最果ての航路   作:ばるむんく

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大敗

 そこかしこで戦闘を行いながらも、未だに重桜基地に攻撃の一つも届かせていないユニオン側は圧倒的不利な業況に立たされていると言えるだろう。戦闘が始まって既に数十分という時間が経っているのにも関わらず、完璧に重桜側の作戦勝ちなのだ。そんな戦場の情報を一番把握しているのは、二つの基地の中間地点にいるユニオン空母機動部隊だった。

 

「このままだとヨークタウン姉とエンプラ姉が押し負ける……何とか救援を出したいのにッ」

「ホーネットさん!」

 

 完全に虚を突いたはずだった艦載機による奇襲作戦は完全に読み切られ、逆に多くの艦載機を撃ち落とされる結果となってしまっていた。的確に基地を攻撃する爆撃機だけを狙い撃ちされたホーネット、シャングリラ、エセックスの三人は苦虫を噛み潰したような表情をして戦局を見ていた。それが数分前のことである。

 ホーネット達は艦載機をかなり落とされたと言っても正規空母である以上、それなりの搭載量を誇っている。まだ二つの基地で戦っている味方への支援は十分可能だったはずにも関わらず、何故空母機動部隊からの支援がないのかは、ホーネット達の現状が物語っていた。

 ヘレナの声に反応したホーネットが上空を見上げると、空を覆いつくす程の艦載機の群れが編隊を成していた。

 奇襲失敗による損失は支援によって取り返すと決めたホーネット達だったが、その隙を付かれて一瞬で射程範囲にまで近づかれていたのだ。艦載機の大多数を二つの基地へと放っていた三人の正規空母は、周囲の警戒をヘレナのSGレーダーに任せていた。その結果が今の状況だった。

 

「くッ!? まさか私達の存在どころか場所と編成まで把握されてるとはっ」

「シャングリラ!」

「わかってます!」

 

 支援に放つつもりだった艦載機を全て迎撃へと向かわせるホーネット、シャングリラ、エセックスだったが、圧倒的な物量によって攻撃してくる敵艦載機群には焼け石に水だった。

 

「対空警戒!」

 

 ホノルル、ヘレナ、ブルックリンの三人が正規空母を庇うように輪形陣を敷いていた。とは言え、六隻で敷かれる輪形陣で撃ち落とせる艦載機などたかが知れており、また相手の艦載機の動きは明らかに熟練のものであるために上手く撃ち落とせずに陣形を維持し続けることが難しい状況だった。

 

「……時間の問題ですね」

「はぁ……指揮官様……」

 

 アウトレンジから艦載機を全機発艦させて、圧倒的物量で空を覆わせた犯人と言える空母はそれぞれの行動をとっていた。

 

「うぅ……あて、大丈夫かな……」

「大丈夫だよ。あてもいるからね」

「……何故わたしがここにいるのか疑問なのだが」

 

 五十鈴と長良はいつも通りの姉妹劇を繰り広げ、普段長門と神代恭介の護衛ばかりして戦場に立つことが少ない江風は、自分がこの場所にいることに少しだけ疑問に感じていた。ただひたすら計算するかのように、常に気を張り詰めて艦載機を操っている蒼龍と、それを真似して一人で唸っている飛龍。そして、赤城の様に恭介が近くにいないことに対してため息を吐きながらも、巧みに艦載機を操る装甲空母の大鳳。ユニオン空母機動部隊が艦載機による奇襲に失敗した直後に動き始めた、最初から二つの基地中間地点で待機していた重桜の空母機動部隊だった。

 

「もうすぐ目視できる範囲に入るかと」

「よし……敵の空母を叩けばいいんですよね?」

「仕方ありませんわ……大鳳、指揮官様の為に頑張りますわ」

 

 重桜の第二航空戦隊である蒼龍と飛龍、そして重桜が初めて開発した装甲空母である大鳳。それぞれが共に主力として戦局を大きく変える程の実力を持つ空母三隻が、ユニオン空母機動部隊へと牙を剥いていた。

 


 

 戦闘が激化していく中、恭介は一人どんどんと鎮まっていく心に自分自身で嫌気がさしていた。全く特殊な生まれなどではなかった彼は、ただ神木という世界の意志に突き動かされるだけの人形。選ばれたその時からその運命より逃れることのできない傀儡。そうやって自分と言う存在が腐っていくのを、神代恭介という人間は俯瞰的に自分を見ている気分だった。

 

『……指揮官、敵が撤退の意志を見せています。防衛を優先するか、敵を沈めることを優先するかご判断ください』

 

 戦場にいながらどんどんと人間味を失っていく自分を俯瞰しながら、艦船達の命が散らす火花を眺めていると、手に持っていた通信機から神通の声が聞こえていた。恭介の隣に立ってずっと戦場を見ていた翔鶴と摩耶にも神通の声は聞こえていた。

 

「そうか。邪魔になるから全員沈めろ」

「指揮官?」

『……よろしいのですね?』

 

 翔鶴や摩耶、神通が知っている神代恭介という人間は、どこまでも優秀でありながらどこまでも冷徹になり切れない人間だった。そんな彼が発した簡単な命令は、今までの彼を知っている彼女たちからすればとても本人とは思えない言葉だった。

 

「……沈めずに変わらないのならば、いっそ敵は減らしてしまった方がいい」

『そうですか……了解しました』

 

 何か言いたそうではあったものの、神通は基本的に恭介の命令に対して進言することはない。自分が考えていることなど指揮官も当然考えているのだろう、という前提が根底にあるからだ。短く了承した神通は、そのまま通信を切った。

 

「……指揮官、何かを成すのならば、時間がかかるのではないのですか?」

「そうかもな。だが、もう時間がないんだ」

「時間が、ない?」

 

 時間がない、と言う割には全く焦った様子も見せない恭介に違和感を覚えた摩耶は顔を顰めて、少しだけ距離を取ってから飛行甲板の端に座り込んだ。摩耶からの無言の非難を受けても、眉一つ動かさずに恭介はただ海を眺めていた。既に勝負は決し、後は敵を逃がさないように殲滅するだけになった戦場など恭介の興味を引くことなど一つもないのだから。

 

「時には誰かの命を奪うことも必要になる。それが、平和を求めるという生物として矛盾した行為なんだ」

「……貴方は、一体何を見たんですか?」

 

 恭介の態度の変化が、この作戦が始まる前に神木の元へと訪れていたことが原因ではないのかと判断した翔鶴は、優しく、それでいて母親が子供を叱るような声で問う。

 

「……いつも通りのものしか見ていない。ただ、世界が破滅する未来……それだけだ」

 

 見えている範囲が広すぎる彼の瞳を見て、翔鶴は目を伏せることしかできなかった。

 


 

 向かいの基地では一航戦が無双を誇り、眼下の戦場では恭介の指揮によって戦争と呼ぶには一方的すぎる蹂躙が繰り広げられている中、瑞鶴とエンタープライズは二人で高速戦闘を繰り広げていた。

 どちらかが武器を振るえばどちらかがその隙を付くように武器を振るい、その攻撃を躱せばすぐに反撃が飛んでくる。人間の膂力を遥かに超える力で放たれる亜音速の戦闘に、周囲の木々は衝撃だけで揺れ動いていた。中心で瑞鶴とエンタープライズが戦闘をしながら、二人が要所要所で放っている艦載機が二人の頭上で制空権争いを行い、時には爆撃を落としながら戦闘が激化していく。

 

「っ!」

「はぁ!」

 

 ただし、戦闘が続けば続くほど何故か瑞鶴が少しづつ推し始めていた。当然刀と弓で近接戦闘を行えばどちらが有利なのかなど簡単に理解できるが、それを感じさせない程の力をエンタープライズは有していた。それでもエンタープライズは徐々に瑞鶴の動きを捉えきれなくなってきていた。

 完璧に躱したと思っていた剣閃が頬に赤い線を描いたのを感じながら、エンタープライズは内心焦っていた。

 

「くっ!? これで、どうだ!」

「脆いッ!」

「そんなっ!?」

 

 倒れこみながら無理な態勢で放たれた完全に不意打ちの矢を、瑞鶴は刀を持っていない左手で掴んで握力だけでその矢をへし折った。明らかに戦闘開始時では反応できても紙一重で回避していた攻撃を、平然と素手で掴んだことにエンタープライズは動揺を隠しきれずに瑞鶴の刀を避けきれずに左手に受けた。

 

「浅いかっ!」

 

 エンタープライズの片腕を切断する勢いで斬撃を放った瑞鶴だったが、直前で反射的に半歩退いたエンタープライズによって切断することもできずに大振りの隙を見せてしまった。それでも、エンタープライズはその隙に攻撃することもなくそのまま二、三回後ろに飛んで距離を取った。

 

「ッ……左腕の腱を斬られた、か……勝利は絶望的だな」

 

 腱を斬られて力なく垂れ下がっている左腕を見て、エンタープライズは苦々しく表情を歪めていた。弓を放つにはどうしても両手が必要なエンタープライズにとって、片腕を失うことは武器を失うことと同義だった。

 瑞鶴は腕が切断できなかったが、腕の腱を斬れたことで弓を引けなくなったことを把握していた。とめどなく腕から滴り落ちる血を感じながら、エンタープライズは残った右手で弓を構えた。

 

「引けもしない弓なんて怖くない」

「そうだろうな……私もそう思う、なッ!」

「ッ! ガッ!?」

 

 自嘲するように小さく笑いながら、エンタープライズは弓を構えたまま瑞鶴に向かって突進した。ただの無謀としか見えないその行動は、逆に瑞鶴にとって一番予想できなかった攻撃だった。

 瑞鶴の鳩尾へと弓が綺麗にめり込み、そのまま勢いよく後方へと吹き飛ばした。

 

「ゲホッ!? ぐ……」

「今度こそ!」

 

 全く防御も受け身も取れずに転がった瑞鶴は、急速に体外へと吐き出された空気を取り戻すかのように激しく咳き込んでから何度も大きく息を吸い込んでいた。その隙に、エンタープライズは弓の下をコンクリートへと叩き込んでから片足で固定し、右手で弦を引いた。弓としては全く正攻法から遠い引き方をすればそれだけ命中率が落ちるのが当然だが、エンタープライズが放った矢はまるで誘導弾かのように正確に瑞鶴の胸元へと飛んだ。

 

「う、あぁぁぁぁぁぁ!」

 

 飛来してきたエンタープライズが放った必殺の矢を、瑞鶴は刀で真っ二つに切り裂いた。最初から存在しなかったかのように霧散する矢を、呆然と見ていたエンタープライズは、次の瞬間には目の前まで踏み込んできていた瑞鶴に反応することすらできなかった。

 

「グレイ、ゴーストぉぉぉ!」

 

 防御の為に弓を構えたエンタープライズだったが、その艤装ごと瑞鶴の刀はエンタープライズを斬った。艦橋を模した弓をいとも簡単に斬られたエンタープライズは、そのまま右肩から左の腰までを深く斬りつけられて大量の鮮血をまき散らした。

 

「ぁ……」

「はぁっ、ぐっ……」

 

 ゆっくりと倒れ伏すエンタープライズを前に、瑞鶴は鳩尾を抑えながら膝をついた。人体急所である鳩尾に強烈な一撃をもらった瑞鶴もまた、まともに動ける状態ではなかった。茶髪をエンタープライズの返り血で一部赤く染めながらも、瑞鶴は油断することなく倒れ伏した英雄を見ていた。

 

「今、のは……神秘では、ない、な」

「……そうよ。私は神秘を使ってはいけないって、指揮官に言われてるもの」

 

 まだ喋る余力があることに瑞鶴は驚きながらも、エンタープライズの言葉に応えた。

 そもそも瑞鶴は「ミズホの神秘」を行使することを恭介によって禁じられている。その理由までは瑞鶴本人でさえも知らされていないが、一航戦である二人は理由を知っているらしくいつものような嫌味をその話題の時ばかりは言ってこないのである。

 

「私は中破って感じ、ね……甲板もしっかりやられちゃったし」

 

 大分呼吸が落ち着いてきた瑞鶴は、自分の艤装を確認していた。背中に背負っていた飛行甲板は先程叩きつけられた衝撃で所々ひび割れたりひしゃげたりして、既に発着艦ができるほどのコンディションを保っていなかった。

 

「このまま、沈める。それが……平和の為になるのならば」

「……そう、か」

 

 エンタープライズをすぐに殺すことができる距離にいる瑞鶴は、既に回復してしっかりと立ちながら刀を手に握っていた。しかし、瑞鶴の顔は苦悶に歪み、エンタープライズの喉元へと突きつけている切っ先は震えていた。

 

「……どう、した?」

 

 平和と正義の為に戦っているエンタープライズでも、瑞鶴の状況になったら散々迷った挙句に情け容赦なく命を奪うだろうことを理解していたからこそ、いつまで経っても喉を刺し貫かない瑞鶴が苦悶している理由がわからなかった。

 しばらく刀を震わせていた瑞鶴は、意を決したかのように顔を上げてから()()()()()()()エンタープライズの胸元へと手紙をの様なものを入り込ませてから、泣きそうな顔で縋りついた。

 

「お願い……グレイ、ゴースト……()()()()()()()()

「ッ」

 

 まさか倒された敵に対して懇願されるとは思っていなかったエンタープライズだが、瑞鶴のその言葉の意味が不思議と簡単に理解できていた。そして、同時に瑞鶴が戦いの最中にエンタープライズの全てを上回って艤装すらも簡単に切り裂いた理由も、また理解できた。

 

「そうか……その想いこそが、艦船の『覚醒』なんだな」

 

 瑞鶴はエンタープライズのその言葉を聞いてから、少し驚いたような顔をしてから目尻の涙を振り払ってから放り投げた刀を拾って翔鶴達がいる眼下の基地へと飛び降りた。

 艦船であるのにも関わらず、基地屋上のコンクリートの上で戦っていた空母二隻の戦いはこうして終幕を迎えた。

 


 

「瑞鶴!」

 

 翔鶴の飛行甲板へと飛び降りてきた瑞鶴の姿に、姉の翔鶴は狼狽しながら愛する妹へと駆け寄った。背中に背負っている飛行甲板は機能せず、刀も所々刃毀れし、着物は矢によって穴が開いたり爆弾によって燃え落ちたりし、誰が見ても継戦不可能な状態だった。

 

「グレイゴーストはどうした?」

「……逃げられた。でも轟沈寸前の傷は与えたからしばらくは戦場に出てこないと思う」

「……そ、うか。お前は、その選択を選んだのか」

 

 瑞鶴の言葉を聞いて、安心したように緊張していた顔を緩めた翔鶴と対照的に、恭介は瑞鶴の真っ直ぐな瞳を見て恭介は動揺していた。この戦場で初めて、神代恭介の予測が外れた瞬間だった。彼は迷いながらも瑞鶴がエンタープライズを最終的に沈めると思っていたのだ。それが、神木が描いた未来に最も近い道筋だったのだから。

 

「…………神通、追撃は無しだ」

『……そうですか。一先ず命令には従いますが、後で何があったかは話してもらいます』

 

 少しの間だけ考えてから、恭介は手に持っていた通信機から神通へと指示を下した。先程の指示とは全く真反対の言葉に、全く動揺することもなく神通は了承の言葉を発した。まるで、その指示こそが最初から正しいものであったかのように。通信機の向こうから恭介に対して赤城と加賀が問いただすような声が聞こえてきたが、恭介の心境は今それどころではなかった。

 

「蒼龍、余計な追撃はしなくていい手傷を負わせたらそこまでだ」

『正直に言ってしまえば、あまり納得できるものではありませんが……わかりました』

 

 空母機動部隊としてユニオンを叩きに行った蒼龍に対しても、恭介は同様の判断を下した。これ以上この基地を防衛する意味もユニオンを攻撃する意味もないと判断した恭介に、蒼龍は納得できなくとも指揮官の命令に従うことを決めた。

 

「榛名、霧島、時雨、川内、高雄、ここまでだ」

「はぁ!? ここまで来て何言ってるのよ!」

「何を考えている……情けのつもりか?」

 

 恭介の指示に対して真っ先に反応したのは、時雨とモントピリアだった。高雄と共に全く動かなかったモントピリアは、強烈な殺気を神代恭介へと発しながら艤装を起動させた。それに合わせて翔鶴、摩耶、高雄が庇うように動いたのを恭介は手だけで止めた。

 

「これ以上の戦闘はこちらにとって無意味となった。別にこの基地が欲しいなら後でもう一度取りに来ればいいさ……所詮は海外基地の一つに過ぎない。それと、俺はこの戦争が始まってから一度も情けをかけたことはない。ただ沈ませない方が得になると判断したまでのことでな」

「その全てを俯瞰してますって感じがイラつくんだよ」

 

 霧島と超至近距離で殴り合っていたワシントンが、中破しながらも青筋を浮かべながら飛行甲板の上から語る恭介に視線と砲塔を向けていた。ユニオンと重桜の間で緊張が高まる中、ミネアポリスがワシントンの頭を後ろから叩いた。

 

「旗艦が判断を誤るな。このままだと全滅だぞ」

 

 凄まじい音と共に海面へと顔面から倒れ伏したワシントンはすぐさま起き上がって、ミネアポリスへと詰め寄った。

 

「痛ぇなおい! もうちょっとやり方があるだろ!?」

「撤退だ。全く……ポートランドはモントピリア引っ張ってこい」

「結構だ。怒りは感じたが撤退の判断を誤るほど落ちぶれてはいない」

 

 ワシントンの腕を掴んで無理矢理進み始めたミネアポリスに、ワシントンはひたすら文句を言っているが聞きもせずに全員で撤退し始めた。時雨が背中を見せたフレッチャーに対して艤装を構えるが、横に立っていた川内が静かに止めてから首を横に振った。

 

「……俺達も撤退するぞ。この基地に用はなければ補給物資も何もない。元はと言えば基地ごと敵を爆破する作戦だった訳だからな」

「そう、ですね」

 

 艦船と言う自由意志によって海を駆ける兵器が現れてから、需要も少なくなってしまった航空基地など元から利用価値もなければ簡単に捨てることができる場所だった。一航戦はその基地に残されていた基地航空隊の旧型飛行機を上手く使って敵を攻撃したが、あんな旧式の艦載機などではもう何も落とせないのが今の戦場だった。なにより、セイレーンによって海を追われた人類にとって、今の地球はあまりにも広すぎた。海外の航空基地一つ動かすこともできない程に人類はその数を減らしてしまったのだから。

 

「……虚しいな。かつて「死して護国の鬼とならん」言って散っていった人々の果てが、これか」

 

 建物中に火薬の詰め込まれた基地と、それと共に散っているのだろう桜の木々を見てを見て恭介は少しだけ悲しそうに眺めていた。

 結局ユニオン側は中、大破が非常に多く、基地の破壊は重桜側の意図でもってなされるという最悪の結末を迎えたのだった。




 結局死者0です……このまま行くか()

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