ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜 作:ふぇるみん
さあ?ワタシハナニモゾンジアゲマセン
学校上空で熾烈な戦いが始まった頃、士道は精霊【プリンセス】との対話をしていた。
「あやつらはなぜ私ではなくあいつらを?」
「・・・あいつらも十香と同じ【精霊】っていう存在らしいんだ。ただ十香とは違って精霊ではなく邪魔するやつを意図的に殺すっていうね。」
「なんだか、私たちとは少し違うみたいだな。」
『今よ、今ならデートに持ち込めるわ。』
通信越しに琴里からゲージが溜まりきったのを聞くと士道は改めて顔を十香に向けた。
「なあ、十香?」
「ん?なんだ?」
「今度デートに行かないか?」
「?なんだ?そのでぇととやらは。」
「男子と女子がゲームとか色々して楽しむこと、かな。」
「おぉ、それは行ってみたいものだ!」
十香が興味津々なのを士道はほっとした様子で見ていた。それもつかの間、壁が次々と爆発していく。それと同タイミングでクロエとヴィンセントが思い切り壁にぶつかる。
「ウグッ!?」
「ヴィンセント!?しっかりしろ!!」
「クッ、あまり性能差には差がないと思っていたが.....やはり脅威だな....。」
ヴィンセントが倒れている合間にASTがどんどんヴィンセントとクロエ、そしてプリンセスの回りを囲んでいく。
「総員、ターゲットに標準固定!!」
「チッ、スラスター損傷ブースターオーバーヒート!焼きが回ったか!!」
ヴィンセントが悪態をついたときだった。異様に寒気がするのに気づいたのは。そしてそれは十香も感じていた。
「な、なんだ...この寒さは....まるで...。」
「あは.......お兄ちゃんに傷つけちゃうんだ....じゃあ....
死んで♪」
「「「「!?」」」」
ASTの全員と二人が異様なクロエの代わりように気付く。ヴィンセントはクロエのオーラを見て先以て合掌をした。
そのオーラは禍々しく、クロエの右手には例のごとく相棒であるハイパー・ビーム・サーベルが握られていた。
「あー....クロエー・・・?」
「邪魔しないで。.....お兄ちゃんを傷つけたからにはこいつらは生かして返すわけにはいかないの.....。」
「あ、あのクロエちゃん....一応あいつらも皆のために戦ってr「黙ってて。そういうことならまずは貴方をこいつで焼くわよ?」ヒッ.....。」
『ちょっと!?リッターを....クロエちゃんを止められないの!?』
通信機から司令官こと琴里の悲痛な叫びが聞こえてくるもののヴィンセントは完全に諦めの格好をしていて士道もどうしようもないことを悟った。それは側にいた十香も同じだったのか、
「なあシドー、あのクロエとやらはどういう存在なんだ?」
「そうだな.....生ける伝説、かな。」
「ほう、気になるな。」
「あいつは今そばでぐったりしてるやつ....ヴィンセントの妹でな、ヴィンセントの身になにか変なことが起きれば直ぐあの様なんだ....。だからさ十香、今はまた今度だ。無関係の殺戮に十香を巻き込む訳にはいかない。」
「そうだ....【プリンセス】、いや、今は士道がそう呼ぶなら十香、あいつに殺されないうちに今は引いてはくれないか?」
ヴィンセントの頼みにふと顔を下げた十香。しばらくして、
「分かった。シドーよ、明日必ずでぇとするんだぞ?」
「分かってる。」
そう交わすと十香は消えてしまった。そしてちょうどその時、クロエの暴走が止まりASTに推し切られる。
「やっぱりISじゃ歯が立たないか.....。」
「所詮は旧式!いくら数をつまれよう・・・・が!?」
そこまで言ったところで声を詰まらせる隊員。その原因は彼らではなく、その後ろにある精霊反応。それを見て二人はにやけ、士道は驚きの顔をしていた。
「えっ....!?」
『そんな....まだいるというの!?』
「えへへ~最後の最後まで気づかなかったみたいだね!」
「・・・!!そうか、貴女は・・・!!」
「そうさ、かつてISの戦いに最後方とはいえ参加して、その功績をもって引退した.....!!」
隊員が驚愕の色に染まるのもつかの間、ピンク髪の少女のCRユニットが解除され代わりにメイド服を模した服を展開しゆっくりとヴィンセントたちの前に降り立った。
「ふっ、大本命まで残しておくものだよ!」
「・・・お前まで精霊化してるとはな。」
「クラス!」
クロエが叫び、
「セイバー!」
ティーレの声に呼応するかのように、
「アストルフォ!個名【ブラダマンテ】現時点をもってアクシズ復帰とね!!」
うさみみを華麗につけたメイド服の少女、精霊アストルフォがこの場に顕現した。さすがにこの出来事はASTも予知していなかったのか一歩後ずさる。
「さすがにこれは足りないわ....総員、一時撤退!!体制を建て直すわ!」
隊長と思わしき人物の判断にしたがったのかASTの一派が引いていく。それを見た五人はようやく一息ついた。
「・・・・しかし、身元を偽装してまでASTに潜ってるとはな。」
「えへへ~。」
「とにかく連絡するか、.....フラクシナス聞こえるか?」
『あら、士道じゃなくてヴィンセントなのね、どうしたのよ?』
「・・・・・?そっちで精霊を確認できてないのか?」
「??確認できてるのはあんたたち三人だけよ?」
ヴィンセントは琴里の一言に顔をしかめた。どうやらアストルフォは些か特殊らしい。
To be continued......
精霊として英霊アストルフォ参戦。
最近推ししか参戦してねぇな()