ーーーチリリーン
聖良・理亞「いらっしゃいませ〜」
ここだけの話。私達、鹿角家の実家は『茶房 菊泉』という老舗の喫茶店を開いている。
営業を開始してから、なんと100年近く経過している程の、この街では歴史深い店であり、現在の店主であるパパは20代目らしい。
おかげさまで、店の評判は良く、潰れることなく繁栄している。
私と姉様は、当然ながら昔から店の手伝いをさせられている。とは言っても、私たちは嫌々でやってる訳ではなく、むしろ将来にこの店を継いで姉様と営業していきたい気持ちで行っている。
理亞「伊吹〜。小豆ぜんざい1つよろしくね。」
伊吹『…………』コクリ
そして、数年前に鹿角家に居候し始めた伊吹も店の手伝いをやらせた。
伊吹は言葉を出すことは出来ないので、接客に関しては何も出来ない。なので、キッチンや皿洗いなどの裏作業を主にやって貰っていた。
そして、現在は日曜日の午前9時。
喫茶店にとって稼ぎ時かつ多忙不可欠である休日のモーニングの時間帯だ。
なので、当然ながらお客さんが多く来店される。
なので、ホールでは私と姉様+数人のスタッフが担当し、キッチンではパパとママ、そして伊吹の3人が担当している。
「伊吹。最後の仕上げお願いできるかしら??」
伊吹『………』コクリ
「あ、これもお願いしていいかい??」
伊吹『………』コクリ
理亞「伊吹。3番テーブルの白玉ぜんざい、出来てる??」バッ
伊吹『…………』スッ
理亞「あ、出来てるのね!!貰ってくわ!!」
伊吹『……………』コクリ
聖良「伊吹!!」
伊吹『………??』
聖良「呼んでみただけです♪」
伊吹『……………』ジトー
「ちょ、聖良さん!?この状況で抜けられたら困ります!!ヘルプ!!ヘルプ!!」
聖良「あぁ……。仕上げは完璧ですね!!流石は私が教え込んだだけあります!!」
伊吹『……………』ジトー
理亞「姉様ぁぁ!!人手が足りてないって言ってるでしょ!!早く戻って来ないと今日の昼ご飯にブロッコリー追加するわよ!!」
聖良「それは、いけません!!では、伊吹。また後ほど。」
伊吹『…………』コクリ
と、だいたいは休日のモーニングはこんな感じで忙しく営業していた。
「モーニング終了でーす。」
12時のレジチェックをしていたアルバイトさんが言葉を出す。それを聞いただけで、私達は安堵の息を吐く。
流石に昼となれば、お客さんの来店の数は減る。常に満席だったあの状況が嘘のように、今はお客さんが2、3人お茶を飲みながら寛いでいるだけ。
「みんな、お疲れ様。もう、あがって大丈夫だよ」
昼からシフトが入っているアルバイトさん達が店内に入るのを確認したパパはモーニング時間に働いていた私達に声をかける。
「「「お疲れ様でしたー。」」」
それを聞いて、彼らは頭を下げ、私達に一言声を掛けてから更衣室へと向かう。
「伊吹も、お疲れだったね。それのキリが着いたらあがってね」
伊吹『……………』コクリ
皿洗いしていた伊吹がパパの言葉を聞いて、頷く。
基本、モーニング時は伊吹は仕上げなどで、両手を作業に使っているため手話が使えない状況だ。なので、その時にコミュニケーションを取る時は彼の頷きかアイコンタクトを見てなんとかやり取りを行っている。
聖良「理亞。私達は先に着替えて昼食の準備をしましょう」
理亞「えぇ、分かったわ」
姉様に声を掛けられ、私は頷く。そのあと、姉様の部屋で着替えていると………
聖良「ふんっっ!!………ふんっっ!!」
理亞「姉様??」
姉様が何かと奮闘していた。可愛い乙女が出してはいけない声を出している。
理亞「何してんの??」
聖良「ブラが…………キツくて………入らないん…………ですっっ!!!ふんっっ!!」
姉様はぐぬぬと歯を食いしばりながら、中学3年生にしては大きい2つのメロンをブラの中へと仕舞おうとしていた。
だが、2つのメロンはブラに収まることない。
すると…………
ーーーブチッ!!パァン!!
聖良・理亞「ーーーーッッ!?」ビクッ
余りにも大きいメロンに耐えきれなかったのか、ブラが弾けてしまった。弾けたブラは勢いよく宙に浮かんだ後、私たちから数メートル離れたところにぽふっと着地した。
そして、姉様の美しくて、綺麗で張りのある2つのメロンが私の目の前でゆさゆさと鮮やかに揺れていた。
聖良「……………」
流石の姉様も、この状況を見て言葉が出ないらしい。私も、この状況をどうしたら良いのか、分からない。
けど、なんだろうか……。この敗北感は。
私は、この状況の中でふと、自分の胸を見る。
…………ぺったんこだ。
そして、未だに露わになっている姉様のメロンに視線を移す。
…………プルルンでボインボインだ。
理亞「………………」
もう一度、言おう。なんだ、この敗北感は。
………いや、私よ。ひとまずは落ち着きなさい。
私はまだ中学1年生。つい、1ヶ月前までは黄色い帽子を被って赤いランドセルを背負っていた小学生だったのよ??
だから、気にすることは無い。気にすることなんて無いのよ。
ちなみに、ママも立派なデカメロンを持っている。
つまり、ママの血を継いでる私もあと数年すれば、ママや姉様と同じようなデカメロンに育ってるはず。遺伝子なめてんじゃないわよ。
……………伊吹はやっぱり大きいメロンの方がいいのかしら。って、何でここで伊吹が出てくるのかしら。最近、風邪でも引いたかな??
聖良「えっと………、そんなに見られると流石に恥ずかしいのですが…………」
姉様は珍しく顔を赤くし、胸に腕を当てながら目を逸らす。どうやら、ずっとガン見していたようだ。
理亞「ごめんなさい、姉様。」
聖良「大丈夫です。それじゃあ、そろそろ行きましょうか。お昼ご飯作らないといけません。」タッタッタ
姉様はそう言って、部屋から出ていく。確かに、今日は今までより少しだけ忙しかった。だから、お腹ペコペコだ。
私も早く着替えてから……………
ん??着替えてから…………??
私はバッと、姉様がさっきまで居た位置に視線を移すと、綺麗に畳まれている今日着る予定の私服と、先程まで着ていた店の制服があった。
もしかして………服着ずに部屋から出て行っちゃった!?
私はすぐに着替え、姉様の服を手にしてから勢い良く部屋から出てリビングへと向かう。
すると…………
聖良「あ、理亞。今日は焼きそばですよー。」ジュウゥゥゥ
上半身裸で焼きそばを作る姉様の姿があった。
理亞「姉様、服!!」
聖良「服??…………あ」
姉様は自分の体を見て、今、どういう状況なのか理解する。てか、気付かなかったの!?
聖良「だから、油とかはねた時にいつもより熱く感じたのですね。」
そりゃあ、そうでしょ!!逆にそこで何で気づかないの!?本当に姉様、中学のテスト成績で5位以内入ってるの!?あれ、嘘じゃないわよね!?
てか、こんなことしてる場合じゃない!!早く、着替えさせないと伊吹が来てしま……
伊吹『……………』ガチャ
聖良・理亞「あ」
悪いタイミングで、伊吹は扉を開けて入ってくる。すると、上半身裸になっている姉様と姉様の服を持っている私の姿を見る。
伊吹『………………』
聖良「………………」
理亞「………………」
伊吹『………………』キィィ
しばらくの沈黙があったあと、まるで見なかったかのように伊吹は扉を閉めた。
聖良「違うんです、伊吹!!これは、誤解です!!」
姉様の胸を見てしまった伊吹を怒りたい所ではあるが、今回ばかりは着替え忘れた姉様が悪い。
その後、私達3人はお互い気まずい中、姉様が作ってくれた焼きそばを食べてるのであった。
【自己紹介】
・天草 伊吹………『茶房 菊泉』では主にキッチン担当。彼が仕上げする商品はどれもまるでプロが作ったかのようなクオリティで、JCやJK、JDが見ると必ずインスタに貼る。
昼食を食べにリビング出てたら、姉が露出狂に目覚めてしまったのかと、心配だった。彼自身、どうやらそこまで性に興味ないようだ。
・鹿角 理亞…………デカメロンを夢見る少女。最近、バストアップし始めたらそれを伊吹に見られてガチ泣きしたとか。まぁ、近い将来はそこそこの巨乳(?)になるから安心して欲しい。
・鹿角 聖良……………我ら函館が誇るデカメロンの持ち主。昼食を食べた終えたあと、すぐに店に足を運んでブラを大量購入。伊吹が自分の裸を見たのにも関わらず、何も変わらないので、もしかしたら伊吹は不能なのかもしれないと余計な心配をしている。今日、伊吹と一緒に風呂に入らないかと誘う予定である。もちろん、断られるが。
姉様のポンコツ具合
-
現状維持
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控えめ
-
いいぞ。もっとやれ