ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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今回は長い長い因縁のお話。


第14話 DEMとAXIS

これは、約30年ほど前の出来事だ。それもISができる十年ほど前の。

 

ISの出現と同時にわずかに.....ごくわずかにではあったが小さな会社が開業されていた。当初としての名は【デウス・エクス・マキナ・インダストリー】としてじわじわと業績を伸ばしていた。

 

そしてISの出現と同時に略するがDEMは変わってしまった。

 

下請け主体の産業から今までの業績余剰予算を使い大幅なリニューアルを決行、IS産業として君臨した。それからは更に業績は伸び大成功......のように思われた。

 

そう、我等が海運業者アクシズの参戦である。海運業者自体にはISこそ無かったものの、所属していたメンバーが専用機をほぼほぼ持っていた為強力な護衛業として繁盛した。その影響からか物資の運搬はアクシズが受け持つことが多くなり、必然的にDEMに受注されるISパーツの量は減っていった。わざわざISという手段を用いて運送しなくてもアクシズが代理で請け負ってくれるからである。事実、DEMの業績はこの期をピークに減少傾向にあった。

 

そこを境にDEMの社員体制は一新された。今までの保守的な体制とは打って代わり今の取締役であるアイザックが後のDEMを築く礎となった。そこからの行動は早かった。

 

ISコアの研究、コアの情報を用いた無人機の制作。そしてそれに求めたのは......対人火力だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、新兵器の開発状況はどうだい。」

 

「はい、実践投入をしないことにはその成果を確認するのは難しいですが初期ロッド凡そ1425体の生産はすでに完了しています。」

 

二人の男と女が報告を交わしていく。

 

「時にアイク、我々が強引に押し通したAST。思うほど成果が上がっていないようですが....。」

 

「そりゃあんな一斉に支部をおいて弾圧を始めたら全世界中から目の敵にされるだろう。」

 

「特にイギリス・フランス・ドイツ・中国・ロシア、そして日本からの抵抗が激しく思うように動けてないようです。」

 

「だが、逆を唱えればそれ以外の国々は我々に賛同してくれるということだろう、エレン?」

 

アイク、エレンと呼ばれた二人は古今の世界情勢に話を広げていく。実はこんな話など毎日起きるのだがそれは別の話。

 

「しかし.....何故そんな6国だけが....っ....IS国家代表による抵抗か。」

 

「はい、詳しく調べたところイギリスは現地の海軍とオルコット家の娘....イギリスの国家代表が協力して抵抗していますが此方はもうじき制圧できるでしょう。」

 

「ふむ....まあ優先度は低いか。ドイツはどうだ?」

 

「正直ドイツはある意味骨が折れますね。」

 

カレンが書類をアイクの机に並べてそう言う。アイクはその書類を手に取った。

 

「ほう、秘密警察か。」

 

「いえ、それもありますが、ドイツ軍.....ひいてはそこから独立した【鉄血海軍】と呼ばれる組織による堅牢な抵抗によって今だ上陸すらままならない状況です。」

 

「敵軍事力の内訳は?」

 

「ISとおぼしきパワードスーツが3機、それに付随する特殊部隊が3個大隊程。」

 

「無理にこちらの手を晒すわけにはいかない今、ここを攻めるのは得策ではない....か。一応援軍は送っておいてくれ。」

 

「ハッ。」

 

エレンが書類をしまうとアイクは更に様々な件を問うていく。もちろんエレンは全て答えていくが、ただ一つ、言葉が詰まった。

 

「・・・・・日本支部が壊滅寸前?」

 

「はい、先ほど日本も抵抗していると申し上げましたが、詳細に申し上げますと【日本と手を組んだ私設軍事組織】が我々の邪魔をしています。」

 

「戦力は現時点でどれくらい食われた?」

 

「汎用的な魔術師が2000人弱、火力特化の魔術師が3000人程、回復補助の魔術師が1500人ほど。後は、試作的に送り込んだ初期型バンダースナッチ14200体が。」

 

「相当な数だな.....。生き残りは?」

 

「アプテタスシリーズが2と3のみ帰ってきております。」

 

「すぐにここに。」

 

「はっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もーなんでやがりますか?休憩もなしにまた出撃でいやがりますか?」

 

「いや、違うよアプテタス2、この前の日本支部の迎撃戦においての相手戦力の確認をしたいと思って呼んだ次第さ。」

 

「そうでいやがりましたか。」

 

アプテタス2と呼ばれる彼女、隆宮摩那はアイクの問いにたいして震えながら答える。

 

「まず、前提としてあれはもはや相手にしない方がいい、そう感じやがりました。」

 

「と、言うと?」

 

「戦力で言えば目視できたのが馬鹿デカイ大きな司令塔らしき戦艦、そしてISと思われる物体4、5機、そして鉄血海軍と手を組んでいるのかは定かではいやがりませんが海洋艦船が48隻ほど。.....そして。」

 

「・・・・・・そして?」

 

「・・・・・あの大昔の戦争を止めたであろう3機、更に、精霊を10人、確認しました。」

 

「10人ですって!?」

 

素の驚きを見せるエレン。アイクもこの報告には驚きを隠せなかったのか冷や汗が垂れていた。

 

「・・・・エレン、来週総攻撃をかける、今の性能のまま増産体制へ頼む。」

 

「了解いたしました。」

 

「アプテタス2は一足先にあちらへ再度赴き更に詳細な戦力の確認をしてくれ。」

 

「了解でやがります。」

 

 

こうして、DEMの襲撃はプロローグへと繋がるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在、校舎の外でのんびり砲口を構えながら三人で休憩していた彼女等は空に浮かぶASTの部隊に取り囲まれていた。

 

「・・・・マジかぁ....。」

 

「・・・お兄ちゃん、どうする?殺っちゃう?」

 

「やるしかないだろ....『ペイル、起動だ。』」

 

『りょうかーい!【ライダー】起動!!』

 

「お兄ちゃんならそういうと思ってた!、『ルリちゃん、お願いね!』」

 

『お任せください!【リッター】機関始動!!』

 

クロエとヴィンセントがISを起動したのを見てASTの隊員達は一斉に一歩後ずさりする。そしてヴィンスはその隊員達の中に一際目立つ存在を見つけ、少し顔を綻ばせた。

 

「・・・・ティーレ、士道と精霊を死守してくれ。」

 

「二人で大丈夫なので?」

 

「いいや、三人だ。」

 

「?」

 

ティーレが首をかしげていると一人のAST隊員が突撃してきた。

 

「ここで落とす!!」

 

「はぁ....クロエ、25秒で済ますぞ。」

 

「分かってる、殺られ足り無いなら殺り直すだけだからね。」

 

二人はそれぞれの武器を構える。

 

「さぁ、」

 

「「俺(私)達の戦争を始めよう(ましょ)!!!」」

 

To be continued....




【悲報】理性蒸発、参戦確定。
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