アルベド二人旅   作:神谷涼

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 相変わらず、話少な目ですが。
 これで王都カタストロフ編は終わりです。



25:滅日(ほろび)(後編)

 王国戦士団の朝は早い。

 貴族どもと顔を合わせぬためにも、早くからロ・レンテ城に出仕し、訓練場に入っておかねばならない。

 平民出の彼らは、王城内での寝泊まりは許されていないのだ。

 彼らは普通に王都内で家を持つか、宿で滞在している。商人の家に下宿している者とている。

 だが、王の剣として日中は王城に在らねばならない。

 貴族や官僚は顔を合わせれば嘲るが、いなければいないで罵るし。役に立たないからと予算を切り詰めてくる。

 

 装備も城内にはない。

 全員が武装しての出仕だ。

 平民出身者に対する、貴族どもの嫌がらせらしいが……こればかりは、戦士団としてはありがたかった。

 戦士団には礼服など買う財貨などない。

 王宮にふさわしい衣装で揃えろなどと言われたなら、汚い仕事に手出しせざるをえなかったろう。

 使い馴れた武器と防具で身を固め、早朝に出仕する戦士団員らは、王都の治安維持にも貢献していた。

 

 そしてこの日も。

 彼らの早朝出仕は、王都の危機を――少し、変えた。

 

 

 

 

 王都の大通りは、早朝にも関わらず悲鳴が溢れていた。

 大通りを進む動死体(ゾンビ)の集団。

 通常のそれよりもおぞましい、痛めつけられた姿。

 元は明らかに、貴族の老若男女。

 子供が混じっていないのは、せめてもの救いだろう。

 

 そんな異常な状況に、戦士長ガゼフ・ストロノーフは素早く対応し。

 戦士団をまとめあげ、動死体(ゾンビ)どもの前に立ちふさがる。

 敵の歩みは遅い。

 駆け足で十分に追い越せるため、十分な防衛線を築く時間があった。

 ただ。

 戦士団も戦士長も、けして博学な人間ではない。

 この動死体(ゾンビ)の異様な頑強さ――そして筋力には気づけなかった。

 もっとも、カルネ村で聞いた女神の名が血文字で書かれた布に。

 村に行った戦士団の面々は、一筋縄ではいくまいと感じていた。

 

 戦士団と、従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)

 最初の激突は……戦士団は無論。

 集まりつつあった野次馬――王都の民にも、女神モモンガの名を強烈に刻み付けたのだ。

 

 

 

 

「っ……戦うな! 防壁を築け! 何を使ってもかまわん! 責任は俺がとる!」

 

 ガゼフは叫び、無事な戦士らを下がらせる。

 剣で立ち向かう無意味を悟ったのだ。

 最初の前列にいた戦士らは、動死体(ゾンビ)らの腕の一振りで弾き飛ばされ。

 建物の壁や石畳にぶつかっていた。

 動死体(ゾンビ)は、たいしたダメージを受けていない。

 ガゼフ自身も、複数の腕で突き飛ばされ、何とか着地できた状態。

 攻撃ではない。

 ただ、“邪魔だから”振り払われた。

 

(この動死体(ゾンビ)は戦うつもりなどなく……ただ王城に向かっているのか?)

 

 呻き声をあげながら前へ、前へと進んでくる。

 歩みは遅い。

 だが確実だ。

 素早い部下が張ったロープに、先頭がつまづく。

 後ろの動死体(ゾンビ)が、つんのめった先頭の動死体(ゾンビ)の肩を掴み……無理矢理に立たせた。

 同じような行動が何度も、集団のあちこちで行われている。

 だが、進む足は止まらず。

 前へ前へと、進み続けている。

 

「前方は妨害に専念しろ! さっき傷を負った者も合流だ! 動けるものは……左右からこいつらを挟む! 進行の邪魔をせず、横から殴りつけて“壊せ”!!」

 

 短時間で最適解にたどりつけたのは、ガゼフが騎士ではなく戦士だったからだろう。

 傭兵や冒険者の戦い方である。

 

 一部のモンスターには“戦う”意味がない。

 だが“退ける”“散らす”“壊す”意味はあるかもしれない。

 そんな時は、正面から戦わず……横から撃ち倒すべきなのだ。 

 相手は知性ある敵ではない。

 牛の群れ……いや、暴走した馬車の如きもの。

 前方は障害物設置に専念し、左右からひたすら槌を振り下ろすが如く剣を振るい死者を解体する。

 消耗を避けて武技は使わない。 

 

(くそ……これでは素振りも同然……ぐ!)

 

 時折振り払う腕をかわしながら、ひたすら剣を打ち込む。

 頑強なアンデッドの肉体は容易には崩れない。

 攻撃してこないため、ダメージこそ受けないが……腕は悲鳴をあげる。

 

(鍛え続けたはずが……武技に頼っていたか!)

 

 己も、部下も、腕が重くなる。

 素振りと違い、頑強なアンデッドの肉体をひたすら剣で撃つのだ。

 中には剣が曲がり折れる者すらいる。

 しかも時折、勘違いした貴族(生者)が戦士団を嘲笑いながら突っ込んで来て……動死体(ゾンビ)に吹き飛ばされる。

 これもまた邪魔で、戦士団の戦意を萎えさせた。

 腕が震え、意気は消沈し、何の意義も見いだせない。

 剣を振るい。

 剣を振るい。

 戦う意味がどこにあるのか。

 いや。

 

(これは戦でも何でもない)

 

 戦闘ではないのだ。

 ただの作業である。

 巨大な丸太を、剣でおがくずに変えるが如き作業。

 まさにRPG的な作業プレイである。

 次第にガゼフも戦士たちも、振るう剣は無心となり。

 人体を切りつけている感覚も、相手が貴族の骸と言う意識もなくなり。

 ただ、作業として。

 最低限の力で。

 最適の効率で。

 

(斬る)

 

 この動死体(ゾンビ)討伐は、日が高く昇り、傾き沈む頃まで続いた。

 最初は幾人もの戦士が一体をようやく倒していたのが。

 次第に彼らは人体の弱点を自然と見抜き。

 関節の間を切り落とすようになる。

 肉の斬るべき線が見え。

 脱力した振り下ろしが……強靭なアンデッドの肉体を両断する。

 法国の秘中の秘でもある“ぱわーれべりんぐ”により、ガゼフと戦士団のレベルは大きく上昇し。

 いくつもの武技を開眼し。

 また剣の極意を会得しつつあったが。

 今の彼らはただ無心に、動死体(ゾンビ)を切り刻み続ける。

 訪れる動死体(ゾンビ)は100近い。

 全てを斬るまで、戦士団の戦いは終わらないのだ。

 この日、ガゼフ・ストロノーフとその戦士団は、剣の修羅となった。

 40レベル近いアンデッドを100体近く討伐し、経験値を得たのだ。

 集団として彼らほどの領域に至った戦士集団は――この世界にあるまい。

 

 彼らは時間をかけて見事に動死体(ゾンビ)の群れを処理した。

 だが、これがただの陽動とは気づかず。

 高みに至る犠牲として……守るべきものは失われた。

 

 

 

 

「それじゃみんな、いってらっしゃーい♪」

 

 クレマンティーヌは上機嫌で彼らを送り出す。

 第一王子バルブロ。

 奴隷売買部門の長コッコドール。

 巡回使スタッファンなんとか。

 その他、貴族やら犯罪者やら商人やら、いろいろ。

 裏娼館にいた、女神が目障りに思うであろう人間もろもろ。

 クレマンティーヌとニニャが昼近くまで念入りに地獄を見せた連中である。

 

「攻撃してくる奴がいたら、ゆっくりぐーで殴ってあげよーねー。玉座の前までいってらー♪」

 

 ぶんぶんと手を振って呼びかける、クレマンティーヌ。

 今の彼らは等しく従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)

 生前とは比べ物にならぬ力を得た、40レベル近いアンデッド。

 

「無闇に攻撃させすぎるなよ。作戦通り、合図があったら全てアンデッド化を解除することを忘れるな」

「わーかってるよ、もー。法国じゃないんだからさー、同格のクセにあんまり偉そうに言うなら……」

 

 注意するニグンに、クレマンティーヌが殺気を飛ばす。

 

「ふん。モモンガ様の恥となることはするなと言っているのだ」

「へーへー。こんな国がどうなろうと、モモンガ様は気にしないとおもうけどねー」

 

 お互い、元の所属もあって相性はよくない。

 

「まあまあ、あれで貴族がめちゃくちゃになるならいいじゃないですか!」

 

 徹夜明けと悪堕ちで、隈ができた上に瞳のハイライトも消えたニニャが嬉しそうに言う。

 

「いやー、範囲攻撃とアンデッド化攻撃ってすっごいねー♪ あれだけで王国滅んじゃうんじゃない?」

 

 ぷぷーと笑いを我慢しきれず噴き出すクレマンティーヌ。

 

「さすが先輩すごいです! 滅ぼしちゃいましょうよ!」 

 

 そう囃し立てるニニャに、朴訥で素直で真面目な魔法詠唱者(マジックキャスター)の面影はない。

 

「少し眠るか、早くカルネ村に送ってもらう方がよいぞ、ニニャ」

 

 カジットが心配げに言うが。

 

「で、次はあの六人ですか? 一体はアンデッドでしたが、どうやって痛めつけましょう?」

 

 ふらつきながらも、ニニャは気づかず、血生臭い会話を続ける。

 

「そのへんはモモンガちゃん次第だねー。あの死者の大魔法使い(エルダーリッチ)は使えるかもしれないし」

「そうだな……王国の裏事情に詳しく、また一定の戦力を持つ者は、モモンガ様も価値を見出されるだろう」

 

 ニグンも口を挟んだ。

 縛られ、転がされた八本指の警備部門最強――六腕を見下ろす。

 己らを遥かに超えた実力の戦闘集団。

 いや、その中の一人に完全にいいようにされ。

 今も好き勝手に言われても、六腕に抵抗する気力はなかった。

 

「まー、私を重用してくれるくらいだから、人品についてうるさくは言わなさそーだもんねー」

「そういうことだ」

「そうなんですか……運が良かったですねぇ」

 

 残念そうに言いつつ、ニニャが笑う。

 その、ぞわりと怖気立つような笑みに、アンデッドであるデイバーノックすら鳥肌が立った。精神効果とか恐怖とかそんなチャチなものではない。

 霊魂そのものを、ヤスリで擦るような……そんな何かを、ニニャの笑みは持っていた。

 

「ふふ、あの連中で王国が……滅んじゃうといいなぁ」

「滅べば滅んだで、モモンガ様にいらぬ苦労をかける。あのラナーと言う娘に、うまく運ばせるべきだぞ」

 

 危うい笑みのままぶつぶつと言うニニャを、ニグンが(たしな)めた。

 

(アカン)

 

 ヤバみを増した少年に、カジットはまたも頭を抱え。

 倫理と常識の儚さを痛感するのだった。

 彼が言えることではないのだが。

 

「ともあれ、私は別方面から少し追加の陽動を行う。あれらは玉座に至ってもらった方がいいからな」

 

 ニグンが〈転移門(ゲート)〉を起動する。

 

「りょーかい。とりあえず、この連中が聞き分けよくなるように、少しだけ(しつけ)よっかなー♪」

「はい! やりましょう!」

 

 クレマンティーヌの目が六腕を見る。

 ニニャが目を輝かせ、力強く頷いた。

 六人の目が、救いを求めるようにカジットを見る。

 ……もちろん、カジットは黙って首を横に振るしかなかった。

 

 

 

 

「……天使では法国がモモンガ様に影響を持つように誤解されかねん」

 

 己に言い訳するように呟き。

 上空に浮遊するニグンは、肩をすくめた。

 ニグンの第七位階魔法〈不死の軍勢(アンデス・アーミー)〉によって呼び出された無数のアンデッドが、ロ・レンテ城の城壁内を跋扈している。陽動ゆえ、ただ適当に動き回るようにしか命令していない。

 だが、ニグンの生まれついての異能(タレント)により強化されたアンデッドだ。

 最下級の骸骨(スケルトン)すら、実戦経験のない城内衛兵の手には余る。

 

「明らかな陽動なのだが……あれらの轟音に気づきもせんか」

 

 城壁を叩き壊し、裏娼館から放たれたバルブロ王子らの従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)が雪崩れ込んでくる。

 それらは大量の下級アンデッドに紛れ、未だ王宮兵士らに気づかれていない。

 ニグンがいる上空からならば、強靭な従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)の一団が、下級アンデッドの群れをかき分け進む様子が、目にも明らかなのだが……。

 

「戦士長はがんばっているようだが……くく、己が守るものを忘れてはいかんな」

 

 戦士団に戻ってこられては厄介になる。

 城内から戦士団へと送られる伝令を、殺さない程度に潰す。

 元陽光聖典隊長としては、たやすい仕事だ。

 

 ニグンとしては無軌道なクレマンティーヌより有能な己を証明でき、誇らしい。そして、生前の最期に縁のあった戦士長ガゼフを、策で見事に打ち負かしたという充実感。

 ほんの少し浸る間にも、従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)は王宮の壁を壊し、玉座を目指す。

 

「フン、あの女のシモベに実行役を任せるのは不安だが」

 

 しかし、見た目がただの動死体(ゾンビ)という点は実に便利だ。

 王都に至るまで、ろくに備えをさせなかったのもその特性につきる。

 正直、羨ましい能力だった。

 

「……まあ、今の私の任務は陽動だ」

 

 集合する死体の巨人(ネクロスウォーム・ジャイアント)に王宮を壊させ、さらなるアンデッドを内部へ雪崩れ込ませながら。

 ニグンは再び肩をすくめた。

 

 

 

 

「……帝国に磨り潰され滅ぶと覚悟していたが。アンデッドに滅ぼされるとはな」

 

 諦観した目で、リ・エスティーゼ国王ランポッサⅢ世は外を眺めていた。

 どこから現れたともしれぬアンデッドの数は膨大。

 手入れされていた庭園は無数の死者で覆い尽くされ、城内の兵士らは逃げ惑うばかり。

 有事ゆえに武装こそしているが、ろくに戦えるはずもない。

 ズーラーノーン、帝国の逸脱者、法国の陰謀――様々な可能性は浮かぶが。

 己の無能で滅ぶよりは良いかとも思えた。

 

「早く戦士団を呼び戻すべきです、父上! 追加の伝令を!」

 

 第二王子ザナックが叫ぶ。

 ガゼフ率いる戦士団が、大通りで異様に頑強な動死体(ゾンビ)と戦っていると聞いたのは、朝も早くのこと。

 おそらく、彼らはまだ戦っているのだろう。

 それらしき動きが、窓からもいくらか見える。

 送った伝令は帰らず、ガゼフが来る様子もない。

 

 既に王宮内は大量のアンデッドが入り込んでいる。

 伝令を送っても、数少ない忠義の兵を失うばかりだ。

 第三王女ラナーは、入り込んだアンデッドによって分断され、玉座前には来れそうにない。

 第一王子バルブロは、昨夜市井にお忍びで出かけたまま帰ってきていない。

 

(最後にラナーの顔を見れぬのは、無念だな)

 

 もはや、玉座の間に残る兵士もわずか。

 多くは既に逃げるなり、隠れるなりしているのだろう。

 王はただ、深々と溜息をついた。

 

「へへへ、陛下! バルブロ殿下が! バルブロ殿下が!」

 

 数少ない忠義の兵が、玉座の間に飛び込んでくる。

 

「バルブロが帰ったのか?」

 

 彼の方を向いて問いかけるが。

 答えはすぐわかった。

 よろよろと歩きながら現れた動死体(ゾンビ)の群れ。

 その先頭にいるのは……おぞましいまでの拷問を加えられ、死体を冒涜されていたが。

 間違いなく第一王子バルブロだった。

 

「ッ!」

 

 ランポッサⅢ世は無能な王である。

 バルブロ王子は愚昧な王子である。

 重々自覚している。

 だが。

 それでも。

 王は我が子を、国以上に愛していた。

 我が子の肉体をこれほど冒涜されて。

 許せるはずがない。

 認められるはずがない。

 ランポッサⅢ世の視界は真っ赤に染まった。

 反射的に剣を抜き放ち、我が子に駆け寄り。

 理屈も何もなく、ただ己の子を冒涜した者への怒りと共に。

 剣を振り下ろした。

 

 そして国王ランポッサⅢ世の意識は消え。

 肉片の華が、壁に咲いた。

 動死体(ゾンビ)となったバルブロ王子の拳に殴られ、吹き飛ばされ。

 形も残さず潰れ消えたのだ。

 

 第二王子ザナックは震え、失禁しながらへたり込んだ。

 

 

 

 

「ほう。見事にことが運んだものだ。これもモモンガ様の加護か。偉大なる女神に仕える我らには天運も味方すると見える」

 

 アンデッドの目を通し、様子を探っていたニグンは感動すら覚えつつ頷いた。

 犠牲を他に出さず、見事に王だけを殺した。

 〈伝言(メッセージ)〉を使い、クレマンティーヌに命令変更させつつ。

 さらなる作戦を進める。

 せっかく王を討ち取ったのだ。

 情報は新鮮なうちに、印象深く告知せねばならない。

 

「――では、行くがよい。我らが女神の偉大さを宣言せよ」

 

 ニグンは先触れを次々と召喚し。

 王都リ・エスティーゼ全域に告知させる。

 揺らめく黒い靄のようなそれは、無数の顔を絶えず浮かばせながら。

 聞く者の精神をかき乱す声で宣言した。

 

『偉大なる女神モモンガ様の意により、リ・エスティーゼ王国への誅罰は降されり』 

『戦う者は剣を納めよ。誅罰は今終わった』

『なれど、変わらず悪を為す者にはまた、新たな誅罰が行われるであろう』

『民を虐げる貴族には、永遠なる苦しみと消えぬ恥が降りかかるであろう』

 

 蒼の薔薇もいない今、王都で上空を飛ぶあれらを討ち取れる者はいまい。

 一体をどうこうしても、もはやどうにもならぬ。

 ニグンは〈不死の軍勢(アンデス・アーミー)〉を解除し。

 魔法で召喚されたアンデッドを消滅させる。

 見れば、クレマンティーヌの造った従者の動死体(スクワイア・ゾンビ)もまた。

 予定通り死体に戻り、転がっていた。

 

「よし。では帰還するとするか」

 

 満足げに頷き、ニグンは裏娼館へと転移する。

 そして彼らは……誰にも悟られぬまま、王都からの凱旋を果たした。

 

 

 

 

 そして、先触れの言葉に……王国戦士長ガゼフ・ストロノーフは。

 硬直しきった腕から、剣を取り落とし。

 絶望に膝を屈した。

 




 後はラナーが何とかしてくれるでしょう。
 まあ玉座につくのはザナックなんですが。

 作戦とか言ってますが、ニグンさんが全部決めたことです。
 モモンガさんが出した指示は「王国の汚い貴族掃除しといてー」ってだけ。
 女神の名前出していいって言ってたから、張り切って宣伝してます。
 ホントは天使を召喚して使いたいけどここで使って、女神と法国は~とか言われたらめっちゃむかつくので、女神思いのニグンさんは使いません。アンデッドで統一しました。

 先触れちゃんは、原作リザードマン編で告知に来てたアレです。

 王都の危機的にはガゼフさんのがんばりは何の意味もありません。
 でも、無抵抗の高レベルゾンビをひたすら斬りまくったせいで、戦士長は30レベル代、戦士団は20レベル代中盤以上まで上がってます。この戦力アップは大きい!(かもしれない)
 戦士長は装備なしで普通にデスナイト倒せるようになりました。戦士団も三対一くらいでかかれば、勝てます。
 現クレマンティーヌには、全員でも勝てません。

 バルブロ王子はゾンビ王子として、数年後は子供の唄とかになってそう。

 クレマンさんも、カルネ村に一時帰還。
 まだまだクソ貴族はいるので、今後はニニャにパワーレベリングしつつ、二人で王国行脚します。
 ニニャはレベルアップして、変なクラス生えてそうですね。

 クズなクレマンさんが助命(?)されてるので、六腕も使えるかなーって判断。ひとまずカルネ村送りに決定。実際にどうなるかはモモンガさんの御前で、どんな態度見せるかによります。
 だから、失礼のないようマナーを教えてあげる二人。クレマン先輩やさしー!
 カジットさんはすっかり苦労人&常識人。六腕からもなつかれそう。
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