ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~   作:KANDAM

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第004話 百獣魔団襲来

オレが玄関に出るとそこにはマァムと少年2人がいた。

 

「こんばんはリョーマ、夜遅くにごめんね。突然で悪いんだけど私たちを泊めてもらえないかしら?」

 

「構わないけど、そっちの二人は?」

 

「ダイとポップよ。私の兄弟弟子ってとこかな?」

 

「こんばんは、はじめまして。オレ、ダイっていいます。」

 

「ども、はじめまして。オレ、ポップっていいます。」

 

「はじめまして、オレはリョーマ。リョーマって呼んでくれ。このレストランでコックをやってる。よろしく。ところで腹は減ってないか?今日の余りものの材料で良ければなんか作るよ?」

 

ダイとポップは顔を明るくして、口をそろえて

 

「お願いします!!」

 

と答えた。

 

(あの顔、よっぽどお腹すいてたんだな・・・)

 

オレは3人を空き部屋へ案内し、厨房へ向かった。

 

料理が出来たので3人をダイニングに呼び4人でテーブルを囲った。

料理を見るダイとポップの顔は輝いていた。

 

「うわー、オレこんな料理見たことないや。いただきまーす!」

 

「いただきまーす!」

 

ダイとポップが料理にがっつきはじめるとマァムが遠慮気味に

 

「急に訪ねてきたのに、なんかごちそうになっちゃってごめんね」

 

「いやいや、命の恩人の頼みとあらば」

 

「もう!おおげさなんだから(笑)」

 

「ところで、どうしたの急に?弟弟子と3人でこんな夜中に」

 

「実は・・・」

 

とそこでマァムから聞いた事情はオレの想像をはるかに超える話だった。

 

・マァムとダイとポップはハドラーを倒した勇者アバンの弟子であること。

・アバンの修行卒業の日にハドラーが復活し、勇者アバンが死んだこと

・ハドラーの背後にはさらに強大な大魔王バーンがいること

・ダイとポップはアバンの敵を討つための旅を始めたこと

・ダイとポップは面識のあるロモス王に会うためにロモスまで来たこと

・来る最中に偶然マァムに会い、一緒に旅をする事になったこと

・百獣魔団の軍団長クロコダインと交戦し、これを退けたこと

 

「それで森を抜けてきたらすっかり夜になっちゃって、宿も満室だったからあなたのところに来たの。突然ごめんね。」

 

「全然かまわないけど・・・・なんかすごいことになってたんだね・・・」

 

「うん・・・」

 

一通り事情を聴いた後、オレ達はそれぞれの部屋で寝た。

事情を聴いてオレの抱えてる悩みはますます加速した。

 

(どうする?オレも彼らについていって魔王を倒すのに協力すべきか?オレに彼らと同等の覚悟があるのか?覚悟がなければ行っても足を引っ張るだけなのは分かってる。)

 

(もちろんオレだって魔王を倒したいと思ってる。ただ世界を救うとかそんな感覚はない。せいぜいこのレストランやお客、自分の親しい人を守りたいとかっていうその程度の話だ。それも命を懸けるほどの覚悟はない。今の生活が惜しくて人前で忍術を使うのを恐れている有様だ。)

 

オレは夜更けまで自問自答を続けていた。

 

朝になるとドーンというものすごい音がして

 

「モンスターの大群が攻めてきたぞー!」

 

という声が聞こえた。オレ達はその声に目を覚ました。外に出てみるとモンスターの大群がロモス城に向かっている。

 

ダイは素早く着替えて急いでレストランを出ようとしていた。

 

「あっ、ダイ待って!待ちなさい!」

 

マァムが制止するのも聞かずにダイは飛び出してしまった。

 

「早く、ダイの後を追わないと!」

 

「えぇ!何でだよ~!」

 

ポップは渋っていた。

 

「さっきのクロコダインの目を見なかったの?あの復讐に狂った目を!あいつはダイを殺すことしか頭にないのよ!助けなきゃ!」

 

「だけどよ、あいつの強さはハンパじゃないんだぜ・・・行ってもムザムザ殺されに行くようなもんだ・・・」

 

「だから!私たちが加勢しないとダイが殺されちゃうでしょ!3人で力を合わせなきゃ」

 

「し、心配ねぇよ・・・いざとなったらダイの奴はめっぽう強いし・・・死にゃしねえよ・・・」

 

「ポップ?あなたダイの友達でしょ!仲間でしょ!彼がどうなってもいいの」

 

マァムはポップの返答に激怒してポップの胸倉を掴んだ。

 

「うるせぇな!だいたいオレは魔王軍となんて戦うつもりはもとからなかったんだよ!好きでたたかってきたんじゃねーんだ!」

 

ポップはマァムの手を振り払って怒鳴った。

マァムはそのポップの返答を聞いてポップを殴り飛ばし、目に涙を浮かべた。

 

「ポップ、あなたアバン先生から一体何を習ってきたの?ダイもあなたも先生の敵を討つために命をかけて戦っている・・・。そう思ったからついてきたのに・・・。仲間になったのに・・・。」

 

「マァム・・・」

 

「あんたなんか最低よ!二度と顔も見たくないわ!」

 

マァムもダイを追いかけて出ていった。

 

正直オレにはポップの心境が痛いほど分かる。やはり強い覚悟がなければ命懸けの戦いはできない。まぁ彼の場合恩師が殺されているのでもう少し強い覚悟があっても良さそうなものだが。だが、このやり取りはオレに一つの思いを再確認させた。

 

(もしこれでポップが何もせず、ダイ達が殺されたらポップは一生後悔する事になるのだろう。オレがポップの立場なら絶対御免だ。それよりは友達のために命を懸けたい。今のオレの置かれている状況と何も変わらない。オレもここでレストランやお客様等を含めた今の自分の環境を守るために闘わず、それを失ったとすれば、きっと一生後悔することになるだろう。)

 

「ポップ、オレに何かを言う資格はないのかもしれない。ただ、これだけは言わせて欲しい。もしここでダイ達を助けに行かず、ダイ達が死んでしまったらポップはあとになって何もしなかったことを後悔するんじゃないのか?」

 

「うるせー。実際に闘わないあんたに何が分かる!」

 

「いや、これから闘いに行くよ。オレもレストランやお客様達を含めた今の自分の環境を守りたいからな。」

 

「えっ、あんた闘えるのか?」

 

ポップは忍装束に着替えたオレを見て目を丸くした。

 

「少しね。」

 

オレもダイ達の後を追いかけてレストランをあとにした。

 

 




原作と違うのはダイがアバンの修行を7日目まで終えているところです。
次回いよいよクロコダインと対決です。

2019/10/19
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。

2019/10/25
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。
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