Saint Snowと無口の居候。   作:七宮 梅雨

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どうも!!七宮 梅雨です!!

Saint Snow小説、2作品目です。今回はバリバリSaint Snowメインでやっていくので楽しんで読んで貰えたらな……と思います。

『人殺し』の次は…………無口です!!(σº∀º)σドヤ


0話

 皆様は幼い頃に1度はこう思ったことはないだろうか??

 

 動物園にいる動物は、なぜそこから出ていかないのか………ということを。

 

 

 例えば、象。

 

 

 基本的に、動物園とかだと象は檻に入れられるとき、少しでも力を入れれば引きちぎれるほどの細い鎖で繋がれている足枷を付けられる。

 

 

 足枷を付けられた象は飼育員がそれを外すまでずっと、逃げるようなことをせずその場で待機する。

 

 

 なぜ、動物園にいる象はそこから逃げようとはしないのか。

 

 

 アフリカで生息している野生の象は、襲われたら命は無いと現地の人が宣言しているほど、すごく危険な生き物である。

 

 

 

 実際、象はアフリカの中では強さだけで言ったら頂点にたつほどの強さを持っている。

 

 

 普段は穏やかそうで賢く見える象はライオンやオオカミ、ワニ、バッファローなどにも襲われても返り討ちにしているという記録もある。

 

 

 そんな最強である象がなぜ、自分の足に付いている足枷を引きちぎらないのか。

 

 

 いくら、動物園内で産まれ、飼育員に育てられた個体だとしても象としての遺伝子は代々と引き継がれているはずだ。足枷の鎖など容易く引きちぎれるであろう。

 

 

 だが、象は鎖を引きちぎることはない。

 

 

 それは、何故か。理由は簡単である。

 

 

 象は鎖を引きちぎらないのではなく、引きちぎれないのだ。

 

 

 それだと、先程に述べたことを矛盾しているのではないか、と思っている人もいるだろう。

 

 

 正確に言えば、象は鎖を容易く引きちぎれる。

 

 

 だが、象自身は自分に繋がられている鎖を決して引きちぎることは出来ないと思い込んでいるのだ。

 

 

 動物園などでは、象は幼い頃から飼育員によって鎖を繋がられる。当然ながら、幼い故にまだパワーはない。なので、どんなに力を入れても幼い時は鎖を引きちぎることは出来ない。

 

 

 しかし、このまま成長していけばどこかで鎖を引きちぎれるのだが、その時点で象は何もしなくなる。

 

 

 ーーーもう…………、自分はどんなに足掻いてもこの鎖は引きちぎることは出来ない

 

 

 と、象は勝手にそう思い込んでしまい、諦めてしまう。

 

 

 それが理由であるため、最強と言われている象は鎖を引きちぎることはない。

 

 

 

 我々、人間はそうやって、昔から象のような危険な生き物を扱う際には幼い頃から『調教』して従うようにしてきた。

 

 

 

 まだ知能が上手く働かない幼い頃から教え込ませ、それを動物にとって当たり前のことにさせる。

 

 

 動物とは如何に単純な生き物であるということが分かる。

 

 

 だが、しかし。忘れては行けないことが1つだけある。

 

 

 それは、我々人間も象と同じ動物であるということである。

 

 

 つまり、動物だけでなく人間も幼い頃から躾という名の『調教』をすることによって周りにとって異常なことが当たり前になってしまうことがあるのだ。

 

 

 

 それだけは、覚えておいて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーバキッ

 

 

 

 『あぁ………。この子は凄い才能の持ち主よ!!流石は私の子だわ!!次は〇〇しましょう!!』

 

 

 

 ーーーバキッ

 

 

 

 『いい?子供はママの言うことだけ聞いてればいいの。分かった??じゃあ、早速〇〇しなさい。』

 

 

 

 ーーーバキッ

 

 

 

 『こら、違うでしょ??こんなこと、ママ言ってないよね??次から気をつけてね。』

 

 

 

 ーーーバキッ

 

 

 

 『ねぇ。私、言ったよね??なんで、違うことやってるの??ねぇ!?ねぇ!?ねぇ!?』

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ

 

 

 

 『どうして〇〇してるの!?ママ、✕✕しろって言ったよね!?何、自分勝手なことしてるの!?お前は私の言うことだけ聞いてればいいって言ってるだろ!!次はねぇからな!!』

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ

 

 

 『あぁ………良い子ね。そうよ。貴方はママの言うことだけ聞いてればいいの。そしたら、痛い目に遭わなくても済むんだから。この先、ずっとずっとママの言う通りに動きなさい。いいわね??』

 

 

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ、バキッ。

 

 

 

 

 

 『〇〇しろ!!✕✕しろ!!△△しろ!!♡♡しろ!!☆☆しろ!!□□しろ!!♢♢しろ!!♪♪しろ!!』

 

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ、バキッ

 

 

 

 

 『〇〇しろ!!✕✕しろ!!△△しろ!!♡♡しろ!!☆☆しろ!!□□しろ!!♢♢しろ!!♪♪しろ!!』

 

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ、バキッ

 

 

 

 

 『〇〇しろ!!✕✕しろ!!△△しろ!!♡♡しろ!!☆☆しろ!!□□しろ!!♢♢しろ!!♪♪しろ!!』

 

 

 

 

 ーーーバキッ、バキッ、バキッ

 

 

 

 

 『あぁ、もう!!イライラする!!お前、罰として、そうだな………私が許可するまで…………喋るな!!言葉を出すな!!分かったな!?ったく………使えないガキが。………ちっ、タバコがない………。コンビニ行ってくる。』バタン

 

 

 

 

 

 

 …………………………………コクリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここが、天草さんのお宅なんですよね??」

 

  「あぁ。天草 夏目。3日前にコンビニに向かう途中に交通事故で亡くなったそうだ。」

 

 

 「へえ…………」

 

 

 

 ーーーガチャ

 

 

 

 「うわっ!?汚っ!!臭っ!!」

 

 

 「これは………酷いな。随分長いこと、家事を放棄していたことが分かる。」

 

 

 「ん??ここ、今、何か動いたか??ーーーーーーーッッ!?田中さん!!ここに子供がいます!!」

 

 

 「何っ!?……この子は確か……息子か??」

 

 

 「見た感じ、かなり衰弱しています!!直ぐに救急車を呼びましょう!!」

 

 

 「分かった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 ピーポーピーポー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「クソっ………ここもダメか。」

 

 

 「どうしたんですか??」

 

 

 「この間、保護した天草 夏目の息子を引き取ってくれる施設が見つからんのだ。運悪く、どこも満員らしくてな。」

 

 

 「田中さんがそのまま引き取ったらいいじゃないですか」

 

 

 「そうしたいのは、山々なんだが……家族から反対されてるんだよ。実際、お前も奥さんから言われてるんだろ??」

 

 

 「……まぁ。」

 

 

 「現在は、里親募集の掲示板に彼の事を登録して探しているが………正直いって期待は薄い。」

 

 

 「そうですよね………」

 

 

 「しかもな、この子。少し変なんだ」

 

 

 「変??」

 

 

 

 「何を聞いても何も喋らないんだよ」

 

 

 

 「喋らない??」

 

 

 「あぁ。何故か言葉を出さないんだ。発声機能には特に問題はないんだけどな」

 

 

 「田中さんのことが嫌ってるのでは??顔とか怖いし」

 

 

 「ぶっ飛ばしたいけど、本当のことだから否定は出来ない。だがな……、昨日とんでもないことがあったんだ」

 

 

 「とんでもないこと??」

 

 

 

 「昨日、あの子と2人で公園を散歩していたんだが………一瞬目を離した隙に何かに興奮した大型犬があの子を突然、襲ってきて彼の腕を噛み付いたんだ」

 

 

 

 「え!?」

 

 

 「すぐに俺は大型犬を払い除けてから、俺は彼の腕を見た。当然ながら………血を流していた。」

 

 

 「うわぁ……痛そう」

 

 

 「そうだろ??痛いそうに思うだろ??だけど、あの子は………何も無かったかのような表情をしていたんだ」

 

 

 「え??」

 

 

 「確か、彼はまだ6歳のはず。あんな痛々しい大怪我をしたら普通ならば泣き叫んでもおかしくは無い。実際、かなり痛かったはずだ。それなのにあの子は何も言わなかった。」

 

 

 「嘘でしょ??そんなことが………」

 

 「まるで………何かに呪いがかかっているように見える」

 

 

 ーーープルル

 

 

 「ん??はい、長島です。………え!?本当ですか!?……はい、はい、はい。わかりました。また、後ほどご連絡させて頂きます。」

 

 

 「どうした!?」

 

 

 「あの子を……天草 夏目の息子を引き取りたいという連絡が入ったそうです!!」

 

 

 「なんだと!?一体、誰だ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「希望者は…………函館のとある場所で喫茶店を開いている………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鹿角……という方からだそうです!!」  




この2人は今後、出ません!!(笑)

2話目からは早速、ご対面です!!

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