ありふれてはいけない職業で“世界”超越   作:ユフたんマン

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アンケートに必要なしを記載するのを忘れておりました。申し訳ございませんが、もう一度、投票をよろしくお願いします!

10月27日、日間ランキング7位でした!!本っ当にありがとうございます!!




因みに感想でもありましたがヴァニラはネタです。一番多かった場合は原作通りのディオ様に心酔したヴァニラが登場します。


決着

「無駄無駄無駄無駄ァ!!!」

 

赤熱化した頭部を盾のようにしながら突進するベヒモスの、頭部を掴み少し後ろに下がるが、何とか受け止める。ベヒモスの熱気に、手が溶け始めるが、俺は気にしない。

 

「気化冷凍法ッ!!」

 

俺の手からは冷気が放たれ、熱気と冷気が鬩ぎ合う。

 

「グヤアラガァァァアアウッ!!!」

「UREYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!」

 

両者、雄叫びを上げ、超高温と超低温がぶつかり合う。誰かが見ていればどちらが勝ってもおかしくないように見えるこの勝負。

しかし気化冷凍法の性質的にも俺に分があった。

 

まず俺の気化冷凍法は、周囲の熱を奪い冷やす技で、ベヒモスは自らの体中の熱を頭部に集め、一撃粉砕を狙った技だ。少し使う為のラグがある。

ベヒモスが頭部に集めた熱を、俺の技が奪い冷気に変えていく。相性が何かが起こるのかと思うほどに良すぎる。

例えればポッケモンの炎タイプが水タイプに弱いのと同じだ。そしてこの勝負、勝利したのは当然俺だ。

 

ベヒモスの頭部から下半身にかけて、徐々に凍っていき、頭部の熱を完全に奪い切る。

 

「ちょいとでも俺に勝てると思っていたのかァ?間抜けがァア!!」

 

上半身が凍ったベヒモスを持つ手の力を強める。すると、ギャリギャリと音を立てながら軋む。

 

「貧弱貧弱ゥ!!死の忘却を迎え入れろォォオオッ!!」

 

更に力を込めるとベヒモスの上半身は砕け散り、キラキラと幻想的に舞い落ちる。

振り向き足を少し高くなっている位置にのせ、決めポーズを決める。

 

決まった…!!

 

漫画ならバァーン!!が出そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

というわけでベヒモス討伐成功しました。いや、なんか思いのほか楽に倒せたよ。落下のダメージがやっぱ響いてたね。

あとはファングウルフを吸血したからだろうか。64階層で吸血してから力が有り余ってたんだよね。ステータスを確認しようにもステータスプレートがファングウルフの攻撃で消滅しちまったからなぁ…感覚的に強くなったと感じる(適当)。

 

さて、そんなことより、これから楽しい剥ぎ取りタイムだ。まずは、残った下半身から血を全て吸血し、俺の養分にする。もちろん手からだ。

ファングウルフの血を早く吸血するために、手と口を両方使った為、魔物の味を覚えている。一言で言うと食えたもんじゃあない。

男の血がコーンポタージュに見える程の不味さだ。もう二度と食わない。

そして魔物の血を吸うと、体の内部が作り変わるように脈動する。肉体操作で補助しているため痛みはないが、他の人間が食べたのなら死んでいるだろう。

 

そして、ミイラになったベヒモスの皮を剥ぎ取り、簡易な服を気休め程度に身につける。裸よりはマシだ。一応鱗を装備し、見た目を良くしようと奮戦するが、焼け石に水だったようだ。

そして余った皮で鞄のような物を作り、骨を枠にすることで強度を上げ、簡単に壊れないようにする。見た目は不格好だが…

 

 

 

 

そんなこんなで剥ぎ取り&工作を終え、崖を見上げる。南雲が入っていった横穴はやはり見えない。当然と言えば当然だが…

俺は崖に近寄り、右足を勢いよく壁に突き刺す。そして左の足を右足より上の位置に突き刺し、両足を抜いては刺し、抜いては刺しと繰り返し、崖を歩いて登っていく。

 

「待っていろよ…ハジメ…無事でいてくれ…!!」

 

鉄砲水が噴き出る場所を目指して俺は崖を登る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ディオ・ブランドー 17歳 男 レベル:21

天職:吸血鬼

筋力:1025

体力:568

耐性:238

敏捷:368

魔力:203

魔耐:183

技能:吸血・自動回復・不老不死・肉体操作・異常状態無効・痛覚軽減・豪力・豪運・五感強化・日光耐性・◼️◼️紋[◼️・◼️◼️◼️◼️]・魔力操作・言語理解

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壁を歩くのにも慣れ、今現在進行形で全速力で壁を走る俺。走っても走ってもハジメが滑り込んだ横穴が見えない。

時間的には、3日ほど走っている気がする。感覚なため、大きくズレている可能性もあるが致し方なし。

時折り襲ってくる羽を持った魔物の血を頂きながら走り続ける。

 

ああッ!!美味い血が飲みたい!!マズい血はもう懲り懲りだ!!

 

栄養だけが高い魔物の血を飲みながら呟く。

この魔物達の襲撃のせいで俺の一張羅が再びボロボロになってしまった。走る邪魔になるため、泣く泣く服を破り捨てた俺は、再び全裸フォームだ。

 

それから体内時計で一時間程走ると、水の流れる音が聞こえてきた。反響して少し聞こえる程度なため、まだまだ先だろう。だが今はそれだけの情報で充分だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから体内時計で二日程ぶっ続けに走り抜けた俺はついに目的の横穴に到着する。

 

ここか…まるでプールのウォータースライダーのようだな…と呟きながら体を水流に放り込む。

その瞬間、壁にガンガンとぶつかりながらも猛スピードで横穴を滑り抜ける。この流れの速さで、ハジメが無事でいられるか心配になるが、その考えを振り切り、流され続けること数時間。水脈も終わりを迎え、水の溜まり場に到着した。

そこから這い出た俺は周りを確認する。緑光石の発光のおかげで、薄らとだが周りを確認出来る。もっとも、吸血鬼なため、真っ暗でも昼のようにハッキリと見えるが…

 

背負っている鞄の安否を確認し、ひとまず上層の階段を探す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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全然見つからねぇ…いや、下層に向かう階段ならすぐに見つかったんだが… 上層に向かう階段が一向に見当たらない。

脳内マップを築いて探索しているがもう全エリアを歩いただろう。その間に魔物の血を吸いながら移動している。ウサギの魔物や狼の魔物がいたが、やはり美味しくなかった。

 

そろそろ下層に降りてみるか…と、踵を返すと、床になにやら小さな物体を見つけた。拾ってみるとそれは前の世界で、見覚えのある物だった。

 

 

 

 

 

 

「銃弾…?」

 

そう、それは銃弾だった。更に近くを見渡すと不自然に出来た横穴が空いていた。

こ、これは…!!まさか…!!

そこを潜り抜けるとそこには大量の拳銃が落ちていた。そしてそのデザインには見憶えがあった。

 

これはハジメの親の会社が開発中のゲームに出てくる銃のデザインだったのだ!!この作品にはハジメも製作に手掛けている!!つまりはハジメが生き延びていることに希望が出てきた!!

 

更に中を調べると魔物の骨や焚き火の跡などの、人間の生活した跡が残っていた。やはりハジメはまだ生きている!!

 

しかしあの魔物を喰って大丈夫なのか…?通常なら身体中に激痛が走る筈だが…

まぁいいか。ハジメが生きていることがわかっただけで大満足だ。上層への階段が見つからなかったことから恐らくハジメは下層へ向かっただろう。

 

俺も行くか…!!

 

 

すると突如、俺の体が切り刻まれる。

 

「ウゲェッ!!?」

 

俺は微塵切りの玉ねぎのように、サイコロ状にされてしまった。

ひとまず目だけを再生させ、魔法の発生源の方を向く。

そこには白い毛を持った熊っぽい魔物が舌舐めずりをしながらこちらに向かって歩いて来ていた。爪は長く、牙の長かったファングウルフを思い出させる。

 

取り敢えず空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)を油断して近づいてきた熊に放つ。それは熊の眉間を貫き、熊の生命を奪った。

 

俺も油断しすぎたな…こんなに接近されても気付かないとは…

 

おっ!!ラッキー!!コイツの皮で服作ろ!!ふかふかじゃねえか!!

 

熊に破られたウサギの皮で作った服を破り捨て、新たに熊の皮で服を作り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あれから、タールの池のサメに襲われたり、毒蛙、モスラ擬き、巨大ムカデなどに襲われたりしたがキング・クリムゾンッ!!

全部美味しくいただきました。不味かったけど。

階層を降りるたびに着ている服代わりのものがボロボロになるのは何故だろうか。もう諦めて俺のアームストロング砲を隠しているだけだ。所謂半裸ってとこかな?カーズ様もそうだったし大丈夫っしょ。

 

そして魔物を吸血していった為、かなりステータスが上がった気がする。ステータスプレートが無いのが悔やまれる。

最初のウサギとかいた階層からもう50階層ぐらいは降りていると思う。途中で面倒になって数えるのをやめた。

 

そんで今、目の前にある3メートル程の高さがある両開きの扉がある。その扉は装飾されており、荘厳な雰囲気を醸し出している。

 

そして俺の背後には二体のサイクロプスらしき魔物が、目が潰されて、地に伏していた。

声を掛けたり叩いてみたりするが反応がない。どうやらただの屍のようだ。

 

一応二体を吸血しておき、扉に耳を当てる。するとかなり激しい戦闘音が聞こえた。

ドパンッ!ドパンッ!と銃撃音も聞こえる。

キシャアアアアアッと魔物の悲鳴が聞こえた為、決着がついたかとドアを勢いよく開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには裸の幼女を抱いている白髪男がいた。

 

 

「すみません、間違えました。」

 

そっと静かに扉を閉めた。

 

 

 

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ディオ・ブランドー 17歳 男 レベル:51

天職:吸血鬼

筋力:2359

体力:1862

耐性:1029

敏捷:1582

魔力:1683

魔耐:985

技能:吸血・自動回復・不老不死・肉体操作・異常状態無効・痛覚軽減・豪力・豪運・五感強化・日光耐性・◼️◼️紋[◼️・◼️◼️◼️◼️]・魔力操作・言語理解

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活動報告にてオリ魔物を募集します。雑魚からちょいボス、なんでもいいので想像力が足りない私に案を分けてください。

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