提督の朝は早い・・・・・・と格好よく決めてみたい所であるが、俺が起床するのは朝6時。人によっては早いというかもしれないが、かつての社畜時代には朝5時起きなんて当たり前だったのだから俺からすれば充分余裕のある時刻だ。
俺はいつものように、ベッドからむくりと体を起こすと目を擦る。
いつもなら俺はこのままベッドから降りて顔を洗うのであるが・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・」
腰周りに何か違和感を感じた。まるで何かが巻き付いているような感覚。俺はそのまま掛け布団を上げて、腰の方を確認した。
「・・・・・・んん・・・・・・」
小麦色の肌をした小さな少女が、俺の腰に抱きつくようにして静かに寝息を立てていた。
「てーとく・・・・・・にゅふふ~」
「・・・・・・・・・・・・」
俺は溜息をつくとその少女――グレカーレの頭を突いた。
「グレカーレ、お前起きてるだろ」
「・・・・・・バレた?」
悪びれもせず、グレカーレは顔を上げた。
「なんでまた俺のベッドの中にいるんだ。お前の布団は新しく作ってやったろう」
妖精さんお手製の新しい布団セットは昨日の夜に完成し、皆の寝室に運び込まれているのだ。
かつて清霜がやって来た時は、その辺の準備が出来ていないから俺のベッドを貸してあげた。しかしその時と違って、グレカーレにはちゃんと寝床があるのである。
「別にいいでしょ? あたしみたいなカワイイ女の子が朝起きたらベッドにいるなんて、男の人なら皆妄想するっしょ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「テートク。ほら、ひーらひら♪ あ、今、見たでしょ? もーエッチなんだから」
「・・・・・・・・・・・・」
「て、何処見てるのよ! ちゃんとこっち見てよ!」
「あのな、そういうことは背を20cm以上伸ばしてから言え」
俺は不相応な挑発をしてくるグレカーレをベッドから降ろそうと、彼女に手を伸ばした時であった。
「ていとく~、おはようございまーす。今日も張り切って――」
元気よく五月雨が部屋に入ってきた。そしてベッドの上の俺とグレカーレを見て完全に固まってしまう。
初雪のように白い肌が徐々に紅く染まり、五月雨はあわあわと手をバタつかせて、そのままドアを締めた。
「し、失礼しました! お、お楽しみの所!」
そして逃げるようにその場を後にする五月雨――って、
「待て待て待て! 変な誤解するな! ていうかグレカーレもここで抱きついてくるな!」
「なんでーいいじゃん、五月雨さんも誤解しちゃったんだしこのまま・・・・・・」
そこまでグレカーレが言った直後、彼女の首元に黒い主砲の先端が突きつけられた。
「そこまでよ、グレカーレ」
「げ、し、不知火さん・・・・・・」
いつの間にかいた不知火が、グレカーレの首元に主砲を突きつけていたのだ。
「し、不知火。いつからそこにいたんだ」
「もし司令に何かあってはいけないと、昨晩からベッドの下に潜んでおりました」
「忍者かよ・・・・・・」
というか昨日の夜にはまだグレカーレはここに来ていないので、下手すると一晩中ベッドの下に潜んでいた事になる。
それはそれで怖い・・・・・・
「さ、グレカーレ。こっちに来なさい。お話があるわ」
不知火は氷のように冷たい表情でそう言うと、グレカーレの首根っこを掴んで俺から引き剥がしていく。
「ちょ、ちょっと! 不知火さん痛い・・・・・・って顔コワっ! て、テートク! 見てないで助けてよ!」
「達者でな、グレカーレ」
涙目で助けを求めるイタリア駆逐艦を俺は笑顔で見送ると、そのままベッドから降りた。
とりあえず髭剃って顔洗ってから、五月雨の誤解を解きにいかないとな。
着替えてから私室を出たタイミングで、どこからか少女の断末魔が聞こえた気がしたが、俺は無視した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「今日はグレカーレもいることだし、久々にパンにしてみたぞ!」
流刑鎮守府の食事は皆揃ってが原則。小さな食堂スペースに鎮守府メンバー全員が集まり、長月の作った美味しいご飯を食べるのだ。今日の献立は彼女の言うとおり、トーストと目玉焼きにサラダだった。基本的に主食は米である我が鎮守府では、珍しいメニューである。
「イタリアのパンとは違うけど、これはこれで……」
そんなことを言いながら、グレカーレはトーストにバターを塗って美味しそうに頬張っていた。
「お姉さま、いちごジャム取って!」
「はい、清霜。私も使うから後で返してね」
ジャムをたっぷり付けて満面の笑みでパンにかぶりつく暁・清霜コンビは見ていて微笑ましい。一応グレカーレは二人の妹分なのだが、バターで優雅に食べる彼女に比べて、ジャムでパンを甘々にして食べる二人の姿はどうしても子供っぽく映る。やっぱりグレカーレがお姉さんだよな……
「提督。お飲み物は紅茶と珈琲、どちらになさいますか?」
先程の誤解が解けた五月雨が笑顔で尋ねてきた。
「紅茶を頼むよ。砂糖は入れないで」
「谷風さんも、紅茶で頼むぜ」
「ボクは珈琲ね! 砂糖マシマシで!」
「はいはーい、グレカーレちゃんはどうする?」
「んー、あたしはコーヒーかな」
確かにイタリアと言えば、エスプレッソやカプチーノのイメージがあるな。
「清霜は牛乳! グレちゃんも、牛乳をいっぱい飲んで大きくなって、一緒に戦艦になろう!」
この僻地ではかなり貴重な牛乳を清霜はコップ一杯に注ぐと、ぐびぐびと腰に手を当てて飲み始めた。
「それもいいけど、コーヒーにミルクを入れると……簡単カフェラテの出来上がりっ♪」
「おお~っ! 凄い、グレちゃん!」
「えへへ、どう姉さん。見直した?」
「ふふ、でも二人ともまだまだお子様ね! 暁は優雅にミルクティーよ!」
何だかんだでグレカーレは三姉妹として、チビッ子たちと打ち解けているようだった。三人のやり取りは年相応の子供らしくて、見ていて微笑ましい。
「そういやグレカーレは今日、どうするの?」
「いきなり遠征もどうかと思うし、演習が無難じゃないか?」
「確かにグレカーレの実力を測っておかねぇとねぇ」
皐月の問いに長月と谷風が答えたが、俺も二人の意見に賛成だった。前に聞いた説明だと、グレカーレは先天的な艦娘。生まれながらの艦娘である。清霜がそうだったように、彼女もまた高い実力を持っている可能性があるのだ。
「おっ! いいね、演習! あたし、頑張っちゃうよ!」
演習と聞いてにわかにテンションが上がる、グレカーレ。意外と好戦的なんだろうか。
「そう。なら私が相手をするわ」
すると今までの黙っていた不知火が立ち上がった。
「えっ、不知火が?」
「グレちゃんには早くない?」
姉たちが心配するのも無理はない。不知火は単騎の実力なら流刑鎮守府で一番である。いくら潜在能力の高いグレカーレとはいえ、相手が悪いだろう。
「不知火さんか……いいねいいね! ケンカだ、ケンカ!」
だがグレカーレも引く気は無いようだ。生き生きとしているグレカーレに対し、不知火はいつも以上の仏頂面。
何だか対照的な二人だった。
そしてあっという間に朝食に時間は終わり、俺たちは波止場の方へ移動した。
眼前の先には艤装を装着した不知火とグレカーレが互いに、睨み合っている。
「暁と清霜を思い出すな。二人もこうやって決闘して仲良くなったし・・・・・・」
かつて清霜がこの流刑鎮守府にやって来た時、暁と一悶着あったが戦って色々あって分かり合ったのだ。
今回の不知火とグレカーレも同じようなモノだろう。俺はそう考えていたのだが・・・・・・
「いや、今回はそんな簡単なモンじゃねえぞ」
谷風が俺の横でそんなことを言ったのだった。
「暁と清霜は基本的に精神が子供だったからな・・・・・・だがあの二人は違うぞ」
長月が暁達に聞こえないようにと、耳打ちしてきた。
確かに不知火とグレカーレの精神年齢は暁達より上だろうが・・・・・・
「では・・・・・・始めっ!」
五月雨の号令と共に、不知火とグレカーレは動いた。
幾つもの水柱が水面に立ち、硝煙の香りが鼻孔を突く。
「はっ・・・・・・速い・・・・・・」
思わず俺の口からそんな感想が漏れた。
二人はどちらも機敏な動きで相手の砲撃を回避しながら、次々と主砲を放っていく。
こんな片田舎の鎮守府に所属している駆逐艦とは思えないほど、ハイレベルな戦いだった。
「グレちゃん、頑張ってー!」
「お姉様が着いてるわよ!」
暁と清霜は末妹であるグレカーレを応援していた。その声援に応えるようにグレカーレは不知火の砲弾を紙一重で避けながら、主砲を放ち前に突っ込んでいく。
やはり好戦的な性格なのかグイグイと前に行く戦法だ。だが不知火も負けてはいない。
グレカーレの攻撃を的確に避けつつ、距離を取りながら牽制を加えていく。
「不知火もさすがにやるな。グレカーレの接近を許していない」
「近距離勝負でも不知火は強いけど、こうやってグレカーレの体力を削いでいってる。えげつないなぁ」
長月と皐月が感心したように言った。
やはり艦娘として、戦い方が気になるようだった。
「どっちが勝つと思う?」
俺は横にいた谷風に尋ねた。
「・・・・・・実力は多分同じ位だかんなぁ・・・・・・でも不知火の方が上手だな。このままだとグレカーレのスタミナ切れで、やられんだろうな」
何だかんだで武闘派である谷風の評価は間違っていないようだった。グレカーレの動きは段々遅くなり始め、顔色も苦悶の色が浮かび始める。
一方の不知火は顔色一つ変えず、淡々とグレカーレに攻撃を加えていく。徐々に不知火がグレカーレを押し始めてきた。それを理解しているからこそグレカーレはどんどん、荒っぽい行動に移っているのだろう。
「ああん、もう!」
「遅いわね」
グレカーレがやけっぱちで放った主砲も空を切り、不知火の最後の攻撃が彼女に直撃した。
爆発と共に黒煙が巻き上がり、五月雨が右手を挙げた。
「グレカーレちゃん大破。不知火ちゃんの勝ちです」
五月雨の号令と共に演習は終わった。結果は不知火の勝ち。それはしょうがないのだが・・・・・・
「ヤダヤダ! もう、ありえないし!」
「勝負の結果です。受け入れなさい」
波止場まで戻ってきた二人は妙に雰囲気が悪かった。
勝負に負けて悔しいとかそういうんじゃない。
もっとドロドロしたような怒りと憎しみが感じられた。
「・・・・・・で、でもグレカーレも頑張ったじゃないか。不知火はこの鎮守府の中でも一番の実力者だぞ。そんな不知火にここまで粘ったんだから大したもんさ」
俺のフォローに機嫌の悪そうだったグレカーレは一転してにこやかになり、そのまま腕に飛びついてきた。
「そう? あたし強かった? 頑張った? テートクもそう思う?」
嬉しそうに俺にすり寄ってくるグレカーレの頭を撫でてやる。ふわふわの感触が心地いい。
暁と清霜もグレカーレの健闘を称えるように、彼女の頭を撫でたり肩を叩いたりしていた。
ようやく和やかな空気が流れたと思った時であった。
「グレカーレ、もういいでしょう。司令から離れなさい」
不知火がグレカーレの襟元を掴んで、強引に俺から引き剥がしたのだ。
「ちょ・・・・・・何すんのさ、不知火さん!」
「貴方は司令に慣れ慣れしすぎです。いいから離れなさい」
「お、お姉様・・・・・・なんか不知火さん怖くない?」
「うん・・・・・・どうしたのかしら」
いつも以上に強面な不知火に暁と清霜も怯え始めた。
「不知火さんさぁ・・・・・・いくらなんでもやり過ぎじゃない? いくらテートクがす――」
「そこまでだ二人とも」
そこに割って入ったのは長月だった。
「もう任務の時間だ。不知火、お前は今日遠征の旗艦だろう。皐月と暁を連れてさっさと行け」
「でも・・・・・・」
「いいから行け。谷風、お前は清霜と演習だ」
「・・・・・・合点! 清霜、いくぜぃ!」
谷風は何かを悟ったように清霜の腕を取るとさっさと行ってしまう。
「でも長月・・・・・・」
「長月の言うとおりだよ! さ、遠征遠征!」
不満げな不知火の腕を取ったのは皐月だった。さらに暁の腕も掴んで、そのまま遠征の準備に向かっていく。
「提督、私達もお仕事に参りましょうか」
そう言って五月雨が俺の肩を叩いた。うん、そうだだ。あとは長月に任せるか。
俺はそう思いながら五月雨と一緒に戻っていくのだった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「グレカーレ。ちょっといいか?」
長月はそう言うとグレカーレの横に腰を降ろした。場所は波止場。二人の目の前には先程模擬戦が行なわれた、大海原が広がっている。
「・・・・・・少し不知火をからかいすぎじゃないか」
海の方を見ながら、長月は言った。グレカーレも同じように水平線の向こうを遠い目をしながら、見つめている。
「だってさ・・・・・・もっとテートクといちゃいちゃしたいのにさ。不知火さん邪魔するんだもん」
少しだけむくれたような顔でグレカーレは言った。こういう事を言うくらいには、長月は信用されているらしい。
「そもそも司令官の何処に惚れたんだ? 会って間もないだろう?」
長月の言うとおり、グレカーレは最近流刑鎮守府に着任したばかりである。
何だかんだで流刑鎮守府の初期メンバーは司令官との付き合いも長い。その中で彼の長所短所を見てきて、その中で好意を抱いたのだ。
だがグレカーレ刃つい最近この鎮守府に来たばかりである。司令官と会ったのも少し前であった。
それなのに司令官に固執するのが、長月には分からなかった。
「・・・・・・長月さんって、生まれつき艦娘?」
「いや、私は後天的だ。この鎮守府で先天的艦娘はお前と清霜だけだ」
「・・・・・・うん、だろうね」
グレカーレは遠い目をして言った。
「長月さん、故郷は?」
「本土さ。といっても何年も帰ってないがな」
「そうなんだ」
少しだけグレカーレは顔を下げた。
「あたしみたいな生まれつきの艦娘はさ。無いんだよね、故郷とか、家族とかさ」
長月ら後天的艦娘は元々、普通の少女だった。艦娘の素質を見込まれ、修行して艦娘になったのだ。
だがグレカーレと清霜は違う。
親も故郷も無い。
だからこそ生まれた鎮守府やそこの提督に懐くという事例は長月も知っていた。
「だからテートクにあたしを見て欲しいんだよね。でも不知火さんが嫌いってわけじゃないんだ」
「不知火に構って貰って嬉しかったのか?」
「・・・・・・まあね」
長月は大きく溜息をついた。
時折大人びた言動をするので忘れがちだがグレカーレはまだ子供だ。しかも実年齢なら生まれたばかりの0歳児である。
清霜がすぐに流刑鎮守府に慣れたのは本人の気質もあるが、一緒にいてくれる暁の存在も大きいだろう。
グレカーレは早く流刑鎮守府に慣れたいのだろう。その焦りが少し暴走してしまったようだ。
「まあ、そんなに生き急ぐことはない。この流刑鎮守府はその名の通り、僻地中の僻地。時間など腐るほどある」
長月はグレカーレの肩をポンと叩くと立ち上がった。
「司令官も私達も、お前を歓迎している。焦らずゆっくり進んでいけばいいさ」
それだけいうと長月は歩き出した。グレカーレは暫く、そこに座ったままだった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「作戦が終了しました」
不知火が鎮守府に帰投したのはその日の夕方であった。
その後ろにはドラム缶を抱えた皐月と暁も続いている。
「お疲れ様です、みんな」
俺と五月雨は波止場で皆を迎えた。
タオルを一枚ずつ渡していき、皆が汗をそれで拭っていく。
「不知火さん、お疲れ様。皐月さんと暁姉さんもご苦労様」
そこにやってきたのはグレカーレだった。
心なしか緊張が走る。
「グレカーレ・・・・・・」
不知火が彼女をじっと見つめる。そんな不知火にグレカーレは両手を出した。
「不知火さん、ドラム缶持ってきますね。皐月さんと暁姉さんのも」
「え、ええ・・・・・・」
少し訝しみながらも、不知火はドラム缶をグレカーレに渡した。
「ありがとね、グレカーレ」
「頼むわね、グレカーレ」
皐月と暁も笑顔でドラム缶を渡す。なんとなく安心したような笑顔であった。
「ではまた後で!」
グレカーレも駆逐艦だが艦娘、なんとか三つのドラム缶を運んでいこうとする。
「待ちなさい。さすがに三つは難しいわ。私も手伝います」
すると不知火がグレカーレの持つドラム缶を一つ持ち上げた。
「一緒に行くわ。どこに持って行くか分からないでしょう」
「・・・・・・ふふふ、ありがとう不知火さん」
不知火とグレカーレは肩を並べて歩いて行く。
朝の険悪さはあまり感じられなかった。
「ふう・・・・・・何とか仲良くなったかな」
「ふふ、まだ分からないですけど、不知火ちゃんとグレカーレちゃんはきっと大丈夫ですよ」
二人を見送りながら俺と五月雨は、そう話すのであった。
そしてその夜。
皆で仲良く卓を囲んで夕食の時間が始まった。
「グレカーレ、ちゃんと全部食べなさい」
「ええ~でもこれ本当に大丈夫? 変色した野菜にしか見えないけど」
「お漬物だから大丈夫よ。ザワークラフトと同じよ」
「それはドイツなんだけど・・・・・・」
「沢庵は初めてか・・・・・・まあそうだよな」
「ううーん、テートクがあーんしてくれるなら食べれるかも?」
「そうか、なら私が代わりにあーんしてやろう」
「ちょ、長月さん行動がはや・・・・・・んん、あ、おいし」
不知火と長月に挟まれてグレカーレは美味しそうに夕食を頬張っていた。
「これならもう大丈夫かな」
「ああ、皆仲良しが一番だからねえ」
横にいた谷風が同じように沢庵をポリポリやりながら言った。
どうやら山は越えたらしい。
流刑鎮守府に改めて新しい仲間が加わった。
名はグレカーレ。
イタリアの駆逐艦であり、俺たちの新しい家族だ。
流刑鎮守府の艦娘たちが改二になるか否か
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改二になったほうがいい
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このままでいい