Saint Snowと無口の居候。   作:七宮 梅雨

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オヒサシブゥリデスネ。

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オリエンテーション合宿編の始まりです!!


8話「オリエンテーション合宿①」

 オリエンテーション合宿当日。

 

 私はベットから起き上がり、目を擦りながらリビングへと向かう。

 

 今日の天気は雲ひとつないお天気日和の快晴のはずなのに、心がスッキリとしない。いや…………、それは今日に限らず数日前からか。

 

 以前のショッピングモールでの出来事以来、私は伊吹とは何一つ会話をしていない。

 

 伊吹のあの姿、行動を目にしてしまった私は彼に話しかけようとしても、どうやって話しかければいいのか。また、話しかけたとしても何を話せばいいのか、全く分からないまま数日が経ってしまっていた。

 

 それに、伊吹も気まずさを感じているからなのか、私の前から余り姿を見せなくなった。家では部屋に引きこもる時間が長くなったし、学校でも昼休みや放課後になった瞬間に教室から出て行ってしまうようになった。

 

 今までは、何気に一緒にいたのに最近は隣にいないから少しだけ寂しく思えてしまう。

 

理亞「おはよう………」ガチャ

 

聖良「おはようございます」

 

 リビングに入ると、姉様がお茶を飲みながらテーブルの席へと座っていた。伊吹の姿はやっぱりない。

 

 

理亞「伊吹は??」

 

聖良「父様と一緒に店の開店準備をしています。終わり次第、学校に行くみたいです。」

 

 私は「そっか…………」と、呟いてから席についてテーブルに置いてある朝ご飯に手をつける。

 

聖良「あれから…………伊吹とは話していないんですか??」

 

 しばらく、お互いに沈黙の時間が流れていたが、姉様がお茶を飲みきった所で口を開いた。

 

理亞「うん………。やっぱり姉様も??」

 

 私が言葉を出すと、姉様は悲しそうな表情を浮かべながら頷く。

 

聖良「………はい。一緒にお風呂に入ろうと誘おうとしてるのですが伊吹の姿が見当たらなくて…………。」

 

理亞「そう…………」

 

 このナイーブな気持ちのせいで、姉様のポンコツ発言に対してツッコミを入れる余裕がない私はそのまま受け流し、朝食のお皿を流しへと持って行く。

 

聖良「理亞、お茶飲みますか??」

 

理亞「ごめん、姉様。時間がないから遠慮しておくわ」

 

 今日はオリエンテーション合宿の関係でいつもより集合時間が早い。なので、姉様のせっかくの誘いを断り、歯磨きをし終えてから私は自分の部屋へと向かう。

 

 

 ーーーガラガラ

 

 

 その際、玄関の扉が開き、誰かが家から出ていく音が聞こえてくる。恐らく、伊吹だ。今日も1人で先に行ってしまった。

 

 なんだか、寂しい気持ちを抱きながら私は冊子を見ながら荷物の最終確認をパパッと終わらせ、玄関へと向かう。

 

 すると、歯ブラシで歯を磨いている最中の姉様が玄関前に立っていた。

 

理亞「姉様!!行ってくるわね!!」

 

聖良「はい、行ってらっしゃい!!」カシャカシャ

 

 靴を履き替え、扉に触れようとしたところでーーー

 

 

 

聖良「理亞」カシャカシャ

 

 

 姉様に声を掛けられる。

 

 

理亞「何、姉様??ごめんだけど、時間が………」

 

 

聖良「伊吹のこと、よろしくお願いしますね。」カシャカシャ

 

 

理亞「ーーーーーッッ!!!」

 

 

 姉様の言葉で、私は衝撃を受け、身体を硬直させてしまう。

 

 一体、どうしてそんな事を言ったのか、理由を聞こうとしたら、姉様は洗面台へと向かってしまった。

 

理亞「あ、ヤバい!!本当に遅れちゃう!!」タッタッタ

 

 洗面台まで行き、姉様の言葉の意図を聞きたいところではあるが、本当に集合時間まで時間が無いことに気づいた私はすぐに扉を開けて家へと出ていく。

 

 

聖良『伊吹のこと、よろしくお願いしますね。』カシャカシャ

 

 

 走りながら学校へと向かっている途中に姉様の言葉が頭の中にこだまとして繰り返し流れ込んでくる。

 

 

 本当にどういう意味なのか、理亞は分からないまま走り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちとせ「よーし。それじゃあ、Cクラスからバスに乗ってくれ〜」

 

 なんとか、ギリギリ間に合った私は1年生の子達と一緒に先生や校長の話や注意事項を聞かされたあと、ちとせんの誘導に促されてバスの中へと入っていく。

 

 バスの席順は事前に知らされているため、私達はその場所へと座り出す。運が良いのか悪いのかは分からないが、伊吹とは隣ではない。

 

 彼の隣は八代さんというクラスで上位カーストへと降臨しているあのギャルの子だ。嬉しそうな表情を浮かべている。

 

 

 それに対し、私の隣は上野さんという、私と同じで基本、1人で過ごしている女の子だ。あまり関わったことはない。

 

 

 上野さんが窓際に座り、私がその隣へと座る。

 

 

 ……………ん??あれ??

 

 

理亞「上野……さん??………大丈夫??顔色が悪いみたいだけど。」

 

 先に座っていた上野さんの顔を伺うと、明らかに彼女の顔色が悪かった。体調不良だろうか??

 

 

 「ごめんなさい。ちょっと………女の子の日が来ちゃって」

 

 

 なんと。それは大変ね。女の子の日は確かに最初辺りは体調が優れなくなってしまう。女の子にしか分からない辛さね。

 

 

 これは、流石に先生に言った方が良いわよ……………ね??

 

 

理亞「先生。」

 

ちとせ「何だ??UNOか??先生、強いぞー。」

 

 ちとせんはそう言って、鞄からUNOを取り出す。何で、そうなるのよ。

 

理亞「違います。上野さんが体調悪いようで………」

 

ちとせ「体調が悪い??…………あぁ、なるほど。察し理解。」

 

 私の言葉で、ちとせんは上野さんの顔を見たあと、状況を理解したのか、すぐに上野さんをゆっくりと立ち上がらせて前の方へと連れていく。

 

 流石は長年、ここの学校の先生をやっているだけはある。動きが職人並みに慣れているように見える。

 

 

ちとせん「んー。上野の場所を変えるとなると、誰かと席を変わらなくてはならないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よし、天草。お前、鹿角の隣に行け」

 

 

 

 

 

 

 

理亞・伊吹「『ーーーーーッッ!!??』」

 

 

 

 

 

 ………………………嘘でしょ??




因みに、作者は男なので女の子の日の辛さは知りません。股間を蹴られた時の痛みなら男子なので語れます。(何言ってんだ、こいつ)

今回は自己紹介はお休みです。

あと、姉様のポンコツシーンも暫くお預けです。ご了承ください。

お気に入り・感想・高評価お待ちしております!!

姉様のポンコツ具合

  • 現状維持
  • 控えめ
  • いいぞ。もっとやれ
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