超絶☆マイクラン 〜心の底からお前を見ている〜   作:エクセレント☆アックア

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2話

 「おめでたいわねぇ」

 

 「念願の紋章持ちですものね」

 

 家政婦の雑談が聞こえてくる。

 

 「これでゴーティエ家も安泰ね」

 

 「ほんとね。でも可哀想ねぇ」

 

 

 

 

 

 

 「マイクラン様はもう必要ないわねぇ」

 

 

◆◆◆

 

 目が覚めた。俺はベッドにいた。

 

 槍は、ある。マイクランは寝ている。

 

 ここは、多分村かな。

 

 部屋から出ると俺は村の人から歓迎された。なんでも、村を襲った盗賊は俺がほぼ倒してしまったらしい。そのおかげで被害が少なく済んだとのこと。俺は言われた通りに動いていただけだが、ちょっとだけ誇らしい気分になった。

 

 俺が倒れる前に村に来た騎士は生き残った盗賊の処理をしていたらしい。それと、起きたら訪ねて来るようにとのこと。

 

 俺は早速騎士の元へ向かおうとしたが、ぐーとお腹が主張するので、村の人に頼んでご飯を食べてから行くことにした。

 

 

 

 

 お腹を満たした後に騎士の元へ行った。

 

  「おお、お前が村の英雄か」

 

 と、ヒゲのおっさん。

 

 「英雄?」

 

 「お前さんは一人で盗賊団を相手にしたそうじゃないか、並の人間にはそんな事は出来ない」

 

 確かに。俺は並の人間だけど、マイクランは非凡な筈だ。そのマイクランの体をマイクランの指示道理動かしたなら、もはやマイクランと言っても過言ではない。

 

 おっさんはヒゲを整え、ゴホンと咳払いをすると。

 

 「お前さんセイロス騎士団に入らんかね?」

 

 と言ってきた。

 

 「騎士団?」

 

 「そうだ。お前さんほどの実力が有れば試験もすんなり合格するじゃろうて」

 

 なんで俺が騎士団に入りたい前提なんだ?

 

 「それはお前さんの格好を見ればまるわかりじゃ」

 

 俺は自分の姿を確認した。蜘蛛の糸や葉っぱが絡みついた髪にボロボロの服、あと1、2回しか使えなそうな槍。空っぽのポッケ。うん。無職。

 

 でも騎士か、俺自身は戦う能力がないから無理そうなんだよなー。昨日はマイクランが助けてくれたけど、今はまだ寝てるし。

 

 「そう焦らんでも良い。わしはガルグ・マク大修道院に向うが、特に予定が無いなら、お前さんも来るかね?」

 

 何でもこのおっさんは任務の帰り道に盗賊に襲われている村を見つけここによったらしい。あと、ちょっとだけ偉いらしい。

 

 俺はお言葉に甘えてこのおっさんに付いていくことにした。騎士になるかならないかはわからないが、もう、このクソッタレサバイバル生活とおさらばできるかも知れない。

 

 ああ、腹が減りすぎて謎のキノコを食べたら物凄い吐き気に襲われたことを思い出した。

 

   

 

 それから俺はおっさんに付いてガルグ=マク大修道院を目指した。旅の途中でマイクランが身バレしたくないと言ってきたので顔を包帯でグルグル巻きにしてフードを被せた。

 

 あと、一つだけ誤算があった。それはヒゲのおっさんがとんでもない方向音痴だった事だ。俺達は何年もガルグ=マク大修道院に着くことは無かった。

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