ゼロさんとジードがギャラクトロンへ果敢に立ち向かっていく。
血気盛んに攻めるジードを手練れのゼロさんがフォローし、初めての共闘とは思えない見事な連携をみせ、ギャラクトロンは次第に劣勢になっていく。
(いける!)
そう思った瞬間、突如空が割れた。自分で言っておいて信じられない話だけど、そうとしか言いようがない光景だった。
その割れ目の先の異空間から、1体の巨人が降り立った。
赤いボディに禍々しい金の鎧を纏ったその姿、その顔はあのタロットカードに描かれた死神を僕に連想させた。
『あいつは……エースキラー!?』
「知っているんですか、ゼロさん!?」
『ああ、かつてウルトラマンエースを苦しめた異次元人ヤプールって陰湿な野郎が作り上げた異次元超人だ。だがヤプールは既にエースに倒されたはず……それに、どうやら俺の知っているのとは少し違うみたいだな……』
一体化している影響か、ゼロさんの記憶が僕に流れ込んでくる。
なるほど。確かにゼロさんの記憶にある姿と違って、目の前にいるエースキラーには左手首にはゼロさんのウルティメイトブレスレットにそっくりな器官が取り付けられていた。
ただし、エースキラーのブレスは中央の発光体がエメラルド色に輝いているのに対し、ゼロさんのブレスは破損して光を失っているのだが……
『うっ……』
新たな敵の出現にジードは動揺していた。ゼロさんはそんなジードの肩をポンッと叩くと、親指でギャラクトロンを指さして、
『こっちはお前に任せたぜ!……できるな?』
『えっ?……うん、もちろん!』
『良い返事だ……よっしゃ!ブラァァックホールが吹き荒れるぜぇ!!』
ギャラクトロンをジードに任せると、自分はエースキラーに向かっていった。
ダメージを与えていたギャラクトロンをジードに譲ったのは、なにも先輩ぶったからではない。エースキラーがギャラクトロン以上の強敵だと肌で感じ取ったからだ。そして、その標的が自分であることも。
『オラァ!!』
先手必勝!ゼロさんがエースキラーに突撃してパンチを繰り出す。それに合わせてエースキラーも同じくパンチを繰り出した。拳と拳がぶつかり合い、衝撃で周囲の空気がビリビリと震える。
2体の超人の力は完全に拮抗しており、拳同士の鍔迫り合いとなった。
互いに一歩も引かず、ならばと今度はゼロさんが中段蹴りを見舞うと、エースキラーも全く同じ中段蹴りでゼロさんの攻撃を相殺する。
その後もゼロさんが攻撃を繰り返すも、エースキラーはその尽くを躱してしまった。まるで最初からどんな攻撃がくるのか分かっていたかのように。
(さっきから何か変だ。それにこの動き……もしかしてコイツ!?)
ゼロさんが動きだすのと全く同じタイミングで動くエースキラーに僕は違和感を覚え、そこからある考えに至った。そして、それを裏付けるようにエースキラーは左手を水平に開いてエネルギーを集めると、両手をL字に組んで光線を放った。
ゼロさんは光線を咄嗟に回避したが、後ろにあったビルに直撃し跡形も無く消し飛ばしてしまった。その威力にも驚きだが、僕らが驚いたのはエースキラーが使った光線そのものだった。だって今のは―――
『今のは、俺のワイドゼロショット!?』
自分の必殺光線を敵が使ったことにゼロさんは驚愕していた。だがそれで終わりではなかった。エースキラーが左手首に備わったウルティメイトブレスレットを模した器官を右手で叩くと、ブレス中央に据えられた発光体が青色に変わった。それと同時にブレスから邪悪な光が放たれ、エースキラーの瞳と身体の色を青く変化させた。
『今度はタイプチェンジだと!?』
エースキラーの変容に動揺を隠せないゼロさん。青いエースキラーはその僅かな隙をついて高速で詰め寄ると、右の掌をゼロさんの胸に押し当てて衝撃波を放った。
衝撃にたまらず吹き飛ばされるゼロさん。だが吹き飛ばされながらも素早く受け身を取り、目の前の敵がもはやエースキラーではない別の何かであることを確信した。
『レボリウムスマッシュ……。チッ、間違いねぇ。どうやらこれまで俺の力を全てコピーしているみたいだな……。差し詰め、ゼロキラーってところか?』
ゼロさんの記憶によると、かつてエースキラーはウルトラマンエースを倒すために、捕えた他のウルトラマンの力をコピーしたらしい。
そして目の前のエースキラー……いや、ゼロキラーはゼロさんの推測通り、ゼロさんの全能力をコピーして誕生した超人だった。おそらく伏井出ケイがゼロさんを抹殺するために改造を施したに違いない。
これまで多くの強敵たちを倒してきた宇宙拳法が、必殺技が、ゼロさんの全てが今、ゼロさん自身に牙をむいてきた。
復活したばかりで本調子ではないゼロさんは徐々に追い詰められていく。そして一瞬の判断ミスで手痛い一撃を受けてしまった。そこへ追い打ちをかけるように、ゼロキラーは再び左腕のブレスを叩いた。
今度はブレス中央の発光体が赤くなる。恐らくはストロングコロナの力をコピーした形態なのだろう。それはまるでパワードスーツのような姿で、もしウルトラマンが宇宙人ではなくパワードスーツを来た戦士の世界だったらピッタリの敵役だろう。……なんて呑気なことを考えている場合ではなかった。
疲弊したゼロさんをヘッドロックで捕まえたゼロキラーは、そのままぐるっと円を描くように回転させてゼロさんを投げ飛ばした。ぐるぐると回転しながら空高く舞い上げられ、ゼロさんは身動きが一切取れない。まるで超大型竜巻の中に放り込まれたかのようだ。
「うわぁぁぁっ!?一体どうなっているんですか、これ!?おぇっ、酔いそう……」
『マズイ……このままじゃあ!?』
この技はウルトラハリケーン。ウルトラマンジャックから伝授されたゼロさんの得意技の1つだ。
これだけでも強力な技なのだが、ゼロさんが焦るのはこの技を受けてしまったからではない。何故ならこの技は、単なる繋ぎにしか過ぎないのだ。
ウルトラハリケーンで敵の動きを封じ、本命の超高熱エネルギー弾ガルネイトバスターで敵を粉砕する―――数多の強敵を葬ってきたゼロさんの必殺コンボだ。それが今、自分自身に襲いかかろうとしていた。
『くそっ……、舐めんじゃねぇえええ!!』
だが、手をこまねいたまま終わるゼロさんではない。
ウルトラハリケーンに耐えながら、全力のウルトラ念力で頭部のゼロスラッガーを強引に放った。
回転の遠心力を利用し、2本のゼロスラッガーが大きな弧を描いて飛び出すと、ガルネイトバスターを発射する寸前だったゼロキラーの死角から命中した。不意打ちで体勢を崩されたゼロキラーは狙いが僅かに逸れ、ガルネイトバスターはゼロさんのギリギリ横を掠めていった。
どうにか致命傷となる攻撃は避けられたが、強烈な回転で平衡感覚を失った僕とゼロさんは受け身も取れずにビルの上に落下した。
ビルがクッション代わりになってくれたおかげで落下のダメージは和らいだけど、軽い脳震盪か頭がふらふらする。
ゼロさんはどうにか正気を保ったが、反撃の糸口が掴めないこの難敵に焦燥感が募っていた。
『このままじゃ、ちとキツイな……』
珍しく弱音を吐いたゼロさんのことを、僕は意外に思った。だけど同時に嬉しくも思った。だって弱い所を見せてくれるということは、僕を対等の相棒と認めてくれている証拠なのだから。
だから僕も相棒として、最後まで共に戦おう!
「大丈夫ですよ、ゼロさん!あいつは所詮、昨日までのゼロさんのコピーで、今日のゼロさんじゃありません。乗り越えましょう、僕たち2人で!!」
『っ!?……あぁ、そうだな!!』
ゼロさんはどこか嬉しそうに答えると、威勢よく跳ね起きた。まだまだやれるぜ!と敵にアピールするかのように。
『……で、この俺にデカい口を叩いたんだ。何か策があるんだろうな?』
「いえ、ないですよ」
『えっ、ないの!?』
「あるわけないじゃないですか!?僕はただの一般人ですよ!?」
『お前さっき『2人で乗り越えよう』って言ったばかりだろう!?』
「それは精神的にってことです。ほら、ゼロキラーが来ますよ!」
『くそっ……ああもう、しゃあねぇなぁ!』
僕らがお馬鹿なやり取りをしている間に、ゼロキラーはすっかり体勢を立て直していた。必殺の一撃を妨害されて怒り心頭なのか、真っ直ぐに僕らへと突っ込んでくる。
だがその時、突如宇宙から赤い球体が飛来して、ゼロキラーと正面衝突した。
ゼロキラーはたまらず吹っ飛ばされ、赤い球体はそのまま僕らの目の前に着地すると同時に弾けた。
赤い球体から放出された光が僕らの視界を奪い、気が付くと僕は何もない不思議な白い空間に居た。
「ここはどこ……って、ゼロさん!?」
隣を見ると、なんと僕と同じくらいの背丈になったゼロさんがいた。
「おっ、令人!……って、どうなってんだ、いったい!?」
僕以上に状況が呑み込めていないのか、ゼロさんは「えっ、ここどこ?大丈夫?それになんでこんなちっさく……」と慌てふためきながら自分の身体のあちこちを手でぺたぺたと触っている。すると―――
「探したぜ、ゼロ!」
「『え!?』」
唐突にゼロさんを呼ぶ誰かの声がした。2人揃って声がした方を振り向くと、そこには4人の青年が並んでいた。
『お前ら!?どうしてここに!?』
ゼロさんはその4人を知っているようで、驚きながらも彼らとの再会を喜んでいた。
「ウルトラマンヒカリからゼロのパワーアップアイテムを届けるために、俺たちの力が必要だって頼まれたんだ」
4人の中でリーダーらしきオレンジ色を基調とした制服を着た青年が答えた。
「仮にも俺たちの師匠なんだ。過去の自分のコピーなんかに負けてもらっちゃ困るな!」
リーダーと同じ制服を着た筋肉質の青年が、ゼロさんを鼓舞するように言った。
「ゼロがいたから、俺たちは次元を超えた仲間と絆を繋ぐことができた」
先程の2人とは異なる赤と黒の制服を着た理知的な青年がゼロさんに感謝を述べると、
「ゼロさん。俺たちの力、お貸しします!」
最期にレザージャケットを羽織った風来坊が言葉を紡いだ。
ゼロさんは4人の言葉に「上等っ!」と鼻を鳴らして応じると、リーダーの青年が号令を出した。
「さぁ、行こうぜぇぇぇ!!」
それを合図に青年たちがそれぞれ手にしたアイテムを掲げると、眩い光がこの空間を満たした。
その光の中で僕は見た。彼らの姿がウルトラマンに変わるのを。
光が収まると4人の姿はどこにも無く、代わりに4つのウルトラカプセルと1台のライザーが残されていた。
『まったくあいつら……ありがとうな……令人!』
「はい!」
『後輩たちからのとびっきりの差入れだ。気合入れていくぞ!』
「はい!……でもあの人たち、僕にとっては先輩では?」
『細かいことはいいんだよ、こういうのは勢いなんだから!一気にいくぞ!!』
ゼロさんが僕に拳を突き出した。
「それもそうですね!ええ、一気にいきましょう!!」
僕も同じように拳を突き出す。拳と拳が合わさり、僕とゼロさんは再び1つになった。
そして後輩さんたちから託された4本のウルトラカプセルをライザーでスキャンする。
<ギンガカプセル>と<オーブオリジンカプセル>の力が1つになって<ニュージェネレーションカプセルα>が、<ビクトリーカプセル>と<エックスカプセル>が1つになって<ニュージェネレーションカプセルβ>が生成された。
さらにその力を、ウルトラゼロアイNEOと合体させたライザーで限界を超えて解き放った!!
4人の
それと同時に僕らの意識も現実世界へ戻った。不思議なことに、どうやらあの空間での出来事は現実ではものの数秒の出来事だったようだ。
(凄い……全身に力が漲っていくのが分かる!)
銀を基調にとした身体に映える紫のカラーライン。赤と青が混ざって生まれるその色は、今まで培ってきたゼロさんの力がより高い次元で1つになったことを表しているようだった。
『俺はゼロ……ウルトラマンゼロビヨンドだ!』
ゼロさんが構えを取ると、ゼロキラーは明らかな動揺を見せた。先程までのゼロさんとは違うと本能的に悟ったのか、ゼロキラーが無意識に距離を取ろうと一歩足を引く。その隙をゼロさんは決して見逃さない!
『クワトロスラッガー』
ゼロビヨンドになって2本から4本に増えたゼロスラッガーのうち、左側2本をゼロキラーに、右側2本を苦戦するジードを援護するためにギャラクトロンへと投げつけた。
狙い違わず、ゼロスラッガーの直撃を受けたゼロキラーとギャラクトロンはたまらず吹っ飛んだ。
『今だジード、反撃だ!』
『言われなくても!』
ゼロさんの加勢で体勢を立て直したジードは力強く返すと、アクロスマッシャーに変身。右手から光剣スマッシュビームブレードを形成すると、ギャラクトロンの胸部に突き立てた。
ギャラクトロンが万全の状態ならば、その強固な装甲で大したダメージを与えることはできなかっただろう。だが、今のギャラクトロンは胸部装甲に亀裂が入り脆くなっている。
『ハァッ!』
そこへ気合一閃の一撃!スマッシュビームブレードは見事にギャラクトロンを貫いた。ジードはそのままスマッシュビームブレードを横に薙ぎ払い、ギャラクトロンの機体を大きく切り裂くのだった。
一方こちらも大詰めを迎えていた。
ようやく立ち上がったゼロキラーはストロングコロナゼロをコピーした姿にタイプチェンジすると、拳に炎を纏わせてゼロさんに殴りかかってきた。
だがゼロさんは軽々とそれを受け止めると、『お前の力ではもう相手にならない』と拳ごとゼロキラーを押し返した。上体を大きく仰け反らされ、がら空きになったゼロキラーの腹部にゼロさんの鋭いキックが炸裂する。
蹴り飛ばされたゼロキラーは、ならばと今度はルナミラクルゼロのコピー形態にチェンジし、高速移動による反撃を試みた。しかしゼロさんはそれを超えるスピードで圧倒していく。
そして紫色のエネルギーを纏ったゼロさん渾身の拳がゼロキラーのブレスレットを粉砕した。
ブレスレットが破壊されたことでタイプチェンジの能力を失ったゼロキラーに、ゼロさんはとどめの一撃を放つ!
『これで決める……バルキーコーラス!』
ゼロさんの周囲に8つの紫色の光球が出現すると、その光球から一斉に光線が放たれる。ゼロキラーは反撃もできぬまま8つの光線に撃ち抜かれ、跡形もなく爆散した。
僕らの戦いに決着が着いたのと同じ頃、ジードとギャラクトロンの戦いも佳境に入っていた。
「これでトドメだ!」
インナースペース内で陸がエースカプセルを取り出し、ジードライザーで力を解き放つ。
<ウルトラマンエース>
ウルトラマンエースの幻影が重なり、その力の一端がジードに宿った。そしてスマッシュビームブレードで半円を描き、三日月状の光刃を形成する。
『クレセントムーンギロチン!』
撃ち出された光刃はジャキンッ!と音を立ててギャラクトロンを切り裂き、機体がその中心から真っ二つに割れて大爆発を起こすのだった。
戦いを終えた2人のウルトラマンが、互いの右腕を打ち合わせて勝利のクロスタッチを交わす。
こうして僕の初めての戦いは終わった―――のだけど、
「先生、いつになったら泣き止むんですか?」
「ごめん、なんか止まらなくなっちゃって……」
僕らは今、戦闘区域から離れた音ノ木坂高校の付近にある公園にいた。
情けないことに変身を解いた途端、僕は何故か涙が止まらなくなっていた。
緊張の糸が切れて安心したのか、はたまた戦いの恐怖を今更になって感じたのか、それともその両方か……とにかく生徒の前で僕はみっともなく泣いた。
「大丈夫ですか、先生?」
それを見ていた絢瀬さんが僕にハンカチを貸してくれた。
「はい……ありがとう、絢瀬さん。朝倉君も、みんなもありがとう!」
それを受け取って涙を拭いながら、僕は絢瀬さんに、朝倉君に、そして戦いが終わった後に駆けつけてくれたアイドル部のみんなにお礼を言った。理由は自分でも分からないけど、お礼を言いたかった。
当然みんなは、「何で自分たちがお礼を言われているのだろう?」なんて顔をしているが、絢瀬さんと東條さんは得心がいった様子だった。
「パパ~!」
「えっ、真由!?どうしてここに……あ、瑠美奈さん……」
そこへ突然真由が僕の名前を呼びながら駆け寄って来た。その後ろには必死な顔をした瑠美奈さんも。どうやら2人共、僕を学校から必死に僕を探してくれていたみたいだ。
「もう、心配したんだから!」
瑠美奈さんが目に涙を浮かべながら僕をポコポコと叩いた。僕はそんな瑠美奈さんと真由を抱きしめた。
「ちょっ、令人君、恥ずかしいよ!?」
「パパ、苦しい……」
「キャーッ、先生見かけによらずやるぅ!」
「うわ、大胆……」
「おやおや……」
「先生、みんなが見てますから……」
「海未どうした……って、熱!?」
「大変、海未ちゃんが真っ赤になって動かなくなってる!?」
周りでみんなが騒いでいるようだけど、気になんてしない。ただ自分の護ったものを、力の限り噛みしめるのだった。
僕は平凡な人間だ。特別な力は無いし、逃れられない宿命なんてものも無い……はずだった。
そんな僕に、運命はある日突然やって来た。
どうして自分が?なんて思ったこともある。逃げ出してしまったこともある。
それでも僕は選んだのだ、戦うことを。
たとえ戦士としてゼロからのスタートでも、1つずつ超えていけばいい。
そうすればきっと、運命だって超えていける。
この頼もしい相棒がいる限り。大切な人たちを護るために。
~~~
「…………」
ギャラクトロンとゼロキラーの敗北を、伏井出ケイは苦虫を噛み潰したような表情で見つめていた。
だが背後から突然の気配を察し、振り向きざまに杖を突きつける。
そこには、いつぞやの白と黒でセンター分けされた服を着た得体の知れないあの男がいた。
「おやおや……、今回は派手にやられてしまったね」
男は両手を大袈裟に広げておどけてみせた。その行為は伏井出ケイの神経を逆撫でしたが、感情を露わにしては相手の思うつぼであると考え、杖を静かに下した。
それを見た男は満足そうに笑みを浮かべると屋上から立ち去ろうとした。
「待て!貴様……一体何者だ?何が目的だ?」
「私はただ、自分の好奇心を満たしたいだけさ。この宇宙には興味深いものが多くいるからね。例えば、あの陛下のご子息……それに君とかね」
「ふざけているのか?それに前にも言ったはずだ……私の考えた物語の筋書きを邪魔するなと!」
愚かにも背後を見せた外敵に、ケイは杖で襲いかかった。だが目が後ろについているのか、男は振り向きもせずにその一撃を躱してしまう。
「別に君たちの物語を邪魔するつもりはないよ。それじゃあ、また会おう」
ケイが次の一撃を振るおうとした時、男の姿はもう屋上のどこにも無かった。
ウルトラマンゼロの復活に正体不明の男の出現。どれも自分の筋書きには無かった事ばかりだ。
だが―――
「問題ない。
ここにはいない主の名を口にすると、祈りを捧げるように天に手をかざすのだった。
お待たせしてしまいましたが、ようやくゼロ編完結です。
本編ではエースキラーカプセルがサンダーキラー時にしか使われなかったので出してみたいと思い、散々擦り倒されたネタですが、ゼロキラーとしてゼロビヨンドの初陣を飾ってもらいました。
本当はゼロスラッガーギアVSタイプチェンジとかも書いてたんですが、長くなるうえにテンポが悪いのでバッサリ切りました。そこは脳内補完してください。
ちょっと仕事が立て込んでますが、来月中には次の話を投稿します。よろしければ、またお付き合いください!
~次回予告的な~
穂乃果「絢瀬先輩!」
絵里「ねぇ、その先輩っていうの止めない?同じチームメンバーなんだし……」
穂乃果「でも急には難しいっていうか……」
絵里「そうね、せめて数日一緒にいられれば変わるんだろうけど……」
穂乃果「そうだ、合宿をしよう!というわけで先生、引率よろしくね!」
令人「あのぉ~、それよりも娘の真由で困ったことが……」
次回「みんなで合宿!」