将来のことは考えていた。
アイドル部のみんなと生きていく未来が。
消えぬ後悔が胸の痛みを訴える。
あったはずの未来を夢に見る。
※.live,アイドル部、並びに夜桜たまに関して
一部気分を害される方もいるかもしれません。
読む際には、何卒ご理解ください。
「う…ううん…」
声が聞こえる、煩わしい。もっと夢見ていたいのに。
「もう起きなさい、お昼よ。ゲームやって寝てばかりいないで、少しは将来のことを考えたら。」
「……」
何も言う気が起きない。
そんな私の姿もお婆ちゃんは見慣れているようで、一瞥してそのまま自室から出てしまう。
ボーっとする頭で、ふと夢に思いを馳せる。
とても長い夢を見ていたような気がする。
私が我儘を言って。
みんなに迷惑をかけて。
消えてしまいたくなって。
泣けてきちゃって…。
もぞもぞと体を動かし、手を伸ばす。
ん…、スマホはどこにあるだろうか。あ、あった。
そのまま布団の中でツイッターを眺める。
「こんちぇりー 今日は雑談配信をします!…」
「こんばんハウディー、昨日の動画は見てくれた!?、
バーチャルバイトも落ち着いてきたからどんどん配信もしちゃうぞー」
アイドル部のみんなが楽しそうにツイートをしている。とても暖かい。みんなが笑顔で、いつものアイドル部がそこにはあって、私も嬉しくなっちゃう。
「こんばんめ~もうすぐあずきちのソロライブの日だよー、ソロライブもこれで12人目。どんなライブになるのか全然想像つかなくてすごい楽しみ!!」
チクリと胸に痛みを感じた。
目を閉じ、しばらく思いつめた顔をしたかと思うと、そのままスマホの画面を消してしまう。
時間はお昼を少し過ぎた頃だろうか。お腹がすいた。
リビングに行けば何か食べ物があるだろうか…。
ふぅ…。布団から起き上がる。背伸びをしてあくびを一つ。
リビングまでをけだるさを隠さぬ姿で一歩、また一歩と歩を進める。
リビングにたどり着いた。お婆ちゃんがテレビを見ている後ろ姿が見える。
気配を殺し、冷蔵庫を漁る。あ、おにぎりがある。三つある中の一つを手に取る。
コップにお茶を注ぎ、おにぎりとコップを手に取り、自室へ戻る。
PCを起動する。
何も考えない。やることはいつも同じ。麻雀をして、動画を見る。
ツイッターを眺めることもあるが、眺めるだけ。いいねはしない。
あ、梅だ…。
睡眠時間が増えた。何もしたくない。無気力だ。夢の中は心地がよい。
また、寝よう。
「やったね、たまちゃん!これで全員ソロライブ出来たね!」
「たまちゃんが最後だよ、頑張って!」
「ハッスルマッスルだよ、たまちゃん」
「たまお姉ちゃん、すっごい衣装似合っててかわいい。」
みんなのコメントが嬉しい。心の痛みが溶けていく。
みんな、今日は来てくれてありがとう!
後回しのライブに!!
少しだけお話させてください。
今日この日を迎えるまでに皆さんにはご心配とご迷惑をおかけしました。
ライブが後回しになっていると聞いて、とても悲しくなりました。
ソロライブ以上に大切なものって何だろうって私には考えもつかなくて。
私はもう全てを投げ出して辞めてしまおうかって思いました。
でも、その時に私を支えてくれて、私を好きだって言ってくれて、
私が私で居ていいんだって勇気をもらいました。
我儘を言って迷惑をかけた私を、それでも支えてくれたアイドル部のみんな、
シロちゃん、馬P、メリーミルクちゃん、メンテちゃんたち。そしてお前ら!!本当にありがとう!!
今日は沢山の方たちに私の歌でいっぱいお礼をしたいです。
私ね、歌はあんまり上手じゃないけど、今日のためにいっぱいいっぱい練習したから、聞いてください…
瞼を開く。
真っ暗な視界。朧げに見えるいつもの天井。起きたことを悟る。
どうしても続きが見れない。見ることを許さない。
心の奥に深く刺さった針が私を苦しめる。思い出してしまう。疼きが止まらない。
私はもういない。
夜桜たまにはもうなれない。
私のいない幸せな世界。
私はみんなの為になれたのかな。
独白が続く。
一人泥を被り、抜けない針を抱えて一生生き続ける。
瞼を閉じる。
私は私の世界に引きこもる。
夜桜オリオンズの一人として、書いてみました。
夜桜たまちゃんが表に出てこなくなって数日たちました。
自分に何ができるか、元気に戻ってきてほしい。
最悪の結果にだけはなってほしくなくて
今回のお話を書いてみました。
このお話の様にはならないように、それだけを願っています。
初投稿です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙い部分が多くあったと思います。
ですが、ここまで読んでいただけたのも
偏に夜桜たまちゃんの魅力があってのことだと思います。
日々の楽しみをくれた夜桜たまちゃんと、
ここまで読んでくださった皆さんに
感謝を伝えたいと思います。
ありがとうございます。