ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜 作:ふぇるみん
(´・ω・)
【悲報】神威霊装の名前 エ から始まるやつが多すぎる件。
そう言えばGジェネのミッションステージのBGM、アレ好きですね。ノリノリになれる。
「そりゃ発狂してダンス踊るくらいにh...」
ボカッ!ドゴォッ!
第9話 4月10日
「みなさん、おはようございます!今日からここの担任を任された【岡峰珠恵】です。これから一年間よろしくお願いしますね!」
そう言ったのは教室に入ってきた担任である【岡峰珠恵】先生である。その様子を見ているのは。
「・・・・・二度目.....。」
「まあ見た目は変わってないですし問題はないでしょう。それにしても私まで放り込まれるとは法外ですね。」
「まあその代わり私たちには【リッター】と【ハーディ】....じゃなかった【ナルヴィク】の携帯が許可されてるし...。」
「毎度毎度驚かされますよ....。黒江さんの待機形態はごく普通のアクセサリーですし、私に至ってはあっちの世界でのトレードマークである鉄血紋章付きの帽子ですし。」
慣れない口調で話しているのはヴィンセントの妹であり何故か二度目の高校生活に放り込まれているクロエ・クローチェ....現名で言えば【黒江千重】という偽名で入学している。そしてもう一人は元は艦だったZ2改【ゲオルク・ティーレ改(第三種兵装[E装備]仕様)】...現名は【オルク・レティ】というドイツからの留学生としてここに来ていることになっている。
そんな説明をしているとあっという間にHRも終わり授業が始まる。今回二人が潜入しているのは進学校な為授業の質はそこそこあるがそんなの二度目のクロエと歴史を潜り抜けてきたティーレにとっては無に等しかった。
そんなこんなで放課後、半ドンで終わった二人は昼食を取るため近くのレストランへと足を運んでいた。
「まさか初日からこんなに疲れるとは思いませんでしたね.....。」
「ほんとにだよ...特に私は性格まで変えないと直ぐにクロエってバレちゃうからね。」
「【英雄】とは、困った肩書きですね本当に...。」
「だね、私だって....。」
クロエがそこまで言ったとき、突如サイレンが鳴り響く。クロエはすぐさま通信を繋ぐ。
「ヴィンス、このサイレンって!?」
「空間震だ!!!琴里からの情報に基づくと今回はプリンセスだ!」
「了解!」
クロエは通信を切ると今の内容をティーレにそのままそっくり教える。ティーレもそれを聞いて何かを察したのか何時もの鉄血帽子を被る。被った瞬間、学生服が何時もの鉄血艤装専用の仕事服に変わりその姿は真のZ2改となった。
「全く、仕事を増やさないでほしいですよ。」
「仕方無いじゃない、空間震が来るんだから。」
そう言ってクロエ自身も自らの防衛措置であるテレフタラートを起動し全身に纏う、その姿はさながら死神である。そしてそれを纏った瞬間、空間が嫌な音をたてて歪み暗黒が空を飲み込んでいく。
「急速撤退!いくらなんでもここじゃ巻き込まれる!」
「クロエさん掴まっててください!27000馬力で抜け出します!!」
ティーレに言われた通りに腕に掴まるクロエ。それを確認したティーレは現状出せる速度で走って空間震から逃げる。しかし、そんなに規模は大きくなかったのか途中でその引力は収まる。
「思ったより規模は大きくなかったみたいだね。」
「そのようですね....2時方向に人影、恐らく....。」
「【プリンセス】.....。」
「ですね。」
クロエがその方向を見ると空間震の中枢であろう人物が何かに座っているのが見えた。こっちの明確な目的がある以上は無茶なことは出来ないので取り敢えず目視できる武器を仕舞うクロエ。しかし、それは甘い判断であったことに気づく。
「・・・!?クロエさん!あれって....!?」
「士道君!?」
近づいていくと見えたもう一人の人影。それはクロエ達と同じクラスで大体誰かに絡まれてる五河士道であった。二人はとっさに身を隠し成り行きを見守ることにした。
「琴里!!琴里!!」
俺はそう叫びながら先程までファミレスがあったところの付近を琴里がもっているGPSの位置を頼りに探していた。するとそこに一人の少女が見える。だが何かがおかしかった。
「・・・あれは、なんだ?」
よくよく見ると少女は何か台座のようなものに座っておりその周囲はクレーターのようになっていた。そして気になってGPSを確認すると琴里のGPSはここを示していた。
「え......。」
俺はひとつの最悪な予想にたどり着く。
「琴里.....?」
すると突然衝撃波が俺を襲う。ギリギリで気づけたのでかわしたがその頬には切り傷が出来ていた。
「・・・・お前はいったい....。」
「名か。そんなものはない。」
「んなっ!?」
目の前にいる衝撃波を産み出した少女。それは自身の名がないことを打ち明ける。俺はその悲壮感に何処と無く親近感を覚えていた。
「お前も私を殺しに来たのか....?」
「な、何をいってるんだ!?」
士道が困惑する中、さらに爆風が二人を襲う。
「爆発!?」
「無駄だと言っているのに何故分かろうともしないのか....。」
士道が爆発の方向を見ると先の少女が爆発源と思わしきミサイルをバリアと思わしき物体で止めていた。そしてその方向を見ていた人物がいた。
「・・・・・あれは確実にASTのユニットだね。」
「ですね。この前DEMは壊滅させたはずなんですが....。」
「それはあくまでも支社であってその援助を受けているASTとは別の存在ですわ。」
「「あっ、狂三ちゃん(さん)!」」
そう言って影から出てきたのは霊装を纏った狂三であった。しかしいつもとは違って何やらマントのようなものを羽織っていた。
「ん?狂三ちゃんそのマントは....?」
「ヴィンセントさんが霊力でバレないようにと霊力遮断効果のあるマントを供与してくださいましたの。これで影ながらも支援することが可能ですわ。」
「なるほどね....んじゃ、早速あのままにもしておけないしティーレちゃんの第三種兵装の初陣を始めますか!」
「了解です....【エロヒム・ティーレ】、起動!!」
クロエに促されてティーレが左腕に嵌めているレーベくんに触れる。するとレーベくんが激しく唸りまばゆい光と共にティーレを包み込む。一瞬の静寂の後、狂三とクロエはティーレの姿を見る。そこには赤と黒を基調とした装甲に左腕に相変わらずはまっているレーベくん、そしてその内部に内蔵されている127mmTBSC連装両用砲が姿を見せる。
「これが....今の私・・・?」
「そうだよ、2056型ナルヴィク級Z型駆逐艦2番艦【ゲオルク・ティーレ(第三種兵装[E装備]仕様)】、通称【エロヒム・ティーレ】。狂三ちゃんの【刻々帝】を基礎形として霊装色で装甲を塗った事実上の精霊能力再現試作機といったところかな。」
「あのときヴィンセントさんに能力のデータ取りをお願いされたのはこの為だったのですか?」
「本来ならティーレちゃんにサプライズとして渡そうと思ったんだけど.....。」
「誰かさんのせいでサプライズが台無しになりましたからねぇ?ねぇ狂三さぁん?」
「ギックゥッ!?」
背後から両用砲を突きつけられ冷や汗をかく狂三に対し割とキレたティーレ。そんなことも露知らず路地の表では戦闘が続いている。無論それを早く止めたいのだが...。
「・・・しまった、今回は軽装備で来てたから何時ものチャージスナイパーライフルがない!!」
「なんで軽装備で来てるんですか!?普通は通常装備でしょう!?」
「誰がこんな初日から大事になることなんか予期できますか!」
クロエはそう焦りながらも自身の軽装備専用装備であるロングレンジ・スナイパーライフルを展開する。
「たが軽装備と言えどクロエちゃん基準、【英雄】の想定を舐めては困る!」
「「(基準はそこなのですか....。)」」
二人が呆れているのも気にせずクロエはロングレンジライフルの初発を最前線にいる一機に絞る。
「ねぇヴィンス、これ全員殺しても良いんだよね?」
「絶対殺すなよ!?あくまでもこれは撃退が目的だ。・・・・・HADES使ったならば仕方無いが。」
「全部聞こえてるよ♪HADES、最大出力!」
「あっ。(失態」
「「あっ。(察し」」
ヴィンスとの通信で出た余計な一言。大体これが後のトラウマ形成の悲劇になろうとは、このとき誰も思いもしなかったのである。
To be continued.....
しばらくアズレンの方に回るのでしばらく遅くなります。