを持っている奴はここに3人しかいないぜ、姫さんを入れても4人だぜ?あと1人はどうする?リョーマか?」
ポップはアバンの使徒が5人いることが前提になっているのに人数が足りない事について指摘した。
「それなのよね・・・。」
ポップの指摘にフローラ女王は困った顔を見せた。
「あとの一人はヒュンケルならどうだ?」
オレはヒュンケルを数に入れることを提案した。
「えっ、でもヒュンケルは死んじまったじゃねーか。どうすんだよ」
ポップはオレの提案について指摘した。
「それについてはオレに任せてくれ。」
「でもあいつ大丈夫かよ、だって魔王軍だったんだぜ」
「なによ、最後は私たちの事助けてくれたじゃない。」
ポップの不安についてマァムがヒュンケルが改心したことをもちあげた。
「大丈夫です。アバンは間違ったものを選ばない。」
フローラ女王は勇者アバンの事を全信頼しているようだ。
「ポップ、あとでパプニカまで来てくれないか?オレは先に行ってヒュンケルを口寄せしておくから」
「そ、そんなことできんのかよ!」
ポップはお化けを口寄せするのと勘違いしているのだろうか、お化けにおびえるかのような口調だ。
「大丈夫、お化けを口寄せする訳じゃないんだから」
オレはポップの不安に対して苦笑しながら答えた。他のみんなも半信半疑といった様子だ。
(まあ、仕方ないよな・・・。)
「じゃあ、ちょっと行ってくる。ポップあとでよろしく」
オレは飛雷針の術でパプニカまで行き、ヒュンケルの墓のところへきた。
(さてと、ちょっと失礼・・・)
オレはヒュンケルの遺体の一部を取りヒュンケルの遺体を元に戻した。
そして術式を地面に書き、以前フレイザードを封印した巻物を取り出しその術式の上に置いた。
(さてと、準備完了・・・)
「口寄せ・穢土転生!」
フレイザードを封印した巻物を塵芥が覆い、ヒュンケルの姿を形成していく。
「オレは死んだはず・・・。お前はリョーマ?なぜおまえが?」
「久しぶりだな、ヒュンケル。オレ達を助けてもらいたくてあの世から口寄せさせてもらった。」
オレはヒュンケルにヒュンケルを口寄せした事情を話した。
「一度死んだはずなのに勝手に呼び出してすまないな。」
「構わん!オレはダイ達の力になりたい、自分のしたことを償いたいと思いながら死んでいった。今それが叶うのならどんな形でも構わん!だが、オレで大丈夫なのか?オレは一度悪に染まった身・・・」
「それについてはフローラ女王が言ってたよ。「アバンは間違ったものを選ばない」と」
オレは話し終えるとヒュンケルにヒュンケルの魔剣とアバンのしるしを渡した。
そういうやり取りをしているとポップがやってきた。ポップはヒュンケルを一目見るや腰を抜かしてしまった。
「おわわわわ、本当に生き返ってる・・・・しかも目の色がなんか違うくねーか?」
「あぁ、これは穢土転生で甦るとこういう目の色になるんだ。積もる話もあるが、とりあえずみんなのところへ行こうぜ!」
オレ達はポップのルーラで前線基地へ戻って行った。