魔法科高校の劣等生 零の物語   作:Touli

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前話の「2人の声が重なる」ってやってみたかったんですよね。笑
あとはヒロインを誰にするか問題ですね。
まあ、ある程度決めているのですが、
これに関しては読者さんの意見を優先します。意外と閲覧者数は多いみたいなので。
それ以外にも、気軽に感想書いてくれたら嬉しいです。励みになります。どんどん書いてください。感想欄、真っ白でさみしいです。(´TωT`)



入学編 Ⅲ

「さっきの話どういうことですか?!」

「なんだなんだ?やけに興奮してるな。ほのか。」

「さっきの記憶がないっていう話です。実験台になったったいう話も・・・」

「そうだな・・・」

俺は腕を組み少し考え込む。その時間約10秒。

「その話が聞きたいのなら・・・2人ともこのあと暇?」

「はい」

「うん。特に予定はないよ。」

「ほのかは?」

「私も」

「いいんですか?」

「もちろん」

「ありがとうございます。お邪魔します。」

「そっか決まりだな。」

ん?何か忘れてるような気がする・・・。

「ねえ、ゼ・・・ゼロくん。達也くんたちと帰る約束してなかったっけ?」

あ・・・すっかり忘れてた。それにさっき禁止したのに呼び方、まあいいや

「・・・・・・後でメールしとくよ。」

「忘れてたでしょ?」

「・・・」

「ちゃんと謝っときなよ?」

「うん。よし2人とも行こうか。」

「「はい」」

 

~帰宅中~

「さあ、どうぞ。」

「「おじゃまします。」」

 

「かしこまりました。あやな様」

「じゃあ座って話を始めようか。まず、第一に俺には9歳までの記憶が無い」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「その理由は学校でも言った通り、俺に実験が行われたからだ。」

「なんでそんな実験が陸久さんに行われたの?」

「・・・陸久くんは零家の中でも特別な想子を持っていたの。」

「特別な想子?」

「うん。零家の魔法に最も適した想子。もともとは零乃、零宮とは別にもう一家、『零式』という名前があったの。令式家は超整体の家系だったんだけど、身内同士で自分たちを強化しようと実験始めたの。だけど身体が耐えられる者はいなかった。その中で唯一適正持っていたのが陸久なの。無理矢理、実験台にするために連れて行かれちゃったの。2人で遊んでいる時にね。私も必死になって止めようとしたんだけど、大人には適わなくてね・・・」

「行われた実験は、「人口魔法演算領域化実験」。その結果、俺は零家に伝わる禁忌魔法を使えるようになり、その代償として実験行われる以前の記憶を失ったってことだ。あやなにそう聞いて調べてみたら、どうやらその頃に戦争が起きていたらしいんだつまるところ、俺は戦争用の兵器として改造されたってことだ・・・。まぁ、今は少し違うけどな。」

「社会に対して、何も思うところがないっていうのは?」

雫はそのワードが引っかかっていたようだ。

「零家を社会的に抹殺したのは今の十師族なんだよ。」

「え?!十師族が?」

「どうして・・・」

雫とほのかはそれぞれ、驚いたようだった。それはそうだろう。

一般には社会的に抹殺されたとだけしか伝わらず、事の詳細は十師族、百家にしか伝わらなかったからだ。

「十家全部ではなかったよ?一条、二木、三矢、五輪、六塚、七草、八代、十文字の八家。四葉と九島は中立していた。いくら、十師族の中で四葉と、九島が力を持っていると言っても、零家に限っては2家の加護に入れるわけにはいかなかったんだ。仕方ないよ。」

「あやなさん・・・」

「陸久さんはどう思ってるの?」

「十師族のやったことは間違ってないとは思うよ。十師族の面子にも関わるしね・・・。ごめんね暗い話になっちゃって。お詫びに夕飯食べていきなよ。俺が作るからさ。」

「陸久さん、料理できるの?」

「最近はあまりやってなかったけど、できるよ」

普段は、あやなが作ってるくれるから心配もいらないしな。




十師族の八家から批難された零家。
それにも関わらず零家を容認した、九島、四葉の目的とはなんだったのでしょうか?秘密が明らかになっていきます。皆さんも、どうなるか予想しながら、読んでいって貰えると楽しめると思います。

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