最果ての航路 作:ばるむんく
「グレイゴーストは予定通り弾幕の薄い方へと逃げました」
『そうか。だがな赤城、独断で動くのは止めろ……分かっているだろう? 軍人にとって命令とは命を懸けて守るべきものだ』
「……申し訳、ありません」
『……まぁいい。お前が俺の命令に背くなんて、一体何時ぶりだろうな』
一航戦の爆撃と雷撃を避けて瑞鶴達が待ち受ける方向へと誘導した赤城は、恭介に通信を繋ぐ。通信から最初に聞こえてきた音はため息で、その次に命令違反をした赤城を咎める声だった。秘密を共有する気など全く無い恭介のその態度に、赤城は歯ぎしりしながらも形だけの謝罪を述べる。最後にぼやいてから、恭介は通信を切った。
「あぁ……やはり貴方は……」
それだけ、赤城には充分だった。赤城という艦船はそれだけで彼の思考を理解できる程に、恭介を深く愛し欲していた。故に彼女は血涙を流しながら天を仰ぎ見る。
「あは、あははははは!」
「……指揮官、私はお前を憎むぞ」
血涙を海へと落としながら狂ったように笑う赤城を横目に、加賀は呟いた。自分が彼を憎み切れないなど自分自身が一番理解できていると言うのに、加賀はそう口にすることしかできなかった。それと同時に、恭介、瑞鶴、エンタープライズを監視していた艦載機が同時に堕とされた。
「重桜を……姉様を裏切ったな!」
加賀が操っていた艦載機が最後に捉えたのは、監視している艦載機を見つめる恭介とそれを撃ち落とさんと対空砲を向けていた鈴谷の顔だった。
「……バレたと思いますよ?」
「まぁ……バレずにやるのは元々無理だろうと思ってたからいいよ」
監視する為に周囲を飛び回っていた加賀の烈風を撃ち落とした鈴谷は、恭介へと向き直って苦笑した。一航戦をどうやって欺くのか少しばかり気にしていた鈴谷だったが、方法は意外にも正面突破だった。
「俺は今、これ以上面倒くさいことは考えたくないんだ。エンタープライズ達のこともあるしな」
「了解しました」
加賀の追跡を無理やり振り切った恭介と鈴谷は、蒼龍率いる第四艦隊が戻ってくる前に急ぎ瑞鶴の元へと向かう必要があった。綾波、鳥海と共にエンタープライズとそろそろ接触しているだろうことを予測して、恭介がすぐさま動き出した。
「ここを頼む」
「え!? わ、わかりました!」
基地の外へと出て、航空支援部隊の統率を行っていた鳳翔に一声かけてから、恭介は鈴谷が顕現させた船へと乗って海にでる。目的地は当然瑞鶴のいる場所であり、協力関係にある重桜の艦船で長門達以外全員が揃う場所でもある。
「最大船速で頼む。ここに来て嫌な予感がする」
「は、はい!」
明らかに何かが来ることを予感している恭介の様子に、鈴谷は顔を強張らせていた。何せ彼が戦場で予測したことは殆どの確率で当たるのだから、彼が言う嫌な予感とは正しく戦場を引っ掻き回すほどの何かが起きるということである。
「……そう言えば、別にそんなに畏まる必要はないんだぞ?」
「それ今言う!?」
「だって鈴谷はそんなに畏まるタイプじゃないって愛宕が言ってたぞ」
船体へと意識を集中させて速度を限界まで早めている最中の鈴谷に対して、恭介はさっきまでの少し焦りを含んでいるような声とは違って柔らかくてどこか投げやりな声で変なことを言い始めた。
「あぁ……もう! これでも私、貴方を心底尊敬しているの!」
「へー……意外。俺、瑞鶴以外からは全員に嫌われてると思ってた」
「なんて自己評価の低さ……」
あれ程の戦術眼と独特なカリスマ性見せつけているのにも関わらず、自分に対しても他人に対しても全く興味もなかった今までの恭介に対して、鈴谷は愕然としていた。開いた口が塞がらないとは正しくこういうことなのだろう。
「……それで、何が来るのですか?」
「十中八九セイレーンだろうな」
「はぁ!?」
平然と言い放つ恭介だが、前回の世界会議の戦場にも現れたのに更にこの戦場にまで現れると言う。そんなことを言われて冷静でいられるほど鈴谷は大人しい性格ではない。
「ちょ、船体揺れてる」
「揺れもします! 何考えてるんですか!?」
「まだ確定じゃない情報は教えない方がいいと思ったんだよ」
「この……コミュ障!」
今まであまり屈託のない意見を真正面からぶつけられたことがない恭介は、鈴谷のその言葉に衝撃を受けて俯いた。
「成程……俺、コミュ障だったのか」
盲点だったと言わんばかりの恭介の反応に、鈴谷は若干青筋を額に浮かべながら最大船速から更に加速した。本来のスペック以上の速度が出ていることになど全く気が付かずに、鈴谷は目的地まで一気に向かっていた。
「やぁ!」
「くっ……やはり強い」
「いや、強いじゃなくて」
赤城の独断行動によって早々に合流したエンタープライズと瑞鶴は、武を競い合うように刀と弓で火花を散らせていた。神速とも言える瑞鶴の斬撃を最小限の動きで捌き続けるエンタープライズに、綾波は一人で感心していた。
「というかこっちは全く止める気も戦う気もないし」
「指揮官の言った通りなんですね!」
「全く……そっちの指揮官には本当に驚かされてばかりだな。まさかエンタープライズの猪突猛進な所まで予測済みとは」
「こっちは勝手に雑談してるし……」
戦闘を眺めているまま全く止める気など更々なさそうな綾波に、同じ重巡同士気が合うのか雑談をしている鳥海とボルチモアを見て、クリーブランドは一人ため息を吐いた。極めつけは明らかに戦闘する為に来ている訳ではないことが分かっている癖に楽しそうに笑いながら戦っている瑞鶴とエンタープライズである。
「……それで、そっちの指揮官はなにか考えて動いてるんだよな」
「勿論、です。でも指揮官の予測だと仲間がいなさそうなエンタープライズさんに味方がいたことが驚きです」
「そっちの予想も大概酷いな……あってるけど」
実際クリーブランドがついてきてヴェスタルを勧誘して、ヴェスタルから聞いてボルチモアを味方にしなかったらエンタープライズは一人で恭介の元へと突っ走っていっただろうことは明白だった。
「それで? 神代恭介はどう動いてるんだ?」
「赤城さんが独断で先行したことによって、少しだけ指揮系統が混乱しました。でも、指揮官は何とかそれを纏めて……多分鈴谷さんとこっちに向かってると思うのです」
「多分、ねぇ」
「大丈夫です。あれでも重桜の最高指揮官、です」
今のやり取りだけで、クリーブランドは神代恭介がどれだけ重桜の艦船に信用されているかを理解した。それと同時に、彼が重桜を離反することの大きさをも理解して少しだけ笑みが引きつった。
「一体これから世界はどうなるんだろうな……」
クリーブランドの小さな呟きは、ボルチモアにも綾波にも鳥海にも聞こえていた。同時にそれは全員が思っていることでもあった。
「指揮官が何とかする」
「そうそう。まぁ大丈夫でしょ」
「……お前らなぁ……お前達のせいでこんな話してるんだよ!」
クリーブランド達の不安の声に勝手に反応したエンタープライズと瑞鶴に対して、クリーブランドは猛抗議と言わんばかりの剣幕で食って掛かった。当然、瑞鶴とエンタープライズはそんなことを言われると思っても無かったので、若干たじろぎながら首を傾げていた。その態度が、余計にクリーブランドの怒りを誘っていることに気が付いてはいない。
「それで、合流してからどうするんだ?」
「大鳳さん達が拠点として使える廃基地を見つけたらしいので、そこに取り敢えず身を寄せるみたいですよ」
「廃基地、か……確かに重桜は太平洋中の島々に基地を築いてユニオンと戦争していたと聞いたことがあるな」
セイレーンが現れる更に前の時代の戦争時に作られたまま放置されている基地は、世界中に存在する。その中でも太平洋中の島々に基地を作り出してユニオンと戦争していたのが、重桜である。
ボルチモアは実際、前回の重桜との戦いにも参加しているので重桜がどれだけの規模の基地を築いているのかを把握していた。
「基地航空隊を飛ばせる程の大きさはないですが、どうやら前時代に燃料採掘の拠点として使われていたらしいです」
「丁度いいな。燃料をどうするかはずっと考えていたんだが、それなら解決できそうだ」
「まぁ……未だセイレーンが支配する海域なので戦闘によって解放する必要性はありますが」
「それぐらいじゃなきゃ逆に良い場所は見つからないだろ?」
何だか根性論が混ざっている気もしなくもないボルチモアの言葉に、鳥海は苦笑していた。
「こんなダラダラと喋っている間にも戦闘は行われていると思うと、少しだけぞっとするな」
「……きっと国に暮らす無力な人達も、そんなことを考えているんでしょうね」
未だにエンタープライズと瑞鶴に対してガミガミ言っているクリーブランドを見て、ボルチモアは一人で呟いた。その呟きに反応して、鳥海も目を伏せて悲し気な表情をしていた。
六人がその場に数分間留まっていると、重桜の印が施されている重巡洋艦が物凄い速度で迫ってきた。
「あれは……鈴谷さん?」
「ただならぬ雰囲気だな」
近づくにつれて少しずつ速度を落とした鈴谷は、笑顔のまま少しだけ何故か怒りながらその場にいる全員を見下ろしていた。
「あー……悪い、遅くなったか?」
「そうでもない、です。鈴谷さんを怒らせたんですか?」
「まぁそんな所だ」
鈴谷の後ろからやってきた恭介は、綾波の言葉に目を逸らした。確実に恭介が何かをやらかしたことは、その場にいた一名以外の全員が即座に理解した。全く理解できていない一名であるエンタープライズは、ただ恭介が本当に来てくれたことに対して固まっているだけである。
「それで、何をやらかしたの?」
「セイレーンが来るそうです」
「は? そんな話聞いてないけど」
「何となく嫌な予感がするってだけだ。だがこのへばりつく様な不快感を覚える気配は間違いなくセイレーンのものだ」
恭介が感覚的な言葉で喋るのはいつものことなので、重桜の艦船達はすぐにそれが事実なのだと理解できるが、まだ神代恭介という人間を理解できていないクリーブランドとボルチモアは、セイレーンが来るのかどうかを判断できなかった。
「それで、どうするの? セイレーンが来たら結構不味い感じ?」
「いや、面倒くさいだけでそこまでではない……と思う」
「つまりどういうことなんだ?」
「セイレーンが来ることはほぼ確定で、そのセイレーンが厄介なことをしてこなければ問題はないって話です」
かなり曖昧な喋り方をする恭介に首を傾げていたボルチモアは、横にいた鳥海に言葉の解釈を求めると、解釈どころか答えが返ってきて少し驚いていた。
「じゃあ移動するのか?」
「まだ回収しなきゃいけない味方がいるんだろ?」
恭介の言葉の意味を漸く理解できたクリーブランドは、取り敢えず動き始めるのかどうかを聞けば、何もかもを見通すような目をしたままエンタープライズへと視線を向け、知らないはずのヴェスタルの存在までも示唆した。
「……よく知ってるな」
「だろうな。そこの固まってる女が一人でお前達を味方に付けたとは全く思ってないからな」
「……ある意味信頼されてないか?」
エンタープライズへの一種の信頼ともとれる言葉に、ボルチモアは苦笑していた。それと同時に、どうやら本当に無能ではないらしいことを確認できて安心もしていた。
「味方はさっさと回収してセイレーンと遭遇したら撃退、遭遇しなかったらそのまま放置だな」
「あの戦いは?」
「隠れ蓑には丁度いいだろ。まぁ赤城と加賀はもう気が付いたみたいだがな」
赤城の独断行動は恭介の真意を探る為の行動であることは、恭介も理解していた。赤城が自分に対して疑いの目を向けると同時に裏切らないことを望んでいることも知っていたが故に、赤城にわかりやすく重桜と敵対することを示唆する様な動きを見せた。鈴谷にわざと正面から艦載機を落とさせたのもその為である。
「すぐにこっちに来ると思っていたが……どうやらユニオンの本隊がやってくる方が早かったな」
「旗艦はアトランタだったか……ブルックリンもいたし、早く撤退したんだろうな」
「アトランタとブルックリンがそこの判断を間違うことは無いな」
「……ところで、その女はいつまで固まってるんだ?」
「さぁ?」
未だに固まったまま動かないエンタープライズを見て、クリーブランドとボルチモアはもう何かを言うことも行動することもなく諦めていたが、恭介だけはため息を吐いていた。
「取り敢えず全員移動だ。エンタープライズはヴェスタルの迎えでも行ってこい」
「あ、あぁ! 任せてくれ!」
恭介から飛んできた指示を聞くと、エンタープライズは目を輝かせて正規空母とは思えない程の速力で海を駆けて行った。露骨すぎるそのエンタープライズの対応に、瑞鶴は頬を引き攣らせていた。
「……ぞっこん」
「おい。変なことを言うな」
鈴谷の口から漏れた言葉に恭介は心底疲れた様な表情のまま再びため息を吐いた。敵として戦場にいる時は個別に対策しなければいけない程の面倒くさい相手であるエンタープライズが、まるで忠犬の様に恭介の言葉一つで動く姿を瑞鶴は複雑な心境で見ることしかできなかった。
「あちゃー……敵さん荒れてるなぁ」
「理由は知らないけど厄介そうだな」
アトランタからの報告を受けたユニオンの空母機動部隊は、一航戦が待ち受ける海域までやってきていた。アトランタ達が何処にいるのかが遠くから見ても理解できる程の量の艦載機が空を舞っていた。偵察艦隊を中心に上空を旋回しながら隙を見て攻撃している艦載機のかなり苛烈な特攻同然の動きを見れば、理解できる程の激情を感じていた。
「じゃあ行きますか」
「了解。艦上戦闘機、全機発艦」
旗艦であるホーネットが艤装から一気に戦闘機を飛ばし、横にいたワスプもまたコンパウンドボウを引き絞って勢いよく戦闘機を全機発艦させた。
「赤城さん、敵空母機動艦隊が射程距離まで入ってきました」
「……扶桑、山城、長距離砲撃を。当たらなくてもいいわ」
「りょ、了解です!」
ホーネットとワスプが戦闘態勢に入るとほぼ同時に、長良は敵艦隊を感知していた。空母対空母の戦いになることは、事前に恭介から聞いていたことなので赤城達にも全く動揺は見られない。
「対応が早いなぁ……」
艦載機を全て発艦させたとほぼ同時に、扶桑と山城が主砲を放った音がホーネット達がいる場所まで聞こえていた。長距離射撃などそうそう当たるものではないが、そもそもその砲撃が当たるかもしれないという危険性が赤城達の狙いなので、ホーネット達には十分効果が表れていた。
「どうする? このまま進軍速度が遅くなればそれこそ敵の思うつぼだぞ」
「わかってはいるんだけどね……」
「こっちもぶっ放すか?」
「えー……でも当たらないでしょ?」
「そりゃあな」
ワスプの言葉にホーネットは唸り声の様な物を口から出しながら次をどう動くか考えていた。後ろからワシントンが好戦的な笑みを浮かべながら主砲を上下に動かしていたが、それでは意味がないのでホーネットはあっさり却下した。
「じゃあどうするんだよ」
「……私が行きましょうか?」
「フレッチャー……危険だよ」
「それでもです。この状況を打開するには誰かが前に出る必要があります」
降り注ぐというほどの弾幕ではないものの、戦艦の砲撃を受ければ駆逐艦であるフレッチャーはただでは済まないことは目に見えている。自慢の速力も、ある程度の距離になれば偏差射撃で簡単に撃ち抜かれる可能性も高くなるだろう。
「アトランタさん達を助ける為です。私に行かせてください」
「…………長女ってみんなこうなのかな」
フレッチャーに覚悟が見える瞳で見つめられたホーネットは、自己犠牲とは違うその意思の強さに、自分の長姉であるヨークタウンを垣間見た。こうなった長女が絶対に譲らないことを知っているホーネットは、ワスプへと視線を向けるが、肩を竦められて苦笑した。
「じゃあお願いするよ。気を付けてね、フレッチャー」
「はい。お任せください」
一度頷いてから元気よく走りだしたフレッチャーの背中を追いかけるように、他の全員が動き出した。ワシントンはフレッチャーの援護をする為に動き出し、ホーネットとワスプは艦載機の一部を操ってフレッチャーへと近づく艦載機を撃ち落としていく。
「うぅ……一機一機操るとすごい神経使うんだよなぁ……」
「文句を垂れるな。グリッドレイ、アトランタに連絡を頼む」
「了解!」
空母の艦船が艦載機を操る場合、全ての機体を制御して細かく動かすことなどほとんどない。やろうと思えばできるが、数百もある腕を同時に動かすかのようなものであり、集中力を要求するその作業は到底できることではない。それでもやろうと思えばできてしまうのが艦船の凄まじい所なのだが、当然やればやる程精神的な負担が大きくなるので、いつ終わるかも分からない戦闘中にやることではない。
「くぅ……やっぱり一航戦は桁違いだ」
「当然と言えば当然か」
フレッチャーを援護するように動かしている艦載機にすぐさま気が付き、アトランタ達への攻撃の手を緩めずに数機だけをフレッチャーへと差し向けながらも涼しい顔して操っている一航戦は、まさに歴戦の戦士と言えるだろう。
赤城と加賀の独特な式神によって繰り出される艦載機は、的確にフレッチャーの援護をする艦載機一機ずつ撃ち落としていく。対空戦闘における零戦の強さは無類であり、ワイルドキャットを物凄い勢いで落としていく姿にワスプは舌打ちをした。
「流石に対空戦闘では分が悪いか」
「私が行こうか?」
「うわっ!? か、カヴァラ?」
どうしようかと攻めあぐねているワスプとホーネットの足元にいきなり現れたのは、赤城が率いる艦隊以外の偵察に出ていたカヴァラだった。帰り道に丁度聞こえてしまったが故に唐突に足元に現れたのだが、空母であるホーネットからすればトラウマレベルの驚愕である。
「……酸素は持つのか?」
「大丈夫! ただ偵察してきただけだからそこまで消費してないよ!」
「なら頼む。状況を打開するにはどうしても一航戦の注意を逸らす必要があるからな」
「分かった!」
ワスプの言葉に頷いてそのまま潜航していくカヴァラに、ホーネットは一先ずの安心感を覚える。
「カヴァラなら手傷ぐらい負わせてくれるかもしれないね」
「そうなればいいがな」
実際に相対しているからこそ、一航戦の強さを理解できるホーネットとワスプは、空母として限りなく高みに近い場所にいる赤城と加賀の実力に歯噛みしていた。