衛宮士郎で逃亡者   作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)

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腰のリハビリの調子がいいので初投稿です。

いくつかの二次をこれまで書いていましたが、そのテキストが入っているフォルダに入っていた短編です。
いつ書いたかも謎です。

SNを無理やりはっぴーえんどにしたご都合主義でございます。
いつもの様に作者の悪癖により下品でギャグ時空寄りでございます。

アンチタグをつけたのは、カッコいいさーばんと達の退場が非常に雑だからです。
ごめんね。悪意はないんだよ。でもえごめんね。



冬木の章・完 いま語ろう!衛宮士郎18年の歴史!!

「いいか、桜。年頃の娘が男を勘ちがいさせるようなマネはするな」

「先輩、勘ちがいってどういうことですか?」

「そ、その、なんだ、通い妻みたいな今の関係の事だ!」

「通い妻っ······そ、そういう風に見えるかもしれませんがっ、えっと、私、勘ちがいされても困りませんっ!」

「おっと、そう来ちゃう······じゃ、じゃあ俺も言わせて貰うが、男女のアレという意味でも桜、お前はどストライクだ。彼女がお前みたいな女なら最高だって思うっ!」

「せ、先輩っ!」

「セイセイセイ、待ちたまえ桜。焦るな。だが問おう。もし俺がお前を好きだとして、実は俺がド変態だったらどうする? 遠坂みたいな洗濯板なんか興味がねえ! 桜の豊満な桜ッパイが大好きだみたいな! あまつさえ隙あらば揉みしだいてやろうと考える類いの!」

「······す」

「ん? なんだって?」

「そ、そんな先輩でも好きです、愛しています!」

「な、なんだとォ!? な、なら揉むぞ? 今ここで!」

「も、揉んだらいいじゃないですか!」

「ほ、ほほう······ほら手をワキワキさせて近づけるぞ? いいのか? 桜ッパイ寄せて両成敗するぞ?」

「ふふん、そんな事言って先輩? そんな勇気なんてないんでしょう? 手が震えてますよ?」

「言ったな! 桜お前、考えるだけならいい。だが口に出したならもう戦争だろうがっ!」

「やーい先輩のい・く・じ・な・し♡」

「ヤロウオブクラッシャー!」

「きゃー♡」

 

 さて、いきなり何を言ってんだお前と思われた方も多くいるだろう。

 だがすまない。

 これをまずは知ってほしかった。

 俺のやってしまった取り返しのつかない出来事を理解してもらうためには……。

 

 衛宮士郎こと俺が、何故逃亡生活をしているのか。

 その理由がこれなのだ。

 これが始まりである。

 

 では話は遡る。

 実はこの俺、前世がある系男子である。

 まるで昨今流行の異世界ラノベの導入みたいに。

 

 いや実際そんな感じだった。

 社畜街道を爆走していた俺だが、当然の如く過労で逝った。

 享年32歳。短い人生だ。

 

 だがその死に方が酷かった。

 オフィスがあるのは新宿の中心にあるテナントビルの18階。

 俺が勤務する会社は17階と18階のフロアを占有しており、日に何度か昇り降りしている。

 書類のやりとりとかな。

 

 だがそれなりに多くの人間が勤務するオフィスで色んな人間が出入りしている。

 俺の様な正規社員もいれば、派遣社員もいる。

 なのでそれらの兼ね合いから、基本的に勤務時間内は出来るだけエレベーターを利用しないみたいなルールがあった。

 なので連絡階段を使って昇り降りする。

 

 過労で慢性疲労状態の俺は、17階から上に向かって昇っている最中にめまいがして、後ろにコロリンと落ちた。

 それだけなら怪我で済んだだろう。

 だが何故かけっこうな勢いで転がり、17階の踊り場まで落ちた。

 

 するとタイミング良く、17階の廊下へ続く扉が開いた。

 誰かが階段を使おうと開けたのだ。

 なので本来はドアで勢いが殺されたはずなのに、俺はコロコロと廊下に出た。

 

 そこにタイミング良く、悪く?

 宅配便業者がやってきた。

 ブラックと噂される大手の。

 その噂に違わず彼は台車を物凄い勢いで押しており、結果俺は台車に撥ね飛ばされ階段の方に。

 

 今度は16階側、つまり下に向かって階段を転がり落ちた俺。

 すると······みたいに、ワンフロアごとに同じような偶然が重なり、結果俺は1階まで同じように転がり続けた。

 そして外に続く自動ドアが開き、漸く勢いは止まった······と思ったら、そこにトラックがやってきてトドメを刺されたのである。

 

 最終的に空中をすっ飛びながら、俺の頭の中では「ピタゴラ~スイッチ♪」って流れたわ。

 まあその後、したたかにアスファルトに叩きつけられゲームオーバー。

 問題はその後の話だ。

 

 雲の上にいたのだ。

 そこにはいかにもテンプレ神様みたいなジジイがいて、涙を流して笑い転げていた。

 横には大きなモニターがあって、俺の間抜け過ぎる死にざまが何度も何度も流れている。

 

 神様は今日も世界を管理していたが、やはり悠久を生きる神様は退屈を覚えると言う。

 そこに何か普通では起こりえない出来事があると、神様パワーで映像が記録され、それを娯楽として見ると言う。

 で、俺の死に方はどんなふうに計算しても起こりえない事象らしい。

 これが起きる確率はなんパーセントみたいな数字が出せない程のレアだって。

 レアって······。

 

 なので楽しませてくれたお礼に転生させるとか言う。

 なるほど、テンプレっぽいが貰えるモノは貰うぞ。

 だって死んでるんだもの俺。

 

 でだ。

 転生とくればもう剣と魔法のパラダイスだろ?

 奴隷ハーレムでウッハウハみたいな。

 やったぜ。ラッキー。そう思った。

 

 だからチートをひとつくれるって言うから、北斗の拳に出てくる奥義とかそう言うの纏めて使える達人にしてって頼んだ。

 剣と魔法の世界だとて、最終的には肉体だと思うの。

 万年社畜で背が高い癖にもやしみたいな貧相な肉体の俺からすると、筋肉モリモリマッチョメンに憧れるの。

 

 で、北斗も南斗も満遍なく使える技能を貰っていざ転生!

 そしたらお前、物心ついて少ししたらいきなり孤児だもの。

 町全体が火の海になって、そのど真ん中で俺ポツーン。

 北斗の恩恵のせいで身体は丈夫だもんで、傷ひとつねえわ。

 

 そしたら黒ずくめのオッサンがやってきて、生きててくれてありがとうみたいな。

 何言ってんだオッサンとか思ったけどさ。

 なんやかやあって俺はそのオッサンに引き取られた。

 

 なんだよコレ。

 剣と魔法のファンタジーちゃうんかい。

 おもくそ現代やがな。

 

 まあそれでオッサンこと衛宮切嗣の養子になったんだが。

 で、衛宮士郎となった俺。

 けどなあ、割とあっさりオッサン死んだんだよ。

 僕は正義の味方になりたかったとか弱々しくいうし。

 

 でもま、人並みの暮らしをくれた恩もある。

 だから言ってやったんだ。

 正義の味方? 何言ってんだ親父、俺は救世主になってやるぜってね。

 あんな街1つ焼ける災害が起きるんだ。

 いつ世紀末になってもおかしかねえ。

 だったら北斗と南斗の先人に倣い、世紀末救世主か世紀末覇者、どっちかになったんぞと。ありがとうと弱々しく笑う切嗣。お陰で変な刺青みたいのされたけどよ。

 

 中二病も大概にせえよって話だけど、割とノリノリだったね当時。

 まあそれで立派な屋敷で独り暮らしさ。

 一応後見人として藤村組ってヤクザの親分が名乗り出てくれてさ。

 親父と関わりがあったらしい。

 娘の大河も親父が初恋みたいだしな。

 

 なんで独り暮らしつっても大河が入り浸るから騒がしいが。

 乳揉んだろかマジで。

 こいつ無防備過ぎて困る。

 こっちは人妻モノのエロ本で抜く思春期やぞ。

 

 まあそれでも二度目の義務教育に通っていた俺。

 中学の時かな?

 けっこうヤンキーがカツアゲとかするような時代でさ。

 うちのクラスの生徒がやられたんだよな。

 

 その現場に出くわしたから、そりゃね。

 助けるでしょ。

 こっちは北斗神拳伝承者、しかも無想転生を習得後くらいの感じだし、当然本気は出せないけど。

 で10人からいるヤンキーをやっつけてクラスメイトを逃がした。

 そいつ割と仲がいいってか話すやつで、間桐慎二ってんだけどさ。

 

 で、その時はそれで済んだんだけど、ヤンキー共に粘着されてさ。

 ある日の夜、買い忘れた食材をとスーパーに向かった。

 そしたらお前、後ろからバイクで撥ねて来やがった。

 まあそれで死ぬはずもないんだけど、流石に不意打ちで受け身が上手くいかず、民家のコンクリートブロック塀に肩を強打して脱臼したんだよ。

 

 一応北斗神拳で治癒力をあげる秘孔をついたけど、数日は肩を吊ってたんだな。

 そしたら慎二の妹の桜が飯を作ったり身体を拭いてくれたりとか甲斐甲斐しく世話してくれた。

 慎二曰く、俺に憧れてたんだと。

 まあこの身体能力だ。あちこちの運動部に助っ人に入ったりしてたんだが、その練習風景を桜は見てたんだとさ。

 甘酸っぱいねえ。

 

 その流れが現在まで続き、いつの間にか桜がうちで家事をするみたいなサイクルに。

 それを揶揄ってたんだな。

 ほらムラムラする時あるじゃん。

 だからさっさとエロ本でスッキリしたいのに、その日に限って桜は中々帰らない。

 で、むしゃくしゃしてさ。

 

 そしたら桜、お目目ぐるぐるしながら売り言葉に買い言葉みたいな感じで、俺が好きどころか愛してるとか言う訳。

 これで引くに引けなくなった俺。

 そうだろ? 可愛い後輩だと思ってたら、ガチな感じだった。

 それを揶揄ってたんですフヒヒーとか公開処刑みたいなもんじゃん。

 で、乳揉むぞ変態だぞ~って遠ざけようとしたら、気が付くとブラまで奪って生チチを鷲掴みしていた。

 

 何を言っているのかわからないと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……。

 いや乳を揉んでたんだが。

 勢いって怖い、素直にそう思った。

 

 手を後ろに回してブラのホックを外そうとしたら「あ、先輩、フロントホックです」と返され、「お、そっか」とやり直して外し、散々揉みしだいた後、あまつさえ先っぽを咥え、膝枕されながら俺は桜に頭を撫でられていた。

 愛情だとか包容力だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……。

 バブ味と言うもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……おぎゃあ。

 

 さて前置きはこんなもので。

 実はこの世界、とっても危険なんだな。

 既に事後ってか、色々終わってるからこうして呑気に桜でオギャってたけれども。

 

 北斗神拳を選んで正解だったわ。

 いまの俺、二度目の高校生やってんだ。

 慎二とも一緒にな。

 あいつ高校デビューでリアルハーレム目指すとか色々こじらせてるけども。

 

 それはそれでいいんや。

 二度目の高校生活たのすぃ。

 元オッサンとしては楽しい事ばかりよ。

 クラスメイトも可愛い女多いしな。

 

 綾子とかモロに好み。

 エッチな事をしてもサバサバしてそうで。

 そう言うの好き。

 

 でだ、問題はだよ?

 俺、北斗神拳伝承者モドキだし、割と色々出来ちゃうんだな。

 親父に教わった超能力でMMORPGみたいなマネも出来るし。

 

 見ただけのモノを解析したりできるんよ。

 ついでにコピーしたりな。

 ウケル。

 包丁とか買わなくていいとか。

 ついでに刃こぼれしない様に強化とかも出来るすぐれものよ。

 

 だから学校の備品とか壊れていると修理とかしてやるんよ。

 一応国立大目指しているから教師たちの心証とか良いに越した事はないだろうし?

 この辺は二度目の人生の利点やな。

 

 だって理系の進学校を出て北関東にあるそこそこ偏差値の高い国立大に現役合格してるしね。

 だから普段授業で習う部分は別に教科書開くまでも無くノートも取らず余裕だもの。

 なんで家では志望校に合格するための勉強だけで済む。

 いやー楽ちんですわぁ······。

 

 で、その日はストーブの修理をしてたんだが、けっこう手こずってすっかり遅くなっちまった。

 そしたらお前、真っ暗のグラウンドで赤と青の閃光が見えるやんか。

 映画のAKIRAのバイクシーン知ってる?

 テールランプが糸を引いたように見える演出。

 あんな感じでさ。

 

 興味を惹かれて行ってみれば、赤い槍を持った青い全身タイツと、浅黒い白髪の赤コートがバトルよ。

 ひゅんひゅーんって。

 やっべカッコいい……とか思って近くで見てたんだな。

 野球のバックネットの横あたりで。

 

 そしたら青タイツがこっちに気付いて「なんだァ……てめェ……」みたいな感じで睨む。

 ついでに遠坂凛もいたみたいで、何やってるの衛宮君みたいな感じ。

 いや何やってんのはお前らのほうやで?

 グラウンドのあちこち穴あいてるがな。

 

 で、青タイツが目撃者は消すみたいな事をほざいて突っ込んできた。

 槍で突きとかガチすぎて草。

 でもほら、そこは北斗神拳伝承者よ。

 殺気を感じた時点で転龍呼吸法で闘気を練ってたもの。

 

 明らかにこいつらヤバいって思ったし、出し惜しみは無いわ。

 命あっての物種。

 親父が生きていた時に口が酸っぱくなるまで言われたわ。

 超能力習う時にな、こういうの覚えたらヤバいのに付き纏われるかもしれんから、常に備えておくんだよ士郎って。

 親父ってゴルゴみたいな事言うんよ。

 

 で、槍を首を逸らして躱した瞬間、北斗七死星点をアタァ! とネ。

 極限まで気を練ってるから、それを北斗七星の形に秘孔を突き、あまつさえ闘気を中に流し込むもんで、言ったらガード不能だわ。

 その青タイツ、なんか喚いていたけど、グロい感じであべしってたな。

 

 そしたら赤コートが攻撃してきてさ。

 なんか白と黒の短剣? みたいなのビュンビュン投げてくる。

 でもなぁ······北斗神拳相手に飛び道具は駄目よ。

 

 二指真空把で全部カウンター。

 投げて来た速度のまま相手にそのまま戻っていくからね。

 百裂拳がポピュラーな技である北斗神拳にさ、20や30の短剣とかあくびが出るレベルだわ。

 そんであちこちブッ刺さって青い顔している赤コートに、岩山両斬波を叩きこんでフィニッシュ。

 

 そしたらお前……遠坂凛ガチ泣きですわ。

 どうしてくれるの衛宮君! とか。

 いや知らんけども。

 セーハイセンソーガー! とか。

 ほんと知らんけども。

 

 でもキャラ崩壊させてギャン泣きしてるからさ。

 仕方ないし背負って家に連れ帰ってさ、事情を聞こうかなと。

 そしたら桜がいてな。

 先輩……浮気ですかって。

 

 いや浮気も何もこの時点でそう言うアレは無い訳で。

 なんかベタなヤンデレヒロインみたいにハイライト消えていたけども。

 で、鬱陶しいから事情を話したら、桜も先輩何やってんですかってキレるし。

 いや知らんし。

 

 そしたら漸く落ち着いた遠坂が教えてくれたんだよ。

 何十年だかに一度、聖杯戦争ってのをこの冬木市でやると。

 7人のマスターに7人のさーばんと。

 それがバトルロイヤルをして、最後まで残ると何でも叶う聖杯が貰えますみたいな。

 

 で、御三家とか言う名家の一つが遠坂で、後は間桐とアイン……なんとかとか言う家が毎回参加してるんですわ。

 だから遠坂からは凛が出ると。

 ところが通りかかった俺が片手間にさーばんとを倒しちゃった。

 どないすんのコレ、みたいな?

 

 しかも俺の北斗神拳を見て、お前魔術師だろ……ショバ代払わないモグリ魔術師かよみたいな空気に。

 いや知らんし。

 俺の北斗神拳は体術だし。

 闘気だって純粋な生命エネルギーだし。

 

 とか色々いい訳してたらさ、どうやら俺の超能力が魔術らしい。

 なので俺、魔術師だったらしい。

 けどなあぶっちゃけ北斗神拳>超能力だし、便利な家庭の知恵みたいな扱いだしなぁ……。

 

 しかし遠坂に間桐……間桐ねえ……間桐って桜やん!?

 みたいな。

 瞬間、桜の目がすげえ泳ぎだして草。

 お前チラチラ見てただルルォ?

 な、なんで見る必要あるんですかねみたいな。

 

 だから俺は紳士の様なスマイルで言ったんだ。

 吐けって。

 正直に言うならおっちゃん怒らんからって。

 そしたら今回の間桐陣営のマスターは桜だってさ。

 

 でも慎二がなんかよく分からん方法でさーばんとをテイムしてるんだと。

 なんでもジジイの言う事は絶対みたいな。

 でもジジイやん? 無視すりゃええやん。

 みたいに言ったら、出来たらしてますよウワーンみたいなガチ泣き。

 

 情緒不安定すぎひん?

 なんか桜泣かすとかわりゃシバくぞみたいに遠坂キレるし。

 そしたらなんと桜は元遠坂だったらしい。

 養子っての? 俺と一緒やん。

 

 で、ヤケクソになったのか、逆らえない理由ってのを桜が暴露。

 なんか養子で間桐に行った時、桜は幼稚園に通うくらいの幼女だったんだが、行ったその日に地下の蟲風呂? に落とされて、毎日毎日どう見てもチ●ポにしか見えない蟲に犯され続けて今に至ると。

 で、その蟲が未だに体内にいるもんで、どう足掻いても逆らえないんだと。

 

 リアルでorzの体勢で俺らドン引きするほどの勢いで暴露祭り。

 蟲が聞いてるとか知らないもん! 

 先輩にばれた! もう生きてけない!

 ジタバタ……みたいな。

 

 俺と遠坂、さして親しくも無いのに心がシンクロしたね。

 うぅわぁ~って。

 いやチ●ポ蟲の件はどうでもええんよ。

 だって桜がどうこう言える話じゃないじゃん。

 幼女に選択権ねえだろ。

 

 で、聖杯を手にして妖怪蟲人間から、パーフェクト蟲人間になる為に、お前ら絶対に聖杯取れやみたいな。

 でも慎二がツンデレかまして、お前みたいなポンコツは役に立たないから衛宮のスパイでもしとけみたいな感じで言ったらしい。

 あいつ妹大好きだからなぁ。

 いっつも早く桜と付き合ってやれやクソがみたいな事言うし。

 

 ドン引きしたのがぶっちゃけ方が豪快過ぎてなぁ。

 ヤケクソになったら人間こうなるんやなぁみたいな。

 けど今度は冷静になった遠坂がブチ切れた。

 私の妹になにしてけつかんねんあの妖怪がー! みたいな。

 

 遠坂先輩……いいのよ桜、姉と呼んでくれても……。

 ユウジョウ!

 いいシーンだぁ······。

 ほっこり。

 

 で、まあ。

 俺は言ったわ。

 別に処女厨でもないし、俺は気にしないわって。

 実際そうだよ。

 面倒臭い処女より床上手な女の方がいい。

 

 それにだ。こいつは簡単に解決できるし問題無いのだ。

 そこで708ある経絡秘孔の一つ定神を突いて桜の意識を奪い、彼女の身体を見る。

 定神は錯乱した相手の意識を奪い、次に目覚めた時には身体スッキリとなる素敵な秘孔である。

 で、北斗神拳は気の乱れを見破れる。

 そしたら心臓辺りに淀みがあるんだな。

 あ、これかって事で……北斗神拳奥義天破活殺で身体を傷つけずに蟲を殺したったわ。

 

 天破活殺は北斗の奥義の中でもかなり知名度あるよな。

 だってサウザーを倒した時の技だもの。

 でもこれの真髄は、離れた場所から正確に秘孔を突くと言う部分。

 俺は闘気を練り、淀みの部分だけを狙って撃った事で蟲だけ殺せた。

 

 これで桜問題は解決。

 面倒臭いから暫くここに住めって事にしたわ。物騒だしな。

 慎二に連絡して、桜の着替え半月分くらい持ってこいって頼んで。

 悪態突きながらも持ってくる慎二マジツンデレ。

 

 でも来た途端、兄さん私の下着見ましたねとか桜にグーパンされてて草。

 俺の後輩理不尽過ぎるわ。

 で、慎二にも状況教えてやった。

 桜の中にいた蟲殺したから、ここに住まわせるぞって。

 

 そしたら慎二がデフォルトジャイアンから劇場版の綺麗なジャイアンみたいにクラスチェンジしていた。

 衛宮ありがとう! 桜よかったな! うおおおおお(号泣)みたいな。

 だからか爺が急に消えたのはって。

 なるほど、桜の中のを殺したからそっちも死んだのか。ごめんね。爺。

 

 で、なんやかやあって、この世知辛い状況は終了! 閉廷! 的な雰囲気になったんだが、遠坂が「私だけが割を食ってるじゃない!」とキレた。

 仕方ないので俺にある令呪? とかいうタトゥーあるし、これでさーばんと呼べるって言うから呼んださ。

 

 桜は俺の手にこれが出たからいつも家に来させられてたらしい。

 なるほど、でも関係ないね。それで桜っパイによるラッキースケベが味わえたのだから一向に構わんッ!!!

 そんで呼んだら小柄の女騎士出て来たわ。

 セイバーって言うんだと。

 

 問おう、貴方が私のマスターかとか言うし、そうだって答えた。

 そんでちょっと待っててと彼女を待機させ、直ぐに令呪ごと遠坂にパス。

 マスターは遠坂に。

 これで勘弁してクレメンス……。

 

 遠坂はさっきとは逆のキャラ崩壊してたわ。

 キャッホー! セイバーとか大当たりだわ! って。

 今度は俺と桜と慎二がドン引き。

 人間の欲深さというか、浅ましさ?

 

 まるで対人要素の無いソシャゲで最高レアをガチャで引き、誰も頼んでもいないのにSNSでマウントを取ろうとするキッズみたいだぁ……。

 その後取り繕う様にオホホホ……とかやってたけど残念。

 俺の中の遠坂凛像が確定した瞬間である。

 俺の周囲に綺麗な女性は多々いるが、こいつだきゃぁヒロインでは無いなと。

 

 で、今度はセイバーがキレた。

 呼んでおいてそりゃねえよおっかさん的な。

 でもなぁ、桜問題が図らずも解決しただろ?

 なら別に参加する理由も無いしさ。

 

 聖杯だっけ? んなもんに願う事も思いつかん。

 だってこっちは間抜けな死に方した上で拾った第二の人生を満喫中やぞ。

 しかもまるでエロゲ主人公みたいに未成年で独り暮らし。

 親父が遺してくれた財産のおかげで成人するまで金にも困らん。

 控えめに言って最高やろ。

 

 で、名前? セイバーの。

 アーサー王だって。

 んで俺が名乗ると眉を顰めるのだ。

 ん? ……エミヤ? みたいな。

 

 そしたら10年前にあった前の聖杯戦争に参加して、かつマスターが切嗣こと親父だったわ。

 セイバーから出るわ出るわ恨み節。

 親父外道すぎて草も生えない。

 目的のためにビル爆破とかマジゴルゴやんけ。

 

 しかもセイバーよんどいて英雄嫌いだから会話したくないとか。

 親父ェ……渋く決めてた癖にガキみたいな事してたんやなって。

 ほっこり。

 

 まあセイバーからしたら2連荘でマスターガチャ失敗で恨み節も言いたくなるわな。

 けど遠坂はやる気満々だしいいコンビだろ?

 それで取りあえずは納得してたけど。

 ただ鬼気迫る顔で「聖杯にエクスカリバれ! って命令だけは勘弁な!」って遠坂に迫ってた。

 

 どゆこと?

 聞いてみたら、親父は前回の勝利者らしい。

 けどいざ聖杯をって時に、セイバーに残ってる令呪全部つかって壊せって命令したと言う。

 んでふざけんな約束違うだルルォ!? と血の涙を流してセイバーは座に還ったってのが顛末。

 

 でもおかしくね?

 親父も何か願いがあったから参加したんやろ?

 それを破壊しろ?

 なんか理由あったんちゃうの。

 ゴルゴみたいな親父やぞ。無駄な事しないだろ。

 

 そう言うとセイバー、ガキみたいにそっぽ向きやがる。

 でもなぁ、10年前って俺が孤児になったあの火事の年やろ。

 って、あっ(察し)

 だから親父、生きててくれてありがとう言うてたんか。

 

 うーん……?

 その事を話すと、そこにいた全員で首傾げたわ。

 そうなるとなんかキナ臭いよなぁ? ってなり。

 翌日、元締めみたいな事をしている教会に行ったんだわ。

 遠坂と俺で。

 

 桜は何かあったら困るから、セイバーに守ってほしかったんだけどね。

 が、駄目。

 なんかさーばんとはマスターからあんまり離れられないみたい。

 アーチャー? だけが単独行動ってスキルで自由に動けるみたいだけど、「衛宮君が殺したしなぁ……」って遠坂に嫌味を言われたわ……スマヌぅ……。

 

 困ったなあと思ったら、物陰から目隠ししたボディコン美人登場。

 サクラの守りはお任せをとか何故か俺への忠誠心がクッソ高い。

 彼女、ライダーって言うんだと。

 桜があっさり名前をばらしてたけど、メドゥーサらしい。

 あれだ、見られると石になる系女子の人か。

 

 まあそんなんで教会に行き遠坂がキレ気味で、胡散臭い神父に「聖杯が怪しいから休戦して調べて、これはセカンドオーナーとしての意見よ、もし拒否するなら霊脈は使わせないから」とか言う訳。

 なんかイケボの神父が必死に話を逸らそうとしてたけど、「重ねて言うけど絶対にやって、やらないなら時計塔と聖堂教会に私から連絡をしますから」と押し通した。

 遠坂男前過ぎて惚れそう。女としては無いけど。

 

 トドメとばかりに文句を言うなら10年前の事を克明に調べてもいいんだけど? って。

 いやなんか、俺らサイドから出てくる話とさ、遠坂が神父から聞いた話に食い違い多すぎるんだと。

 前回の遠坂のマスターは凛の親父さんで、最中に死んでるんだわ。

 で、神父は親父さんの魔術の弟子で、普段から家に出入りしていた。

 ついでに言うと神父自身も参加していた。

 

 そう言う関係から、親父さんの死後の身元引受人を神父がしていたと。

 で、聞こえてくる話が実は嘘臭くね? となった。

 そうなると死因とかもホンマかいなと懐疑的になった遠坂。

 まあそんなんで一時休戦になった。

 

 遠坂の付き添いポジで横にいたが、神父が俺の名前聞いて薄く笑いやがった。

 しかも遠坂に譲渡なんかしないでお前が参加すればいいだろみたいな事を言う。

 意味がわからん。

 でも俺の名前聞いて反応してるって事は、前回の時に親父と面識あるって事だろ?

 ますます胡散臭い。

 

 だから帰りがけに遠坂の家に寄って着替えとか持ってもらい、そのまま家に連れ帰った。

 セイバーいようがヤバい気がするんだよな。

 北斗神拳伝承者として馴染んだせいか、直感が鋭いし、感じた時は大概外れないんだ俺。

 遠坂が魔術師としてどんだけ凄いか知らんけど、少なくとも北斗神拳以下だろ?

 だから目の届くとこにいろって言ったわ。

 

 衛宮君……ありがとね……とか目をウルウルしてたな。

 そしたら桜が先輩、そう言うとこですよって睨むし。

 それに何故かライダーからの好感度高いし。

 慎二ブチギレてたし。

 衛宮、そう言うとこだからって。

 お前ら兄妹リアクション一緒やん。

 

 そしたらその夜かな?

 ピンポーンって呼び鈴なって、出てみると全身真っ白の幼女がいた。

 オニイチャンコンバンハって。

 可愛い幼女にお兄ちゃん呼びとかパラダイスだけど意味がわからん。

 で、取りあえずお話があるからそこまで来て言うからホイホイついていった俺。

 

 近所の公園につくと幼女がいきなりガチムチのハート様みたいなのを呼びだして「殺っちゃえばーさーかー!」とか叫んで襲われた。

 けどデカいってだけじゃん。

 とりあえず適当な秘孔をついて頭ボーンさせたった。

 

 マジで見掛け倒しやろって呆れてたら、またむくりと起きて襲ってきた。

 だから別の秘孔であぼーん。

 またむくり。

 またあぼーん。

 

 あのさぁ……天丼もしつこいと笑えないの。

 で、10回以上かな? 繰り返したら金色の霧みたいになって消えたわ。

 幼女が「うそ……」とか絶句してたけども。

 挙句、信じられない程の号泣。

 

 さて深夜の公園。

 高校生男子の前に蹲って泣く幼女。

 これ誰かに見られたら確実にヤバいやつだろ。

 事案ですわ。

 なので仕方ないと幼女を担いで帰宅。

 

 また全員に怒られる。

 幼女を攫うとか衛宮、流石に親友の僕でもフォロー出来ないぞって。

 もうね、バカかとアホかと。

 こっちは襲われとんねん。

 

 なので例の如く全員に説明したさ。

 そしたら幼女がアインなんとかのマスターと判明。

 ちなみにアインと聞くと「やるじゃない……(ニコォ)」が浮かぶ俺。

 まあいい。で、桜が幼女をあやして泣き止ませたのち、彼女の口から諸々の話を聞かされた。

 全員ドン引きよ。

 

 

 俺にじゃないよ?

 俺の親父にだよ。

 この幼女イリヤスフィール、親父こと衛宮切嗣の実子らしい。

 で、10年前にアインのマスターとして親父は参加したらしい。

 けど裏切って親父の妻でイリヤスのオカンを殺し、聖杯も壊し行方知れずになった。

 ね? 親父の所業を羅列しただけだと草も生えないよね。さすがリアルゴルゴ。

 

 で、イリヤスの保護者から親父は悪党だぞーって言われてたから、その息子である俺にヘイトが来た。

 ついでにそいつはマスターっぽい。

 なら無様に殺してやるのさ! 覚悟しな! ってのが流れ。

 

 まあでも親父がとっくに死んでることや、聖杯戦争どころか魔術師云々についての事情も知らなかった俺、流石にそれは逆恨みが過ぎるぞと言うと、イリヤス、もうバーサーカーも死んだしもう駄目だ、おしまいだぁ……みたいな感じで五体投地。

 なんか空気的に俺が悪いみたいなアトモスフィアが漂いだす。

 

 ええ……。勘弁してよ。

 しかもだ。イリヤス、急に体調悪くなった。

 もうヤケクソ加減が天元突破したのか、イリヤスもぶっちゃけだした。

 自分が聖杯だから英霊いっぱい死んだもんでカラダガー! って。

 それ聞いた時の遠坂の顔芸凄かった。エネルみたいだった。

 

 なのでこの空気を変える為に北斗神拳でゴリ押す。

 桜と同じやり口でイリヤスの身体に闘気をドーン。

 ポロンと出て来たよ聖杯。うける。

 でもそれじゃまだ弱ってるから、自己治癒系秘孔をこれでもかと突き、回復させた。

 医療に精通しているトキの側面やな。

 パチモンのトキみたいに秘孔を間違ったりはしない。

 

 まあ結局、イリヤスも保護してとりあえずこの戦争終わるまで大人しくしてろと。

 終ったら家族問題を含め色々話すべと。

 そう言う事になった。

 

 で、つまるところ聖杯戦争を終わらせるには7人のさーばんとを殺さないと駄目。

 既に3人俺が倒している。

 遠坂からの情報から言うと、ランサー、アーチャー、バーサーカーの3人だ。

 で、遠坂にトレードしたセイバーが健在。

 桜のさーばんとであるライダーもいる。

 

 となるとアサシンとキャスターが残りって事。

 なら取りあえずはその2人を倒す事にした。

 セイバーがガンギマリになって一緒に行きますシロウとか言うから、お前は座ってろと。

 だって脳筋過ぎて言う事きかなそうだもの。

 

 遠坂と話し合いをした結果、親父が聖杯を破壊しようとした結果、冬木が核の炎に包まれた!

 だが聖杯を欲して参加するリスキーなお祭りに、それは理屈が合わないと。

 俺証言で、親父がリアリストな暗殺者、つまりゴルゴってのは判明している。

 それはセイバーが言うビル爆破とかも加味すると尚更。

 

 つまりセイバーがどう思うとか関係なく、ゴルゴ切嗣が土壇場で方針を変えるってのは重大な理由があったはずだ。

 ゴルゴ切嗣は立場上勝者なのにだ。

 こうなるともう結論は出てるだろ?

 勝者がその権利をふいにするほどに、聖杯がヤベー何かだった。

 そう言う事。

 

 なので敵対するだろうさーばんとを倒し、安全を確保した上で、聖杯の大元があるらしい所を遠坂たちと調べにいく。

 その後の事は色々はっきりしたら決めようと。

 今回の勝利者は別に遠坂でいいからさって。

 こっちは平和ならそれでいいのだ。

 可愛いおにゃのことえっちな事が出来る世界でいいの。

 

 で、万全を期した上でソロで俺は動いた。

 キャスターとアサシンは、既に結構なさーばんとが脱落したのを知っているだろう。

 なら俺がうろうろするだけで釣れると思うの。

 そう思ってとりあえず寺に向かった。

 

 結局大元の聖杯? がある所をチェックするべきと思ったからね。

 遠坂が冬木の土地を牛耳っている親玉らしいから場所を教えてもらってさ。

 最初渋ってたけど、じゃ同盟解消してガチでもええんやで? と言うと教えてくれた。

 なんか床の上をホバー移動してパンチしてきたけど、北斗神拳相手に何をしてるのかと。

 まあそゆこと。

 

 で、その元凶は山の寺の奥の方にある洞窟らしい。

 そこに向かうと寺の門に橘右京みたいのが通せんぼしてた。

 やたらと長いポン刀を持ってたから、こいつがさーばんとかどうかは知らないけど、敵だろ。

 なので何かを言いかけた瞬間に北斗剛掌波を開幕ブッパで。

 やはり金色になって消えたから正解だったね。

 

 で門を潜るとうちのガッコのセンセが出て来た。

 フードのおばさんと一緒に。

 おばさんの方がキャスターらしい。

 だってセンセがキャスターって呼んでるし。

 

 で、なんかキャスターがワーワー言うて魔法陣だしてきた。

 センセはファイティングポーズで突進してくるし。

 だからセンセの胸にある龍頷という秘孔をついてやった。

 これかなりエグくてさ、全身の痛覚を剥きだしにするんだよね。

 だからどこを触れられても死にたいくらいの激痛が走る。

 

 そしたらセンセ、寡黙なキャラ崩壊させてのた打ち回った。

 痛くて転がる→地面に触れてさらに激痛→さらに……→さらに……

 無限ループって怖くね? ってやつよね。

 センセはなんか武道家みたいな雰囲気醸してるからそれがダメだったね。

 この秘孔で死ぬ訳じゃないから、とっとと気絶すれば楽なのに、なまじ精神力が強いから痛みの連鎖で余計に苦しむ。

 

 そしたらキャスターが五体投地で「ソーイチロー様を助けて」みたいな事を言う訳だ。

 知らんがな。

 誰だよソーイチローって。おばさん、お前は一刻館の管理人さんかよ。

 素直に五代君にしとけや。

 

 でも俺としては別に敵意はないんだ。

 洞窟に行きたいのと、こっちに敵対しないならそれでいいの。

 殺意マシマシなのはそっちだけやでと。言ったさ。

 そしたら敵対しません何でもしますからって。

 ん? 今なんでもするって言ったよね?

 

 なのでセンセの秘孔をといてやり、彼の部屋に蹴り込んで、おばさんと一緒に洞窟に向かった。

 俺が超能力って思ってたのが魔術ってやつらしいし?

 聖杯戦争とやらは魔術の儀式らしいし?

 ならモチはモチ屋ってね。

 魔術のプロであるキャスターにアドバイザーになって貰おうと。

 

 で、行ってみたらエグい事になってた。

 キャスターがドン引きしてたわ。 

 さーばんとが近寄ったら確実にアカン系の聖杯だってさ。

 ま、実際ロマサガとかのラスボスがいそうな雰囲気のグロい空間だったし。

 じゃどうすればいいの? って聞いたら、レイミャクガーとか難しい事を言いだしたから、「あ、無理」って思ったね。

 なので連れ帰って遠坂に丸投げする事にした。

 モチはモチ屋(ry

 

 ただ遠坂の赤コートみたいに、単独行動? が無いとマスターから離れられないさーばんと。

 仕方ないのでセンセを布団で簀巻きにして家に帰ったわ。

 暴れたら面倒だし、でも離すとあれだし。

 そんで帰ったら遠坂が状況の変化についていけずブチ切れてた。

 

 とにかくなだめて話したさ。

 聖杯とやらはなんかくさそうって。

 これでお願いなんかしてもロクな事にならんだろうよ。

 そこで桜の頭の上に電球が出た。

 

 ゴルゴ切嗣こと親父が、セイバーに破壊させたのってこのせいじゃないですか? ってね。

 全員ポムって手を打ったわ。

 というかイリヤスよ、普通に飯食ってて草。

 馴染みすぎかよ。大河となんか楽しそうに喋ってるし。

 まあいいか。仲良きことはなんとやら。

 

 その後の事を話そう。

 え? 駆け足すぎ?

 いやだって消化試合だからええやろ。

 

 というか超能力あらため魔術は専門知識だらけで無理。

 フードおばさんがセンセの安全を確保した安心感からか、自分がコルキスの王女メディアだって言うし。

 ピンとこないけど遠坂がヘヘーッ! って畏まってたから凄いんやろ。

 だからあのグロいやつの処理は遠坂とメディアおばさんに任せたんよ。

 

 おばさんはおばさんで参加動機がいまの幽霊状態から人間になりたいと言う妖怪人間的な理由で、そんでセンセと夫婦になりたいと言う割とほっこりする内容で。

 だからグロいのをどうにか直して、それを叶えたいとさ。

 この街に被害が出ないなら別にいいよって事にした。

 桜が目をキラーンとさせて、私も清い身体に戻してほしいですっ! とか言いだしたがスルーした。

 

 まあそうして、グロいのをどうにかするまでの時間があるもんで、オレは「フッ、夜風に当たってくらぁ」と渋く決めて夜の冬木に繰り出した。

 行先は繁華街の裏通りにある大人のおもちゃとか人には言えない本とかDVDを置いている店だ。

 正直ここ一週間色々ありすぎたし、俺の家はギャルたちが居座っているからさ。

 察してよ。わかるでしょ?

 本を購入してどこかの公園のトイレかなんかで済ませたいんだよ。言わせんな恥ずかしい。

 

 そしたら住宅街を出た辺りで襲われた。

 あの胡散臭い神父と夜なのにキラッキラ光る鎧のDQN。黄金聖闘士のパチモンとか各方面に失礼だよね?

 俺の事を雑種とか呼ぶけどさ、自分から話しかけてきてマウント取りにくるってSNSにいるキッズかよ。

 顔とか良いんだからさ、もっと楽しい事に人生を使おう?

 そう言うと、雑種の癖に我を見下すかおのれェ……とか逆切れ。

 それを見て神父がニヤニヤ笑ってる。

 

 まあそんなんで問答無用で襲ってきた訳。

 あれ? さーばんとって全部で何人よ?

 7人? うーん? こいつはどれなんだよ。アサシンっぽく……ねえなぁ。

 あれか、裏ボス的なアトモスフィアかね?

 その割に闇討ちとか小物臭凄いんだが?

 

 すると金色とレスバトルをしてる俺に向かって神父が遠坂みたいなホバー移動で殴ってきた。

 俺が言うのもなんなんだけど、八極拳ってそう言うのじゃねえから。

 まあでもこの程度だと奥義を使うまでも無いよね。

 トキ譲りの柔の拳で対処可能。

 

 躱す度にギョっとしてたけど、金色が喚いて煩いから、神父には新膻中って秘孔をついて動けなくした。

 これって待てを命令したイッヌに「よし」と言わないと動かないみたいな効果がある。

 

 やーだって金色の背後がフワーンって波打ったと思ったら、槍とか剣とかビュンビュン飛んでくるんだぜ。空気読めよ。

 パラダイスを求めて繁華街目指して橋の上をスキップしていただけなのにこの仕打ち。

 でもまあ赤コートの時と一緒には出来なかったね。

 だって飛んでくる武器がデカすぎィ!

 流石に指ではつかめませんわ。

 

 ただ最初の舌戦でこいつの煽り耐性の低さは判明しているからね。

 煽りまくったわ。

 王ガーとかしつこいくらいに言ってくるから、凄い王様なのに武器飛ばすだけなんですね^^ 強い武器無いとよわそう(確信)

 みたいなことを武器を躱しながら繰り返し言い放つと、王様は「おのれおのれ」とか顔真っ赤。

 

 すると最初は街灯の上にガイナ立ちしてたのに、下に降りて来た。

 なんかモヤーンの中から剣を一本抜いて突進してきたわ。

 あれですな。そこで硬直している神父のが肉弾戦は強い?

 なんで北斗の拳でケンシロウによる舐めプにありがちな「ではこの人差し指のみで相手をしてやろう」みたいな事を言いつつ、剣を指で捌いてやった。

 

 それでガチ切れしたのか、結局はモヤーンから武器乱射に切り替えた。

 これはかっこわるい。

 なのでもういいだろと終わらせる事にした。

 せっかくだしと、北斗全部乗せで。

 

 無想転生で武器をスルーして近寄り、蹴りで金色を空中に浮かせ、飛び上がってトキの天翔百裂拳による手刀であかん方の秘孔を突きまくり、先に着地した俺は落下してくる金色に向かってラオウの天将奔烈でさらにカチあげ、最後はやはりこの技、ケンシロウの代名詞である北斗百裂拳でフィニッシュ。

 そして言葉はこれでしめようか。

 

 ――――金色、お前はもう死んでいる

 

 まああべしったりたわばったりもせず、泡の様に消えただけだけどさ。

 結局、これで打ち止めだったみたいだ。

 驚愕の表情で俺をみながら固まる神父を担ぎ、家路につく俺。

 仕方ない。エロ本は明日だ。

 襲われたしね、仕方ないね。

 

 で、帰ったらカオスだった。

 だってフードおばさんと遠坂が真剣に真・聖杯をどうするかと相談しているのに、その横でセンセに宿題の指導を受ける間桐兄妹。

 ボディコンは桜の背中にへばりついてる。

 

 さらにはさっきまでいなかったメイドが二人。

 イリヤスと台所で料理をしている。

 そして部屋の隅で三角座りをして不貞腐れているセイバー。

 

 そこに神父登場。

 まあ硬直は解いてやり、俺に金色と二人で襲ってきたから返り討ちにした話を説明したんだな。

 そしたらしょぼんとしていたセイバーが急に早口で喋り始めた。

 金色とのバトルの詳細を聞いてピンと来たってさ。

 そいつ絶対アーチャーだルルォ!? って。

 

 なんか前回もいたらしい。

 色々因縁があるんだネ。

 人に歴史あり、ってか?

 あ、こいつらもう死んでるんだっけ。

 

 すると遠坂がハッとした顔で言う訳。

 その話が本当ならおかしいよなぁ? って。

 だって赤コートがアーチャーだったんだから。

 聖杯戦争のシステム的に、同クラスが同時に来るとかあり得ないって。

 そうだよな。セイバーがSSRだって遠坂が言うんだ、だったらみんなセイバー呼ぶやろ。

 けど既にセイバーが出てたらもう出ないのが普通だと。

 

 まあこれでマヌケは見つかった様だなァ? となった。

 遠坂が問い詰めるも、神父は煽る様な表情でだんまり。

 だが残念。ここに北斗神拳の使い手がいるんですよ。

 ほあたぁッ!! と新一という秘孔を突く。

 これは本人の意思とは関係なく、なんでも聞かれた事を真実のみで答えてしまうと言う恐ろしい秘孔なのだ。

 

 結果、ちょとsYレならんしょこれは・・? って内容が出るわ出るわ。

 全員ドン引きどころの話じゃねえわ。

 みんな真顔で表情/ZEROだもの。

 

 なんと遠坂の親父を殺したのがこいつ。

 煽って桜たちのおじさんを死に追い込んだのもこいつ。

 まあそういうのもあるが、こいつ自身は既に死んでいるらしい。

 死んでいるのに秘孔が利くのもアレなんだがな。

 

 金色が聖杯の泥? とか言うのをカブって、そのマスターだったこいつに逆流した結果、止まった心臓の代わりを泥がしているらしく生き返ったとさ。

 で、人を追い込むのがとても楽しい神父は、今回は積極的に暗躍ムーブを愉しんでいたと。

 まあ話を聞けばもう用は無いって感じか、いやまあ遠坂ギャン泣きしてたから復讐だろうけど、人気のない場所まで俺に神父を担がせて運ばせ、令呪をつかってセイバーにエクスカリばらせて消滅させてたわ。

 

 ――――綺礼、てめぇの血は……何色だあぁぁッ!!

 

 教えてもいないのに遠坂が叫んでたね。

 泥とか言うし、セイバーの宝具? って聖属性っぽいし相性ばっちりやな!

 塵ひとつ残ってなかったわ。

 

 そしてとりあえずもう遮るものは何も無いって感じ?

 協議の結果、セイバーとキャスターは状態を維持できる限りこの地に留まる事になった。

 セイバーはどうしても聖杯に願いたい事がある。キャスターも。

 だから真・聖杯が浄化されるまで待つってさ。

 

 結局おばさんだけじゃ物理的に手が足りないってんで、遠坂がコネを使って時計塔ってとこに連絡して応援を呼んだ。

 どうも前回の戦争で負けはしたが五体満足で地元に帰ったマスターが、現在時計塔で講師をしてるんだとか。

 借金苦らしく、応援に来てくれるなら、遠坂が秘蔵の宝石をひとつギブユーするっていう対価で折り合いがついたそうな。

 

 まあそんなんで、どうにか真・聖杯はケリがつけられそうだが時間はちょっとかかるって感じ。

 困ったのはイリヤスで、どうも聖杯勝ち取って魔法とかを得ないと駄目とか。

 じゃないと家帰ったら殺されるかもとか物騒な事を言うのよ。

 幼女なのに可哀想じゃないか……。

 

 で、金はあるみたいだしさ。

 藤村の組長にお願いして法律関連の専門家を呼んでもらった。

 ヤクザとてコネはあるだろって感じで。

 で、バレちゃいかん魔術的な事はイリヤス本人が隠蔽をしつつ、死んだ親父ことゴルゴ切嗣が認知していたみたいな事をでっち上げた訳。

 

 結果、彼女の名前をイリヤスフィール・衛宮・フォン・アインツベルンとして日本に帰化させるって方向で動く事に。

 要はドイツに帰らなきゃ手出しできない事を逆手にとって開き直った。

 戸籍上、血縁は無くとも俺の姉となる感じだな。

 住むとこは冬木郊外に大きな館があるって言うし問題なし。

 今後は姉弟として関係を構築していきましょうと言う所で落ち着いた。

 

 まあイリヤス改めイリヤ姉は見た目はロリで中身は19歳と言うコ●ンの登場人物みたいになってるけど、実際はオカンのアイリスさんと切嗣の実の子で、でもアイリスさんはホモクルスとか言う謎生物で、イリヤも生まれてすぐホモクルス技術で魔改造された結果、寿命が短いとか言う結構重たい事情があるとこの事で判明し、俺もついつい情が湧いてしまった。

 

 なので魔法とやらも結局は聖杯が無いと云々な訳で。

 なら勝者不明のまま宙ぶらりんな今回、それを建前にここに居座っちゃえって感じよね。

 一応寿命云々に関しては、健康に纏わる秘孔を一通り試してあるから結果はいかに。

 例の湧いて来たメイド二人もホモクルスらしいので同じ事をしといたし。

 シロウ、ありがとうお姉ちゃん嬉しいと満面の笑みで言われたんだが、何とも形容しがたい感情が湧き立ち、何というかその……ほぼイキかけました。尊い。

 

 因みに認知関連の書類をでっち上げる際、必要な書類を提出していなかったと言う体で弁護士に処理してもらい、その書類は弁護士側に用意させ、それをメディアおばさんの魔術でごく自然に経年劣化した様な処理を掛けて貰った。

 ついでに弁護士側が作成した記憶はイリヤの魔術で記憶を改竄。

 おい、北斗神拳を使っておきながらなんだけど、魔術って何でもアリやな!

 

 これでイリヤの実家であるアイン何とかのお偉いさんの目を欺く準備は出来たって感じ。

 もし何かしらちょっかいを掛けてくるなら、俺がイリヤを守ればいい。

 それにメイドの片っぽが脳筋で強いらしいから普段の警護もばっちりだしな。

 

 まあそうして?

 これにて一件落着って感じでそれぞれ自分の居場所に帰っていった。

 はぁー静かになったわぁ……これでのんびり人妻モノで抜ける。

 と言っても気疲れもあってか、この日はそのまま寝オチしたんだがな。

  

 ところがだよ?

 翌日からも桜が普通にウチにくる訳。

 土曜だしガッコは休み。

 なのに朝やってきて、夕方になっても帰らんのよ。

 いっそド●キでT●NGAを買って豪勢なロンリープレイと洒落こむかとかも考えていたのに……。

 全然帰らねえんだ……桜ェ……。

 

 それで錯乱した結果、冒頭の台詞に繋がるって訳。

 そして桜のバブ味でオギャった結果、なし崩しで桜は俺の恋人となった。

 まあそれはいいんだ別に。

 

 正直彼女の見た目は好きだし、チ●ポ蟲により既に開通済みとかも気にならんし。

 健気過ぎて何でも俺に気を使って自己主張しなさそうって所はマイナスだが、それは付き合う内に我儘を言えるように調きょ……違う、許容するって態度を見せればいい。

 

 だがなぁ……色んな意味で桜は凄かったんだ。

 今まで抑圧されていた諸々を気にしなくて良くなったからか、その日の夜、結局彼女は帰らずに俺はおいしく頂かれた。

 わかる? 逆だろ普通。

 

 和室で布団を二つ敷いて彼女の今までの事とかを聞いたりしながらその内眠りにつく、そんな流れだったんだ。

 なのに突然桜が豹変して、野獣の様な眼光の桜に俺は貪られたのだ。

 何度も何度も! とても気持ちが良かった!

 

 だがすっかり忘れていたんだけど、ライダーも帰ってなかった!

 サクラ、私もいいでしょうか? そう言って彼女は現れた。

 じゃ一緒に先輩を愛しましょうってオイ。桜、俺の意思は。

 結果、かわるがわる俺は二人にパックンチョである。

 

 翌朝の俺、完全に干からびてたなぁ……。

 でもま、俺の中の人は大人だ。

 可哀想な人生だった桜を受け止めるくらいの甲斐性はあるさ!

 とか思ってたんだけどねぇ……。

 

 流石にこれが十日も続くとは……。

 死ぬわ普通に!

 だからね、俺は決めたのさ。

 

 

『少し自分探しの旅に出ます。 探さないでください。 士郎』

 

 

 ってね。

 そう俺は逃亡者衛宮士郎。

 現在、東に向かって失踪中である。

 俺の明日はどっちだ!

 

 

 Fin




誰だよ桜は不人気って言ったの。
くうくうお腹がなりましたとかクソポエムなんか知らない。
桜はシコい、それでいいじゃないか。

桜はなァ、姉より優れた妹なんだよ。
わかるかい? 凛になくて桜にあるモノを。

は? 胸? 違うよ。
圧倒的ヒロイン力なんだよ。

だがどう足掻いても原作では不遇。
だから贔屓してもいいじゃないか。

そう憤慨しながら書きました。
桜っぱい最高!
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