今回、達也の方は書いていませんが、達也は原作通り(アニメ通り)桐原先輩とヤッたと思ってください。(深い意味はありません)
主人公は、今話で衛星回線を超えます。笑
色々と特殊なところのある魔法科高校だが、基本的な制度は普通の学校と変わらない。第一高校にも、クラブ活動はある。
九校戦と呼ばれる学校間の対抗戦に優秀な成績を収めたクラブには、クラブの予算からそこに所属する生徒個人に至るまで、様々な便宜が与えられている。
そのため、この時期、各クラブの新入部員獲得合戦は、熾烈を極める。・・・・・らしい。
「というわけで、この時期は各部間のトラブルが多発するんだよ」
ここは生徒会室。昼食を摂りながら話を聞いていた。
「勧誘が激しすぎて授業に支障を来たすことも。新入生勧誘活動には一定の期間、具体的には今日から一週間という制限を設けてあるの」
摩利と真由美のこのセリフに、達也は訝しげな表情を浮かべた。
「CADの携行は禁止されているはずでは?」
CADが無くても、魔法自体が使えなくなるわけではない。
だが、激しすぎる?
「新入生向けのデモンストレーション用に許可が出るんだよ。一応審査があるんだが、事実上フリーパスでね。この時期は、学校が無法地帯化してしまう」
「新入生の引き込みですね?普段、CADの使用が禁止されてる分羽目を外してしまい生徒同士のトラブルとなる。と。」
また、森崎みたいな奴が出なきゃいいけど・・・
「そういうことだ。物分りが良くて助かるよ。2人とも、授業が終わりしだい本部に来てくれ。」
「了解」 「了解です」
摩利の言葉に俺と達也が返事をすると
「会長・・・・・・わたしたちも取り締まりに加わるのですか?」
と深雪が言った。もちろん、この『わたしたち』というのは生徒会役員のことだ。
「巡回の応援はあーちゃんに行ってもらいます。何かあった時の為に、はんぞーくんと私は部活連本部で待機していなければなりませんから、深雪さんはあやなさんとリンちゃんの3人でお留守番をお願いしますね」
「分かりました」
「・・・達也、どうした?」
達也があーちゃん、もとい中条先輩の方をじっとみていた。
「ん?いや、なんでもない。」
「あーちゃんの外見で不安になるのは分かるなぁ。でもね、達也くん、人は見かけによらないのよ」
「それは分かりますが・・・」
達也が問題視してるのは恐らく、外見ではなく、中条先輩の気弱な性格だろう。いや、外見も不安要素の一つではあるが。
「ちょっと、いや、かなりかな?気の弱いところたまに瑕だけど、こういう時にはあーちゃんの魔法が頼りになるのよ」
「そうだな。大勢が騒ぎ出して収拾がつかない、というようなシチュエーションにおける有効性ならば、彼女の魔法《
現代魔法は技術であり、多くの魔法が定式化されている。もちろん、非公開の術式も存在するが、大多数の魔法が公開されデータベースに登録されている。それらの魔法は通常その系統と効果で識別されているが、独創性の高い魔法には固有の名称が与えられる。俺と達也はその『全て』をおぼえている。
「梓弓・・・・・・?正式な固有名称じゃありませんよね?系統外魔法ですか?」
非公開の魔法には系統外魔法が多いため達也は訊ねたのだが、
「君はもしかして、全ての魔法の固有名称を網羅しているのかい?」
「達也くん、実は衛星回線か何かで、巨大データベースとリンクしてるんじゃない?」
摩利からは呆れ顔、真由美からは本気で目を丸くして言われている達也。
「
プシオンを震わせた波動で、一定のエリア内にいる人間をある種のトランス状態に誘導する効果がある。意識を奪ったり意思を乗っ取るわけではないので相手を無抵抗状態に陥れることまではできないが、精神干渉系の魔法では珍しく、同時に多人数を相手として仕掛けることができ、興奮状態にある集団を沈静化させるにはもってこいの魔法だ。補足すると、中条先輩しか使えない属人的な間法だよ」
「ど、どうしてそのことを?!達也くんにも、驚かされたけど・・・」
「それが零の力ですからね。視た相手の魔法、その特性を知ることができるんですよ。記憶なんかも」
「じゃ、じゃあ、私の秘密も分かっちゃうってことですか!?」
「中条先輩の記憶を視れば可能ですが?試してみますか?」
「い、いえ、結構です・・・」
「俺の魔法は相手との信頼関係が重要です。勝手に覗き見て、言いふらす。なんてことはしませんのでご安心ください」
「陸久くんの魔法?どんな魔法なんだ?」
「あやな・・・」
「うん。摩利ちゃん。簡単に説明するね?今、陸久くんが言った魔法の固有名称は《
「な、なんだか、難しいな」
「簡潔にまとめると、『己の力で他者を強化する』という感じですね。」
「さすが市原先輩、その通りです。まあ、この魔法は使わないに越したことはないんですがね。」
~放課後~
早速、騒ぎが起こった。
雫とほのかが、スケートボードに乗った2人の女にそれぞれ抱えられて
攫われている。部活の勧誘?だろうが、明らかに過剰であり、違反行為だ。
「ハァ、バイアスロン部だっけか?雫とほのかは成績上位者だからな、奪い合いになるのか」
「もしもし、委員長ですか?違反行為発見しました。制圧に向かいます」
そう言いながら、端末型CADに手をやる。
発動したのは《自己加速術式》。その速さは摩利や、エリカと比べても遜色はない。
「へえ、あの子なかなか、やるじゃない」
「ここで摩利が来るとまずいわね。振り落とされないように、しっかり捕まってなさいよ」
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ」
ほのかの声が響く。
「っ?チッ・・・、スピード上げたか。ならこっちも」
「この2人、部活見学者だ。よろしくな」
「へ?風祭先輩?萬谷先輩?」
「じゃあ、私たちは逃げるから、あとよろしく」
2人は自己加速術式をで逃げていった。
すぐに陸久は追いついた。
「お?おっと、やっと解放されたか、大丈夫だったか?」
「陸久さん、助けてくれても良かったんじゃないの?」
雫口をとがらせて言った。
「追いつけなくはなかったが、無理矢理助けようとすると2人が必要ない怪我を負う可能性があったからな。悪いが、あとほのかのこと頼めるか?」
「それはいいけど、大丈夫なの?あの2人、あの速さだともう遠くへ逃げちゃったと思うけど」
「ああ、心配しなくていいよ」
「あ、あの先輩がご迷惑かけたみたいですみませんでした」
「バイアスロン部の方ですか?」
「は、はい」
「新入生勧誘、頑張って下さいね。応援しています」
「あ、ありがとうございます。風紀委員の仕事頑張って下さい」
陸久の人となりが周りから言われているような雰囲気ではなかったからか、このバイアスロン部員は意外感を覚えた。
「じゃあ、2人をよろしくお願いします」
そう言いながら、再びCADで魔法式を展開。しかし、先までの自己加速術式とは違う。魔法の名称は《
「俺はあの2人を捕らえますから。それでは」
その言葉を残して、消えた。
「ハァハァ、ここまで差をつければ大丈夫だろう」
「あの1年生、相当な実力差じゃない?」
「そうね。九校戦で相当な結果を残すでしょうね」
「お褒めに預かり光栄ですよ?」
虚をつかれたように上を見上げると木に座っている人物がいた。
「「!!??」」
言わまでもないだろう。陸久だ。
「名前が名前のため、悪く言われることの方が多くてね。参っちゃいます」
「い、いつの間に!」
「ですが、風紀委員会は結構居心地のいい場所なので、面子は保ちたいんですよ」
2丁のシルバー・ホーンをそれぞれ2人に向けながら言う。
「大人しくしていてくださいね」
引き金が引かれた。
使用した魔法は《
摩利が駆けつけたのは、1人の新人風紀委員の前に2人が倒れた後だった。
1巻終わりました。次話から2巻です。
引き続きよろしくお願いします。
風紀委員、自分のCAD使っていいんすよね?
達也の場合、委員会の備品使ってたけど・・・。大丈夫だよね。
ウン。キットダイジョウブ。
《流星》はフェアリーテイルと同じやつです
感想お待ちしてます。