ジードライブ!~進むぜ!未来!!~   作:キータ

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仕事だ、何だですっかり投稿が遅くなりましたが、頑張って続けていきます。
決してP5Rやサクラ大戦にハマっていたわけではないよ……



4話 夢の始まり

「はいはーい!じゃあ今度は私がレムに教える番ね」

 

穂乃果が手を挙げて立候補する。みんな、ちょっと不安そうな表情を浮かべているが、確かにμ’s結成の原動力は穂乃果であり、これ以上の適任がいないのもまた事実。

 

「それじゃ、始まり、始まり~ えーと、まずなんでスクールアイドルを始めたかっていうと……」

 

 

~~~

 

 

目が覚めると私は保健室のベッドで横になっていた。

 

「あー、良かった!夢か」

 

そうだよね、学校が●●になるなんてそんな事あるわけないもんね!

意気揚々と教室に戻る私。あー、今日もいい天気!

スキップなんてしながらお知らせが貼られてる掲示板の横を通る。

何枚も貼られている紙に嫌な予感がして、目に入れないようにしていたんだけど、一際大きな紙が貼られていて思わず見てしまった。

 

「ああーーーーー!?」

 

その紙には「廃校のお知らせ」としっかり書かれていた……

 

 

 

何で私が保健室で寝てたのか。話は少し前に戻るね。

今日は2、3年生の始業式。その全校朝会で理事長から突然、学校廃校が伝えられた。

信じられなくて私たちは掲示板のお知らせを見に行くと、廃校と書かれた紙が貼られていた。

ショックが大きすぎて私は、「わ、私の……私の輝かしい高校生活が!?」と言って倒れっちゃったらしい。

 

 

 

意気消沈しながら教室に戻ると、私は自分の席に座った。

学校が無くなる。学校が無くなる。学校が無くなる。どうしよう……

 

「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

「かなり落ち込んでいるみたいだ。穂乃果ってあんなに学校が好きだったのか」

「いえ、あれはたぶん勘違いしているんです」

「「勘違い?」」

 

ことりちゃんと海未ちゃん、りっ君が何か話している。

何が勘違いなのか分からないけど、今一番問題なのは…

 

「どうしよう!全然勉強してないよー!!学校無くなったら別の高校に入らないといけないんでしょ?受験勉強とか、編入試験とか」

 

このままじゃ私、高校生でいられなくなっちゃう!どうすればいいの!?

 

「やはり……」

 

海未ちゃんが少し呆れたように私を見ている。

 

「海未ちゃんやことりちゃんはいいじゃん、そこそこ成績もいいし。でも私は……」

 

高校生でいられなくなる事実に泣き出す私。

 

「穂乃果、落ち着けって」

「りっ君だって私とどっこいどっこいの成績なんだから他人事じゃないんだよ!」

「どういう意味だ、それに穂乃果よりはマシ」

「まぁまぁ」

 

りっ君が文句言おうとしているのをことりちゃんが抑えてくれている。

 

「落ち着きなさい!私たちが卒業するまで学校は無くなりません!」

「えっ?」

 

思わず驚きの声をあげた。

海未ちゃん、それ本当なの?

 

「学校が無くなるにしても今いる生徒が卒業してからだから、早くても3年後だよ」

 

ことりちゃんが補足してくれた。あー、良かった。

 

「でも、このままだと来年は2年生と3年生だけ」

「明日から入ってくる1年生は後輩がずっといないことになるんですね」

 

ことりちゃんと海未ちゃんが寂しそうにつぶやいた。そっか……寂しいよね、やっぱり。

 

「南さん、呼んでいるよ」

 

クラスメイトの子が廊下でことりちゃんを呼んでいる人がいると教えてくれた。廊下に出てみると、金髪の綺麗な人と、不思議な雰囲気の人がいた。

 

「誰?」

 

私が海未ちゃんに聞くと慌てて

 

「生徒会長と副会長ですよ」

 

と教えてくれた。えっ?生徒会長!?

 

「南さん、あなた理事長の娘よね。何か言ってなかった?」

 

生徒会長がことりちゃんに質問してきた。

 

「いいえ、私も今日知りました」

 

ことりちゃんの返事を聞くと、「そう」と冷たく返して去ろうとする。

 

「あの、学校本当に無くなっちゃうんですか?」

「あなた達が気にすることじゃないわ」

 

生徒会長は「あなたには関係ないでしょ」と言わんばかりに冷たく言い残し、その場を去っていく。

 

「ごめんなー。何か分かったら言ってや」

 

一緒にいた副会長もそう言うとすぐに生徒会長の後を追って行った。

 

 

 

放課後、私たちは学校が無くならないために作戦会議をすることにした。

 

「だからって、何で星雲荘でなんだよ?」

「だって作戦会議といったら秘密基地でしょ」

 

りっ君はまだ文句あるみたいだけど、私達は作戦会議を進めることにした。

ペガ君も一緒に考えてくれるんだって。

実は1年生の頃、りっ君の影に入って学校に何度も来てたみたい。

そういえば、りっ君が独り言を言ってたことがあったけど、あれはペガ君とお話ししてたんだね。

ずるいなー、宇宙人のお友達がいるなら、もっと早く紹介してくれれば良いのに。

 

「さて、まずなんで音ノ木坂高校が廃校になるのかですが……」

 

海未ちゃんが廃校になる理由をおさらいしてくれた。

 

「学校からの発表では『年々入学希望者数が減少しており、このままでは学校運営を続けるのは困難。来年の入学希望者数が定員を下回った場合は正式に廃校が決定する』と言ってましたね」

 

「今年の1年生、1クラスしかないって……」

「うわっ!?少ないな……」

 

「そして最近の怪獣災害がこれに拍車をかけています。今後も怪獣が出てくればさらに入学する生徒が減るだけでなく、在籍している生徒すら減る可能性があるでしょう」

 

そういえば、クラスの何人かの子は今日学校に来ていなかった。

怪獣に家を壊されて親戚のお家に行っているらしい。

噂では、怪獣がまた出ると怖いから、このまま転校してしまうかもしれないというのだ。

困った。事態は思ったより深刻なようだ。

 

「怪獣なら、僕がやっつける!そうすれば、みんな安心できるだろ?」

「そんな簡単な話では…」

「実はもう手は打ってある。レム、頼んでおいたのやっておいてくれた?」

「はい。マスコミなど各所に声明を出しておきました。丁度ニュースで流れているところです」

 

いつまでも皆に怖がられるのが嫌だから、レムに頼んで色々なところにメッセージを送ったんだって。

レムがモニターにニュースを出してくれた。

アナウンサーさんがウルトラマンの映像と一緒に『彼の名はウルトラマンジード、運命に抗う者』というメッセージが送られてきたことを紹介している。

 

りっ君はすごく満足そうな顔でニュースを観てるけど、海未ちゃんやことりちゃんは微妙そうな顔をしてる。

運命に抗う者って、如何にも中二フレーズだからね……ちょっとカッコイイけど。

 

でもこうやってアピールしてれば、いつか分かってもらえるよね。

味方だよって、みんなに知ってもらうのって……!!

 

「そうだよ!私たちも入学希望が増えるように、この学校の良いとこアピールして、生徒を集めればいいんだよ!」

 

音ノ木坂が素敵な学校だって広く知ってもらえれば、きっと入学したい!って希望者も増えるはず。

 

「良いところって、例えば?」

「えーと……歴史がある!」

「他には?」

「他に!? うーん……あっ、伝統がある!」

「それは一緒だろ」

「えー!!?? うーー……ことりちゃぁーん」

 

私はことりちゃんに泣きついた。

理事長の娘さんなんだから、私達が知らない学校の良いところをたくさん知っているよね!

 

「そうだなぁ…強いて言えば……古くからあるってことかな」

 

笑顔で答えることりちゃん。

って、それ私と一緒だよーー!!

他のみんなもことりちゃんの天然さにズッコケちゃってる。

 

「でも学校をアピールするってのは賛成だ。レム、ここ最近の音ノ木坂の実績を調べてくれ」

 

りっ君がお願いすると早速レムが部活動の実績を調べてくれた。

 

珠算の関東大会で6位

合唱部が地区予選で奨励賞

ロボット部、書類審査で失格……

 

ダメだ~、これじゃちっともアピールにならないよ。

 

「うん、どれも微妙だね」

「考えてみたら、何か目立つところがあったら生徒はもう少し集まってますよね」

 

ペガ君と海未ちゃんもがっかりしちゃってる。

でもこのままじゃ学校が……

 

「私、この学校好きなんだけどな……」

 

思わず口からそんな言葉が零れた。

そっか、私は”音ノ木坂”での高校生活が好きだったんだ。

この学校での高校生活が当たり前過ぎて全然気が付かなかった。

 

「それは僕達もだよ」

 

りっ君達も諦めていないみたい。

 

「アピールする所がないなら作ればいいんじゃないかな?」

 

そうだよ!ペガ君の言う通り、無いなら作っちゃえばいいんだよね。

そうなるとやっぱりスポーツ系の部活で全国制覇かな?

例えば、剣道部に今から入部して全国優勝するとか。

……無理だよね、やっぱり。

 

「それではスクールアイドルはどうでしょう?」

「「「「「スクールアイドル?」」」」」

 

私達が新しいアピールポイントについて話していると、レムがそんな提案をしてきた。

 

「はい。スクールアイドル――芸能プロダクションを介さず、学校で結成されたアイドルの総称。近年、爆発的に広まりを見せており、人気のあるスクールアイドルを擁する学校は入学希望者が増加する傾向にあるようです」

 

へぇ、そんなのがあるんだ。

 

「例として、秋葉原にあるUTX高校はA-RISEというスクールアイドルを擁し、入学希望者数は年々増加。また怪獣災害に被災した生徒の早期復学希望も多いとのことです」

 

そしてレムがA-RISEのライブ映像を映した。

3人の女の子が歌って踊っている。

格好いい。思わず魅入っちゃう。

……これだよ!

 

「ねぇ!わた……」

「嫌です!!」

 

私が言う前に海未ちゃんが遮った。

 

「私まだ何も言ってないのに」

「どうせ、『私達でスクールアイドルをやろう!』と言いだすつもりでしょう。」

 

何で分かったの? 海未ちゃん、エスパー!?

 

「誰だって想像つくよ」

 

りっ君がそうツッコむと、ことりちゃんも頷いた。

 

「だったら話が早い。明日、さっそく部活動の申請に行こう!」

 

と海未ちゃんに私が寄っていくと

 

「お断りします」

 

断られた……

 

「えー!?やろうよ、アイドル。可愛い衣装も着れるよ!こんなにキラキラだよ!!」

 

私が諦めずに海未ちゃんを説得しようとすると

 

「ほら、海未だって嫌がってるだろ。」

 

りっ君が間に入ってきた。でもここは引き下がれない。

 

「りっ君は見たくないの?私達が可愛い衣装を着て、アイドルしてるとこを!」

「そりゃ見てはみたいけどさ」

「えっ!?陸は見たいのですか、私達のアイドル姿……」

「うん。3人とも可愛いから似合うと思って」

「そうですか……」

 

さすがりっ君。面と向かってそんな事言われたら、私も照れちゃうよ。

こういう事を天然で言っちゃうから、いろいろと勘違いさせちゃうんだよね……

 

海未ちゃんは何故か顔を真っ赤にして、何かを想像した後、

『ダメです』と言って倒れてしまった。

 

「大丈夫?」

 

海未ちゃんの手を引いて起してあげると

 

「大丈夫です、何でもありません」

 

そうは言うけど、顔はまだ紅いし本当に大丈夫かなぁ?

私が海未ちゃんの様子を見ていると、いきなりキッとした表情で、

 

「それより、そんなことで本当に生徒が集まると思いますか?」

 

と言ってきた。

それは…人気が出ないと無理だろうけど……

 

「さっき映っていたような方たちはプロと同じように努力し、真剣に取り組んできた方たちです。穂乃果のように好奇心だけで始めても上手くいくはずありません」

「でもこのままじゃ…」

「ハッキリ言います。アイドルは無しです!」

 

この日はそのまま解散になった。

 

 

~~~

 

 

次の日、私は1人で学校に来ていた。

今日は1年生の入学式だから、部活動とか用がない生徒は登校しなくていい。

でも何かヒントはないかと思って、屋上からグラウンドの様子を眺めていた。

もう入学式も終わったみたいで、陸上部がランニングを始めている。

 

「はぁー、いい考えだと思ったんだけどな…」

 

一晩考えたけど、やっぱりスクールアイドル以外にアイディアが出なかった。

でも海未ちゃんが言うように難しいのかなぁ…

 

私が途方に暮れていると、いきなりピアノの音と誰かの歌声が聞こえてきた。

不思議に思って屋上から校内に入る。

 

どこからだろう?

あれ?そういえば私、屋上の扉開けたままだったけ?

…まぁいいか。とにかく行ってみよう。

 

音のする方へ行ってみると音楽室からだった。まぁ、学校でピアノといったら当然だよね。

扉の窓から音楽室を覗くと、誰かがピアノを弾きながら歌っている。

赤い髪の可愛い子だ。でも見たことないなぁ。

あ、あのリボンは今日入学してきた1年生かな?

それにしても……

 

「きれいな声…」

 

あっ、弾くのを止めた。もう終わりなのかな?思わず聞き入っちゃったよ!

感動ものだよー!

 

私が拍手をすると、その子は驚いてこっちを見た。

我慢できなくなった私は音楽室に入って、その子に駆け寄った。

 

「すごい、すごい!感動しちゃったよ!」

「べ、べつに…」

「歌もピアノも上手だね!それに、アイドルみたいに可愛い!」

 

私がそう言うと、その子は顔を赤くして出ていこうとする。

 

もしこの子が手伝ってくれればもしかしたら…

私は勇気を出して、その子に言ってみた。

 

「あのいきなりだけど、あなた、アイドルやってみたいと思わない?」

 

その子は最初、驚いたような顔をしたけど、すぐにムッとした顔をして、

 

「何それ、意味分からない!」

 

と言って出て行っちゃった。

 

ハハハハハ……デスヨネー

いきなり『アイドルやらない?』って声を掛けられても意味分からないよね。

元々スクールアイドルがいる高校ならまだしも、誰もやってないんだから、ふざけていると思われても仕方ないよね。

やっぱり、スクールアイドル諦める?

ううん、やっぱりやる前から諦めたくない!

だってスクールアイドルに可能性を感じたんだもん!!

そうだよ、まずは1人でやってみればいいんだ。

さっそく校舎裏でダンスの練習をしてみよう。

 

ダンスっていっても学校の授業でしかやったことないからなぁ…

とりあえずA-RISEの曲を思い出しながら、リズムに合わせて体を動かしてみる。

動いているうちに映像のダンスを少し思い出してきた。

 

そうだ確かこの時は、手はこうやって腰の位置で、そして足で何回かステップ踏んで、ここでターン!って、うゎ!?

いたた…転んでお尻を打っちゃった。

簡単そうにやってたけど、結構難しいんだね、これ。

もう1回! ここでステップを踏んでターン!

よし、できた!このまま続きもやってみよう。

 

まずはさっきのステップ&ターン!そのまま反対をむいて同じステップしてまたターって、うわぁぁ!?

また転んじゃった……

本当に難しいな。みんなよくできるね、これ。

でもまだ諦めないよ。それもう1回!

 

何度かやってみたけど、さっきから同じところで転んでばかり。

うぅー、お尻が痛い……

私が痛さでうずくまっていると、目の前に手が差し伸ばされた。

えっ、誰!?

 

「1人で練習しても意味がありませんよ」

 

その手は海未ちゃんのだった。後ろにはことりちゃんとりっ君がいる。

何で!?

 

「やるなら、私達でやらないと」

 

私達…?それってもしかして!?

 

「私もやってみるよ、アイドル。後悔したくないから」

「穂乃果は昔から強引でしたが、いつも私たちに知らない景色を見せてくれました。今度も私に見せてください」

「ことりちゃん、海未ちゃん、ありがとう!!」

 

私は2人に勢いよく抱き着いた。2人ともありがとう、大好き!

そんな私達を見ている幼馴染がもう1人

 

「良かったな穂乃果。3人のこと応援するから」

「あれ?りっ君はアイドル部に入ってくれないの?」

「僕は男だから無理だろ。怪獣が出たら戦わなきゃいけないし。勿論、手伝いはするけど」

 

そうか。でも私達はいつも4人でいたのに、りっ君だけいないの、何か嫌だな…

 

「あ!だったら、りっ君はマネージャーとして入ったらどう?」

「ことりちゃん、ナイス!よし、りっ君は私たちのマネージャー。はい決定!」

「強引だな……うん、分かったよ。でもウルトラマンにならなきゃいけない時はそっちを優先するからな」

 

りっ君はちょっと迷ったみたいだけど、OKしてくれた。

これでいつもの4人が揃ったね!これなら何でもできちゃいそう。

 

「よぉーし!さっそく生徒会室に行って、アイドル部の申請をしよう。ジーッとしてても、ドーにもならないもんね!」

「あ!? それ僕の台詞…」

「でも、たしか元々は穂乃果が言い出した言葉でしたよね?」

「ほら2人とも、穂乃果ちゃん行っちゃうよ」

 

生徒会室に向けて走る私を追って、みんなが走る。

今思えばこれが私のStart Dashだったのだろう。

私達が走っている、夢に続く道への!

 




~キャラ設定~
高坂 穂乃果
ご存じμ’sの発起人でμ’sサイドの主人公。音ノ木坂高校に通う高校2年生。
基本的な設定はアニメ版に準拠しているので1人称は”穂乃果”ではなく”私”。(G’s版やスクフェス版に慣れている方が違和感を感じたらごめんなさい)
陸とは幼い頃から一緒に暮らしていたので異性という認識は薄いが、陸が1人暮らしを始めてから通学中に顔を合わせるのが楽しみになっている。この感情が恋なのか、はたまた家族愛なのか、それはまだ分かりません。(筆者にも)


~次回予告的な~
穂乃果「さぁ、いよいよスクールアイドル活動開始だよ。
    さっそく読んでくれてるみんなにご挨拶。
    みなさーん、こんにちはー!私達の名前は……
    ……そういえば、グループ名、決めてないじゃん!?」

次回、「アイドル、始めました」
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