病院実習やらがあって中々、書く時間がありませんでした。
年内中にもう1話投稿したいと思います!!(出来なかったらごめんね)
花咲先生にからかわれたあと、私は伊吹と一緒に教室へと向かう。伊吹と違うクラスのため、少し憂鬱な所もあるが一日中、伊吹と会えない訳では無い。合間の休み時間とか昼休憩とかになれば、いつでも会いに行ける。
あっという間に私たちがそれぞれ入るべき教室へとたどり着いた。あともう少し時間が経ったら伊吹と離れ離れになっちゃうんだよね………。
分かっていたことだけど………。やっぱり寂しい…………。
理亞「ねぇ、伊吹。荷物を机の上に置いたらB組に行ってもいい?」
早くこの状況に慣れないといけないのは理解している。こんなの、ただの私の我儘で所詮、悪足掻きに過ぎないことも知っている。
それでも、私は少しでもいいから、こいつと一緒にいたい。例え、さっきも言った通りいつでも会いに行けるとしても。
伊吹『…………』( '-' )b
私のお願いに伊吹は真顔でサムズアップしてくれた。それを見た瞬間に、私は急いで自分の教室に入り、机の上に荷物を置いて伊吹の元へと戻った。1秒たりとも無駄にできない。
B組の教室へと入り、伊吹は自分の机の上に荷物を置いて椅子に座る。私は前の席の椅子を借りて伊吹と向かい合うように座った。
理亞「いよいよね」
伊吹『何が?』
私は肘を机の上につきながら片手を頬に当て言葉を出す。それに伊吹は不思議そうに首を傾げ反応した。
理亞「今日から高校生活が始まるだってこと。」
伊吹『あぁ、そういうこと。やっぱり、楽しみ?』
理亞「まぁね。どっかの誰かさんが私に言わずにここに入学してくれたおかげで多少なりは。」
伊吹『ッッ、それはごめんって。』
私は意地悪そうに微笑みながらそう冗談を言うと、伊吹は手話で謝罪を述べたあと、手を合わせて頭を下げる。
理亞「冗談よ、冗談。少しからかっただけだって。」
伊吹『…………』(`・н・´)プクー!!
冗談だったことを言うと、伊吹は頬を膨らませて怒ってますアピールをし始めた。え!?アンタ、そんなことするの!?ちょ、無理無理無理!!少しでも気を緩めたら爆笑しちゃう。
理亞「ちょ………待って………マジ……無理」プププ
伊吹『僕、怒ってるんだよ!ちゃんと僕の目を見て!』(`・н・´)プクー
見て!じゃないのよ。ハムスターみたいに頬を膨らませながら手話しないで。もう本当に!!もう限界だから!!
理亞「そ、そう……。ごめんなさい……。だから……頬を膨らませるの………やめて。」
伊吹『……』( ˙-˙ )スッ
理亞「ぶはっ!!!」
確かに膨らませるのをやめてって言ったけど!!そんなすぐに真顔にされても困るって!!結局、私は耐えられず思いっきり吹いてしまった。腹が………腹が痛いwww
伊吹『どうしたの?』
私が急に吹き始めたことで、伊吹はまたしても首を傾げる。原因が自分だってことがわかっていないらしい。こいつ、普段は凄く鋭いくせにたまに抜けたところがある。まるで姉様みたいだ。
理亞「何でも……ないわよ」
深呼吸を何度か行い、ようやく落ち着くことができた。あー、笑い死ぬかと思った。
さて、落ち着いたところで、会話を続けることにしよう。
理亞「伊吹はさ、部活決めた?」
伊吹『部活?』
かつて、私達が中学1年生の時にやったやりとりを思い出しながら伊吹に言葉を出す。
理亞「ほら、ここって、あまり文化部とかってないじゃん?だからどこに入るのかなって」
伊吹『前々から考えてたけど、帰宅部……かな。』
理亞「帰宅部?」
確かに中学と違ってこの学校は帰宅部はあるけど………、伊吹がそれを選ぶなんて意外だ。何かしらの部活に入ると思ってた
伊吹『部活は楽しみでやってみたいけど、それでも僕は家の手伝いをしたいかな。』
理亞「そっか。」
伊吹は昔から優しい。優しいからこそ、自分の趣味とかよりも周りを優先してしまうことがある。例え、伊吹はやりたいことがあってもそれを隠し、周りに合わせてしまうことだろう。
これは、姉様やパパとかに話しておこう。
伊吹『理亞ちゃんは?』
理亞「私?悩み中。ここ、ダンス部ないから。」
伊吹『聖良姉さんと同じ部活は?』
理亞「姉様と同じ部活ねぇ〜。…………あれ?そもそも、姉様ってなんの部活に入ってるの?」
よくよく思い出してみれば、姉様がなんの部活に入ってるのか知らない。この学校はダンス部と同じで馬術部がない。
だけど、姉様はこの2年間、ほとんどの平日の帰りは遅い。となると、何かの部活に入っている可能性が高い。
伊吹『もう、理亞ちゃんったら〜。聖良姉さんは……………あれ?』
伊吹も同じことを思ったのか姉様が何の部活に入っているのか分からないようだ。そんな話、1度も聞いたことが無かったな。姉様に会ったら聞いてみることにしよう
ーーーガヤガヤ
伊吹『人が入ってきたね』
理亞「…………そうね」
伊吹と話をしているうちに、何人かの伊吹のクラスメイトが教室に入っていた。時計を見ると、そろそろHRが始まる数分前となっていた。
理亞「じゃあ、伊吹。そろそろ、私は行くわね」
伊吹『うん。』
理亞「ちゃんと、校門前で待ってなさいよ」
伊吹『はいはい』
理亞「じゃ、またあとで」
伊吹にそう言い残して、私は教室へと出ていく。その際ーーー
「ねぇ、あのテスト生……。かっこよくない?」
理亞「ーーーッッ!!」
通り過ぎた女性がそんな言葉を呟いた。私は思わず足を止めて振り向いてしまう。
「それ!!女子校なのに男子が入学するって聞いた時はマジで『は?』ってなったけど、あのイケメンだったら全然あり!!」
「風の噂だけど、2年生や3年生の先輩たちも狙っているらしいよ?」
「本当に?でもまぁ、あんだけかっこ良かったら見逃さないよね〜」
理亞「…………」
いや、もう最初から分かっていた。もし、伊吹がここに来たらこうなってしまうことを。中学の時だっていつもそうだったから。
前まではそんなに気にする事はなかった。
…………だけど、今は違う。
あいつを想うようになってからは、周りの伊吹に対する一言一言に過剰に反応するようになってしまった。
この先、あいつのことを狙う女性は多く現れることだろう。その度に、私は怖くなってしまう。
あいつの隣に私じゃない違う女性がいると考えるだけで体が震える。そんな未来がある可能性も少なくはない。
理亞「……………もっと頑張らなくちゃ」
私は小声でそう呟いた。周りの人達に負けないように。そして、あいつに少しでも私のことを見て貰えるように。
♤♤♤♤♤
花咲 「皆さん!まずはご入学おめでとうございます!いよいよ高校生活のスタートですね。そして…私が皆さんの高校生活初めての担任になるわけですが、改めまして自己紹介しますね!○○高校から来ました花咲 聖那です!」
まさかの1年A組の担任の先生は花咲先生だった。嬉しいっちゃ嬉しいけど………朝のことがあるから少し気まずい。
花咲「教科担当としては生物基礎と生物担当なのですぐに一緒に勉強出来ますね!お互いに初めてなことだらけですが、共に頑張って行きましょう!!」
とてもハキハキとして語る花咲先生。この人はちとせんと違った元気さがあるな。羨ましいかも。
花咲「趣味は小・中・高と続けていたサッカーと……最近、スクールアイドルにハマっています!!」
スクール……アイドル?聞いたことがあるようなないような。
花咲「スクールアイドルは本当に可愛いしカッコイイから良かったら皆も見てみてね。もし、ハマったら先生と一緒に語ろう!!なんなら、誰かこの学校でスクールアイドル結成して欲しい!!」
お、おう。この先生、あれね。多分、オタクっていうやつだ。伊吹も特撮系とかになると、先生みたいになることがあるから。
それにしてもスクールアイドルねぇ………。少なくとも、私には縁のない話ね。全く知らないし、興味も湧かない。ま、誰かさんがやってくれるでしょ。
花咲「それじゃあ、今度はみんなの話が聞きたいな。」
ーーーッッ!?てことは………
花咲「というわけで、今から皆さんに自己紹介してもらいます!!」
き、きたぁぁぁ!!自己紹介!!これを成功させるために日々、練習してきたといっても過言ではない。
出席番号が1番の人から自己紹介が始まった。私の出席番号は7番。それまでに自己紹介の言葉を心の中で復唱しとこ。
「ーーーです!!1年間、よろしくお願いします!!」
花咲「うん。よろしくねー。次の子、よろしくね。」
理「はい」
そして、あっという間に私の番となった。
私は席から立ち上がり、教壇の前まで移動する。クラスメイトの一人一人の視線が突き刺さるのを感じる。
でも………、中学の頃に比べたらそこまで緊張はしていない。
理亞「はじめまして、鹿角理亞です。趣味はお菓子を作ることで特技はバク転です。実家で甘味処をやっているので良かったら食べに来てください!よろしくお願いします!!」
思ったより、スムーズ良く言葉を言うことが出来た。私が頭を下げると、パチパチパチと拍手が起こった。
花咲「うんうん、ありがとうね。ちなみに、甘味処やってるって言ってたけどなんていう店なの?」
花咲先生が私に質問する。興味あるのかな?
理亞「『茶房菊泉』っていいます!ここから近いので先生もよかったら是非!」
花咲「うん!時間みつけて食べに行くね♪」
花咲先生は親指を立てて笑顔で言葉を出す。私は「ありがとうございます」と言って自分の席へと戻った。
自己紹介は無事に成功に終わることができた。
早く………早くそれを伊吹に伝えたい。
そう思えば思うほど、早く終われと願うようになった。
♤♤♤♤♤
ーーーピリリリリ
「お電話ありがとうございます。茶房菊泉です。」ガチャ
『私です』
「…………珍しいですね。あなたから電話くれるなんて。それで、何の要件で?」
『あの"女"が函館で目撃されたという情報が仲間から来ました』
「…………それは本当かい?」
『えぇ。恐らくですが、間違いありません。いつ、手を出して来てもおかしくはない状況だと思います。』
「分かった。僕の方からも色々と対策しておくよ。報告、ありがとう。」
『お願いします。もう、あの"女"にあの子を………』
「大丈夫。女房や周りの頼りになる仲間達にも声をかけておくから安心してくれ。」
『分かりました。また、何か分かり次第、連絡しますね』
「よろしく頼むよ。では。」
ーーーガチャ
「………何があっても、守らなくては。それが僕達、親の役目なのだから。」
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あと私情ですが執筆仲間のルビィちゃんキャンディーさんが執筆してる「ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!」の最終話がつい先程、更新されました。
ルビィちゃんキャンディーさんはなんと私の前作である『人殺し』を読んで投稿を始めてくださったということなので、これ以上にない嬉しさを感じます。約2年の更新、お疲れ様でした。
姉様のポンコツ具合
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現状維持
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控えめ
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いいぞ。もっとやれ