ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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オリジナル章にしてディザスターを登場させたいがために作りました。後悔はしてない


第二章 災害ラヴァー
第22話 破壊、蹂躙、災害類ⅩⅧ型


....僕はもともと、生きていない。

 

些細なことで喧嘩して、唯一の相棒を亡くして。

 

数十年引きこもってたけどアカデミアロックダウンという重大事件を筆頭に人生は変わった。

 

それからと言うものの、時折彼に引っ張り出されて外の世界を堪能し、そして今、僕は.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり〜、人間の社会!」

 

僕は、かつての街を訪れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、久しぶりの故郷とは言ってもいささかこれでは目立ちすぎてしまう。今の彼の格好はジャケットを軽く羽織ってはいるものの中は薄いタンクトップだけで構成されており、見る人から見れば露出度が高くなっている。また、誰がどう見てもアレなようなケモ耳を頭に引っ提げており最優先でこれを隠す必要があった。幸いにも路地裏はたくさんあるので彼はそのうちの一角に入る。

 

「はぁ....やっぱり現実の世界は不便でたまらないや。」

 

あちらの世界ではこんな耳なんて付いてる人いっぱいいたけど、こっちだとどうも居ないらしい。仕方なく僕はイーヴィスの権能でケモ耳を隠すようにもとの形態で使っていた帽子をかぶり辛うじて隠してみる。偽装が完了したので元の道に戻ると、何故か先程まではカラカラに晴れていたのに今では土砂降り。路地にまで降ってこなかったのは上に屋根か何かが張ってあったのだろう。幸いにもこの服装はすべての空間において環境適応するイーヴィスによって構成されており、すでに湿気を感知したのか防水機構を起動させている。改めてオリジナルのイーヴィスは規格外だと感じさせられる。

 

「しっかし、今日の天気は晴れだったはずだぞ....?何か、きな臭いなァ。」

 

「おや、あなたもそう思うのね?」

 

「....びっくりするなァ。この検知範囲内で悟られずに真後ろに来られるとちょっと意外だな....まだ適応が進んでないか.....。それで、何用かい?」

 

僕は真後ろから訪ねてきた人間に振り向かず問いかける。もしも敵ならば換算400万のダメージを食らわせるだけだ。

 

「おかしいわよね、降水確率なんてきれいに0%だったのにここまでひどい天気になるなんて。」

 

「アァ。ウェーダ・アーカイブでも降水確率は0。もちろんコロンは常に最適な環境を作っていたから雨なんてありえなかったがなァ.....。」

 

「そうね、そこまで言えるってことは、アナタ。ここに住んでる人間では無いわね?」

 

後ろから聞こえる声を聞き続けていた僕は一気に警戒度を強める。ALICEに居住してるとバレたらたまったものじゃない。格納領域から微かに武装の展開をすすめる。それまで確実に時間稼ぎをしなくては。

 

「.....だとしたら、どうするんだい?」

 

「.....私達はそう言った人ならざるものの保護を勧めてる団体だから一つの手段をおすすめしようと思ってね。」

 

.....おやァ?もしかしてコレは前に彼女が言っていた団体じゃぁないのか?それによくよく考えれば確かヴェーダ・アーカイブで彼女から聞いてたが、現世で突発的な雨が発生してるけど、その原因はディザスターと似た生命体だ、と。.....ん?と言うことは彼女も.....?

 

「.....お気持ちは有り難いけど、お断りしておくよ。【ラタトスク】の【イフリート】さん?」

 

「っ!?.....どこでそんな情報を.....!?」

 

「僕たちを舐めるんじゃアない。瞬間同時2000万もののハッキングを行えるハッカーだっているんだ。これくらいの情報なんて僕にも探れるさ。」

 

まぁ、彼女からの言伝に基づくものだが。

 

「.....良いわ、来なさい。あなたが思ってる答えを持ってきてあげる。」

 

「.....うまく載せて封印は辞めてくれよ?」

 

「流石にあなたみたいなのは封印できないわよ。根本的な源が違うんだから。」

 

「....どこでそれを手に入れたァ!!」

 

後ろを振り向いてまず見えたのは明らかにその体型とは似合わぬような武装、そしてそのツインテールの髪飾りにされていたのは.....。

 

「あぁ、これの事かしら。これは.....、」

 

ウゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

「!?」

 

「何だ!?」

 

とてつもない轟音とともに繰り出される爆音とサイレン音。彼女も戸惑っていることから、アレ関係ではないらしい。

 

「....良い?逃げなさい!!このサイレンが聞こえたってことは精霊どころの話じゃないわ!!」

 

「ハァ?」

 

「一週間くらい前から変な精霊がきはじめたのよ!!それもどいつもこいつも今までみたいな精霊とは違って破壊と蹂躙を繰り返すだけのただの化け物よ!!」

 

「....もしや、キミ等が保護してるものとは別系統なのか?」

 

「ええ、このサイレンがなったときだけはDEMもASTもラタトスクも関係ない、総力戦線よ!」

 

「....ふむ、特徴を言ってくれないか?」

 

このままでは休暇を嗜むのも難しくなるだろう。頭に付いてるアレのことは後回しにしてひとまずは撃退だ。

 

「アイツはまず目が異型だわ。左目の内部が見えてしまっているもの。」

 

「....んん???」

 

「で、周囲には草木が生い茂って朽ちてゆくの。そのときに限ってその周りにも蝶蝶がいるし。」

 

....アレ?何故か心当たりがするのは気のせいか?

 

「獣にもなるし放置しておくとASTの隊員がどんどん死んでいくし。」

 

......…………??????

 

「おまけに言語理解してるからたちが悪いわよ.....。」

 

「......ラヴィジじゃん。」

 

「え?」

 

「....破壊の名を模する僕たちの災害。通称【ディザスター】。言語理解しているって言ったな?どんな感じだった?」

 

堪らず聞く。もしこれが想像通りなら一旦戻らないといけなくなる。

 

「音声データが残ってるわ。見る?」

 

「あぁ、すぐに。」

 

そう言うと目の前の彼女は懐からタブレットを取り出すとなにか操作をして渡してくれた。その音声データをイーヴィスを経由して解析する。

 

『.....dどこ、kここ...mみんnな、こwわれちyゃうの.....?』

 

ワーイミゴトニラヴィジダーシカモジブンノイシジャナイジャーン。

 

「....こりゃ、難産だなぁ....。」

 

思わずため息を漏らした僕は悪くないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻。彼女等は衝撃の事実を耳にしていた。

 

「ハァ!?シールドセヴン全員とディザスター全員がいない!?」

 

「ええ、だから私が一時的にシールドセヴンの仕事をすべて受け持ちながら、途絶えたところを辿ったら、ここに行き着いたのよ。」

 

「だが、俺達にはそんな情報回ってこなかったが?」

 

「これは内部の問題だしあなた達にはできるだけ関わってほしくなかったのよ....。まぁ、ダーウィンを見つけちゃった以上こうして話しているのだけど。」

 

アリスがぶつくさと喋っているが、その最中、折紙がふと何かを思い出した。

 

「....もしかして、アレもそうなの?」

 

「アレ?」

 

「....ここ最近、この街に破壊と蹂躙をもたらし、ASTに甚大な被害をもたらしている精霊。」

 

「.....どおりで最近人通りが少ないと思ったら。」

 

「.....これ。」

 

手渡された端末を四人は見ていく。そして揃って顔をしかめる。

 

「....ⅩⅧかぁ......。」

 

「まぁた迷い込んだか....。」

 

「あの子、仕方ないわね.....。」

 

「!?知ってるの!?」

 

「ええ、ディザスター災害類ⅩⅧ型【ラヴィジ】。破壊と蹂躙の名を持つ災害機械。前にダーウィンやアメリータ、クレイヴ、アリスとともに鎮めた筈なんだが....。」

 

「えぇ、私が一緒にいるときは少なくとも変な気は起こしてなかったから、まずダーウィン関係でイレギュラーが起きたのは確かね.....。」

 

そこまでアリスが話したときであった。

 

『災害警報!災害警報!直ちに総員は戦闘配置につけ!!識別名はコードネームⅩⅧ!繰り返す、コードネームはⅩⅧ!!』

 

「....ヴィンス、分かってるわね?」

 

「あぁ、アス、クロエ、二人はASTを抑止してくれ。アリスは先行してラヴィジを大人しくさせて。俺と折紙はダーウィンを探す!」

 

 

災害討伐作戦。別名ラヴィジ保護作戦。

 

それはこれからの彼らの運命を左右することとなるのであった....。

 

To be continued......




と言うことで第一弾はラヴィジちゃん!
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