魔法科高校の劣等生 零の物語   作:Touli

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ちょっとプライベートが忙しくて書けませんでした。
すみませんでした。
大変長らくお待たせしました。(待ってくれていた人がいると信じています)
今回、模擬戦の話なんですが、アニメ、小説と色々順番が違うので、それを踏まえて読んでください。



入学編 Ⅶ

放課後になって、約束通り?生徒会室へ訪れた。

「副会長の服部刑部です。司波深雪さん、零宮あやなさん、生徒会へようこそ。」

握手をしようとして思いとどまったからか、右手が小さく動いた。服部はそのまま俺と達也を無視して席に戻った。

「よっ、来たな」

「いらっしゃい、4人ともご苦労さま」

摩利、真由美の順で挨拶される。

「早速だけど、あーちゃん、お願いね」

「・・・ハイ」

こちらはもう諦めたのか、一瞬目を伏せ、ぎこちない笑顔を見せた。

「じゃあ、あたしたちも移動しようか。」

「どちらへ?」

達也が問う。

「風紀委員会本部だよ。この真下だ。といっても、中で繋がっているんだがね」

「変わった造りですね、生徒会との交わりもあるでしょうから、便利ですね。」

「あたしもうそう思うよ。実際、皆よく利用している。おっと、お喋りが長くなってしまったな。さあ、行こうか。」

そう言いながら、席を立つ。が、腰を浮かせたところで制止がはいった。

「渡辺先輩、待ってください」

呼び止めた人物は服部副会長。摩利はその声に、今時耳慣れない名称で応じた。

「何だ、服部刑部少丞範蔵副会長」

「フルネームで呼ばないでください!」

達也を見ると驚いた顔をしている。達也のこんな顔は滅多に見ない。

「じゃあ、服部範蔵副会長」

「服部刑部です!」

「そりゃ名前じゃなくて官職だろ。お前の家の」

「今は官位なんてありません。学校には「服部刑部」で届けが受理されています!・・・・・・そんなことが言いたいのではなく!」

服部は顔を赤くしながら言った。

「渡辺先輩、そこの2人を風紀委員に任命するのは反対です。過去、二科生(ウィード)を風紀委員に任命した例はありません。そして、零令の方には不安があります。」

「禁止用語だぞ、服部副会長。風紀委員長の私の前で堂々と使用するとはいい度胸だな。彼らには展開中の起動式を読み取り発動される魔法を予測する目と頭脳がある」

「・・・何ですって?そんなことがで・・・」

きるわけがと続く言葉を切ったのはあやなだった。

「服部副会長・・・。お2人の実力に問題があると思っているんですか?」

「身びいきで判断してはいけないと言っています。」

「ゼロくん、服部副会長に負けませんよ?」

とても明負けずの声で言った。

続いて深雪も

「お兄様は実戦ならば誰にも負けません」

俺はため息をつきながら言った。

「服部先輩、模擬戦をしませんか?」

「な、なに?」

「1戦目は達也と、2戦目は俺と。まあ、俺達ごとき2戦しても全然へっちゃらですよね。」

「思い上がるなよモルモットの分際で」

ついに手を上げそうなあやなの腕を制止しながら低い声で言った。

「じゃあ、そのモルモットに足救われないように頑張ってください。」

 

「ごめんね。ゼロくん。」

「ん?何が?」

「服部副会長を煽るようなことを言っちゃって」

「何だ、そんなこと気にしなくていいよ。俺も実力を見せておくいい機会だしね。しかし、俺やれるかな〜」

「だ、大丈夫。ゼロくんなら勝てるよ」

「ありがとう。でもそうじゃなくて、服部副会長が達也を相手に戦って、その後に俺と戦えるのかっていうのが心配なんだよね。まあ、また煽ればいいか」

 

 

☆演習室☆

「始め!」摩利の合図の声が響く。

・・・が、勝敗は一瞬で決した。服部が倒れた状況を見て摩利が言った。

「・・・勝者、司波達也」

達也は軽く一礼して、CADを置いたケースの元へと向かう。

「今のはなんだ?」

「酔ったんですよ」

「酔った?何にだ?」

「予期せぬ想子の波動に晒された魔法師は、実際に自分の体が揺さぶられたかのように錯覚するんですよ。」

「そんな、信じられない。一体どうやって」

「後ほど説明しますよ。2人の試合が終わったら・・・」

「さて、服部先輩、俺と2戦目出来ますか?」

「ああ。問題ない。」

「じゃあ、お願いします。」

「双方準備はいいか?!」

「「はい!」」

「始め!」

「さあ、ゼロから始めよう。」

「今度は油断しない。行くぞ!」

服部が術式を組み立てる。

砂塵流(リニアサンドストーム)》か、口だけではなく、実力はちゃんとあるのだろう。まあ、でも。

刹那、服部の目の前に陸久は移動していた。

服部は驚愕した。

「なっ・・・」

「これで終わりです。」

服部の体に手を当てて言った瞬間に倒れた。《砂塵流(リニアサンドストーム)》は強力ではあるが、起動式の処理時間が長い。そこが弱点だ。まあ、深雪や、俺のような処理能力があれば別だが・・・

「な、何だ今のは?」

うん。デジャヴ。

「服部副会長に手を当てた音を増幅させて流したんですよ」

「音を流す?」あずさがきょとんとした顔で言った。

「ええ。そもそも音ってどんなものか、説明出来ますか?」

「空気の振動・・・」

「正解です。会長。その振動を体の中で増幅させて大音量で流したんです。通常、音は空気中では約340m/sの速さで伝わりますが、水中では約1500m/s。4倍の速さになります。人体の60%は水で出来ています。もうお分かりですね。」

「増幅させた音が、その速さで体中を流れたってことか・・・」

説明し終えたら、服部がよろよろ立ちながら言った。

「司波さん、零宮さん。身びいきなどと失礼なことを言いました。」

「いいえ、こちらこそ失礼な口を聞いて申し訳ありませんでした。」

「生意気申してしまい、申し訳ありませんでした。お詫びします。」

あやな、深雪も謝ったことにより、事態は解決。

と言いたいところだが・・・

「あの、もしかして、2人のCADは『シルバー・ホーン』じゃありませんか?」

目をキラキラさせながら、CADについて質問をしてきた。

「シルバー・ホーン?シルバーって、あの謎の天才魔工師トーラス・シルバーのシルバー?」

「そうです。フォア・リーブス・テクノロジー専属、その本名、姿、プロフィールの全てが謎に包まれた奇跡のCADエンジニア!世界で初めてループキャスト・システムを実現した天才プログラマ!

あっ・・・ループキャストシステムというのはですね、通常の起動式が・・・」

「ストップ、ストップ!ループキャストは知ってるから」

「そうですか・・・・・・?シルバー・ホーンというのは、そのトーラス・シルバーガフルカスタマイズした特化型CADなんです。ループキャストに最適化されてるのはもちろん、最小の魔法力でスムーズに魔法を発動できる点でも高い評価を得ていて、特に警察関係者の間ではすごい人気なんですよ!現行の市販モデルであるにも関わらず、プレミア厶付で取り引きされているぐらいなんですから!しかも、通常のシルバー・ホーンより銃身が長いモデルですよねっ?それに、陸久くんに限っては色違いなんて聞いたこともありません!!何処で手に入れたんですか?」

怒涛の説明と質問がプツリと終わった。

「ねえ、リンちゃん。それっておかしくない?いくらループキャストに最適化された高性能のCADを使ったからって、そもそもループキャストじゃ・・・」

話を振られて、鈴音も真由美も摩利も首を傾げる

「一つずつお答えしましょう。まず、自分と陸久の持っているCADはシルバー・ホーンで間違いありません。それと先程、自分が行ったのは・・・」

「『波の合成』・・・ですね」

「お見事です。市原先輩」

「しかし、ループ・キャストはあくまでも、全く同一の魔法を連続発動する為のもの。それでは波の合成に必要な振動数の異なる複数の波動を作り出すことはできないはずです。振動数を定義する部分を変数にしておけば同じ起動式で『波の合成』に必要な振動数の異なる波動を連続で作り出すこともできるでしょうけど、座標・強度・持続時間に加えて、振動数まで変数化するとなると・・・・・・まさか、それを実行しているというのですか?」

驚愕し、言葉を失った鈴音の視線に達也は軽く、肩を竦めながら言った。

「他数変化は処理速度としても演算規模としても干渉強度としても、評価されない項目ですからね」

「・・・じゃ、じゃあ、そろそろ部屋にもどりましょうか」

真由美のこえかけにより渡辺先輩、達也、陸久は風紀委員本部へ

真由美、服部、市原、あずさ、あやな、深雪は生徒会本部へ戻って行った。




主人公のシルバー・ホーン全体の色は薄めの黒色と思ってください。
イメージとしてはこんな色を考えてます。
https://pics.prcm.jp/8b684b252091b/42021644/jpeg/42021644.jpeg
遅くなってすみませんでした。感想、意見、気軽に下さると嬉しいです。
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