ディザスター・ア・ライブ 〜Returns of Missing〜   作:ふぇるみん

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はいどうも。時間軸が今回少し飛びますが結論的に言えば1話です。

あ、因みにこの小説は士道くんは主人公でありしばらくは主人公ではありません。何故かって?クロエちゃん救出してからがお仕事だ。




第4話 死神は闇夜へと消える

4月8

日。この日はとある少年の始業式である。

 

「ふあぁ....ほら朝御飯だぞ~席に座れ~。」

 

「ありがとうおにーちゃん!!」

 

二人は朝御飯を食べるため食卓に座りテレビをニュースに切り替える。

 

『まずはニュースです。昨日午後、天宮市郊外にて空間震が発生しました。人的被害はありませんでしたが小規模ながら被害は発生しており復旧には数日の見込みがかかるようです。』

 

「また空間震か...ここ最近になって発生頻度が増えてきてるな。」

 

「・・・想定より早いわね。」

 

「何か言ったか?」

 

「嫌何にもないよおにーちゃん!」

 

「そうか.....冷めないうちに食べろよ?」

 

他愛のない会話と共に二人の食事はつつがなく進んでいく。そして食べ終わりかけた頃、耳を疑うようなニュースが入ってくる。

 

 

『では最後のニュースです。本日未明、大手海運業者【アクシズ】の天宮支部がDEM社のものとみられる無人兵器に襲撃されました。被害はなく、怪我人もいない模様です。この突然の襲撃に対し取締役の束社長は[今回の件については誠に遺憾であり到底容認できないものである]とし、近日抗議をする予定であることを明かしました。これに対しDEM社の日本支部のエレン氏は[この襲撃は全くの事実無根の冤罪だ]とし、今回の襲撃とは関係がないと否定しています。』

 

 

「・・・・ほーん、あの海運業者を襲撃するなんてよほど暇なのかしら?」

 

「DEM社が襲撃とは珍しいな、よほどのことがあってのことだろうがあそこって精霊?ってやつの撃退が目的なのだろう?なんで精霊とはほど遠い海運業者なんかを....?」

 

「さあ?私達には関係のない出来事よ?それより、今日のお昼御飯はファミレスで食べたい!」

 

「ファミレスかぁ....まあ時間もあるしいっか。じゃ、あそこのファミレスで待ち合わせな。」

 

「うん!わかったよおにーちゃん!」

 

そして二人....【五河士道】と【五河琴里】は家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、表向きは海運業者として営業している【アクシズ】は今日は営業をしていない。深夜にDEMの【バンダースナッチ】と呼ばれる無人兵器による襲撃を受けたからだ。しかしバンダースナッチ程度では相手になるはずもなく一緒にいた蓮や狂三達の手によりすべて破壊された。そしてあの後、狂三と蓮はそれぞれいちいち各地を動いてもここがなくなったら目的を果たせないという点で一致し正式に【アクシズ】の【精霊】としての正式な一員になった。そして蓮は晴れて狂三から名字を拝借して【時崎蓮】と名乗ることとした。それに狂三はあまり納得していなかったが。

 

「・・・さてと、これで良いかな。」

 

「だな。狂三も支部には用があるんだろ?」

 

「ええ、囚われの精霊。その精霊を探すために日本にまで来たのですから。」

 

「私は願いの奴隷であり哀れな道化師....ならばその願いを叶えるのが私の使命。そしてその願いが救出ならば喜んでその願いを叶えましょう....。」

 

「蓮さん?ちゃんと歪んでない手段で頼みますわよ?」

 

「分かっていますよ....あちらの世界で否定された以上は...フフフ。」

 

「おー精霊の考えることなんて分かったもんじゃないな....。」

 

そう言うとヴィンセントは作戦司令室にいる全員にDEMの日本支部の全体地形図を見せる。

 

「さて、クロエがいるのが確かここだったよな?狂三。」

 

「ええ、そこですわ。今現在も影の中で私の分身体が動向を逐一報告してくれます。」

 

「了解、なら蓮と狂三は外で陽動を頼む。いざというときにはフェネクスとティーレ、それにレーベを援軍に向かわせる。」

 

「・・・・・もう一度聞きますがほんとに総動員にでやるのですね?」

 

「そうだ。やるからには本気でいくしかない。ここにいる精霊【ナイトメア】【ディストピア】【ラビットスター】【フェネクス】【ライダー】【リッター】【ハーディ】【ハンター】計8人でDEMを落とすんだ、こっちもそれなりの覚悟でいかないとクロエは救えん。勿論最悪の場合も考えてザフキエルとディストピアは持っていく。ほんとに最悪の場合が起きたときだけだがな。」

 

「本当に総力戦ですわね....。」

 

「やるからには殺る。それが俺たち【アクシズ】の【裏】だ。」

 

「だね、最近は【HADES】も使ってないしそろそろ制御が落ち着かなくなってきてるから鬱憤の張らし時だしね!」

 

「「「「「「「うわぁ.....。」」」」」」」

 

クロエがさらっと天使がほぼ暴走制御下に居ることを明かしたのを全員がドン引いているが時間はないのだ。

 

「それじゃ、いくか。博士!!」

 

「了解!」

 

「レーベ、ティーレ!!」

 

「はい、いつでも。」

 

「こっちもいつでも行けるぜ!」

 

「よぉし!!改ビッグ・トレー級、エンジン再始動!」

 

その成りを潜めていたビッグ・トレー級の末っ子。その胎動は再び動き出した。向かうはDEMの日本支部。ヴィンセントは二人にお願いをした。

 

「蓮、狂三、空間震を起こせるか?」

 

「出来ますけど・・・何処に?」

 

「場所にもよりますが私の天使は使い方を誤れば空間震でさえ災害級になりますよ?」

 

「無論最大級でいいさ、発動地点はDEM日本支部。規模は小さくていい。」

 

「了解しましたわ、ですが何故?」

 

「なに、簡単なことさ。【俺とクロエが真正面からクーを助け出す】。」

 

ヴィンセントがいい放った一言。一見普通に見えるが一部の人からしたら無謀だと考えている。無論狂三や蓮だってその一部なのだ。だがその幻想をクロエとヴィンセントはぶち壊せる。それもあってか全員が全員黙認していた。

 

「分かりましたわ、ですけど発動にはしばらく準備がいりますわ。」

 

「無論それくらいは俺達も分かってる。発動するまではコイツで空間震が来ることがわからんように誤魔化す。」

 

「うわぁ....貴方は本当に予想外の行動を提案しますね....。」

 

「なに、70年近く軍人やってれば自然とプランは思い付く。」

 

「私のお兄ちゃんをなめたら痛い目見るんだから!」

 

ボケーっと呟くヴィンセントを後押しするかのようにクロエが背中からガシッとヴィンセントの肩を掴む。

 

二人が考えた作戦はこうだ。

 

まずアクシズのティーレによる砲撃牽制で空間震の予兆を察知させないようにし、蓮と狂三で空間震を引き起こす。その後狂三と蓮、足りなかったらレーベとティーレ、フェネクスで外縁部の陽動。そして束とクロエとヴィンセントが内部に突入し正面突破。これによりクーの救出、あわよくば狂三の探している精霊も保護しようという作戦である。

 

「さぁて、作戦名【オペレーション・キーブレイク】開始だ!!!」

 

クーの兄として、【アクシズ】の司令として、ヴィンセントはそう高らかに宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ラタトスク】の【フラクシナス】にて観測を続けていた琴里。深夜にも関わらず何故このような場所に居るかと言うと寝る前の通信である。

 

 

 

 

「司令、空間震の予兆を確認しました。」

 

「・・・こんな真夜中に?」

 

「ええ、波長からして【ナイトメア】のものかと思われますが、もうひとつの反応が不明でして...。」

 

「空間震が二つ・・・・?分かった、私もすぐそっちに向かうわ。来るまでに詳細な状況をまとめてちょうだい。」

 

「了解しました。」

 

そういうと通信の相手は仕事をするべく通信を切った。琴里はため息をつくと何時もの服装に着替える。

 

「睡眠を邪魔した精霊....事によってはただじゃおかないわよ.....!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあこんなことがあって今に至っている。

 

「それで、現時点での予想地点は?」

 

「DEM社の日本支部です。」

 

「DEM社?奇妙ね、普段ならこの天宮市周辺に出るはずだけど.....。」

 

琴里は予想外の発生地点に少し戸惑う。その瞬間、観測していたオペレーターがとんでもないことを言い出した。

 

「・・・!?精霊反応....でもこれは!?」

 

「どうしたの!?」

 

「いえ、精霊の現界を確認しましたが...何だこの数は!?」

 

「・・・・どういうことよ?」

 

「・・・・現界した精霊、総数8体!!内7体は【ナイトメア】【リッター】【ライダー】【フェネクス】【ラビットスター】【ハーディ】【ハンター】と照合一致!!」

 

「・・・集団現界ですって・・・・!?」

 

フラクシナスが観測した空間震からの集団現界.....それが何を意味するかは全員にも分からなかったがただ一人、琴里はあるひとつの推測をたてていた。

 

 

 

 

 

・・・・・・【アクシズ】という海運業者は、精霊を仲間にしているのではないか、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・狂三、行けるな?」

 

「ええ、いつでも滞りなく。」

 

「空間震、発動してくれ。」

 

「分かりましたわ......さあ、舞いなさい!!!!」

 

 

ウゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

全域にけたたましく鳴ったサイレンの音を皮切りにシェルターが民間人を収容し次々と内部へ押し込まれていく。やがて数秒後、二つの空間震が小規模ながら廃墟を形取る。やがて晴れるとそこはすでに廃園と化していた。空間震が終わる頃には8人は既に外に待機していた。無論クロエとヴィンセントはトーリスを起動している。

 

「じゃ、狂三達、頼んだぞ。」

 

「完璧にこなして見せますわ。ですから二人はなるべく早くあの方の救助を。」

 

「勿論。・・・・・ヴィンセント、【ライダー】!!」

 

「クロエ、【リッター】!!」

 

「「出る(よ)!!」」

 

この場を任せたヴィンセントとクロエは死神の守護神をその手に収め闇夜へと溶け込んだ。

 

 

 

ここに、オペレーション・キーブレイクが幕を開けた。

 

To be continued......




一応これ、原作前です。

次回はDEM軍団VSアクシズになりそう
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