ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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とてつもなく時間がかかってしまった.....。なおエレシュキガルパワーでペーストされたもよう。





第13話 再逅、姫と騎手よ

ヴィンセントが放った一言は二人にとって想像に難くなかった。それもクロエにとっては負の遺産である。なぜ今ごろになって使おうと思ったのか。それを聞くより早くヴィンセントの口が開いた。

 

「....本来なら俺もこの悪魔にだけは手を出したくなかった。だがな、総司令として、一人の兄として、二人を失いたくない。だから悪魔に魂を売った。それは理解してくれ。」

 

「分かってる.....分かってるけど!!でも、なんで今になって!!」

 

「頼む、解ってくれ.....。」

 

数十秒に渡る静寂。その後、口を開いたのは、

 

「・・・・クロエさん、もう少し待ってからでも良いのでは?」

 

「・・・・ほんとにそう思う?」

 

「ヴィンセントさんが遺留品を取り込んだのも何かあっての事。ならばその真相が言える日まで待ちましょう?」

 

「・・・・分かった。ただし!!」

 

「・・・・ただし?」

 

「私のシステムにもお兄ちゃんと同じやつ、頂戴?」

 

「あげねぇよ!」

 

そんな変なコントで締めた三人だったが、不意に雪崩れてきた通信がそれを閉ざした。

 

『もしもし、聞こえるヴィー君!!』

 

「博士!?」

 

『私もいるよ!ざぁこ♪』

 

「コミン!?」

 

『メルクーリヤよ!!!!』

 

通信の主は戦艦ティーレにて作業を続けている束とティーレと同じ存在のパーミャチ・メルクーリヤだった。

 

「けどなんで!?お前あっちの世界に戻ったんじゃ・・・・!」

 

『それがね......。』

 

そう言うと束はぶつぶつと話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事の巻末はこうだ。それは昼にまで遡る。

 

「・・・・あーあ、なんでこのレーベ様がお留守番なんか....。」

 

「ティーちゃんはレーちゃんのことを思っての事だと思うよ?ティーレにはレーベくんという対精霊武装はあれど、レーちゃんには無いからね。」

 

「くう....明石に頼んでつくってもらうしか無いのか.....!!」

 

レーベは一人束と思い悩んでいた。妹が頑張っているのに姉は後方で支援しかできない、これほどまでにまどろっこしいと思った事はないと思ったのか動きでは目に見えている。それを見ていたのは束だけではなかった。

 

「ふぅん、あの子、精霊にする価値が在るのではないでしょうか?ええ。」

 

「あのお方がですか....?ですが最近にも一人精霊化させてしまったのでもうそれだけの力は残ってませんよ?しばらく待っていただかないことには。」

 

「えぇ...?」

 

狂三と蓮だった。通路の縁から顔を覗かせていた二人だったが、実はレーベも精霊の力を使役していることは分かっている。だがその本来の力を発揮できていないことには気づいてなくこうして悩んでいるのである。そんなとき、アラームが鳴り響いた。

 

「何!?」

 

「博士、日本海側から接近する艦船1!・・・・!?うそでしょ!?」

 

「起こっていることをすべてそのまま伝えて!」

 

「はいはい!艦種特定、ロシア海軍のポガトゥイリ級!!」

 

「ポガトゥイリ級!?・・・・・まさか!?束さん、その艦に通信繋げられるか!!」

 

「出来るよ!」

 

束の勢いの良い返事と共にペイは調整をしていく。レーベは通信マイクを手に取りその時を待っている。と、

 

「回線合わせ完了!!繋げるよ!」

 

「おう!」

 

ペイの声と共に荒音が鳴り出す。そこから聞こえてきたのは....。

 

「なぁにぃ、この私に喧嘩を吹っ掛けるなんてアンタバカなのぉ?このコミンテルン様がこの前譲り受けた精霊の力でアンタ達をぼこぼこにしてやるんだから!」

 

「・・・・・うん、その声はメルクーリヤだな。」

 

「なんで即バレするのよ!?!?」

 

通信から帰ってきたのはレーベにとって馴染みのある声だった。ポガトゥイリ級の一隻のパーミャチ・メルクーリヤ。それがアクシズ本部に精霊を引っ提げてやって来たのだ。これには思わず狂三も、

 

「蓮さん....まさか。」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・バッカじゃありませんの!?」

 

「仕方がないじゃないですか、絶望を産むためには多方向からの接種が最も簡単であると判断したゆえの行動ですよ!?・・・・なのに何故こちらの世界に....。」

 

 

 

 

 

「それは明石の転移装置のお陰だと思うニャ。」

 

「なるほど....貴方が。・・・・【瘴毒浄土】....!!」

 

「はぁ ....【刻々帝】.....〈七の弾〉!!」

 

「毒は止めて!?あの子死んじゃうよ!?一応ここの副技術顧問だよ!?」

 

「そんなのは関係ありませんわ......今は精霊....この際【イヴァン】と命名しますわ....あのイヴァンを殺さないことには....!!」

 

見境のない二人を止められないレーベと束。その時だった。

 

ウゥゥゥウゥゥゥウ.....

 

「来たッ!!」

 

「反応捕捉、種別は【プリンセス】!場所は......今ヴィー君達がいる高校!!!」

 

その言葉に全員の雰囲気が一瞬にして変わった。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・あれ、私は?」

 

 

 

To be continued....




中途半端はエルテューヌの特権なのだ。
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