ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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第032話 アバン登場

オレを相手に優位を見いだせないハドラーは奥の手である超魔爆炎覇で襲ってきた。

 

「それがお前の奥の手か・・・」

 

オレは雷遁の印を組んだ。雷遁が体を覆っていく。

 

「雷遁・チャクラモード」

 

雷遁がオレの体を覆ったことでオレの防御力、スピード、パワーが飛躍的に上がる。バラン戦の後、竜魔人との身体能力の差を埋めるべく、新術と共に磨いてきた技だ。

 

(これの難点は、発動中は他の忍術が使えない事なんだよな・・・・)

 

オレはハドラーの目にもとまらぬ速さでハドラーの背後に回り、後ろから蹴りを浴びせた。ハドラーはオレの蹴りで地面に打ちつけられた。

 

「く、き貴様~」

 

オレはハドラーが地面に打ちつけられたのをみて雷遁・チャクラモードを解き、土遁の印を組んだ。

 

「土遁・山土の術!」

 

ハドラーの両脇の地面がせり上がり、地面に打ちつけられたハドラーを挟み込む。

 

「ぐわぁぁぁぁ」

 

ハドラーは地面に挟まれて身動きが取れない状態になった。

 

「終わりだ、ハドラー!」

 

オレは大玉螺旋丸に雷遁の性質変化を少し加え、徐々に雷遁の性質変化を大きくしていった。

 

「仙法・雷遁大玉螺旋丸!」

 

オレは雷遁大玉螺旋丸でハドラーを襲った。

 

「ぐうぉぉぉぉぉ!」

 

ハドラーは跡形もなく消し飛んだ。

 

(終わったか・・・、みんなに合流しないと。)

 

オレは飛雷針の術を使い、ダイ達に合流した。するとダイ達は大きな門の前で立ち往生していた。どうやらダイ達は目の前の門を破壊できなくて困っているようだ。

 

「リ、リョーマ!戻ったんだね!」

 

「あぁ、途中キルバーンとハドラーに遭遇して時間を食ってしまった。」

 

オレ達は別れていた間の情報交換をした。どうやらダイ達はオレと分断された後リョーマ達はオリハルコンの駒の兵士に襲われてこれを撃退したらしい。

 

「よっしゃ、残るはミストバーンと大魔王バーンだけだぜ!」

 

ポップがはしゃいだ。

 

「この門はどうして破壊しないんだ?ダイやヒュンケルの技もしくはポップの呪文で破壊できそうなのに・・・・」

 

「それが、えらい頑丈だし、魔法ははじくわで」

 

「じゃあ、今度はオレが」

 

オレが仙人モードに入ると後ろから羽らしきものが飛んできて扉に五芒星を描いた。

 

「アバカム!」

 

目の前の大きな扉が開いていく。

 

(誰だ?)

 

オレ達が後ろを振り向くと眼鏡をかけ、剣を携えた男が立っていた。

 

「せ、先生!」

 

ダイ達が声を揃えて驚いた。

 

(勇者アバン?ダイ達の話だと死んだはずでは?)

 

「心配かけておいてすいません。ですが、ここにいる私は幽霊でも偽物でも幻でもありません。本物の私です。」

 

眼鏡の男が言った。眼鏡の男の話によるとこうだ。

 

・眼鏡の男はハドラーとの闘いでメガンテを使った後、カールの守りという身代わりアイテムで一命をとりとめていたこと

・ダイ達の成長の妨げにならぬようダイ達と共に旅に出ず、破邪の洞窟にこもり修行していたこと

・レオナがミナカトールを習得したときの振動で最終決戦が近い事を知り、ダイ達を探し合流を図っていたこと

 

(そうかこの眼鏡の男がアバン、一度お目にかかりたいとは思っていたがこんな形で実現するとは・・・)

 

「ダイ、ポップ、マァム、そしてヒュンケル・・・。みんな見違えるようになりましたね。私がいなくても自分たちの力だけでこれほどまでに成長してきたあなたたちを私は誇りに思いますよ。」

 

ダイ達が感動の再開を果たしている中一人背を向けている男がいた。ヒュンケルだ。

 

「ヒュンケル、あなたも自分の気持ちに素直になっていいのよ?」

 

レオナがヒュンケルに言った。

 

「姫、これがオレの素直な気持ちです。まさに顔向けができない・・・」

 

ヒュンケルの両目から涙が流れ出ていた。

 

「ヒュンケル、私はあなたが生きてダイ達に力を貸してくれているというだけで私は夢のように幸せです・・・。」

 

(ヒュンケルはもう死んでいるんだけどな・・・、まぁこの場は雰囲気を壊さないようにあえて黙っていよう。)

 

ヒュンケルの後ろ姿はどこかうれしそうだ。

 

(それにしても、かなり疎外感。オレ一人だけアバンの使徒じゃないからな・・・)

 

とオレが思ったのを見透かしたのかアバンがオレに声を掛けてきた。

 

「初めまして、私アバン=デ=ジニュアール3世といいます。アバンと呼んでください。」

 

「オレはリョーマといいます。ダイ達と一緒に冒険してきた仲間です。オレもリョーマって呼んでください。」

 

「リョーマはすごく強いんだよ。忍術とかいうスゴイ魔法を使うし、体術も凄いんだぜ。」

 

ダイがアバンにオレの自己紹介をしてくれた。

 

「それはそれは私の弟子たちに力を貸してくれたこと、感謝します。」

 

「いや、オレの方こそ。」

 

 

 

オレ達がそういう話をしていると開いた扉の向こうから声が聞こえた。

 

「貴様等、いつまでそうしているつもりだ?」

 

ミストバーンの声だ。

 

「リョーマ、お願いがあるのですが」

 

アバンがオレに声を掛けた。

 

「私とあなたで奴を足止めしたいのですが・・・」

 

「何か考えがあるので?」

 

「勇者、つまりダイ君をなるべく無傷で大魔王バーンの前に立たせる事が重要だと考えています。」

 

「なるほど、分かりました。ですがミストバーンにはダメージが通らない秘密があるようです。」

 

「ダメージが通らない?それは興味深いですね。もしかしたら私の知識が役に立つかもしれません。私は呪法等の知識はかなり持っています。」

 

「オレもその話に加えてくれ。オレも奴には因縁がある。」

 

ヒュンケルが話を聞いていたようだ。オレはアバン、ヒュンケルとともにミストバーンを足止めすることになった。

 

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