元素魔導士エルフが転生先の黒の暴牛で頑張る   作:ハッタリピエロ

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目覚め

翌日俺とファナは仕事である畑の方へ向かう。

 

「よーう!シャルラ手伝いに来てやったぞー」

 

「レイヤ、ファナ」

 

「シャルラさん。こんにちは」

 

俺たちは基本的にこういった畑の仕事や雑務などを手伝ったりするのが仕事だ。

 

「それで味噌漬けや醤油はどうだ?」

 

「ああ、おまえのいう味噌漬けも上手く出来上がっているぞ。我らエルフからすれば味噌や醤油などは非常にありがたいものだからな。あんなものを考え付くとはやはりお前はスゴイな」

 

いや単に前世の知識の受け売りなんですがね。

 

「もう少しで収穫できますか?」

 

「ああ、大根にカブなんかももう少しで収穫可能だぞ」

 

その後は畑の害虫などを駆除したり間引きしたりして休憩の時間に入った。

 

「平和だな〜……」

 

「そうだな……」

 

いや〜……便利なものはないが前世じゃなかったような平和な世界だな……

 

「シャルラ。チェスしないか?」

 

「む?いいだろう。このまえ負けた借りを返してやる」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

チェスもこの世界で俺が発案したゲームで今では大多数のエルフが楽しんでいる。

 

俺たちがチェスをしている間にファナはお弁当を用意してくれている

 

「はいチェックメイト」

 

「ぐっ……!」

 

いやー危なかったな……もうちょっとで負けるところだったわ

 

「また負けたか……やはりおまえは強いな……」

 

「ハハハ……ソンナコトナイヨ」

 

俺が勝てるのはシャルラが初心者だからだ。そのうち負けるだろう。俺はチェスは強い方じゃないのだから

 

「はい!終わり!ご飯食べよ?」

 

「そうだな」

 

弁当は果実の味噌漬けやマヨネーズ和えなどだ。

 

「美味いな……」

 

「ふふっ!それならよかった♪」

 

ファナが満面の笑みで微笑んでくれる。

 

ああ……天使がいる……

 

「あっ!レイヤご飯粒ついてるよ。ほらっ、こっち来てっ」

 

近づいてご飯つぶをとってくれるファナ

 

っていうかファナの顔が近い!

 

ファナも気づいたのか顔を赤くしてそっぽを向く。

 

「相変わらず仲睦まじいな」

 

シャルラに言われたせいで余計に意識してしまい益々ファナの顔が赤くなる

 

「レイヤ兄ちゃーん!」

 

子供たちが丘を走ってきてこっちに来る

 

「ねえねえ!野球やろ!」

 

「あっ、ずるーい!俺とベーゴマするんだ!」

 

どれも俺がこの世界に持ち込んだ娯楽を持ってきていた

 

「人気者ね♪」

 

「……うるせいやい」

 

その後は子供の野球の練習に付き合っていると

 

「ねえねえ!リヒト兄ちゃんの結婚式明日でしょ!?」

 

「そうだね。祝ってあげてね?」

 

「うんっ!でもレイヤ兄ちゃんとファナお姉ちゃんの時も皆で祝福するよ!」

 

子供の無邪気な爆弾発言に不意打ちを食らって俺とファナの顔がボンっと赤くなる

 

そうか……リヒトももう結婚か……

 

そして俺とファナも……

 

俺はファナの方をチラッと見るとプイっと視線を逸らされてしまった。

 

俺たちは家に帰って明日の準備をする

 

「明日は楽しみね♪」

 

「ああ、リヒトも遂に父さんか……」

 

まあリヒトとテティアの仲の良さは誰もが認めているんだけどなー

 

「ふふっ……明日のスピーチで緊張しているの?」

 

「……っああ……正直不安だ」

 

「大丈夫よ……そうでしょ?シルフ」

 

『そうよ!イジイジしないの!ここまで来たらやるだけやって砕け散りなさい!』

 

『いや、砕けたらダメでしょ!』

 

『ウンディーネの言う通りだよ』

 

『うっさいわね!ウンディーネ!ノーム!アタシたちのご主人様は砕けるぐらいでいいの!どうせすぐ元通りになるから!』

 

『そりゃそっか』

 

酷いぜ……シルフ…サラマンダー…

 

でも……

 

『プッ!アハハハハ!!』

 

俺たちはお互いに吹き出して笑いあった。

 

「ありがとう。おかげで気が少し楽になったよ……」

 

『な!か、勘違いしないでよね!レイヤが落ち込んでいるとこっちも気が狂うからよ!』

 

『シルフはツンデレだな~!ホントは好きなくせに~!』

 

『横取りはさせないわよ!』

 

『大丈夫だウンディーネ。レイヤは皆を平等に愛してくれる』

 

ギャーギャー騒ぎ出した精霊を放っておいて俺たちは就寝につく

 

そして翌日ー

 

「レイヤ、先にいってるわね」

 

「ああ、行ってらっしゃい」

 

俺は結婚祝いのプレゼントを用意していた

 

「うわっ!危ない!」

 

棚の上のプレゼントが落ちそうになったのでかろうじて受け止めるが次に落ちてきたプレゼントが頭に激突した時

 

「グッ……!これは……!」

 

頭の中に流れ込んでくるのは様々な情報、そして……

 

「そうか……ここは……ブラクロの世界だったんだ……なんか見たことがあると思ってたら……」

 

待てよ……今日は……ッ!ファナたちが危ない!

 

俺は結婚式場に急いで飛び立とうとしたが

 

『ンッンッンッ……!邪魔されては困りますねぇ……』

 

「ッ!お前は……悪魔……!」

 

俺の目の前に現れたのは……原作に置いてエルフ絶滅を引き起こした元凶……悪魔だった

 

 

 

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