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今回は全てめぐみん視点となります。
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「はぁ…全く、体調も万全でないのにカズマは飲み過ぎですよ。今日は休むんじゃなかったんですか?」
帰ったらそのまま休むなどと言っていたのは一体誰だったか……。
今日に至ってはカズマやアクアだけに止まらず、ダクネスやゆんゆんまでもがデレデレになっていた。
人類の長年の切望であった魔王を遂に討伐したのだから、浮かれる気持ちも分かるが、それでも飲み過ぎだと思う。
そして今は、飲み過ぎてパッパラパーになり掛けていたカズマを何とかギルドから連れ出し、近くの噴水まで連れてきた所なのですが。
「そんなに飲んでませぇえん!飲んでないぜぇ~。………ヒックッ…」
駄目です……もう完璧に出来上がっていますよ、この男。
全く、どうした物でしょうか?
とりあえず立っているのも辛そうなので、少しカズマを座らせて上げる事にした私は、暗い夜道をギルドの窓から溢れる光だけを頼りに、カズマの温かく大きな手を引っ張って近くのベンチへと歩いて行く。
この人は、いつもならちょっと手を握ったりするだけで直ぐに顔を真っ赤にしたりして、あからさまにオロオロしだす癖に………今日は初めから出来上がっているのでそう言った変化もないのがちょっと寂しくもある。
ほんのちょっとだけ、頬を膨らませてカズマを見つめてみるが、そんな私の目線に気が付いてくれたのかカズマが…………
「……拗ねちゃっためぐみんもやっぱり可愛いな~。」
などといきなり言い出すものだから……………………。
ちょっ、ええええ!?い…いきなり何を言い出すのですかこの人は!
いや待て、待つんだ私!この男は今はただの酔っぱらいだ。
いちいち酔っぱらいの発言一つ一つに緊張してどうするのですか!
自分を落ち着かせようと慌てて思考を整理しながらも、やっぱり可愛いと言って貰えた事が嬉しくて……どんどんと自分の顔が紅くなって行くのがわかる。
だって……普段のカズマは恥ずかしがってかそう言った事を余り口にしてはくれない。
だからやっぱり嬉しい。
「ぁ……ありがとうございます///////」
私は思わず目を剃らしながら言ってしまった。
恥ずかしくて堪らない私は急いでベンチに座る事にした。
そんな私の隣にカズマも同じくして座ってくるが、いかんせんこのベンチは狭い。
私達は肩を寄せ合うように密着して座った。
「ほぅ……。」
カズマは酔ってるし、多分甘えても大丈夫だろうという多少の算段の元、少しだけ肩に抱きついてみた。
温かい……私はやっぱり、こうやってカズマの温もりに包まれているこの感じが堪らなく好きだ。
我慢が出来なくなり、更に腕を伸ばしてカズマにしがみつき、そっと抱き締める。
「かじゅまぁ…大好きですよ…。」
しまった……完全に安心仕切ってしまったのか予想以上に甘ったるい声が出てしまった。
こんな声を普段のカズマに聞かれていたら、もう…さぞかし大変な事になっていただろう。
でも…どうしてか反応が無い?
不思議に思った私はカズマの肩に全身をゆだねる様にしていた体勢から少し身体を起こし見上げて見ると、既に顔が真っ赤になって硬直しているではありませんか。
あれ?……もしかして酔いが覚めた?
そのままカズマと目が合った私は羞恥と緊張の余り動けなくなってしまった。
しかし何時までも続くかと思われたこの緊張感にカズマが終止符を打った。
「えっとさ、めぐみん……。そんなに可愛いく求められちゃうと、カズマさんのカズマさんがとっても元気になってしまうんだけど……。」
「全く……酔いが覚めてからの第一声が早速セクハラですか?………そ、そういう事を言うのは、二人で居るときだけにしてくださいね?/////////」
わっ、私は何をおかしな事を言っているのですか!?
これじゃぁまるで誘ってる見たいじゃないですか。
やはり緊張でおかしくなってしまったのでしょうか?
私がおかしな事を口走った事に今更気が付きアワアワしていると、隣でカズマまで何かを思い出したかの様にソワソワし出した。
「そ…そうだ!そうだよ今日はあの夜に凄い事しようって約束した日じゃないか!?そっか……めぐみん、気がつくの遅れてごめんな。めぐみんがそこまで俺の事が大好きだと言うのなら俺は覚悟を決めるよ!もうここでセッk………」
私はとんでもない事を口走り出したバカズマに、慌ててベンチから退避してから怒った。
「バ、バカ何ですか! やっぱりカズマはバカ何ですか!?そんな事…外で言う言葉ではないでしょう!そんなんだから何時までたっても童貞のままなんですよ!もっとデリカシーを学んで下さい!」
「そ…そんなにバカバカ言わなくたって良いだろ!それに年端も行かぬ美少女が童貞だなんてはしたない言葉を使うんじゃありません~!」
「それで言ったらカズマは年端も行かぬ美少女にあられもない事をしようとしていた変態って事になりますね。」
変に言い合って気まずくなった私達は、そのまま暫くの間、またお互いに黙り込んでしまった。
「なぁ悪かったよ……頼むから隣に戻って来てくれよ。何か寂しいだろ…。」
「はぁ…仕方がないですね。」
仕方がない、そう、仕方がないのでもう一度カズマの横に戻った。
決して私から戻りたがった訳じゃない。
「わぁい!」
素直に喜んでいるカズマが少し悔しかったので、私はカズマに背を向けて座る事にした。
「……おい、寒くないか?俺は寒い。もっとこっちに来ようぜ。」
こんな雰囲気にしたのは誰だとおもっているのだろうか、この男は。
「……はぁ、本当に最初の良い雰囲気を返して欲しいですよ…。」
それから私はずっと聞こうか迷ってた事を意を決して訪ねて見る事にした。
「カズマ、実はアクアから先程聞いたのですが、『カズマが使命を受けるのと引き換えにこの世界に戻って来たのはめぐみんの為なのよ。』って。教えて下さい、どういう事何ですか?」
するとカズマは驚いた様に聞き返してきた。
「どうしてその事を知ってるんだよ!?アクアの奴め……エリス様から聞いた話は絶対めぐみんにだけには教えないでくれって言ったのに…。」
私は空かさず聞き返す
「どうして何ですか?」
カズマが恥ずかしそうに頭をポリポリと掻く。
「どうしも…言わなきゃダメか?」
「はい」
するとカズマは何かを諦めたかの様に一つ背伸びをすると、ぽつり…ぽつりと語り出した。
「あぁ~もう隠してるのが馬鹿らしくなってきた。そうだよ、俺はめぐみんの為…いや、めぐみんにもう一度会いたかったから、あんな無茶苦茶な使命を受けてまで戻ってきたんだ。実はな、最初エリス様には死後のプランを2つしか話して貰えなくて…もう一回この世界に戻って来られる事は隠されてたんだ。エリス様曰く、もう一度この世界に戻る事と引き換えに創造神様の命令を受けるのは流石に酷だと思ったんだそうだ。そりゃ、俺だって嫌だったし怖かったさ。チート気味たアイテムを貰えたからと言ってこれから数多の魔族に命を付け狙われる事になるのも、何だかんだ良い奴だったバニルや、お人好しのウィズにちょむすけまで…全てと決別して戦え何て………俺にはその創造神様の方がよっぽど悪魔か極悪人に思えたさ。
でもな……それでも俺はめぐみんにもう一度会いたかったんだ。叶うものならどんな苦難でも乗り越えて見せるって本気で思えたんだ。だから……俺は凄く………幸せなんだ。」
高まる鼓動を押さえ付け、私は遂に核心を突いた。
「どうして……ですか。カズマ?」
するとカズマは私の手を握り………教えてくれた。
「そりゃ、めぐみんの事が大好きだったからに決まってんだろ。仲間以上恋人未満何てもう辞めだ。
だから、俺と付き合ってくれ。」
世界の時が止まったかと思えた瞬間だった。
嬉しかった…本当に嬉しかった…。
カズマがここまで私の事を思っていてくれた事も、やっとカズマと結ばれる事も全てが全て、今までの人生の中で一番嬉しい瞬間だった。
嬉しさの余り、思わず涙が溢れてしまった私は、下手くそだったかも知れないけれど恐らく私の人生で一番の笑顔でカズマに応えた。
「お願いします!」
私の返答を聞くとカズマはまさかの行動に出た。
「ひょ!?おわぁー!か……カズマ!これは………お姫様抱っこ!?」
これは……いつか夢見たお姫様抱っこではありませんか!!
昔ダクネスやアクアにお願いしてやってもらった事は何度かありましたが、凄い!本物はこんなにもドキドキするものだったなんて!
「今日はアクアもダクネスも酔い潰れて帰って来ないさ。だから、今夜の屋敷は俺とめぐみんの2人だけだ。」
「このまま屋敷まで抱っこしたまま連れて行ってくれますか?」
「えっと……そこら辺は俺の腕さんの耐久力との相談かな?辛くなったら降ろすかも………。」
「はぁ…ここまで来たのなら、最後までカッコ着けて下さいよ…………。まぁ、私はそんな所も含めてカズマの事が好きなのですが。」
するとカズマは恥ずかしそうに顔を反らして、とんでもない事を言った。
「今夜はまだそんなに疲れる訳にはいかないんだよ。だって約束しただろ。アクアを追いかける前日に『あいつを連れ戻したら、その日の夜に一緒に凄い事しよう』って。今夜はそう簡単には寝かせないからな!覚えとけよ!」
カズマがとんでも発言をするので、私も負けていられないと、カズマを見つめ返すと言い返した。
「えぇ!今夜は2人で凄い事するって……約束ですよ!」
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次回、遂にカズマさんは大人の階段を上れるのか!?
「後編」に続きます‼️
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