次元世界の魔導士は最弱の錬成師と仲間達共に行く   作:ウィングゼロ

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此処から他作品キャラが色々と登場します。


20話

 

 

一夜が明け、私はすずかと合流しいつも通り訓練所で鍛錬しようと王宮の廊下を歩いていると不自然なことに気付く。

 

「ねえ、アリサちゃん、お城の人達が慌ただしくない?」

「ええ、何かあったのかしら?」

 

見る限り兵士が慌ただしく鎧音を鳴らしながら行き来していて、ただ事ではないことがわかる。

これは誰かに聞くべきかと辺りを見渡すと深く考えているメルドさんの姿を捉える。

 

「メルドさん!」

「むっ?アリサとすずかか…どうした?すまんが今は忙しくてな…後で」

「その何かあったんですか?お城の人達が慌ただしいみたいですし…良ければお手伝いも出来ないでしょうか?」

 

私達に構っていられる暇がないのに神の使徒だから流石に無視するわけにも行かず困った顔を浮かべる。

そんなメルドさんにすずかがお手伝いしたいと願いこむとまた考えた表情を浮かべ…少し溜め息をはいた。

 

「ここで特別扱いするのは…野暮な話しか…先程教会から緊急の連絡が来てな…また異界から救世主が召喚されたらしい」

「召喚…ってまさか私達と同じ!?」

「うむ、そうだろうな…しかし教会に召喚される予定だったが召喚される位置がずれたらしい」

「ずれたって……それじゃあ危険な場所に転移させられてるってことですか!?」

 

確かにそれは慌ただしくもなるわけだ。しかしメルドさんは頭を横に振ると再び口を開けた。

 

「いや、転移された先は幾分か魔物の出現が少ない場所でここからもそう遠くない。しかし万が一ということもあるから急いで向かう仕度をしてきたところだ」

 

メルドさんの話だと一刻を争う。出来るだけ早く少数精鋭での探索することになるだろう。

 

「なら尚更私達も行きます。」

「うむ……それはありがたいが…大丈夫なのか?」

 

少し、心配している表情で私達を見てくるメルドさん。

やっぱり正人の一件を気にしているのか私達のことを気にかけているのだろう。だけどいつまでもうじうじしてるわけには行かない。

 

「「はい!大丈夫です!」」

 

そうすずかと息の合った返事に少しくすりと顔を見合わせて笑みを浮かべ。それを見ていたメルドさんも少し困った顔で見ていた。

 

「まあそこまで断言できるのだ。俺が心配する必要もないか」

 

やれやれと集合場所と時間を言い残すとメルドさんも準備があるのか急ぎでこの場から立ち去っていき。私達も何も言わずに頷くと来た道を引き返す。

大迷宮以来の実戦なるかもしれない。しかも頼み綱とも言えた正人はいない。

前より危険性は高くないとはいえ、何がおきるかはわからない。十分警戒しておかないと

 

「ねえ、アリサちゃん…このこと天之河くんには…」

「あいつに言ったら色々話が抉れそうだからなしで…でも誰にも言わないのはあれよね…雫には一応言っておこうかしら」

 

雫の気苦労が加速しそうだけど…まあ後で何か手を貸そう。

淡々と事後承諾だが雫のことを考えながら取りあえず…先ずは支度をしに部屋へと戻った。

 

 

NOSIDE

 

王都から東へ十数㎞

ナルティガラ盆地という大小の山々に囲まれたその地に意図せず転移に巻き込まれた3人の転移者がいた。

 

「いっくん、どうだった?」

「駄目だ。ケータイも繋がらないし当たりを見てきたけど人がいる気配もなかった。」

「それに私達、此処に来る前は町の路地裏にいただけでこんなところにいる説明にはならない。となると…やっぱり…」

「私達が巻き込まれた変な陣?」

「うん。それが1番怪しいね…一夏くん、榛名ちゃん、ここは一緒に行動して人のいそうな場所を探そう」

 

1人は黒髪にロングヘアーな少女…榛名は黒目を不安がりながらも少し見回っていた少年…一夏にどうだったか訪ね。一夏は首を横に振り収穫はなかったと答えると榛名の顔が俯く。

そして最後の1人である2人より少し年上のような少女は深慮深く考えて何故自分達が此処にいるのかを考えると突如として一夏の足元に出現した転移陣が怪しいと睨む。

元々一夏達は地球の東京にいつも通りの生活をしていた。地球の時世はとある事件をきっかけに急激な発展を相対して急激な女尊男卑に傾く中、仲の良い3人は一緒に行動していた。

そんな中少し近道と路地裏を人気の少ない路地裏を通っていると転移に巻き込まれトータスへと流れ着いた。不幸か幸運なのか人気のなかった路地裏には3人以外誰も居らず転移直後騒ぎになることはなかった。

 

そして早速行動を開始した3人は取りあえず辺りを見渡し比較的に低い山の方へ向かうことを決めると移動を開始する。

彼らの道中は段差が激しいところを避けて体力を出来るだけ温存しつつ着実に目的の山へと向かっていく。

 

「よっと、榛名大丈夫か?」

「うん、大丈夫!いっくんこそ大丈夫?持ち上げて体力使ってると思うけど…」

「問題ねえよこれくらい」

 

多少の段差もあって先に上った一夏が腕を伸ばして榛名達を引き上げ時間をかけながらも着実に進んでいくが、一般人の彼らにはかなり堪えるもので直ぐに息の根が上がった。

 

「はぁ…はぁ…一夏くんも榛名ちゃんも少し休憩しよっか」

 

少女の言葉に直ぐに頷いてその場で座り込み体を休める。

 

「一夏くん、榛名ちゃんも…これは私の仮説なんだけど…」

「ん?永和姉?」

「此処は多分、地球上の何処でもない…異世界で私達はさっきの陣によって世界そのものを飛び越えた…」

「そんなことありえるのかよ…」

「俄には信じられない気もするけど…あれも昔から見れば信じられない物の1つだったと思うよ」

「……」

 

 

自分達が異世界に飛ばされたことに頭が付いてこれない一夏はその事を否定するが永和は間近な例を棚に上げて指摘すると一夏は思うところがあるのか何も言えなくなる。

暫くして疲れもほどほどになくなり、再び3人は動き出そうと立ち上がった直後物音がした。

 

「っ!?誰だ!」

「ちぃ、石を蹴り飛ばしちまった」

 

永和と榛名を守るように一夏は構えると岩陰からひょろっとした男と小柄な男、そして太った男が各々の獲物を手に持ち薄気味悪い笑みを浮かべながらじりじりと近づいてくる。

 

「おい、ガキ死にたくなかったらその後ろの女と金目の物置いて逃げなさもないと…」

「さもないと殺すってか?」

 

一夏は恐る恐る脅してくる男達を警戒しながら訪ねるが男達は返事を返すことはなくその代わり獲物をちらつかせてきたために断ればどうなるかは言わずも明白だった。

 

「……わかりました。私が要件を受け入れます。だけど2人は見逃してくれないでしょうか」

 

そんな男達の要件に永和は一歩前に出て一夏と榛名を見逃す代わりに永和が男達の要件に従おうとした。

当然後ろにいる一夏達は反対だが他に打開策があるかと言えば逃げ切れるとは思えない悪足掻きをするぐらいしかなく。何も力の無い自分に一夏は憤るしかない。

 

一歩また一歩と永和は不気味な笑みを浮かべる3人に怯えながらも近づいていく。

 

「永和姉!」

 

一夏の涙ぐんだ叫びが響き渡る中、榛名はあのものに気付く

 

「あれ……なに?」

 

指を指し自然に全員が指す方向へと視線を向ける。

 

それは空中に滞空しながらあろうことか彼らへと近づいてくる。

金属類いなのか光が反射してその物体がなんなのか上手く視認することが出来ない。

しかし近づくにつれてその物体がなんなのか明確にわかってきた。

 

「大きな……剣を持った女の子?」

 

榛名は目を細め、降ってきているは大剣で確りと柄を持っている女性がいることを呟く。

その間にも女性は近づいてきていて、漸く危ないと感じたのか慌てた声を上げてその場から退避すると先程までいた岩場が凄まじい着弾音とともに土煙が舞い次に何が来るのかと両者土煙が舞う方向に視線が向けられると土煙を大剣の一振りで吹き飛ばし男達に向けて剣先を向ける金髪の少女

 

「ちょっと無理しすぎたわね……まあ、間に合ったから良いけど……」

 

ちょっと苦笑いの笑みを浮かべながらも何か起きる前にこの場に間に合ったことに安堵する少女……アリサは男達に視線を向けるのであった。

 

 

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