ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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体操服はしっかり引けました。天井だけどな!!!!!!!!!


ヒマリさんが引けなくて現在進行系で泣いてる。


第32話 襲撃、激戦区!

その日、ASTは反省会をしている暇などなかった。突如として現れた【クイーン】の処遇に攻めあぐねていたのだ。

 

「ですから!クイーンは今まで顕現した精霊の中でも一番の危険度です!異動予定だった崇宮真那三尉ですら突如として消えていますし...。」

 

「だからといっていま仕掛けても反撃に合うだけだ!」

 

揉めに揉めていた会議室だったが、その声は不意に聞こえた警報音ですんとやんだ。

 

 

『基地内に侵入者を確認!数は8!うち1は...うわぁっ!?』

 

途中で切られた放送に全員が一大事だと考え動き始める。

 

『う、おほん。ここは魔王によって占領されるのだ、光栄に思うがいい。』

 

『そんなこと言ってる暇あったらその腰に抱えてるレールガン撃ってくださいよぉ!?』

 

『ちょっと待ってくださいよユウカ、これは大事な儀式で....!』

 

『もうすぐそこにまで増援が...!』

 

『増援さんは黙っててくださいっ!』

 

 

今度こそ通信は切れた。

だが、状況の悪さを察するには十分だった。

そして、このタイミングでの敵襲である。恐らくは先ほど言っていた襲撃犯だろう。隊員たちは準備を整えていくも、正面入口から聞こえてくる爆発音が事態を物語っている。

 

一体何が起こったのかわからないものの、彼らは警戒しながら扉を開いた。

するとそこには……。

 

 

 

──────

DEMインダストリー本社ビルの最上階に位置する社長室では、エレン・メイザースの姿があった。彼女は部屋の中心に置かれた机の上に足を乗せると、窓の外を見つめながらため息をつく。

「……ふむ、やはり来ましたか。まあいいでしょう。これでようやく私にも運が向いてきたようですね。」

そう言うとエレンは椅子に深く座り直し、手元にあった書類を手に取ると目を通す。それは先日、DEM本社を襲撃した犯人たちのリストであった。

「……〈バンダースナッチ〉に似た機体ですか。随分なものを持ち出してきましたね。しかし、それならそれでやりやすいというものですよ。」

エレンは不敵に笑うと、そのまま視線を下へとずらす。

そこにあるのは、一つの映像記録装置だ。

「さて、どうなるでしょうか?」

エレンは愉快そうな笑みを浮かべたまま、再生ボタンを押した。

─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻る。正面で打ち合いをしているASTの隊員と真っ正面から突破してきた【ユウカ】と【アリス】、そして【ノア】。ユウカがヘイトを引き二丁のMPXで前線を崩し、それをノアが援護する。おまけに硬い、そして火力の高い後衛とタンク前衛はアリスの持つ大型レールガンの最大出力で吹き飛ばす始末。空から爆撃を行っていたヴィンスとクーは哀れみの表情をしていた。

 

「流石に自衛隊の中でも精霊を殺す特殊部隊とはいえ弱すぎないか....?」

 

「え、ええ。襲撃の場ではAST特有の装備は出さない、ということなのでしょうか?」

 

「分からんなぁ....。」

 

 

会話しつつも空からブラックリッターによるレールキャノンの爆撃とホワイトリッターのプロトタイプ・エル・メガ・ランチャーによる砲撃支援も忘れない。ちなみにこのエル・メガ・ランチャーはいつぞやの際にASTから奪還したエルがホワイトリッターに乗り移った際の姿であり、事実、エル・メガ・ランチャーを直結しているクーの右手はエルと同化している。これまでの問題点であったビーム排熱をエルがこれまで培った技術を用いて再現した小型冷却機構により連射を可能にしている。それをクーの直接コアとリンクできるもともとの身体性能がホワイトリッターとの極限的な同調率を示していた。つまりは、今のクーにはかつての力を取り戻していたのだ。

 

「くそ、なんだこいつは……!」

 

「隊長!このままじゃジリ貧です!一度撤退を進言します!このままではこっちの被害が拡大する一方です!」

 

「ダメよ!ここで退いたらここの存在意義が...!!」

 

部下からの進言に、隊長と呼ばれた女は声を荒げるが、その言葉の途中で彼女の顔に影が差した。

見上げると、そこには先ほどまで戦っていたはずの少女二人がいた。

一人は巨大な剣を振りかざし、もう一人はその隣に浮遊してこちらを見下ろしてきている。

その光景に、隊員たちは絶望を覚えた。

そしてその瞬間に、彼女たちの勝利が確定した。

振り下ろされた大剣が床を砕き、その衝撃が壁を伝って天井を崩落させた。

そして、その瓦礫に潰され、隊員たちは全員絶命した。

 

 

 

 

 

 

 

 

───── 一方その頃、DEMインダストリー本社ビルの屋上では、エレンが満足げにうなずいていた。

その手に持つ書類を眺めながら、彼女は微笑む。

そこに書かれていたのは先ほどまで交戦していた部隊の隊員たちの名前だった。

エレンはその紙を丁寧に折り畳んで胸ポケットにしまうと、再び窓の外を見やる。

眼下に広がっているのは、先ほどの戦闘によって破壊された街並みだった。

しかし、そんなことは彼女にとって些事である。

何故なら、彼女が求めているのはその先にあるものなのだから。

そう、エレンは待っていた。

この襲撃を、この襲撃者の存在を。

そして、ついにその時は来た。

突如として現れた〈バンダースナッチ〉に似た機体。

それに乗っていたのは、鳶一折紙のクラスメートにして、エレン・メイザースの仇敵。

エレンは、その名を口にした。

──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に沈黙したのを確認した6人は銃の安全装置をかけ基地の建物内へと侵入した。やはり内部に入るほど抵抗は増す一方であったが、やはりCRユニットは出てこない。恐らくは先ほど倒した連中が持っていたものだろう。

だが、それも仕方のないことだ。

何せ、相手は世界最強の兵器集団たる魔術師の部隊である。

いくらエレンたちが強いといっても、それはあくまで人間という枠内での強さだ。

対するASTは、精霊を殺すために造られた最新鋭の装備を持つ精鋭揃いだ。とはいえDEMよりその設備は数段劣るものだが。

とはいえまともにやりあえば勝ち目はない。

だからこそ、エレンたちも作戦を立てた。

まずは第一目標、基地司令部の制圧である。

ここに来るまでにヴィンスとクーが確認したところ、既に〈バンダースナッチ〉の配備は完了しており、ASTの装備もいくつか更新されているらしい。

 

「……これは予想外ですね。まさかここまで早く〈バンダースナッチ〉を揃えてくるとは。」

 

「ああ、しかもそれだけじゃない。どうやら奴らは俺たちの襲撃を予期してたみたいだ。」

 

「ええ、私もそう思います。」

 

ヴィンスの言葉に、クーが同意を示す。

 

「どういうこと?」

 

「簡単な話だ。俺らが襲撃をかけることを事前に知っていた。」

 

「それは、一体……。」

 

「簡単だよ。そもそも、こんな大規模な襲撃なんて前代未聞の上、わざわざアイザックと結託して計画したからな。つまりあいつが予告しないとは言っていない。そして、仮にもし予告があったとしても、普通はもっと準備期間を設けるはずだ。なのに、今回は早すぎるんだよ。まるで、最初から襲撃されるのを分かっていたかのようにな。」

 

「なるほど……。」

 

クーが納得したようにうなずく。

 

「まあいい。とりあえず今は目の前の敵をどうにかするぞ。」

 

「ええ、分かりました。」

 

クーはそういうと、直結しているランチャーを構える。

 

すると、その隣にいたヴィンスも同じようにレールキャノンを構えた。

 

「……ヴィンス?」

 

クーが不思議そうな顔をしていると、ヴィンスはレールキャノンを真上に上げて打ち放った。

 

「……!?何をしているんですかヴィンス!」

 

クーが叫ぶと、ヴィンスが答えた。

 

「そろそろ潮時だ。クー、お前はユウカ達を連れて逃げろ。ここは俺たちでなんとかする。」

 

「……は?」

 

クーは一瞬呆けたような表情を浮かべたが、すぐに我に帰る。

 

「ふざけないでください!あなたを置いていくくらいならここで死にます!」

 

「馬鹿言うな!いいから行け!お前が死んだら誰がユウカを守るんだ!」

 

「嫌です!私は絶対に……!!」

 

「おい!てめぇら!こっちに来い!」

 

言い合っている隙に増援の部隊が出てきた。今度はCRユニットも混在しており、本命だということだろう。

 

「くっ……!」

 

クーは歯噛みするが、それでもなおその場を離れようとはしない。

そんな彼女に、ヴィンスは諭すようにして言った。

 

「……頼む。俺はもうこれ以上、家族を失いたくない。」

 

その言葉に、クーはハッとした顔になる。

そして少し考え、

 

「……分かった。でも絶対死んじゃダメだからね?死んだりしたら許さない。」

 

クーはそう言って、ヴィンスの元を離れた。

それを見届けると、ヴィンスは改めて敵を見据える。

そして、戦闘を開始した。

────────

 

To be continued....




途中からちょっとずるして話がおかしくなってるかもしれないけど、徐々に修正いけたらやる。
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