ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
オレはダイとマァムを追ってロモス城へ向かった。
道中モンスターが襲ってきたが、クナイと体術でこれを退けた。覚悟ができたと言ってもまだ人目に触れる場所で忍術を使う事には抵抗があった。
「少しは覚悟が決まったと言ってもまだこの程度か・・・。」
ダイ達の話を聞く限り、クロコダインの強さはこれまでのモンスターとはケタ違いだ。とてもじゃないが忍術なしで相手ができるとは思えない。
ダイ達を追いかけてついに王様がいるであろう玉座のある部屋にたどり着いた。ダイは倒れ、マァムは変な目玉の触手に捕まっていた。そして王様たちは広間の隅っこで家来に守られ、ダイ達の前には敵と思われるクロコダインと鬼面道士が立っていた。
「ダイ!マァム!大丈夫か?!」
「リ、リョーマ、来てくれたのね・・・」
「こいつらが街を襲ったやつらか?」
「待って、その鬼面道士は狙わないで・・・、その鬼面道士はダイの育ての親なの・・・」
「何だって!」
(昨日ダイ達から聞いたダイの育ての親とはこの鬼面道士か。)
オレはクロコダインの方を見た。
「貴様はダイ達の仲間か?」
「そうだ。お前がクロコダインか。ずいぶん話に聞いていたのと違うな。ダイ達が束になってかかっても手ごわい強敵だったと聞いていたが、人質を取るような小物だったとはな。」
「なんだと!言わせておけば!」
その時マァムを捕まえている目玉から声が聞こえた。
「クロコダイン!挑発に乗るな!魔王軍内での立場を失っても良いのか?」
「むぅ・・・」
(ちっ、挑発には乗ってくれないか・・・)
どうやら挑発には乗らず二人がかりでオレに向かってくるようだ。
(王様達からオレの顔は死角になっている。この角度なら誰も見えない!これなら!)
「写輪眼!」
オレはクロコダインと鬼面道士に写輪眼の幻術を試みた。うまくいけば鬼面道士の動きを封じるだけでなくクロコダインの動きを封じれるかもしれない。
しかし、クロコダインは一瞬幻術に反応しただけで、鬼面道士にいたっては何の反応もなく、チャクラの流れにも一切の乱れがなかった。
「貴様、今一体何をした?なんだ今のその眼は?」
「さあね。」
写輪眼で見るとクロコダインのチャクラの流れが力強く、今のオレの力量ではチャクラの流れを乱すのが難しかったようだ。しかし鬼面道士のチャクラの流れはそんな強くないにも関わらず幻術には一切反応しなかった。
(クロコダインの方はともかく、鬼面道士の方は一体なぜ幻術が効かなかったんだ?)
オレは幻術で止めるのは難しいと判断して王様達に気づかれる前に写輪眼を引っ込めた。オレは幻術を諦め、クロコダインに攻撃を試みようとした。すると鬼面道士が攻撃を遮ろうとした。どうやら鬼面道士はクロコダインを守るように命令されているらしい。
「死ねい!」
「ケケケケ!メラミ!」
クロコダイルは斧を持ってオレに襲いかかり、鬼面道士はオレに呪文で攻撃してきた。オレはクロコダイン達の攻撃をかわしつつ攻めあぐねた。
「ええい!ちょこまかと!だがこれはかわせまい!唸れ、真空の斧!」
斧から発生した無数の風の刃がオレを襲ってきた。
(マズイ!これは避けきれない!)
オレは直撃を受け壁にふっ飛ばされた。転生するときに強い体をもらい、2年以上に渡って鍛え続けてきたはずなのにまるでアメフトのラインが一斉にオレに体当たりしてきたような衝撃があった。
(なんて衝撃だ、これはあと2、3発くらったらマズイ・・)
「ぐふふ、良い様だな!」
(クソ!鬼面道士を何とかしないと!)
オレが立とうとしたとき、あるものが目に入った。王様の家来が付けていた眼鏡だ。
(そうか、これだ!可能性の一つだが、鬼面道士の視力が悪く、写輪眼で幻術を試みたときに鬼面道士にはオレの写輪眼が見えていなかった可能性がある。それなら鬼面道士のチャクラに乱れがなかったことにも説明がつく。鬼面道士に接近してもう一度試すか?)
(でもクロコダインと鬼面道士の攻撃をかいくぐって接近するのは至難の業・・・どうする?)
その時、レストランでダイを追いかけるのを渋っていたポップがやってきた。
「ポップ!どうしてここに?」
「へっ、見損なうなよ。俺だってアバン先生の弟子なんだ。友達や仲間を見捨てて逃げるなんて選択肢はねぇ!」
(どうやら本当に覚悟を決めたようだな。オレも覚悟を決めなければ・・・)
「ポップ、いいところに来てくれた。あの鬼面道士は・・・」
「知ってるよ。顔見知りだ。」
「オレに考えがある。クロコダインを10秒足止めできるか。」
「へっ、見損なうなよ。10秒と言わず15秒でもやってやるぜ!」
「頼む!」
とポップとオレが耳打ちしているとクロコダインがポップに話しかけてきた。
「誰かと思えばいつぞやの小僧か。しょせん貴様はダイとは比べ物にならん小物だ。今引き返すなら見逃してやらんでもないぞ。」
「ふざけんな!誰が仲間を見捨てて逃げるもんか!アバンの使徒にゃそんなフヌケはいねぇぜ!クロコダイン!オレとサシで勝負しろ!それともオレみたいな"小物"が相手でもきたねえ人質作戦を使うのか!」
「なんだと!よかろう!そんなに死に急ぎたいのなら仲間と一緒にあの世へ行くがいいわぁ!ブラス!お前は手出しする出ないぞ!」
(うまいぞ、ポップ!)
ポップは腰から魔法の杖を取り出すと魔法を唱えた。
「メラゾーマ!」
巨大な炎がクロコダインに襲い掛かる。
「うぉぉ・・・・」
(いまだ!)
オレはクロコダインがポップの魔法に気を取られている間に鬼面道士に接近した。
そして写輪眼を発動させ、鬼面道士の目を覗き見て写輪眼による幻術を試みた。
「写輪眼!」
今度は鬼面道士がオレの幻術に反応した。
(よし!今度は手応えあった!鬼面道士のチャクラに幻術特有の乱れが見える。)
クロコダインの方を見るとクロコダインは巨大な炎に包まれていた。
(これならクロコダインも・・・)
と思ったのも束の間炎の中から竜巻が発生し、炎を消し飛ばしてしまった。
「・・・腐ってもアバンの使徒だな・・・まさかメラゾーマを使えるとは思わなかったぞ。だがオレは命中の瞬間、真空の斧で空気流のバリヤーを作り直撃を防いでいたのだ・・・。」
(くっ、なんて奴だ。でも鬼面道士の動きは封じた!)
次回クロコダイン戦決着です。
2019/10/19
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。
2019/10/25
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。