ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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ほんとに更新するしないの振れ幅がえぐすぎぃ!


第37話 コズミック・レイ

 

 

襲撃からはや12分、戦場は大きく分けて2つに割れていた。エージェントエースことピィが単独で大多数を相手にしている東側。暴走した琴里を止めるべく集結した西側。対してASTも東に大多数の戦力を割いたせいか西側には日下部率いる精鋭部隊しか集結していなかった。西側には狂三はおろかアクシズへと渡ったホワイト・リコリスを操る折紙に真那、さらにはユウカやアリス、ノアまで到着し、最前線にはトーリス三連星ことクロエ・クー・ヴィンセント、最後衛にはビッグトレー級のティーレとヴォルガの援護砲撃。正直言ってASTの部隊だけでは荷が重かった。

 

 

「うぅぁぁぁぁ!!!!」

 

「来るぞ!総員衝撃に備え!」

 

琴里の咆哮にクロエたちが一気に構える。しかしそれをただ黙ってみているだけのASTではない。

 

「攻撃目標設定!識別名〈イフリート〉を軸に〈ナイトメア〉、〈クイーン〉を徹底砲撃!」

 

「そうはさせるか!ヴォルガ、聞こえてるな!!!」

 

『はいはーい!六連粒子砲だね!』

 

「まかせた!」

 

『おっけー!』

 

 

 

ヴィンセントの合図を受けたヴォルガ内で待機していたすっかりおなじみの3人姉妹が慌ただしく動き、小さく動くその点を捉える。

 

「主砲、ふぁいあ!」

 

 

まかり通っても新造艦。その砲撃は真っすぐ伸びてASTの一団へと突き刺さった。この砲撃で約半数が戦闘不能となり、一部の砲弾がナイトメア他イフリートへと伸びたが、どれも至近弾に終わった。

 

「危なっかしい砲撃ですこと!でも動きは止まりましたわ!」

 

「それならっ!!ピィ!」

 

「おっけぇ!全員まとめて消し飛ばします!撃滅上等!【コズミック・レイ】!!」

 

ピィが大きなその大剣を振り下ろす。巨大なビームサーベルと化したそれは残りのASTとイフリート諸共呑み込み地面まで叩き割った。しかし、叩き割ったまでは良かったが負荷が高かったのかピィの変身も同時に解けてしまった。

 

「ごめ....私はここまでみたい、後は任せたよ...!!」

 

「分かっているさ!ここからは俺達の出番だ!」

 

士道が琴里へとたどり着くまでの道標はピィが示してくれた。ならば、後はその道標を下に向かうだけだ。

 

「クロエ!先導は頼んだ!ユウカ達はこのまま士道と合流して琴里の下まで護衛を!」

 

「「了解!」」

 

それぞれが指示に従い切り開かれた琴里への道を突き進む。ASTも己の任務を果たすべく後を追うが、そうやすやすと通過はさせまい。

 

「此処から先は行かせない!!」

 

「ヴォルガ、ティーレはここで座標固定!総力戦だ!!!」

 

ASTの正面にいるのはフルバースト体制のビッグ・トレー級2隻と直掩に回っていたハーディ達の艦隊戦。あとは、成すだけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合流した彼女たちに待ち構えていたのは【砲】モードの琴里、対するは士道に護衛してきたクロエとユウカ達。

 

「琴里!!!」

 

「うああああっっっっ!!!!!!」

 

「聞く耳持たずってところね.....!!!」

 

 

 

暴走し辺り構わず破壊して回る琴里の姿に士道も言葉を失う。ユウカもまた呆然としている中、クロエ唯一人はシールドを構えていた。

 

 

「さて、どうするべきか....。」

 

「琴里は俺の妹だ。対処だけは俺にさせてくれ。」

 

「....そ。なら私は琴里ちゃんからアレを引っ剥がすだけだね!!」

 

クロエは琴里の上にある強大な魔物のような存在に目を向ける。アウトレィジ、最後の一人と呼ばれたものでラヴィジたちの仲間でもある。どうやって引っ剥がすか考えていると、ユウカが先に声を上げた。

 

 

「ひとまず琴里さんを無力化するのが先なんじゃないの?私はシールドを生成できるし、クロエちゃんは最悪そのシールドを使えばなんとかなるでしょう?」

 

「そうは言うけどね....どうするのよあれ、止めるだけならまだしも、理性を取り戻させるなんてそうそう難しいの。」

 

 

『....なるほどな、話は聞かせてもらった。』

 

 

突然の通信に二人はビビるが、その声の主は見覚えのある声だった。

 

「お兄ちゃん!」

 

「ヴィンセント!!」

 

『琴里を正気に戻せるきっかけがあればいいんだな!?』

 

「そうよ!琴里を落ち着かせる為には彼女が正気にならないと!」

 

『なるほどな....。出番だぞ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ....ぼくァあくまで研究者で戦うことは得意じゃないんだけどなァ...。」

 

二人が声のする方向へ振り向くと、そこにはひょこひょこと本来の人にはないはずの耳を持つ人物がいた。

 

 

「「「ダーウィン!?」」」

 

 

「アイツから頼まれちゃったからね、ま、ボクの戦いってやつを見せてあげるよ。」

 

 

識別名【イーヴィス】ことダーウィン。彼女がなぜここに駆り出されたのか。士道にとっては検討もつかなかったが、クロエがニヤリと笑ったのを見るになにか策はあるらしい。

 

 

「何分もたせれば良い?」

 

「20秒!!」

 

「了解!!」

 

彼女の要求に答えるべくクロエは己の得物を片手に砲を構えた琴里へ突撃していく。

 

「ウアァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

「待ってて....今助け出してあげるから...!!」

 

次々と襲い来る砲の砲撃。しかしそれを軽々と交わし、ダーウィンや士道に当たりそうな攻撃は尽く撃ち落としていく。そうしてしっかり20秒。稼いだ時間は十分すぎた。

 

「....よし、これで!」

 

「ほんとに20秒で....。」

 

「キミ、士道とか言ったね?」

 

「あ、あぁ。」

 

「キミにこれを託すよ。これを彼女の頭に付けてあげたら彼女は一時的ではあるが理性を取り戻すはずさ。あくまでも急造品だからそこまで長い時間正気は保てないと思ってくれたまえ。」

 

「ありがとう。絶対に助け出してみせる!!」

 

士道は琴里に向かって駆けていく。直線距離にしてもう50mほど。琴里からの砲撃が来ようがお構い無しに突撃しついにめのまえへとたどりついた。クロエも同じタイミングで背後をつき琴里の両手を拘束する。

 

 

「士道!早く!!」

 

「あ、あぁ!」

 

手を拘束され藻掻く琴里にダーウィンから渡されたリボン型のEvSを彼女がリボンをいつも付けている位置に付けた。すると琴里がとたんに大人しくなり、力が抜けたようにだらんとした。

 

 

「琴里ッ!?」

 

「....おにー、ちゃん?」

 

 

「大丈夫だったんだな!!?ごめん...遅くなって....!!」

 

「....ばか。」

 

 

「....いつだって琴里に助けられてきたからな。こんな事になってるなら相談してくれたら俺だって助けたのに。」

 

 

膝から崩れ落ちる琴里を抱え膝枕をする格好になる琴里と士道。近くにはクロエとダーウィン、そしてユウカもいたが、兄妹水入らずの場に横槍は良くないと周囲から邪魔するやつが来ないか警戒していた。と、ダーウィンが琴里に付いたEvSの反応を見て渋い反応をする。

 

 

「...んん?おっかしいなァ。」

 

 

「...何が?」

 

 

「彼女が暴走した原因、てっきりアウトレィジが原因かと思ってたんだけど、これを見てくれたまえ。」

 

と、二人にとあるパラメーターを見せてくれた。

 

 

「これは?」

 

「これは琴里の感情パラメーター。いわゆる理性的な行動ができるかどうかのパラメーターなんだけど、アウトレィジによる干渉がこれ。そして、これが琴里自体の干渉だねェ。」

 

ダーウィンが示したそれ。パラメーターはおおよそ8割近くが彼女の不安定な感情による暴走、そして残りの2割をアウトレィジが助長したことで琴里は暴走にまで陥ったと説明した。

 

 

「ま、大方察するに士道君とデートして直接封印してもらう。だけど、最初から封印できるラインまであったからそれだといや、という感情が増大した結果、彼女にとってのストレスとなり結果暴走した。今の彼女は感情をEvSによって周囲に分散しているから抑え込めているに過ぎない。いずれ許容値をオーバーしたらまたさっきみたいなことになるだろうねェ。」

 

 

「....どうすんのこれ?」

 

「まあ、そんな心配もいらないんじゃない?見てよあれを。」

 

クロエが士道達を指さしたのでそちらの方を見てみると、優しい口づけで琴里を封印した士道の姿が。それと同時にASTが突破してきたのか数人ほど追撃してきていた。まさかと思い2隻があった方向をみると黒煙を吹き上げるティーレとヴォルガの姿が。

 

 

「あちゃー....。」

 

「っち...一味遅かったようね....。」

 

「流石に家の本拠地2隻も破壊されてハイそうですかと通すわけにはいかんな。それに、お前らの望む精霊はもういねぇよ。」

 

「あら?でもそこにイーヴィスが居るじゃない?」

 

「ちょ、ちょっとぉ!?ぼくァ心優しい精霊だよ!?」

 

「嘘つけ!!!!!!!!」

 

この後、ASTは埒が明かないと戦闘をすることもなく撤退していった。琴里たちもフラクシナスへ帰ったようなのでアリスやユウカたちを回収し黒煙を上げている2隻のもとへ向かう。損傷はそうそうたるもので、しばらくはまともに動かせないような状況だったが、そこは束お手製技術。さらにダーウィン率いるアカデミア軍団の技術もあり数日もすれば復旧できるとのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日が経過した頃、完全に復旧した艦内には数名が休憩室でゆっくりしていた。

 

 

「はァァァ....やっと騒動が収まった...。」

 

 

「収まったとは言っても、後処理がものすごく面倒だったけどね〜。」

 

休憩室で休んでいたのはヴィンセントにクロエ。あのあと、どうなったかといえば、精霊化したアリス達の扱いをどうするかそれはそれはもう揉めた。特にアリスは女王の対抗策となる存在、一刻も早く返さねばならない案件だったのだが....。

 

 

「そのことなら問題ないと思うよ?陛下もどこかに紛れ込んだし!」

 

「えっ?」

 

「そうじゃの、精霊という存在を認知した陛下はここ数年前から我らに独立命令を残して失踪しておる。」

 

 

 

 

 

「「......えっ?」」

 

 

クロエから意識を乗っ取ったイーディスとピィの爆弾発言により、事態は一変する。女王の失踪。それはこの件を根本から変える事態でありアリスを返す返さないの話どころではなくなった。そのため一旦アリスたちはクロエたちのところで面倒を見ることになった。その為.....。

 

 

 

「女王...どこに隠れたんだろう...。」

 

 

「すぐに分かったら苦労しないんだけどね〜....。」

 

ティーレ艦内で暇そうにするアリスとピィの光景が新たに増えた。アリス自体は戦力の中でも上澄みの上澄みなのである程度対抗はできる。最も、戦闘させないでおくのが一番平和な光景なのだが。と、クロエが端末が鳴っているのを確認した。

 

「お兄ちゃん、端末なってるよ?」

 

「ん?おお、ありがとな。しかしだれだ...?」

 

ヴィンセントの連絡先を知っているものは実は意外と少ない。フラクシナスの面々や戦友くらいにしか知らせていないのだ。恐らくそのうちの誰かだろうとヴィンセントは端末を開き.....固まった。

 

 

 

 

 

「.....おいおいおい嘘だろ!!?!!?」

 

ヴィンセントが端末を開いた瞬間に見えた文字。そこには

 

 

 

【正義の神様】

 

とあった。ヴィンセントはこんな痛々しい名前を使う人物に一人しか心当たりがなかった。

 

 

 

 

「....うわぁ、あの子が連絡くれるなんて珍しいね....。」

 

 

「ったく....なんなんだ....?」

 

 

端末を対応モードへと切り換え受ける準備をする。また面妖なことが待っている。そんな予感がするのだった。

 

To be continued....

 

 

 

 




2024年もよろしくお願いしますとか言ってる場合じゃねぇよな一年ぶりってどうなっとんねん我ェ!!!


って思ってるだろ?実はまだ一年経ってないんだぜ?


原作キャラ、まだ増えそう。多分原型のげの字も無くなりそう()
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