「よし止まれ。倉庫に運べ」
「ここで良いか?」
「あーあ飯で食うか」
「行ったな…」
箱からこんばんわ。聖真です。早速だが潜入に成功したんだが
「指揮官~?後でお話しましょう?」
「へ、変態…」
「不可抗力なんで勘弁して下さい‼」
さっき運ばれてる時に揺られた際に416の胸を触り45の尻を触ってしまった。警備よりこっちの方が脅威なんだよなー死にそう。だってさっきから汚物を見るような眼だもん…因みに感触は柔らかい感触でした…師匠、俺は階段を一歩上ってしまった気がする…
「さて人形は傷付けず野郎共は何人か残して始末するぞ。その時は俺の出番だな刀なら薬莢を出さずに始末できる」
「任せますよ。さてメインコンピューターへ行きましょう。場所は基地三階にある…」
「よし行こう」
「待って指揮官敵よ」
警戒していた416が敵の存在を察知した。416は消音機を装着し何時でも撃てる態勢だった。物陰に隠れ様子を伺うと人形と男だった。
「なあ今夜は俺とどうだい?Vectorちゃんよ」
「気安く呼ばないでそして触らないで」
あの人形はVectorか、それにしても嫌な男だ…人形の造りは良くできているからそういった行為もできる。その様な目的で売買される人形達もいてそれに指揮官が人形を流すようだ本当にくそったれな話だ。ゲス野郎はVectorに行為を強要しようとしていて助けたいが…当然彼女に見つかってしまう。どうしたらいいものか…考えていると45が袖を引っ張って耳打ちしてきた…成程、便利なこった人形様は
「まあまあそんな遠慮するなって」
「あなたが遠慮するべきでしょうに…それに仕事しなくてもいいの?」
「こんな所に来る命知らずは居ないつーの」
「ちょ、やめ…辞めて!?」
「よう兄ちゃん?今夜も元気だな」
「あっ?誰だおま」
振り返った瞬間、首の頸動脈を脇差で突き刺す。
「あがぁっ!?」
そのまま深く刺し込み声を上げることもなく息絶えた。血のあぶくを吐き出す死体を引きずりロッカーへ隠す。Vectorの所に駆けつけると乱れた服を直していた。
「ありがとう」
「おう人形同士で会話できるんだな」
「まあね、それと用件は聞いてるよ。協力してあげる…でも」
「絶対に成功させて、あんな指揮官とすぐにでもおさらばしたいんだから」
「任せろ。早速メインコンピューターに向かおう…その前に9、G11聞こえるか?派手にトラックを吹き飛ばしてくれ」
『うん…わかった』
起爆合図を送り外で爆発音が聞こえた。基地の入口の脇にある停めたトラックを爆発させ陽動する。その間に9とG11は基地に潜入しクソ野郎の退路を潰す。それで俺達はメインコンピューターへ向かい基地の権限を俺に移し人形たちを率いて基地を奪う…いや取り戻す。元にな
外の方は…
「爆発だぁ‼何が起きた‼」
「あいつらが来たんじゃ…あいつ殺っちまったから…‼だから殺すなって‼」
「知るか‼人形共を盾にすれば時間稼ぎになる‼おいあいつを叩き起こして指示を出せ‼」
良い感じに陽動ができてるな。内部に居る人形が外に出れば監視の眼が減るだろう。Vectorに案内され基地内部へ繋ぐ裏口から潜入して何時でも抜ける様に刀に手を掛ける。バレないようにするのが一番だがな
移動中、Vectorは俺にもう一つの頼みを聞いてきた
「…もう一つ頼んでも良い?」
「何だ?」
「あいつに逆らって独房に囚われた人と人形がいるの…助けてくれない?」
「分かった…でもメインコンピューターが最優先だ」
「分かってる…なるべく早くしてね?」
「勿論だ」
メインコンピューターがある三階へ駆け上がろうとすると敵二人と出会い頭に会ってしまった。だが止まらず居合で仕留めに掛かる。
「ぐっ‼」
「がっ!?」
首元を一撃で始末して走る。また階段を上り渡り廊下へ…
「凄いねあなた一瞬で殺した…」
「これぐらい朝飯前だ」
だが潜入には気付かれたようで敵が徘徊していた。そいつらを排除回避しつつ、遂にメインコンピュータールームへドアを蹴破りバリケードを設置して入口を塞ぐその間に…
「手早く頼むぞ45。こっちはどれだけ持つかは分からん連中が爆薬を持ってくる前に…」
「はいはい分かってるってさ~てちゃっちゃと始めますか」
「あ、私は攻撃できないから早くしてね。取り敢えずこれ上げる」
「火炎瓶…」
Vectorから彼女のメインウェポンを貰った聖真は片手に刀、片手に火炎瓶という奇怪な恰好になっていた。
「何をしてるのあなたは?」
「416さん?そんな冷たい眼差しで見ないで?心が痛いの」
そんなコントをやっていたら罵声と怒号とドアを叩く騒音の三拍子が登場…うるせぇ
「貴様ら‼何をしている‼ここを開けろ‼」
「…あいつがここの」
「ほう…」
開口一番の声の主がここの指揮官だそうだ。人形を酷使しそれで得た資源を武装勢力に横流し私服を得たクソ野郎。街で見かけたボロボロな人形を思い出し怒りが込み上がる。刀を握る手が強くなる…だが俺はVectorに合図を送る。
「Vectorッ‼貴様あ‼裏切ったな人形の分際で‼」
「はぁ…煩い奴…この際だから言うけどあんたみたいな最低な人間…初めてだよ」
「黙れ‼これが終わったら貴様のようなガラクタは独房ではない‼解体してやる‼」
「というか何でそこまで私服を得ようとするの?グリフィンの給料に不満でもあったの?」
「ふっ解体される前だ…良い事を教えてやる。グリフィンの指揮官は名誉と地位を手っ取り早く手に入れられる…そこで思い付いたのさ…コネを使って指揮官になろうとね。お陰でこの街を独占できた…ここには麻薬の密売、人身売買、人形の違法密売がたんまりだ…お陰で俺は奴らから金を貰える。鉄血を始末すれば名誉が得られる…貴様ら戦術人形は俺の道具なんだよ‼ご主人様の命令が聞けないなら捨てるまでさ…‼」
「という事です。クルーガー社長」
「…へっ?」
『そうか分かった…後は君に任せる』
「活かしても殺しても?」
『勿論だ…そこら辺は上手く隠しておこう』
「了解です」
45の方を振り向くと親指を突き立てていた。それを見て思わず笑みが零れた。9とG11に合図を送りメインコンピューターの前に立つと
『V01地区の権限は鬼怒聖真に移行する。当基地の運営はこの人物が担当し並び所属する戦術人形の指揮権も謙譲する』
「よしならば…」
『この基地にいる戦術人形へ、俺は鬼怒聖真…この基地の新たな指揮官だ。これより君達に指示を出す…ここにいるろくでなし共を追い払え、ここは君達の居場所でもあり家でもある。君達はこの家を守る権利と住む権利がある…武器を取りこいつらを』
『倒せ‼以上だ』
9から通信が来る
『指揮官‼凄いよ‼皆悪い奴らをとっ捕まえてるよ‼』
「分かった…9ちょっといいか?この基地に独房があるんだ。そこに正規の職員と人形が囚われている。解放してくれないか?」
『分かった!じゃあこの基地の娘達に協力してもらうね!指揮官は?』
「あぁ俺か?そうだな…」
「ケジメを付けにな」
ドアの前に立ち、居合で構え。バックアップに45、416、Vectorに援護して貰い扉の前に居るであろう敵を扉ごと切り裂いた。残りの敵は唖然としその隙に45のスモークグレネードで視界を奪う。俺は煙に紛れ元指揮官を追った。背後からは男共の悲鳴が木霊した。
元指揮官を追って行くと屋上に着く、こいつなんで自分から退路を断つんだよ…アホかよ
「はぁ…はぁ…クソックソックソックソックソックソォ‼なんてことだ‼俺の計画が‼」
「よう元気だな。そんな走る回れる体力があるなんてな」
「あ、あいつらは?」
「半分が死んで残りは捕まっただろうな…」
「俺をどうするつもりだ‼こ、殺すのか!?」
「さぁ…どの道お前は死ぬよ…それは今か後か」
無情な通告にこいつは地に手を付ける…馬鹿な男だ。欲に溺れた人間の末路か。男が顔を見上げると俺に札束を差し出して来た。こいつめ…
「頼む…今見逃したらこれを…」
「…」
「た、足りないなら…この街を貰って行け…これでどうだ…」
「…」
「横流した連中のアジトも教える…それに俺のコネクションをやるよ‼こう見えても金持ちなんだ俺は…‼だから‼」
「駄目だ」
「い、嫌だ…死にたくない‼」
「心から反省の態度を見れば…まあ悪くはしなかったかが…ここまで来るとな…それで君達はこいつをどうしたい?」
後ろには元指揮官の部下たちだった人形たち。ボロボロで満足に整備されなかった彼女たち…その内の一人であろうリー・エンフィールドが男に銃を向けていた。
「私はお前を絶対に許さない‼どれだけの仲間が…苦しんだか‼」
それに続くように眼帯を付けたMG5はコッキングレバーを引いた。
「同感だ…指揮官命令を…」
「指揮官‼私にも‼」
「ご命令を‼」
「私にも‼」
「指揮官‼」
「悪いがこいつは俺が殺る…君達はそれ以上手を汚すな…」
「しかし指揮官‼」
「それでもだ…君達にこれ以上の憎しみを持って欲しくない」
詰め寄るMG5を宥めつつ他の人形を見る…皆憎しみを抱いていた。そりゃそうだこいつに散々こき使われたんだ。当たり前だ。その時、誰かが叫んだ。
「指揮官っ‼危ない‼」
男が俺に拳銃を構えていた。その表情は醜くなっていた。
「どうせ死ぬんだ…ならばお前も道連れだ‼」
「指揮官‼」
side Vector
敵を殺して仲間を解放した。やつれていたリーとMG5他を救出した。今起きてる事を話し指揮官と来た人形の連絡であの男が屋上にいた事を教えられた。それを知ったリーとMG5は武器を担ぎ鬼気迫る表情を浮かべ屋上へ向かった。
そこで目にしたのは項垂れるあいつと新しい指揮官がいた…情けない事にあいつは指揮官に命乞いをしていたあまりの無様な姿にスカッとした。けど私達の怒りは収まらない…今すぐでも焼き殺してやろうと思っていたけどそんな考えは引っ込んだ。それは指揮官が悲しい顔をしていたからだ…それを見てリーとMG5も悟ったようだ…そこまで言うんならね…まっこれであいつとおさらばできる
なんて思っていたら、隣に居たF2000が叫んだ。あいつは拳銃を構えてた。
不味い
でも手遅れだった銃声が聞こえてた…そんな…でも信じられないような光景が映った。
「無駄だ」
指揮官が刀で銃弾を切り落とした。
弾丸は真っ二つになり指揮官に命中せず、更に男が持っていた拳銃のスライドを切り落として…
「ひぃ!?バケモンが‼」
「黙れ」
「ぎゃあっ!?」
小さい刀?で腹を刺してそれだけでは止まらずそのまま上に…
「ぎゃぁぁああああああああっ‼」
鮮血が指揮官を染める…でも動じない指揮官は最後に
「地獄に落ちろ」
そのまま刀であいつを斬った。
side 聖真
袈裟斬りで振り抜き脇差を抜いた。男は大量出血で死に掛けていた…だが止めは刺さない何故なら
「こ、殺せっ…‼」
「そのまま悶え苦しみながら死ぬんだな…楽に殺させない」
俺はこいつが息絶えるまで見届けた…5分もしない内に死んだ。これでV01基地は解放された…この男から人形達も見ていて中には解放された喜びで泣いてる人形がいた。その後本社から援軍が来たが
ヘリからメイドさんが…親方‼空からメイド…じゃねえ!?G36が華麗に着地する。この娘たまに野蛮な気がするけど気のせいかな、その後にG36Cとユーリがいた…左手にはウォッカが握られていたのは見逃さなかった。
「ご主人様、ご無事で…ってどうなされたどうなされたのですか!?ご主人様!?」
「ね、姉さん‼落ち着いて‼ま、まずは止血を…」
「いや二人とも落ち着いて…」
援軍って…君達だったの!?というかG36とG36Cが5体もってそこまで練度高かったの!?ダミーはそれぞれ止血剤や着替えの服など持って来ててんやわんやだったけど必死に説明して分かって貰えたよ…意外な部分が見れたな。兎に角風呂入るか…
こ こ シ ャ ワ ー だ け か よ(湯舟に浸かりたい派)
次回は立て直し編です。