魔法科高校の劣等生 零の物語   作:Touli

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ゆっくり書き上げましたー。
あやな、からませづらい。
書きにくい。(自業自得)



入学編 XI

生徒会室で昼食を摂るのも大分慣れてきた。と言ってもまだ二週間も経っていないが。いや、別に毎日生徒会室にいるってことでもない。だって、ほのかと雫とも仲良くさせてもらってるからな。

「達也くん」

「何でしょうか、委員長」

「昨日、2年生の壬生を、カフェで言葉責めにしたというのは本当かい?」

「言葉責め?ハハハハ!!マジかよ達也」

「・・・先輩も年頃の淑女なんですから、『言葉責め』などという、はしたない言葉は使わない方がいいと思いますが」

「ハハハ、ありがとう。あたしのことを淑女扱いしてくれるのは達也くんぐらいのものだよ」

「そうなんですか?自分の恋人をレディとして扱わないなんて、先輩の彼氏はあまり紳士的な方ではないようですね」

「そんなことはない!シュウは・・・」

そこまで言いかけて、摩利は「しまった」という顔で口をつぐんだ。

「・・・・・・」

「なぜ何も言わない」

「何かコメントした方が良いですか?」

七草会長が背中を向けて、肩を震わせていた。まあ、俺も人のことを言えたもんじゃないが。

「じゃあ、私から質問するね?摩利ちゃんの彼氏さんのフルネームは?」

「あやな、こんなところで天然爆発させなくていいから」

あやなはたまにホントたまにだが抜けることがある。

「へ?」

「はい、じゃあ、話を元に戻しましょうか。達也くん?壬生さんを言葉責めにしていたのは本当なの?」

七草会長が笑っていたのを誤魔化すように話を元に戻した。

すると達也は

「ですから、『言葉責め』などという表現はやめた方がよろしいかと・・・・・・深雪の教育にもよくありませんし・・・」

「あの、お兄様?わたしの年齢を勘違いされていませんか・・・?」

ここで再び始まる沈黙という名のバトル。

しかし、この手の戦いは、住々にして千日手にしかならない。

将棋なら、仕掛けた側が手を変える。

だがこの場のローカルルールでは残念ながら、達也の方が手を変えざるを得ない。

立場というのは理不尽なものだ。

「・・・そんな事実はありませんよ」

「おや、そうかい?壬生が顔を真っ赤にして恥じらっているところを目撃した者がいるんだが」

摩利がそんなことを言うと、不意に冷気が漂って来たのを感じた。

「お兄様・・・・・・?一体何をされていらっしゃったのかしら?」

深雪だ。物理的に、かつ局所的に、室温が低下している。

「ま、魔法・・・?」

あずさの呟きには怯えが混じっていた。現代魔法学は超能力研究の延長線上にある。それはつまり、現代魔法は超能力と呼ばれた異能を持つ性質も潜在的に受け継いでいるということだ。

「事象干渉力がよっぽど強いのね・・・」

真由美の呟きに、達也は苦笑いを浮かべた。

魔法の暴走は、未熟の証であると共に、卓越した才能の証でもあった。

最も、他にも理由はあるのだが。

「落ち着け、深雪。ちゃんと説明するから。」

「とりあえず、室温戻そうか。」

そう言って魔法で俺は室温を戻した。

「申し訳ありません・・・」

深雪は恥ずかしげに目を伏せ、ゆっくり息を整えた。

「夏場は冷房要らずね」

「真夏に霜焼けというのも間抜けな話ですが」

「ゼロくんに温めてもらえば?」

「陸久に頼んだら、火達磨にされるだろう」

達也はそう言ってるが、そんなことは無いぞ?諸君。今だってできてたし。

「どうも、風紀委員の活動は、生徒の反感を買っている面があるようですね」

達也がそう締めくくると、摩利と真由美が同じように顔を曇らせた。

「しかし、点数稼ぎに強引な摘発、などという事が本当にあるんですか?少なくともこの一週間、そういう事例は見聞きしていませんが」

「俺も聞いていないですね。」

「わたしもです。わたしの場合はモニター越しにしか現場を見ておりませんが、あの無秩序ぶりからすれば、風紀委員会の皆様の活動は、むしろ寛容だと思いますが」

達也と深雪の指摘に、真由美はいっそう沈鬱な表情になり、摩利は首を振りながら口を開いた。

「それは壬生の勘違いだ。思い込み、なのかもしれないかもしれないが。風紀委員会は全くの名誉職で、メリットはほとんどない」

「あやなさん、どうしたの?」

「風紀委員会が名誉職といっても、校内で高い権力を持っているのも事実だよね。今の一高生から見ると面白くないんじゃないかな」

あやなの言ってることは正しい。だが

「正確には、そういう風に印象を操作している何者かがいるんだけどね」

真由美の回答した。

「正体はわかっているんですか?」

達也としては、当然の質問だった。

「えっ?ううん、噂の出処なんて、そう簡単に特定できるものじゃないから・・・」

「・・・張本人を突き止められれば、止めさせることも出来るんだがな」

だが、真由美と摩利にとっては予想外の質問だった。

さっきの真由美の発言も、つい口を滑らせてしまったもの。

達也は真っ直ぐに真由美の目を見た。

真由美はすぐに視線を逸らした。

「俺が訊いているのは、末端であることないことデマを流して印象操作をしている下っ端の正体ではなく、背後で操っている連中の正体なんですが」

達也に続いて、低い声で言った。

「それは例えば、『ブランシュ』のような組織ですか?」




ちょっと、中途半端な終わり方だったでしょうか。
もし、不評だったら書き直します。
タブンキットオソラク。(*´・д`)-д-)))ソゥソゥ

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