私は今まで、鹿角 理亞さんのことを鹿角 理亜という形で執筆していたことをお詫び申し上げます。
Saint Snow大好き人間としては、絶対にやらかしてはいけない行為なので今後、このような事がないようにまた1からラブライブについて勉強をしていきますので、よろしくお願いします。
長かった入学式が終え、私たちを含めた1年生は自分たちのクラスへと向かう。
1年生は全部でA、B、Cと3つのクラスに分かれ、私はCクラスなのだが………
理亞「あ」
伊吹『……………』
伊吹と同じクラスになってしまった。
伊吹は苗字が「あ」から始まるので出席番号は必然的に1番前。なので、手前の方の扉から入るとすぐ目の前に伊吹が座っているのだ。
理亞「同じクラスね」
伊吹『そうだね』
本当は嫌なのに………心のどこかで安心している自分がいる。ーーーって、私は何を考えてるのかしら。馬鹿馬鹿しい。
まぁ、いいわ。さっさと自分の席について音楽でも聴きながら伏せていよう。
えぇと………、座席表は……っと。あぁ、あったあった。私の席は…………
………………え??
理亞「嘘でしょ??」
伊吹『…………よろしくね??』
理亞「話しかけないでよ、馬鹿。」
私の席は、伊吹の隣だった。
確かに、私も「か」から始まる苗字だから出席番号も前の方になっちゃうけど………。まさか、伊吹の隣になるとは思わないじゃない。
はぁ………、気まずいわね。
??「よーし、お前ら。席に着け。」
唐突にバァン!!と豪快よく扉を開け、1人の女性が教室へと入ってくる。1番近くにいた伊吹は一瞬だが、ビクッとしていた。ざまぁ。
??「本日より、1年間、Cクラスの担任となる若本 ちとせだ。ちとせん、と呼んでくれても構わない。趣味は筋トレと昆虫観察だ!!よろしくな!!」
お………………おぉう。なんか、凄い人が来たわね。ちと………せん??綺麗な人なのに、なんか色々と残念な気がする。
ちとせ「早速だが、みんなに自己紹介をしてもらう!!私も君たちのことを知りたいからな!!是非、あんなことやそんなことを教えてくれ!!」
で、出たぁ………自己紹介。私が最も嫌いなことランキング上位3位にランクインするもの。どうして、自分のことをみんなに教えなきゃいけないのか、謎の行為。紙に書いて後ろの壁に貼っとけばいいじゃない。
しかも、なんなのよ。あんなことや、そんなことって。言える訳ないじゃない!!
ちとせ「よし、それじゃあ……そこの白髪頭の君からだな。それは地毛か??とても綺麗だな!!」
当然ながら、順番は出席番号から始まるわけで…………。てか、伊吹は大丈夫なのだろうか。あいつ、喋れないし、手話しても殆どの人には伝わらないと思うし…………
どうするのよ………。
ちとせ「ん??何だこれは??」
伊吹は席から立ち上がり、先生に1枚の紙を渡す。
ちとせ「もしかして、ラブレターか??嬉しいが、私にはもう旦那と可愛い娘が3人もいる。だから……君の気持ちには………」
そんな訳ないでしょう!?伊吹も真顔だけど、少しだけ動揺してるじゃない!!
伊吹は口元に手を近づけ、ジェスチャーを行う。
ちとせ「この紙を読めばいいのか??」
伊吹『……………』コクリ
ちとせ「よし、分かった。任せろ」
ちとせんの、OKサインを見たあと、伊吹は教壇の前に立って私達の方を見つめる。
「ねぇ、あの子。かっこよくない??」ボソッ
「それ、思った。ジャ〇ーズの〇〇君に似てるよね」ボソッ
「私………、アタックしてみようかな」ボソッ
など、ボソボソと何人かの女子が呟いていた。まぁ、確かに。あいつ、喋らないけど顔だけは何気に良いのよね…………。小学校の時もラブレターとか貰ってたし。
ちとせんは、「コホン」と咳払いしたあと紙を読み始める。
ちとせ「『僕の名前は天草 伊吹です。〇〇小学校に通っていました。見てもらえれば分かる通り、僕は言葉を出すことが出来ません。なので、このように手話をしたり紙に文字を書いたりしてコミュニケーションを取っています。こんな自分ですが、みんなとは仲良くしていきたいです。なので、どうぞよろしくお願いします。』」
ちとせんの言葉に合わせて、伊吹は手話を行い自己紹介を行った。そして、最後にペコリとお辞儀をする。すると、こんな不格好な自己紹介なのにも関わらず、色んな子が拍手をする。
ちとせん「天草。お前………立派だよ。よし、分かった!!これを機に私は手話を覚えることにしよう!!手話は覚えても損はないからな!!是非、みんなも覚えてくれ!!」
読み終えたちとせんは涙を浮かべながらそう言うと、他のクラスの子も「俺も、私も」と続けて言葉を出していく。
案外………、良いクラスなのかもしれない。
ちとせ「よし。それじゃあ、次の子。いってみよう!!」
そして、2番目の子から次々と自己紹介をしていき………
ついに、私の番となってしまった。
やばい………。全く考えてなかったわ。
私は教壇の前に立つ。すると、40人近くの目線が私の方に集まり、ドクンドクンと心臓が鳴っているのを感じる。
理亞「わ………私の名前は……」
うぅ………、緊張してしまって、なかなか声を出すことが出来ない。
私の姿を見て、クラスの子は怪訝な表情を浮かべてしまってる。
ど、どうしよう……………。
ねえ………、どうすれば良い??伊吹……。
頭を真っ白にさせながら、私は救いを求めるかのように目の前に座っている伊吹をチラッと見る。
当然ながら、伊吹の濁った瞳と目線が合う。
すると、私の想いが伝わったのか………。
伊吹『お・ち・つ・い・て』
理亞「ーーーーーッッ」
伊吹は真顔ながらこっそりと手話を使って私に言葉を送る。
伊吹『だ・い・じ・ょ・う・ぶ。り・あ・ち・ゃ・ん・な・ら・い・け・る・よ。』
伊吹はパッパッパっと素早く手を動かして、言葉を続ける。
ちとせ「ん??どうした、天草??モゾモゾなんかして………。あ、トイレ??行くか??私が連れてってやろうか??」
伊吹『……………』ブゥンブゥン
「ワハハハハハハハハハ!!!」
ちとせの言葉に、伊吹は首を豪快に左右に揺らし、それを見たクラスの子達は大爆笑をする。
そんな光景を見ていたら、いつの間にか緊張が解けていた。場が和んで………安心したからかしら。
これなら………いける。
私はしっかりとみんなの方を見つめながら、ハッキリと言葉を出した。
理亞「鹿角 理亞です。好きなことはお菓子作りです。よろしくお願いします。」
私は背中から熱を感じながら顔を赤くさせ、ペコリと頭を下げる。
何も面白くもない、ただの普通の自己紹介だったが、過去にしてきた自己紹介の中で断トツに1番よく出来た方だと思う。
私の自己紹介を聞いて、パチパチパチとクラス全員が拍手をしてくれた。
勿論、伊吹も。
ちとせ「ん??鹿角??お前、もしかして聖良の妹か??」
私の自己紹介を聞いて、ちとせんは目を丸くして言葉を出す。
理亞「はい、そうですが。姉様を知ってるんですか??」
ちとせ「知ってるも何も。去年、あいつのクラスの担任だったからな!!」
えぇ!?そうなの!?姉様、そんなこと教えてくれなかったわよ!?
ちとせ「聖良に可愛い家族が入学してくるからよろしくお願いしますって言われていたが………お前のことだったんだな。」
姉様、そんなこと言ってくれてたんだ。なんだか、嬉しい
ちとせ「私さ、1年前ぐらいにあいつにとあるDVDを貸してるんだが…………未だに返ってきてないんだ。だから今度私に返すよう言っておいてくれ。」
何やってるんだ、あの人は。人から物を借りた時は必ず返すっていう決まりがあるでしょう!!
ちとせ「あと……………、頼むから乗馬したまま教室に入ってくるのはやめてくれ、ということも追加で」
本当に何やってんの、姉様!?学校に迷惑掛けたらダメでしょ!?
理亞「なんか………すみませんでした」
ちとせ「いいんだ。これで、あいつが改善されるなら………」
絶対に改善させるので、そんな顔しないで!!ちゃんとDVDも返しますし、乗馬したまま教室に入るのも止めさせます!!
ちとせ「まぁ、いい。よし、次の子頼むぞ!!」
ちとせんの言葉に合わせて、私は席へと向かう。
その際、私は誰にも分からない程度で……
理亞『ありがとう』
と、言葉を出さず、手話だけで伊吹に感謝を述べてから席へと座った。
この時、伊吹はまさか、私からそんなことを言われるとは思わなかったのか、珍しく、普段は真顔なのに今回は目を丸くしていた。
ーーーSaint Snowと無口な居候……中学生編開始。
ちなみに、先生が貸したDVDは何気に今後の物語で重要なものだったり、ものじゃなかったり………。
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