魔法科高校の劣等生 零の物語   作:Touli

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2人とも答辞にしたら、ほのかや、雫との絡みが難しいですからね。主人公は辞退させていただきました。さて、零の名前がどれだけ周りに影響もたらすのでしょうか。(全く考えておりません。笑)
それではどうぞ!


入学編 Ⅱ

さて、七草会長と別れ、俺たち3人は入学式が行われる講堂に入った。

 

「見事に分かれているな。」

「なによ。くだらない。ゼロくんも、そう思うよね?」

「ん?ああ・・・」

「どうしたの・・・?」

「いや、なんでもない。ここで悪目立ちするのも良くないだろう。一旦、俺たちも分かれよう。」

「ああ、そうだな。陸久、あやなまた後で。」

「うん。またね〜。」

達也と別れ、俺とあやなは、空いてる席に並んで座った。俺は一科、二科に別れたと言っても、実力の差は無いと思う。事実、達也がそうだし原作そうだったし。なんか、自分がいる世界なのに原作とかいうの気持ち悪いな。今度から辞めよう。そんなことを考えていると。

「すみません、隣いいですか?」

隣から、元気な声が聞こえた。うん。そうだろう。ほのかだ。with雫

「ああ、どうぞ。」

「やったあ、いいってよ。雫!」

元気なのはいい事だ。しかし、TPOは考えなきゃいかんよな。

「ほのか、分かったから静かにして。周りに迷惑。」

静かに注意する雫。

「あ、ごめんなさい・・・」

「突然、ごめんなさい。私は北山雫。雫でいいよ。それでこっちは・・・」

「光井ほのかです。よろしくお願いします。」

雫って礼儀正しいんだな。ほのかはうん。元気だ。(2回目)

ちょっと和んでいると、後ろの女性から声がかかる。

「ちょっとゼロく〜ん?入学早々に、女の子と仲良くなってるの?」

あやなだ。

「そんな言い方は失礼だろうあやな?自己紹介するよ。」

「初めまして、零乃陸久。よろしく。んで、こっちは」

「初めまして、零宮家当主、零宮あやなです。ゼロくんとは小さい頃からの仲で・・・。」

パシッ、軽くチョップする。

「そういうこと言わなくていいから。それと、学校ではゼロくん呼び禁止な。」

「そんな~」

「え?零?」

「ほのか、知らないの?零家は5年前ある実験を行なって社会的に抹消された家系だよ。」

「その実験って?」

「それは・・・」

「おっと、答辞が始まるよ。」

一旦、話題を切った。

「――新入生総代、司波深雪。」

深雪の答辞が終わった際どいワード多かったな。大丈夫か?あれ

「今年は司波深雪さんと同率で総代の方がいらっしゃいます。のでその生徒にも話をしてもらいたいと思います。零乃陸久くん、壇上へどうぞ。」

はい?あーちゃん、なんか言った?。空耳だ。ウン。キットソウダ。ウン。

そうやって深雪を見ると、ぺこりと頭を下げた。ヤラレタ。

シカタネエ、ハラククロウ。黙ってその場を立ち、壇上へ上がる。

「ええー、本来この場に立つつもりはなかったのですが、少しだけ話をさせていただきます。ただいまご紹介に預かりました、零乃陸久です。」

ザワザワと騒ぎ出す、生徒達。気にせず続ける。

「さて、式的な言葉は司波さんに述べていただいたので、俺からは3つほどお話をさせていただきます。まず初めに、気になってる人がいると思うので自分のことを話したいと思います。式の緊張を緩めるぐらいの気持ちで聞いていてくだされば結構です。百家の方であれば少なくとも1回は聞いたことのある名前ではないでしょうか。魔法界における禁忌の実験を行い、社会的に抹殺されたイリーガルナンバーと。その禁忌とは『人口魔法演算記憶領域化』です。それが私に行われました。」

一人称を私に変えることで印象をさらに強くする。

「2つ目に、零家は死体を操る、死霊魔術師、ネクロマンサーなんて呼ばれたりもして、随分と迫害されてきました。しかし、私はそんな社会に対して、何も思う所はありません。家柄関係なく、ただ、平穏な学校生活を送って行きたいと思っています。最後に、私の従姉も入学していますのでぜひ仲良くしてやっていただければと思います。私も、高校生活をゼロから始めて行きたいと思います。以上、零乃陸久。」礼をする。完璧だろ。

「あ、ありがとうございました。席に戻ってもらって結構ですよ。」

あーちゃんに言われたので、戻ろうとすると。

「なーなー、ちょっと質問いい?」

男子生徒が手を挙げて立った。

「お前が禁忌の実験のモルモットなんだろう?」

「ええ。そうですが。」

「実験前と実験後、そして今の禁忌くんの感想聞きたいんだけどー」

「はは、そりゃいいや。」

「「「「言え言えー」」」」

「それはですねー・・・」

☆あやなside☆

 

「ちょっと何よ!あれ!」

「酷い・・・」

雫とほのかだ。

「あんなこと言われて、陸久さん悔しくないんですか?!」

ほのかが顔を真っ赤にする。

「仕方ないよ。それに気にしなくて大丈夫だよ、ほのかちゃん。だってゼロくん・・・」

 

2人の声が重なる

 

「『覚えてない』んですよ。(んだもん。)」




答辞辞退したのに、あーちゃんによるハプニング発生。
辞退させたのは、ほのかと雫の絡みが書けないなあと思ったからです。それでも結局話させれば、その分印象に残るでしょう?
読者の皆さんも、脇役生徒も。
口癖を「ZEROから始めよう」にしたから無理矢理ぶち込みました笑
いかがだったでしょうか?やりたいこと全部やった気でいます。
1話執筆する毎の達成感がなんとも言えない。(※まだ3話、本編2話)
さて、次話もお楽しみに。感想・意見、気軽にお書き下さい。
待ってます。

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