ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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ハロウィンに行き詰まったので本編に戻るスタイル

次で終わるといいなぁ.....





第19話 穿たれた砲門

十数分くらい待っていると厨房からアストルフォが両手に皿を載せて戻ってきた。

 

 

「お待たせ!特製の【円卓バウムクーヘン】だよっ!」

 

「うーん、丸いから円卓ってか?」

 

「安直だな。」

 

「はいそこうるさいっ!」

 

冷静なツッコミに反論を唱えるアストルフォ。なれどその味は格別で士道はその後、アストルフォから簡易的ながら作り方を教えてもらったのは後の祭り。

 

「ふっ、なかなか行けるではないかこのバウムクゥヘンとやらも。」

 

「十香が思った以上においしいものはあるんだ。さあ、時間は少ないが見せたい場所があるんだ。付いてきてくれるか?」

 

「ついてきてほしい場所?あ、おい!待つのだ!」

 

士道が十香の手を引っ張り連れて行く姿を見てアストルフォは静かに思った。

 

【.....お代、また今度でいいかっ。】

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、フラクシナスでは慌ただしく状況が動いていた。

 

「くっ、AIが正常に動作しなくなったせいで完全に頭打ちよ!!」

 

「まあ、今回はイレギュラーな事態だったからな。無理もない。ところで、ASTに動きはないのか?」

 

ヴィンスが琴里に聞くと琴里は機関員に付近を調べさせる。すると、

 

「....っ!?【C.C.C.】を持ち出してくるとはね.....。」

 

「....対精霊用狙撃銃ってやつか....!!」

 

「ええ、撃たれた者も撃った者も狙撃銃も悲鳴を上げることからつけられたそれ。もし当てることができたら、それこそ致命傷になりかねないわ。だけど、士道は一回くらい死んでもコンテニューできるし、問題はないわ。」

 

琴里は自信気に言うが、一人クーが不穏な視線を向けていることにクロエが気づいた。

 

「どうしたの?」

 

「.....お姉様、どうもあの狙撃銃、士道様で防げたとしても十香様まで被害が行きそうです。」

 

「んなっ!?」

 

ヴィンスがいち早く反応するとともに画面が何者かによって歪んだ。

 

『ヴィンス!!』

 

「アリス!?何処から!?」

 

「あなたのその腕輪よ!!それより、不味いわ。奴ら、強硬手段に出ようとしてるみたい!」

 

アリスの言葉に全員が息を呑んだ。それ以前に、突然ハッキングまがいの事をされた琴里達にとっては顔が引きつっていた。

 

「ヘリポやアーカイブで情報収集をしてたらASTの上層部が【C.C.C.】だけでなく、新型機とやらに搭載予定のプロトタイプのメガキャノンの使用を許可したというログが入ったの!」

 

「メガキャノン......【リコリス砲】か!?」

 

「リコリス砲?何よそれ。」

 

琴里が恐る恐るその意味を聞くとヴィンスは頭を抱えるとポツポツと話し始めた。

 

「我らフェレシュテの技術専門組織である【アクシズ】と【DEM】が面白半分で作った災害復興用CR制作プランである【リコリス計画】、そのプロトタイプである【ホワイト・リコリス】に搭載予定だった瓦礫破砕用のビーム砲みたいなもんだよ。想定される瓦礫の大きさを踏まえて作ったら従来のCR5機分の出力を一発でぶっ飛ばすからプロトタイプ段階で凍結、封印された筈なんだが、誰が横流しした?」

 

『ログを漁ってみたところアイクが余興がてら出力をさらに向上させて横流しした形跡が見つかったよ。』

 

「はいアイクマジやめろ。」

 

まさかの原因がアイクだったことにへたりこむヴィンス。が、何かを思い出したのかすぐに気を取り直した。

 

「いや待てよ.....あれなら行けるか.....?アリス、本部に例の物は放置されたままか?」

 

「ちょっと確認するね.........うん、あるよ。」

 

「おっけー、クロエは例の物に換装して出撃、俺達は万が一に備えて地上に下りる。琴里、バックアップは任せた。」

 

「え、ええ。」

 

「ミャチもクーも行くぞ。」

 

「「はい!(おっけー!!)」」

 

それぞれの声とともに三人はブリッジを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、士道と十香は市の全体が見える高台へ足を運んでいた。

 

「おぉぉ.....これはすごいな!?」

 

「俺が見せたかったのはこれなんだ。....十香、今日一日を通してみてどうだった。お前を殺そうとするやつなんて一人もいなかっただろう?」

 

士道がそう言うと十香も頷きながら、

 

「ああ、そうだな。街の人たちは優しくて私を殺そうという気迫は微塵も感じられなかった。それに、私はここに来るたびこんな美しい町並みを壊していたんだな.....。今ならメカメカ団が全力で来た原因もわかる。......やはり、私はこの世界には不要なのだろうか?」

 

十香が顔を下げてそうつぶやく。それを取り繕うように士道が首をブンブンと横に降る。

 

「それは絶対にない。現に、今日は何処にも被害を出さずにこちらに来れただろ?ならばどうにかしてこちらに来る方法があるはずさ。」

 

「だが......。」

 

そこまで十香が告げたとき、士道は一方向からの悪意を察知しとっさに十香を突き飛ばした。

 

「なっ何を....!?」

 

十香が文句を言おうとした瞬間、十香が見たのは、士道が何かに吹き飛ばされ、そして挙げ句の果には何かの光の奔流で下半身がえぐり取られた図だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界は私を.....やはり否定するのだな.....!!」

 

To be continued.......






はい。だいぶ遅くなりましたが更新です。また間隔は開くかも。
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