ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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デアラ4期見てたら無性に書きたくなったので執筆。


第○○話(番外編) 似た者同士 その1

 

 

DEM。正式名称は【デウス・エクス・マキナ・インダストリー】なのだが、現状、ラタトスクと真っ向から対立している。今日もまた、襲撃のためのプランを考えていたのだが....。

 

 

「ニベルコルたちよ、私は会議に出る為席を外す。外に出るなら好きにすればいい。」

 

「えー?また会議に出るの〜?」

 

「お父様お仕事多すぎ〜!」

 

「私達にも構ってよ〜!」

 

アイザックは席を立ちそのまま社長室から出ていってしまった。取り残されたニベルコル達約5人はどうしようかとガヤガヤ悩み始めた。

 

「どうするー?」

 

「どうせならさ〜、お父様の役に立つ行動がしたいよね!」

 

「じゃ、やることは一つだね!」

 

「五河士道をこの手で殺すこと!」

 

「ふふふ!なら早速行こうよ〜!」

 

ニベルコルは一にして全、全にして一なのでこの5人以外にもその意志は伝わる。そのため外に出たニベルコルに続いて何枚ものの紙がニベルコルの後を追うように飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして社内にあった戸籍データをもとに五河家へたどり着いたニベルコル達は紙の姿になって窓から家の中へと侵入を試みる。案の定紙は薄いため隙間から入ることができた。しかしただ殺すだけでは味気ない。そう思った数体が実体化した。

 

「ねぇ、このまま士道を連れ去ってさ、誰もいないところで処分しない?」

 

「良いね〜!早速連れて行こうよ〜!」

 

二人のニベルコルが深い眠りについている士道の頭と脚を持ち上げて輸送しようとする。が、

 

 

「な~にしようとしてるのよ?」

 

「.....げっ....。」

 

「...なんで裏切り者がここにいるのさぁ?」

 

ベッドの下から姿を表したニベルコルから裏切り者扱いされている人物....。

 

「別に私がいても問題はないでしょ?私だって士道に恋しちゃったんだからさ!」

 

そう、そこにいたのは紛れもなくニベルコルと瓜二つの存在であり、ニベルコルのオリジナルとも取れる【或守鞠奈】の姿があった。

 

「ぶー、これじゃ簡単には奪えなくなっちゃったね〜。」

 

「でもやることは同じじゃない?オリジナルもぶっ飛ばして一緒に処分しちゃえばいいじゃん!」

 

「へぇ...、言ってくれるじゃない。ねぇ?【姉さん?】」

 

「「「っ!?」」」

 

ニベルコル達が一斉に鞠奈から離れるとその隣には眠そうな鞠亜の姿があった。

 

「やっぱり来ましたか、あの人の言うとおりでしたね。」

 

「癪だけどあいつのことは認めないといけないわね....。」

 

「べ、別に一人増えたくらいで怯える私達じゃ、な、ないんだからね!!」

 

「....だ、そうですけど?」

 

『ノコノコ出てくるなんて、ばっかじゃないの?』

 

『包囲完了しました。』

 

『ねー?この子殺しちゃっていいの〜?』

 

『『ダメー!?!?』』

 

「ひっ....。」

 

「わ、私たちに瓜二つな...。」

 

「だ、だけど最悪あたしたちは.....。」

 

「残念ですが、とっくのむかしに士道はフラクシナスに送りましたよ?つまりいまあなたたちは完全に目的を達することができないわけです。大人しくお縄についてくださいな。」 

 

「「ぐぬぬぬぬぬ....!!」」

 

「一人でも倒せば!!!」

 

ニベルコルの一人が勢いよく攻撃用の紙を顕現させ1番弱そうな少女....ハーミヤの元へ駆けていく....が?

 

「ん?こんなもんなの?」

 

「えぇ〜!?これをかわされるなんて驚き〜....んキャッ!?」

 

「つっかまえた〜!」

 

「っ!?」

 

ニベルコル達はつかまった分体を見て驚愕した。目の前にいたはずのハーミヤが一番うしろにいた分体を捕まえているのだ。

 

「.....けど、まだ私達には!!」

 

「えー?仲間見捨てちゃうんだ〜?」

 

ニベルコル達が声のする方を向くとそこには仲間の紙をシュレッダーにかけようとしているオリジナル....に似たナニカ....ハヤナの姿が。

 

「ハヤナ....流石にそれはやりすぎでは?」

 

「これくらいが丁度いいのよ....さて、仲間をどうこうされたくなかったら大人しくついてくることね。」

 

「え〜?」

 

「シュレッダー。」

 

「「「「ハイ.....。」」」」

 

たとえ疑似精霊でも紙のままで死ぬ分体を見るのはこたえるらしい。いつの間にか空中戦へ移行していた戦いはラタトスク....さらに言うならアクシズの大勝利で終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして、ニベルコルを連れてきたハナヨ達はアクシズの実質的な総司令官であるヴィンセントに渋い顔をされていた。

 

「なんで...こう....面倒事を....。」

 

「というかそもそもなんでいつの間にか士道の家で遊んでるの....?」

 

「いや...まあ...成り行き?」

 

執務室に約20人ほどの集まり(ほぼニベルコル)。流石にヴィンセントもこれは予想外のようで頭を抱えていた。

 

 

「だが....まあ、いいか!」

 

『へ?』

 

「だな?アイザック。」

 

『そうだな...。』

 

『お父様!?』

 

突然現れたアイザックの顔にヴィンセントをふっとばして画面に縋り付くニベルコルたち。アイザックの顔はなぜかニヤけていた。

 

『いやはや、どこに行ったのかと思えば五河士道のところに行っていたとは、どこまでも私思いな娘たちだよ。』

 

「ほーんと、お前ったら士道にご執心だよなぁ。」

 

「そうそう、私達が徹夜で女子会配信してなかったら今頃士道の体全身血まみれだったんだから!」

 

「『お前等士道の家で何やってるんだ!?(るのかね!?)』」

 

衝撃の滞在理由により驚く二人とまだ不完全燃焼な5人。ニベルコルは滞在理由を聞いて大層ガックリ来たらしい、完全に紙状態になってしょげてる。

 

「....せっかくだしこっちで一日休ませるか?」

 

『君はラタトスクとも協力してるのだろう?怪しまれないか?』

 

「狂三理論でどうにかするさ。最悪マイスターの量産タイプとでも言ってごまかす。」

 

そうか、とアイザックが納得し、どうせ今日は好きにすればいいと言っていたので正式に休暇の指令を出した。ニベルコル達は生みの親であるアイザックと共に在ることが生き甲斐なのだがそう指示されたのならば仕方ない。渋々滞在することになった。

 

だが、この休暇が5人に火をつけてしまったらしい。

 

 

To be.continued.....?




本編そろそろ更新しないとなーって思いながらなんで番外編なんだよって思ったそこの読者のあなた。

ピクシブも同時並行で勧めているので辛いんですよぉ....!!

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